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アニメの殿堂!? [ニュース☆ヾ 何じゃらホイ?]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090601-00000597-san-pol
首相の一存ではない…「アニメの殿堂」で反論
6月1日18時58分配信 産経新聞
政府は最近、平成21年度補正予算で計上されたアニメの殿堂について、「麻生太郎首相の一存で決めたものではない」との反論を展開し始めた。
正式な施設は「国立メディア芸術総合センター」。日本が世界に発信できる漫画やアニメ、ゲームを収集・展示する美術館として、117億円の事業費が計上された。だが、民主党は麻生首相のマンガ好きをとらえて「首相肝いりの施設」「国営マンガ喫茶」などとこき下ろしていた。
これに対し、与謝野馨経済財政担当相が5月29日に「安倍晋三内閣から始まって、福田康夫内閣の時代に決まった話だ」、河村建夫官房長官も1日に「平成19年2月に閣議決定され、補正予算に突然出てきたものではない。『マンガ喫茶』と言うのは遺憾なことだ」とそれぞれ発言した。
また、国会での補正予算案審議中にこうした反論を展開しなかったことについて、与謝野氏は「説明不足を反省するばかりだ」、河村氏も「どういう手続きを踏んだか精査した」と釈明した。だが、今ごろになって反論し出したことから、「経緯をよく知らなかったのではないか」(政府関係者)との見方も…。
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「アニメの殿堂」 よく聞かれる言葉ですが、何なんですか。この言葉。この表現。
「アニメの殿堂」 と聞く度に、そういう表現をされる方の品位を疑ってしまうのですが…

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でん‐どう【殿堂】 〔大辞泉〕
①大きくてりっぱな建物。また、その分野の中心的存在である建物や施設。殿宇。
②その分野で業績のあった人々を集め顕彰する機関。「野球の―入りを果たす」
③神仏を祭ってある建物。
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で、誰が 「アニメの殿堂」 を造ると言い出したのですか?
最初に 「アニメの殿堂」 なる表現をされた方はどなたなのですか?
自分の思いつきで、よくも調べず誇張し貶めるような言葉を言う。恥じるべきことです。
少し検索で調べてみると簡単に分かります。正式名称は、

「国立メディア芸術総合センター」 です。

とてもよく分かるサイトも見つけました。ぜひ御覧下さい。
(最後でも要点を転記させていただきました)
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●文化庁メディア芸術祭ブログ
http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2008/2009/05/post-0cf0.html

■メディア芸術の国際的な拠点の整備について(報告)
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/kondankaitou/madiageijutsu/pdf/houkokusho_H210428.pdf

■メディア芸術の国際的な拠点の整備に関する検討会
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/kondankaitou/madiageijutsu
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マンガ喫茶の営業妨害だとか、民間に任せよとか、無駄使いだとか…
口さがない、心無い言葉を見る度、聞く度に心が痛みます。
天下りや渡りを禁止することは、すでに麻生首相は実行しています。
第一義として営利を目的としないものが文化です。
それは国の歴史の一部であるがゆえに、国が管理保存発展させていく義務を負うのです。
箱モノとおっしゃいますが、器がなくて、どうして管理が出来るのでしょう。
文化は、未来に残すものです。
今楽しめれば、消えて無くなって良いという類のものではありません。
誤解を解くため、少し箇条書きにまとめてみましょう。

○2004年小泉内閣に、コンテンツ立国政策を受け福田内閣でとりまとめた提言。
○12年前から毎年行われている文化庁メディア芸術祭(http://plaza.bunka.go.jp/)が、
 世界的に非常に評価されておるのも関わらず、場所が定まらず転々と行われて来ている。
 (武蔵野の東京都写真美術館や六本木の国立美術館)
○規模が大きくなっており(世界43カ国500作品)常設展示を行える施設が必要。
○日本は戦前の映画を満足に保管しておらず、多くが消失している。
  ・映画など保存に値しない低俗な大衆文化に過ぎないと思っていた。
  ・一度上演したらそれっきりのものだと当時の大監督でさえ考えていた。
  ・映像媒体は長く持っても20年程度で劣化することは昔から言われている。
  ・保存や公開などを集約することは後の世代にとっても有意義。

