雑誌 「GQ JAPAN」 8月号 ~櫻井よしこさんに聞く現代の武士道~ [櫻井よしこ氏の記事]
今月号(8月号)の 「GQ JAPAN」
なかなか盛りだくさんで良い内容でした。
櫻井氏のインタビュー記事が載っていました。 (以下、本文より抜粋)
------------------------------------------------------------
ジャーナリスト桜井よしこさんに聞く
閉塞した日本を切り拓くには ”現代の武士道” が必要なのです。
記事の中で、櫻井氏は、4つのキーワードを上げています。
<KEYWORD1>
圧倒的なものの前で死力を尽くして頑張る。
そうすれば負けても、誇りを失わないでいられるのです。
<KEYWORD2>
これからの若い人は、日本がどうなるのかを考えるのでなく、
日本をどうつくるのかを考えねばなりません。
<KEYWORD3>
30代のビジネスマンは、夢の実現のために身体を鍛えることからはじめなさい。
<KEYWORD4>
国家に期待するのでなく、自分で行動していかなくてはならない。
~~~~~~~~~~~~~~
サムライの本質は、
権力よりも権威を重んじ、私益よりも公益を優先した人たち。
今こそ、古くから培って来た価値観を改めて顧みる必要がありそうです。
サムライは、600年以上日本を権力で統治してきた人たち。
彼らをサムライたらしめている要素は、むしろ権威にあります。
権力は力で得ることが出来ますが、権威は周囲から自然に醸成されていくもの。
民衆の敬意があってサムライが成り立っていた。
それは、私益よりも公益を重んじ、その一生を通じて倫理を守った人々だったから。
時代劇の描写は史実とは違う。
非常に質素な生活をしていた。身分制度は有っても、自由な社会だった。
奉行所の役人は数名。「御用」 と同心が言えば、騒がず平伏していた。
権力だけでなく、権威がそうさせていた。
武士は貧しくても教養があり、上に立つ者は下の者を守らねばならなかった。
原則が守られていたから、社会の秩序が保たれていた。
百姓が一揆で暴れても静かに治めて終わりで、斬ったりしない。
(事実、江戸期に百姓一揆で殺された農民の数は非常に少ない)
サムライが治めていた社会は自由で伸びやかだった。
比べて、今は、ずいぶん社会にホコロビがある。
なぜこれほどまでに社会に荒廃感があるのかと考えてみると、
日本の伝統的社会、日本的な価値観が正しく伝えられていないからではないか。
敗戦後、占領され、悪い国だったと社会制度や人間同士の関係まで非難された。
歴史や伝統を否定された。
もし、日本本来の価値観が伝承されていれば、今のように社会が荒れることもなかたのでないか。
日本の指導者たるエリートが権威を自然に集められる存在であれば、ここまで壊れなかったのでないか。
今の政治家や経営者に、そうした気概があるかといえば疑問。
お金が一番という価値観。その変化の原因は現在の憲法にある。
現在の憲法は、占領軍が日本の古き善き価値観を消し去るために持ち込んだもの。
第三章の、「国民の権利および義務」 では、重要な義務や責任についてほとんど書かれていません。
権利は16回、自由は9回述べられていますが、義務と責任は各3回しかない。
権利の裏には義務が、自由の裏には責任があるものです。
日本国憲法では、国民が果たすべき責任や義務については、ほとんど書かれていない。
憲法成立から60年。社会には要求ばかりで義務や責任は負いたくない人が増えてしまった。
権利と自由ばかり要求する人は、人間として卑しい。
憲法に基いてあらゆる法律、政令、条例が出来ている。
憲法こそ、国家の根本なのです。
私たちが物を考えるときの価値観の軸に、歴史という時間の縦軸がある。
世界という空間の横軸がある。
戦後の日本は、横軸ばかりに気を取られて来た。
アメリカや国連がどう動くのかばかりに注意を払い、肝心の自国の来し方目を向けていなかった。
このままでは、日本は滅んでしまうのではないか。
あなたの力がいま必要なのです。力を貸してくれませんか?
