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「春山満 特別講演会(特別対談:櫻井よしこ) 」 ~後期高齢者医療制度とは~ 1/3 [日本の将来考]

本日(2008.6.22)、行ってまいりました。
以前、申し込みをして、入場券(ハガキ)が送られて来ていた講演会です。

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これが、新聞広告に乗った募集広告です。
絶対に、間違いなく、部外者だなぁ… とは、思いましたが、
(全く、医療とは関係ない者なのですから)
第2部が桜井よしこ氏との対談ということで…
桜井さん見たさで、[黒ハート]ホイホイと応募。
春山氏がどういう方なのか、知らないフザケタ輩(私のことです)なのですが、
紛れ込ませていただきました。
参加を受け入れて下さった主催者様、本当にありがとうございます。
受付で、講演会の資料をいただきました。
(一応アップしておきます)

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本当に沢山の方がいらっしゃてました。立ち見を含め、500人とか。
報道関係の席もあり、チクリと報道関係者(マスコミ)への批判の言葉までユーモアを交えて語られました。
テーブルなどなく、椅子だけが所狭しと並べられた会場。隣りとの隙間もほとんど無い状態。熱気ムンムンでした。

特別講演会が終わったのは、四時頃です。
夜、偶然見たニュース番組、『プレミアA』(なんだか、番組は最終回のようでした)で、
櫻井氏がレポーターを務めておられたので、すぐに東京に戻られたということなのでしょう。
(東京湾の汚染を伝える特別版ニュースコーナーでした)
本当に忙しい、大活躍な方です。
(着替えもされていたし)
今年、7月に97歳になられるお母様と2人暮らしとか。
対談の中でもお話がありましたが、凄い方ですね。
(後述の第三部にて記載)

最初の司会者の紹介によると、
春山氏は、24歳より進行性筋ジストロフィーを発症されたとか。
(首から下は動かないそうです) 
自らの医療の体験から 「ハンディインターナショナル(HNI)」 を設立されとか。
2003年、米国ビジネスウィーク誌にて、『アジアの星』 25人に選ばれているそうです。

なんだか、講演に慣れて(当たり前ですよね)おられるようで、
よどみなく、数字を交えて話される内容は、正確で無駄が無く、要領を得て、
人を惹きつける話術を心得た方でした。

この講演の内容と考察をブログに載せようと考えていますが、
長くなるので、内容ごとに分けることに致します。
3部構成でブログに載せます。
(アップまでに、少々時間がかかりそうです)

まず、第一部(1/3)は、講演会の内容に入る前の予備知識篇。
「後期高齢者医療制度」 とは、何なのか。

そして、第二部(2/3)にて、春山氏の講演会の内容。
(必死でメモして来ました!)

第三部(3/3)で、桜井氏との対談。質疑応答。考察を書きます。
出来るだけ、簡潔に、分かり易く書くつもりなので、どうか最後まで読んで下さいませ。[パンチ]

我々に密接の関係する興味深い内容のお話でした。

どうか、最後までお付き合い願います。





それでは、「後期高齢者医療制度」 とは、何なのか。
分かっている方もどうか確認をお願います。
私のブログでは、足りないことだらけ、間違いだらけと思いますので、
どうか、コメントをお願い致します。

  [かわいい]   [かわいい]   [かわいい]

国は、現行の医療制度が維持出来ないことから、その改正を10年ほど前から検討していたそうです。
実際に、施行されたのは、今年(2008年)4月からですが、その準備は何年も前からしていたということですね。

さて、後期というからには、前期というものがございます。
これは、年齢と発症(後遺障害)で分けています。
前期とは、65歳~75歳未満の高齢者が被保険者となります。。
後期とは、75歳以上の高齢者と、「寝たきり等の一定の障害がある」 と広域連合から認定された方が被保険者となります。

