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『武士道』 新渡戸稲造 (はじめに) [読書]

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会社の上司が持っておられたので、思わず借りてしまいました。
以前から読みたかった本なのですが、読む機会が(準備が出来て)無かったのです。

「読書」 タイミングが大切です。
読んでも分からなかったり、分かったつもりになること(錯覚)多いからです。
そろそろ、タイミング的にも良い頃だと… 一目見て直感。
「読み終わったら、ぜひ、貸して下さい!」 と、申し出てしまいました。

借りたので、さっさと読んで返さねば… その前にアップせねばなりません。
今日は、仕事が休みで、ジムに行こうと考えていたのですが、ダラダラしていて面倒になっちゃたので…
じっくり(?)、この本のことを書こうと思います。

黒船来航による開国。それから世界の荒波に向けて出向した日本。
戦後、日本は、またまた、未曾有の危機に瀕しています。
物質的だけでなく、精神的な危機。
私は、過去と将来に関わる危機と感じています。
教育勅語もなく、道徳意識も薄れつつある日本です。
戦前の教育に逆戻りすることは必要無いのです。
取捨選択すれば良いだけの話です。
だからこそ、今、『武士道』 を読み、新渡戸稲造を読むのだと。
それは、日本人のルーツへの希求であり確認なのだと、私には思えるのです。

長くなりそうなので、まずは、序章(助走)というか、この本に関することから始めます。

難しい(ことを書いている)本ですが、簡単に分かり易く書きますので、ぜひ、これを機会に、
「武士道」 とは何か、『武士道』 では何が書かれているのか。
知る機会(チャンスですよ!)になれば幸いと考えています。


この本が書かれ出版されたのは、1900年。明治33年のことです。
もちろん、大東亜戦争(1941年12月~1945年8月)の前に書かれています。
第一次世界大戦は、1914年~1918年ですから、その第一次大戦の前に書かれているわけです。

ちなみに、第二次世界大戦は、1939年~1945年です。
第二次世界大戦の主な戦場はヨーロッパ戦線とアジア・太平洋戦線の二つ。
太平洋戦争と呼ばれるのは、この、「アジア・太平洋戦線」 ゆえです。

忘れてはならないのは、日本が真珠湾を攻撃して参戦した戦争は、
「アジアの存亡をかけた戦争」 であり、その根本は、
「欧米の植民地支配の打倒を目指すもの」 であったこと。
これ、とっても重要です!

いくら敗戦国とはいえ、捻じ曲げられ、与えられる情報を鵜呑みにする必要はありません。
最近、この戦争のことを、読売新聞独自に、「昭和戦争」 と、名づけてましたが…
新聞社が力を持っても、戦争の名称を変更することには賛同できません。
この、「大東亜戦争」 は、真珠湾攻撃の直前、
1941年12月、開戦前に当時の日本の閣議によって決定された名称だからです。

日本の立場、置かれていた状況とは、
日本人がよりどころとした考え方の要、
日本人とは何なのか。
それらのことを、この本で辿ってみたいと考えています。
学校では学ばない、教えてくれない知識です。
なぜ、教えてくれないのか… それは、別の機会とします。[パンチ]

さて、少し脱線すると、『日本史』 という本をルイス・フロイスが記しています。
庶民の生活、戦国の武将たちの言動が、客観的に(!)詳細に(!)書かれています。凄いですよ!
中世の時代の日本の様子を知ることの出来る素晴らしい本(資料?)なんです。
この本には、1549年~1593年の日本の状況が書かれています。
約、300年前の状況ですね。
それから、徳川の時代となり、大政奉還。明治となります。
黒船来航で明治維新。列強のいる大海に出て行くことになるワケです。
『武士道』 では、キマリゴトと考え方が硬い口調で書かれていますが、
自由奔放なトンデモ庶民な生活を(外国人から見た目で)知ることも、
日本を知る良い機会になると思います。(フロイス。あんたはエライ!)

では、ここで、新渡戸稲造氏のプロフィールを軽く記載しておきます。
新渡戸家は代々、地域に貢献し、十和田市発展の礎となっているそうです。
ウィキペディアより、抜粋。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E6%B8%A1%E6%88%B8%E7%A8%B2%E9%80%A0

<曾祖父> 兵法学者だった新渡戸維民は藩の方針に反対して僻地へ流される。
<祖父> 傳は、幕末期の荒れ地に灌漑用水路・稲生川の掘削事業を成功させる。
       (しかし、重役への諌言癖から昇進が遅かった)
<父> 十次郎は、それを補佐し都市計画や産業開発も行った。
       (しかし、藩の財政立て直しに奔走したことが裏目に出て蟄居閉門となり、その失意のあまり病没)

というように、代々正直者で武士道精神旺盛だったようです。
稲造自身、「第二次世界大戦へと向かう中、平和のために東奔西走しながら亡くなった」 ことと無関係ではないでしょう。
正直で武士道の精神にのっとって行動するということは、
利用され、煙たがられ、邪魔にされ… 「不遇」 の結果になるかもしれません。

もちろん、この著作を出版した当時は、自分の行く末など、もちろん分からなかったはずです。
世界の架け橋となり、平和のために尽力しようという意思が本から伺えます。
自分のルーツたる日本国のことを理解してもらいたい。
未開の野蛮国などではなく、騎士道に伍する武士道の国としての意識があったことでしょう。
なによりも、日本人としての自分。
新渡戸氏自身を見直す良い機会となったと想像できます。


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