目の前の人から真摯に頼まれたら、多くの人は手を差し伸べるでしょう。
つまりは、そういう関係性を国民と国家の間にも築くべきなのです。
戦後の日本は、国が仕事を用意し、お金を回し、平和も担保するという、
大きな政府と弱い国民の関係で進んできた。親と子の関係も同じ。
国民の側から何かするという教育がなされていなかった。
要求される前に国も親も与えて来た。
今は、親である国の方が助けを求めている状態。
江戸時代は、幕藩体制だった。
みんなが誰かのために生きている、誰かのために役立ってこその自分という意識だった。
現代の日本も、そうした文化を少し蘇らせればよい。
そもそも国家が20代の若者に命令出来ないし、命令されて動いても成果は期待出来ない。
それぞれの個々が自分で出来ることを考えて行動するしかない。
それが良い社会を築く。
前向きに夢を持って取り組めばよい。
目標設定することで行動も変わって来る。
これからどうなるか、でなく、これからどうするか、を考える。
身体を頑丈にすることは、考える力、構想する力、夢を持つ力、挑戦する力を強くします。
身体を鍛えることは、これからの激動の社会を乗り切る鍵なのです。
------------------------------------------------------------
さすがは、櫻井さんです。(溜息)
しっかりとした考えを拝見すると心が晴れる気が(?)します。
凛として、毅然としていながら、しなやかな物腰と話し方。
昨日(7/5)のテレビ番組(『たかじんのそこまで言って委員会』)も良かったです。
次の記事で少しアップしたいと思います。
------------------------------------------------------------
「GQ JAPAN」 では、ビジネスセレブのための 「上手入門」 も面白いです。
スポーツジムで、ウォーキングする際には、色々な雑誌を読んでます。
良い雑誌(たとえば今号のように)に出会うとメモを取ったり、購入します。
この記事も、手に取って読まなければ、(表紙には書いてませんから)出会うことの無かった記事です。
ご縁を大切にということで(?)、一人でも多くの方に知って欲しくて記事にしました。
なかなか盛りだくさんで良い内容でした。
櫻井氏のインタビュー記事が載っていました。 (以下、本文より抜粋)
------------------------------------------------------------
ジャーナリスト桜井よしこさんに聞く
閉塞した日本を切り拓くには ”現代の武士道” が必要なのです。
記事の中で、櫻井氏は、4つのキーワードを上げています。
<KEYWORD1>
圧倒的なものの前で死力を尽くして頑張る。
そうすれば負けても、誇りを失わないでいられるのです。
<KEYWORD2>
これからの若い人は、日本がどうなるのかを考えるのでなく、
日本をどうつくるのかを考えねばなりません。
<KEYWORD3>
30代のビジネスマンは、夢の実現のために身体を鍛えることからはじめなさい。
<KEYWORD4>
国家に期待するのでなく、自分で行動していかなくてはならない。
~~~~~~~~~~~~~~
サムライの本質は、
権力よりも権威を重んじ、私益よりも公益を優先した人たち。
今こそ、古くから培って来た価値観を改めて顧みる必要がありそうです。
サムライは、600年以上日本を権力で統治してきた人たち。
彼らをサムライたらしめている要素は、むしろ権威にあります。
権力は力で得ることが出来ますが、権威は周囲から自然に醸成されていくもの。
民衆の敬意があってサムライが成り立っていた。
それは、私益よりも公益を重んじ、その一生を通じて倫理を守った人々だったから。
時代劇の描写は史実とは違う。
非常に質素な生活をしていた。身分制度は有っても、自由な社会だった。
奉行所の役人は数名。「御用」 と同心が言えば、騒がず平伏していた。
権力だけでなく、権威がそうさせていた。
武士は貧しくても教養があり、上に立つ者は下の者を守らねばならなかった。
原則が守られていたから、社会の秩序が保たれていた。
百姓が一揆で暴れても静かに治めて終わりで、斬ったりしない。
