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ミイ [ムーミン谷の仲間]

ミイ.JPG

ミムラという種族の娘です。
最初は、チビのミイとか、リトルミイとか呼ばれていました。
いつまでたっても大きくならない末娘だったはずなんですが…
ミムラ夫人(お母さんのことです)は、どんどん子どもを産むので、ミイの下に何人の妹や弟がいるのか不明です。
ミムラ姉さん(ミムラの娘)は、しっかり者のお姉さんです。
でもね、お母さんのミムラ夫人は産むだけで… 子育ては、放任という主義みたいなのです。
だから、どんどん生まれる妹や子育てに忙しくしているのがミムラ姉さんなんですよ。

ミイは、思ったことを心の中だけに留めておくことは苦手です。
だから、喋るのと同じくらい行動が素早いのです。
小さな体は、機敏な動きにとっても好都合。
毒舌も思い切った行動も自分を中心にした考え方も…
(読者が成長すると)ミイだから許せちゃう。みたいに変化して来ます。
それって、どうしてだと思います?

優等生から見たらミイって、とってもイヤなヤツです。
自分が言いたくても言えないこと、やりたくても出来ないことを、
何の垣根もなくやっちゃうから。ためらいなんてありません。
それが羨ましくて、疎ましくて、煩わしいからです。よね。
だから、憧れるか、キライになるかどちらか。なのかも知れませんね。

時間が経って、本を読み返すと、当時気づかなかったことがいっぱい見えてきたりします。
それと同じ意味で、ミイが許せるようになる。
色々なことを経験して、ミイに始まりミイに返る。
ミイは、そんな存在なのかもしれません。

ミイの初登場は、『ムーミンパパの思い出』 第5章 です。
ミムラの娘という呼び名で登場するのは、ミイの姉です。
ミムラの娘は、「あんまり悪い子だからママは堪忍出来なくなって園遊会に連れて行ってくれなかったの」 
らしいですよ。(笑)

それから、ミイはムーミン家の養女なんですよ。
だから、『ムーミン谷の11月』 でも一緒に冒険を求めて行ってしまうんですよ。

ミイが邪魔なアリをムーミンの代わりに焼き殺した話。(皆殺しの大虐殺です)
色々なことを考えさせてくれます。
(『ムーミンパパ海に行く』)
私達が、便利だからと行っている行為が、直接でなくても、同じ行為であるということ…
自覚するのと無意識では大きな違いです。
ムーミンが罪の意識を乗り越える話は色々と示唆に富んでいると思います。


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