「後期高齢者医療制度」 の発足により、「後期高齢者」 は、新たに、「後期高齢者医療制度」 に加入することになります。
国民健康保険の場合、脱退の手続きは不要で自動的に新制度に移行になります。
健康保険の場合も自動移行ですが、前制度の脱退手続きについては問い合わせが必要かも知れません。
2008年4月以降に75歳になられる方は、「75歳の誕生日から」 新制度の対象となります。
「後期高齢者医療制度」 への移行は、自由意志でなく、自動加入ですので、選択は出来ません。
「後期高齢者」 は、2008年4月から、それまでに所持していた、「老人保険医療受給者証」や、「被保険者証」 は、使えません。
新しい 「後期高齢者医療被保険者証」 は、以前の番号とも違う番号のものとなります。
(ただし、「生活保護受給者」 は、被保険者から除かれます。被保険者とは、保険料を納める義務のある人です)

保険料は、「後期高齢者」 一人一人が、「自分で」 納めることになります。
原則、2008年4月から、年金支給分から年金の支払い期ごとに、該当分の保険料が自動的に天引きされ、
年金の受け取り額が減ることになります。
新制度がスタートして、既に、対象者には、「後期高齢者医療被保険者証」 が送られているはずです。

平成18年度推計で国民医療費は、およそ34兆円。
高齢者の医療は、推定11兆円で、全体の約1/3。
「後期高齢者」層の一人当たりの医療費は、現役世代の約5倍だそうです。
ですが、今まで、健康保険や国民健康保険という保険制度の中に、「後期高齢者」 が含まれていることで、
「現役世代」 と 「後期高齢者」 の負担関係が分かりにくくなっていたため、
膨張する医療費の抑制がやりにくい構造だったといえるのです。

超高齢化社会が今後も続き、高齢者の占める割合が増えていくなら、
安定的で、持続可能な新しい医療保険制度をつくらない限り、現行システムの手直しだけでは限界だったのです。

それで、
後期高齢者だけを対象として独立させ、医療給付を集中管理するという新制度

がスタートしたのです。

医学上の統計では、「健康寿命」 は、平均で75歳とされています。
それでも、高齢者の負担を抑えるために、保険料負担を高齢者は1割。
現役世代は、4割。残りの半分を税金で補うというのが新制度です。
保険制度自体の破綻を食い止めるために作った新制度だったのです。

日本は、医療も安全もタダ(みたいなもの)と考えている人が多すぎます。
だからこそ、国の負担する医療費は増大し、安全に対する意識も鈍化しているのです。
だからこそ、今回の新制度の導入で、高齢者の負担増だけをクローズアップし、政府を批判するという人々がいるのです。
新制度を批判するならば、それに変わる新制度(代替案)が必要です。それが批判する者の責任のはずです。
小手先の改正に逃げて、高齢者の負担を軽減しようとするだけでは、財政の深刻化を促進するだけだからです。
責任は回避し、高齢者の利益だけに注目し、高齢者に阿った批判だけをする。
(世論操作と票獲得のための?)無責任な批判は慎むべきです。
日本の将来を見据えて、国民が一体となって、
将来の日本のために、踏ん張るべきだと私は思います。

ちなみに、与党(説明不足)と野党(無責任)のごたごたにより、保険料の減額措置が決められたそうです。
予算ベースで、2008年度は560億円。
2009年度以降は、毎年330億円が必要と見込まれています。
その資金は、一体どこから捻出するのでしょう。[たらーっ(汗)]
(赤字国債を発行し、子孫にツケを払わすということなのでしょうね)

今現在、払っている保険料は、医療費に充当していないそうです。
すでに医療保険制度は破綻しているからだそうです。
今以上に、これからも孫子(まごこ)の世代を食いつぶそうという卑しい考えは、改める時期に来ているのでは無いでしょうか。
国民一人一人が、(今の生活が大事という)意識を変えて、
マスコミの報道に扇動されずに、確かな目で見て、自分の頭で考える必要があると思います。

崖っぷちにいるのだという意識こそが必要なようなのですが…

どうですか。覚悟、ありますか?

逃げ出したいけれど、逃げ出すわけにはいきません。

我々大人が、どういった将来を孫子に残すのか…  試されているような気がしてなりません












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