ですから、日本の将来にとって、とても重要な施設となることでしょう。
無駄遣いや天下りの温床などといわれる筋合いのものでは無いのです。
マスコミや民主党の日本(文化を含めて)解体に迎合してはいけません。
中国や韓国に、日本の貴重な財産であるメディア芸術を乗っ取らせてはなりません。
日本の芸術家が心血を注いだ結晶を蔑ろにしてはなりません。

100年に一度の未曾有の危機と言われる経済危機において、
この狭い領土と資源の少ない日本において、勤勉と豊かな心の結晶である芸術。
それを資源として、世界に通じる財産として活用しないとすれば愚かです。
芸術とは、アニメだけではありません。
芸術とは、人を豊かにしてくれる素晴らしい人間が生み出した財産全てです。
日本の芸術は、世界に通用する貴重な資源であり財産であることを誇りに思いたいものです。

私は、「国立メディア芸術総合センター」 に行きたいです。
国立の施設であるということは、とても身近な(安価で利用できる)ものだからです。
(国立や県立など公共の施設は質が高いのに安価な入場料で利用でします)
それに、アニメもマンガも映画も絵画もメディアアートも大好きだからです。
それらは、人を豊かにするものだからです。
だから、将来、「国立メディア芸術総合センター」 があることを誇りに思いたいです。
さらに、「国立メディア芸術総合センター」 をそのような施設にしたいと思います。
そのような施設にすることも、我々日本人の責務であると考えています。
(造ったら終わりでなく、目を注ぎ続けつことが大切なのです)

通常予算に組み込まず、補正予算で組み込んだ理由は、建設を急ぎ、
日本の経済発展に重要な役目をする施設の始動を早める目的だと考えています。
(所信表明演説にも、その期待についての記述が有ったと思います)

ですから、新聞や民主党が批判は恐ろしく的外れなものなのです。
的外れな報道や意見に踊らされ、未来を打ち捨てることは賢明ではないと思います。
情報は鵜呑みにするのでなく、一度自分で調べて、考えてみることが必要だと思います。
その手間を惜しんでは、大切なことは見えてこないと思います。

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●文化庁メディア芸術祭ブログ (より転記)
http://media-arts.cocolog-nifty.com/festival2008/2009/05/post-0cf0.html

 ◎ 分野 ◎
マンガ、アニメ、ゲーム、メディアアートなど。
メディアやテクノロジーの進化によって変りゆくメディア芸術を、日本ならではの文脈によって体系立てて構築する。

 ◎ 機能 ◎
メディア芸術作品の展示だけでなく、作品や資料の収集・保管、関連情報の提供、調査研究、
人材育成なども、センターの持つべき機能として考える。
①メディア芸術作品の展示
②作品その他資料の収集・保管
③情報の収集・提供
④調査研究の実施
⑤人材の育成及び普及啓発活動の実施
⑥関連施設間の連携・協力体制の構築

 ◎ 展示 ◎
日本のメディア芸術全体が俯瞰できる常設展示と企画展によって構成。
「メディア芸術祭」 を開催。(現在、毎年2月に国立新美術館で開催)

 ◎ 効果 ◎
文化振興、観光振興、産業振興の具体的な効果。
①様々な分野のクリエイターにより、各分野が融合した新しい芸術の創造。創造の基盤の強化。
②日本のメディア芸術を海外に向けて効果的に発信する。
③日本のメディア芸術を学び、研究したいという海外からの要望に応えることが出来る。