(事実、江戸期に百姓一揆で殺された農民の数は非常に少ない)
サムライが治めていた社会は自由で伸びやかだった。
比べて、今は、ずいぶん社会にホコロビがある。
なぜこれほどまでに社会に荒廃感があるのかと考えてみると、
日本の伝統的社会、日本的な価値観が正しく伝えられていないからではないか。
敗戦後、占領され、悪い国だったと社会制度や人間同士の関係まで非難された。
歴史や伝統を否定された。
もし、日本本来の価値観が伝承されていれば、今のように社会が荒れることもなかたのでないか。
日本の指導者たるエリートが権威を自然に集められる存在であれば、ここまで壊れなかったのでないか。
今の政治家や経営者に、そうした気概があるかといえば疑問。
お金が一番という価値観。その変化の原因は現在の憲法にある。
現在の憲法は、占領軍が日本の古き善き価値観を消し去るために持ち込んだもの。
第三章の、「国民の権利および義務」 では、重要な義務や責任についてほとんど書かれていません。
権利は16回、自由は9回述べられていますが、義務と責任は各3回しかない。
権利の裏には義務が、自由の裏には責任があるものです。
日本国憲法では、国民が果たすべき責任や義務については、ほとんど書かれていない。
憲法成立から60年。社会には要求ばかりで義務や責任は負いたくない人が増えてしまった。
権利と自由ばかり要求する人は、人間として卑しい。
憲法に基いてあらゆる法律、政令、条例が出来ている。
憲法こそ、国家の根本なのです。
私たちが物を考えるときの価値観の軸に、歴史という時間の縦軸がある。
世界という空間の横軸がある。
戦後の日本は、横軸ばかりに気を取られて来た。
アメリカや国連がどう動くのかばかりに注意を払い、肝心の自国の来し方目を向けていなかった。
このままでは、日本は滅んでしまうのではないか。
あなたの力がいま必要なのです。力を貸してくれませんか?
目の前の人から真摯に頼まれたら、多くの人は手を差し伸べるでしょう。
つまりは、そういう関係性を国民と国家の間にも築くべきなのです。
戦後の日本は、国が仕事を用意し、お金を回し、平和も担保するという、
大きな政府と弱い国民の関係で進んできた。親と子の関係も同じ。
国民の側から何かするという教育がなされていなかった。
要求される前に国も親も与えて来た。
今は、親である国の方が助けを求めている状態。
江戸時代は、幕藩体制だった。
みんなが誰かのために生きている、誰かのために役立ってこその自分という意識だった。
現代の日本も、そうした文化を少し蘇らせればよい。
そもそも国家が20代の若者に命令出来ないし、命令されて動いても成果は期待出来ない。
それぞれの個々が自分で出来ることを考えて行動するしかない。
それが良い社会を築く。
前向きに夢を持って取り組めばよい。
目標設定することで行動も変わって来る。
これからどうなるか、でなく、これからどうするか、を考える。
身体を頑丈にすることは、考える力、構想する力、夢を持つ力、挑戦する力を強くします。
身体を鍛えることは、これからの激動の社会を乗り切る鍵なのです。
------------------------------------------------------------
さすがは、櫻井さんです。(溜息)
しっかりとした考えを拝見すると心が晴れる気が(?)します。
凛として、毅然としていながら、しなやかな物腰と話し方。
昨日(7/5)のテレビ番組(『たかじんのそこまで言って委員会』)も良かったです。
次の記事で少しアップしたいと思います。
------------------------------------------------------------
「GQ JAPAN」 では、ビジネスセレブのための 「上手入門」 も面白いです。
スポーツジムで、ウォーキングする際には、色々な雑誌を読んでます。
良い雑誌(たとえば今号のように)に出会うとメモを取ったり、購入します。
この記事も、手に取って読まなければ、(表紙には書いてませんから)出会うことの無かった記事です。
ご縁を大切にということで(?)、一人でも多くの方に知って欲しくて記事にしました。
コメント 0