『JUNO／ジュノ』

ＤＶＤを借りて来て観ました。
とってもとっても良い作品でした。



１６歳の女子高生（ジュノ）が、退屈しのぎでヤッたことから妊娠。
はたして、ママになる気持ちの無い彼女が選んだ道は…

この映画の良いところは、人の温もりにあります。
命の大切さ、有りがたさを難しい言葉を使わずに納得させるところがスゴイです。
石や木にも心があると考えるなら、当然、人にも優しくなれるということ。
命を育むこと、人との繋がりを常識や固定観念を超えて、暖かく表現しています。
”秋”から始まり”夏”で終わる映画ですが、妊娠や出産を通して、
主人公のジュノと一緒に、観ている観客も成長していくような気持ちになる映画です。
色々なシーンでジュノが流した涙。その涙の温かさを忘れたくないと思いました。

人の気持ちは変るもので、永遠では無いかもしれません。
だからこそ、”今”　を大切にし、その関わりを大切にするのかも知れませんね。
そして、昨日から現在を経て明日に繋がっていく。
だから、繋がりを絶って、一人で完結してはいけないのだと思いました。

中絶を簡単に考えることは、随分と乱暴な論理なのですね。
人権云々からの、「中絶を認めない」　という頑固な論理を超えて、
掛け替えの無い存在を守る過程としての出産。
私的な行為の出産を、個人を超えた社会的な行為に発展させて、魅了させてくれる映画でした。

人を好きになる事や人をまるごと受け入れることは、とっても居心地の良いものなのだと嬉しい気持ちになりました。
だから、とってもオススメの映画です。

タグ：JUNO ジュノ

コメント 3

この監督さんの前作、サンキューフォースモーキングも面白いですよ。

実はヘビーな話をさらっと大げさな演出をせずに、
直感で伝えるのは、なかなかだと思います。
写真右側のシーンでおかんが検査技師にキレるシーンに
ジーンと来ました（＞　＜）
by aneurysm (2009-01-30 18:20) 

aneurysmさん、こんばんは。
ナイスとコメントをありがとうございます。

＞サンキューフォースモーキングも面白いですよ

うわぁ、ご紹介ありがとうございます。
ぜひ、観てみます！

＞写真右側のシーンでおかんが検査技師にキレるシーン

うんうん。本当にジンジン来ました。
私も大好きなシーンです。
ああやって、ぴしゃりと言い切る毅然とした姿勢。
守るべきものを守るのに躊躇わない姿勢。心に響きました！

あと、破水したジュノがお父さんに（出産に向けての）作戦始動のＧＯサインを出して、家族で車に乗り込むシーンも大好きです！
それから、黙って涙を流すジュノに何も言わずに寄り添うブリーカー。
このシーンも良かったです。

何があっても守ってくれて、一緒に乗り越えてくれる。
家族とは、とっても幸せな存在なんだと、暖かい気持ちになりました。

by 元気 (2009-01-30 22:06) 

失礼します。こんばんは。
当ブログで試しにRSSとやらを導入してみました。
リンクのような形になりましたので事後ですが報告いたします。
問題等ございましたら仰ってください、対応いたします。

それでは。
by haji (2009-02-02 23:45)