 ◎ まとめ ◎  報告書
我が国は、マンガ、アニメ、ゲーム等、欧米中心の芸術観ではとらえ切れなかった分野の作品を
「メディア芸術」と宣言した。
この「メディア芸術」という我が国発の芸術の概念を世界に発信し、浸透させていくことで、
我が国が、新たな芸術の歴史を作っていくことができる。
また、メディア芸術は、食、ファッション、デザイン等と並び、我が国特有のブランド価値を有するものであり、これを世界に向けて戦略的に発信することで、我が国の国際的な存在感の向上につなげることができる。
我々は、このたび、そのための拠点の整備の在り方について提言した。
単に施設を作るのではない。歴史を作るのである。新たな芸術の歴史を作る。
この途方もなく大きな挑戦を成功させるための戦略拠点の整備について、国民の皆様の御理解と御協力をお願いしたい。

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KenT

文化庁の言う「メディア芸術」というものが、日本の誇るべきサブカルチャーであることは確かです。ですが、マンガにも映画にも(この言い方が適切かは別として)低俗であるからこそ価値のある作品が多くあるのも事実です。
ちょっと砕いて言い直せば、たとえば過激な性描写や暴力的な表現のあるものなんかがそうです。

この施設で扱う作品の線引きをどこでするのかはわかりませんが、恐らく社会的に、道徳的に負の要素が強いものは切り捨てられるでしょう。
ゲームにしても、作品の奥にメッセージが込められるマンガや映画とは違い、ただの娯楽だという側面は免れません。

お題目は至極真っ当なんですが、企業で言うところの経営者と現場の温度差みたいなものが感じられて、もっとお金と人を注ぎ込むべきところがあるだろうにと考えると自分はあまり賛成できないというのが本音ですね・・・。

過去記事で『DMC』について書かれていますよね。
私も好きなマンガですが、おそらく保管・展示はされないでしょう。
第一、保管が目的なら別に新しく建物を建造しなくても、廃校なり「わたしのしごと館」なりを使えばいいことです。

世間の人々が批判している理由が私と同じものかどうかはわかりませんが、これも世論のひとつです。

ああやって取り上げられる、つまり国民の関心事項になっているのは悪いことではないと思います。民主主義国家なのですから。
by KenT (2009-06-03 04:13) 

たいせい

 私は基本的にあっても良い派なのですが、ただサブカルチャー的なものの公的な拠点施設の難しさを感じています。
 日本のアニメについてはJETROなどの報告にも古くから乗り、日本の文化輸出として大いに振興しなければならないものでもありますが、これまでの発展経過が私企業や個人主体で発展を遂げてきたもので、公の力を及ぼすことでかえってマイナスになってしまう可能性もあると感じています。
(役人は型に嵌めてしまうのが好きで、これによって壊れた産業もありますので)
 しかしこれが、末端のアニメーターの方々の生活安定・地位の向上に結びつくと素晴らしく、アメリカのハリウッドのような花形産業になって欲しいと思います。
 ただこれは建物などの箱ではなく、ソフトの問題なのですよね。

 まぁ、現実のアニメの国際収支面や文化輸出面での多大な貢献を考えると、首相の判断でこの程度の箱は速攻で作ればよいと思っていますが。
by たいせい (2009-06-03 09:26) 

元気

まごさん、ナイスをありがとうございます。

KenTさん、コメントをありがとうございます。
とても誠実で率直な人柄の方なのだと、なんだか嬉しくなりました。

>低俗であるからこそ価値のある作品が多くあるのも事実です。

低俗を理由に芸術性を否定することは間違いだと思います。
人は本来低俗なものです。だから高潔であろうと律するのだと思います。
日本の浮世絵も、当時は、庶民的で低俗と言われていたかも知れませんね。
(Wiki)
木版画は版画であるために、同じ絵柄のものを多く刷り上げることができ安価で、江戸時代の一般大衆もたやすく求められた。
浮世絵版画は大衆文化の一部であり、手に取って眺め愛玩された。現代の美術展等のように額に入れて遠目に眺めるものではなかった。草双紙や絵巻物、また瓦版(新聞)の挿絵の役割も果たした。

>過激な性描写や暴力的な表現のあるものなんかがそうです。

過激な性描写や暴力的な表現は、けっして悪ではないと思います。
それをどのように受け取るか。受け取り手の反応が多様であると思われるものは、保管が原則になるかもしれません。
一般の誰の目にも触れる公開展示の仕方には反対があることでしょう。
また、それは、しごく真っ当なことです。
だけど、一般公開出来ないからと保全しなくて良いかというと別の話です。
芸術と性描写、暴力描写は無縁ではありません。当然、保全の対象であるべきと考えています。
さらには、そういった作品こそ保全の危機にさらされるゆえに、国が保全をするべきと思います。
お金持ちの方ならば、個人で蒐集公開保全も可能でしょうが、それでは入場料が高額で、数は少なくなりがちです。(足立美術館の例)
ゆえに、国が施設を作る必要があります。
国が文化的なものにどれほど注ぎ込めるか。それも主張の一つとなります。
日本は経済大国です。なのに、文化の保全が蔑ろではアンバランスです。
やはり、経済(お金)でなく、芸術という評価が分かれるものにこそお金を遣うことは大切であると思います。

>もっとお金と人を注ぎ込むべきところがあるだろうにと

そうですね。
お金を注ぎ込むべきところ。注がねばなりません。
ですが、日本の将来を考えた場合、とても重要な施設であると考えています。
何にいくらのお金を注ぐか。それが適切であるかどうか。
それは、おおいに議論を尽くすべきことです。
安易に反対したり賛成したりすることこそ避けねばならないと思います。
ゆえに、論議もせずに、「アニメの殿堂」 だとレッテルを貼り貶めることには賛成できかねます。

>過去記事で『DMC』について書かれていますよね。
私も好きなマンガですが、おそらく保管・展示はされないでしょう。

そうでしょうか。(笑)
全くPTAなどの抗議は無かったそうですよ。
以外と、実際は、違うのかもしれません。(イメージの先行)
だって、とても良い作品ですもの。
だから、保管、展示がされなければ、是非とも、保管展示を希望すべきだと思います。
論議同様、よりよいハコモノ(?)にするための努力が必要であると思います。

>ゲームにしても、作品の奥にメッセージが込められるマンガや映画とは違い、ただの娯楽だという側面は免れません。

全ての芸術は娯楽であり道楽の一種だと、私は思います。
娯楽を否定しては人生はつまらないですから。(笑)

色々な賛成派、反対派の意見を戦わせる場。
それが国会という場(ハコモノの一つ?)であって欲しいと考えています。
さらには、ブログという場を利用して欲しいと考えています。
鍛えて錬らねば良いハコモノも制度も出来ないからです。
お上(政治家)任せにしないことが大切だと思います。
なぜなら、今の政治化は、信用が置けないからです。




by 元気 (2009-06-03 10:19) 

元気

たいせいさん、ナイスとコメントをありがとうございます。

>ただサブカルチャー的なものの公的な拠点施設の難しさを感じています。

そうですね。運営が難しいと思います。
従来の常識を変えることが出来なかったら… 失敗に終わるかも知れません。
ですが、この経済危機のおり、莫大な費用を掛けて造るなら、失敗は避けたいものです。
ゆえに、もっと論議を尽くして欲しいものです。
また、意見提案を官邸に対してだって言うべきなのかも知れません。
意見を言う窓口は、あるのですから。批判だけでは無責任かも知れませんね。(自戒)

>ただこれは建物などの箱ではなく、ソフトの問題なのですよね。

ソフトは個人や企業(目先の営利)に左右されます。
ゆえに、目先の営利を越えた将来を見据えた人材の育成や社会的な価値、
対外向けのアピール(戦略)を国が取り組む意義があると思います。
個人や企業では不可能なことをすることに、税金を注ぐ意味があると考えています。

>実のアニメの国際収支面や文化輸出面での多大な貢献を考えると、首相の判断でこの程度の箱は速攻で作ればよいと思っていますが。

そうですね。
ただ、麻生首相の判断だけでは、良いものは出来ないかも知れません。
失敗しないためには、国民の厳しい目が不可欠だと思います。
将来を見据えて、良いものを作って欲しいです。
日本の芸術、文化の繁栄のため。それが願いであり、希望です。


by 元気 (2009-06-03 10:29) 

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