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「たかじんのそこまで言って委員会」 7月5日櫻井よしこ氏 2/2  [テレビ]

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なぜ、議員の間で憲法改正の問題が意趣にならないかというと、
言い出しっぺがいつも一番批判されるという、おそれを持っているんじゃないかと思う。気もする。
新聞の中には、憲法改正と言っただけで、何か悪いことを提唱したようなことを書くものもある。
やっぱり世論とか支持率を気にする人たちは、恐くて議論できないのではないか。
私たジャーナリストとか言論人は、政治家が悪いとかばかり言うのではなくて、
私たちこそが、ものすごく強力に何故憲法改正が必要なのか、
それは具体的にどのようにしたら可能なのかということを
文字通り、自分の言論人として生命を賭けるような気持ちでやっていくことがもっと必要なのではないか。
それを私たちは、戦後の日本の中で十分やって来たとは思えない。
それは自省も込めて、言ってるんですけどね。

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ここで皆さんに基本的な数字を頭に入れていただきたいと思います。
今、日本と中国の軍事費。中国の軍事費は発表されたものが必ずしも本当でない。
発表されたものの大体2倍から2.5倍だとかもしくは、3倍だと言われていますが、
日本の軍事費を今、1とします。
中国の軍事費はだいたい、3というのが専門家の味方なんですよ。

1 対 3

中国の軍事費というのは、過去20年間で19倍になっている。
ざっとみて10年で10倍ということですよね。
日本と中国の軍事費を比べてみたいのですが、10年後中国の3は、30になる。
今、日本は、毎年0.8から1%づつ減っている。
そうすると、10年後、10%減ってますから、0.9になる。

0.9 対 30 になる。

しかも中国は、もう空母の建設にも乗り出す。
宇宙ステーションの建設をやるということで、
月と地球の間の宇宙をスペースをコントロールすることを考えている。
すると、今、1対3 であるならば、まだ、一人が3人分の働きをすればなんとかなる。
アメリカが助っ人してくれるかしら。という考えがありますけれど、
10年後、0.9対30 になったら、もう、圧倒的な差ですよね。もうどうにもならない

さらに10年後。
今、アメリカは、中国にもの凄く気を使っています。
中国を警戒しながらも中国が大きくなってしまったがゆえに、気を使わなければならなくなった。
ここに金美鈴さんがいらっしゃり、台湾のことを言うのは、台湾が好きだから、切ない部分がありますが、
台湾の現状を見ると、台湾海峡における軍事力のバランスは、もう、中国の方が強くなってしまっている。
馬英九さんが予算も通しましたから、装備を売ってくださいとアメリカに言った。
陳水扁さんのときに、アメリカはどんどんアメリカの装備を買いなさいといっていたのに、予算が通らなくて、なかなか買えなかった。
今、国民党になって、予算も通ったから、買います。売って下さいと言ったら、アメリカは売らないと言ったんですよ。
半年間スッタモンダがありました。
ようやく売ることになりましたが、台湾が思うような武器装備を売るわけではない。

実は私は、森本さんなどにも相談して、国家基本問題研究所というシンクタンクを作って、
この4月にアメリカに行って、国防総省の人とかオバマ政権の中枢の人と会って来たんですね。
その方たち全員に聞きました。
なぜ、台湾に武器装備を売らないと決めたのですか? と。
アメリカの人って正直なんですよね。言いましたよ。
中国が、すごく注文をつけてくるから。中国が売らないようにと要求してくるからだと。
つまり、このことは、アメリカが中国の顔色を見ながら、この戦闘機を売ろうかどうかを決めるわけです。
では、10年後。日本の軍事力と中国の軍事力が、0.9対30 になったとき、
同じことが起こらないという保障はない。
現に、F22という第5世代の戦闘機がある。これ、日本が欲しくてたまらない。
アメリカは売らないと。ゲーツ国防長官は売らないと。
ただ、下院の方で、このF22の生産には多くの2万何千人の雇用が掛かっていると、10いくつもの州にまたがっているので、景気対策雇用対策から作って日本に2倍の値段で売ろうと、
しかも同盟国に売るから別バージョンで性能の落ちたやつを売ろうと。
しかも、これも売らないと言っているわけです。
ここに、もしかしたら、アメリカは中国の顔色を見ながら、日本に売らないように、
日本に売る売らないのハシリがここに見えるのではないかという気がしています。

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(パネラー。村田氏)
F22に関しては、日本などの同盟国に売ればイスラエルに売らないわけにはいかなくなる。
イスラエルがF22を持ったときに、イランに対して奇襲攻撃をかけないということは、なかなか担保できない。
日本のF22を売ったら、もしかしたら、北朝鮮を爆撃するかも知れないと思わせないといけない。
それをしない、出来ない日本は腰抜け。

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ここで問題なのは、F22のことを考えても、国防費のことを考えても、
10年後の日本の国民の命と国家の領と領海を誰が守るんだということ。
他国に依存しているというシステム自体が危ういところがありますねと。
自分たちで守らないといけないですよね。というところに立てば、
防衛費に関する懸念(削減)。一律全部減らしますなんてバカなことない。
ここは増やしましょう。ここは節約しましょうという国家戦略がないといけない。

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日本の防衛に何が必要なのか、政府が国民に説明していない。
経費が節減されると陸上自衛隊の要員が減る。
自衛隊も潜水艦の建造が今年止まってしまった。
戦闘機もあと二年で止まってしまう。輸送機も止まる。
日中友好であの浮かれていた時代ですら、アメリカは中国に気を使っていた。
気を使わなければならない時代に至った。
世界中が中国に気を使い、機嫌を損なわないように気を使わねばならなくなった。
馬英九政権で、急激な中国への傾斜を見ているからこそ、日本の変化が心配。
台湾を失ったら、今度は日本だろう。

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どうしたらよいか。二つのことを考えないといけない。

1.日本の力を強めること。
 力というのは、経済力もちろん大事ですが、 国家の基本である外交。
 つまり政治力と軍事力が日本は弱い。
 特に軍事力が法律的にも欠けている。自衛隊の装備も欠けている。
 法律上も充実させていく。集団的自衛権をとにかく行使できるようにする。
 自衛隊法を変えるとか、国防と位置づけること。
 自衛隊に対する予算も増やして整備をすること。

2.日本だけでは対抗出来ない。どの国と組むのか。
 日米同盟がとても大切。
 国益を考えるときには好き嫌いを乗り越えて、
 国益にためには、どの国と組むのがいいのか考える必要がある。
 今、アメリカは、日本に冷たい眼差しを向けている。
 日本は、言うだけで何も実行しないと思われている。
 日本に対して不信感を持っている。
 日本は、信頼されて良いパートナーだと思ってもらわねばならない。
 
◎国民の側から、発信していかねばならない。

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 日本の防衛力を具体的にどうするか、議論が必要。
 今、原子力で25%をまかなっている。
 核を持つとか持たないというとき、核の再処理を止められてしまう危険性がある。
 そのときにエネルギーをどうするかも考えないといけない。
 どのような反発を受けようと議論をしなければならない。 
 危険性はあるけれど、このような議論をすることが、
 私たちが真剣に自分達の力で守ろうとアメリカに頼るのでも、中国の脅威に立ちすくむのではなく、
 守りましょうという決意を見せるということでは、非常に強い政治的メセージを送ることが出来る。
 
 この前、日本と中国の戦略会議がありました。
 日本側から出た人に対して、中国側から、
 日本は非核三原則の国でしょ。とか、専守防衛の国でしょ。とか凄い牽制の議論が出て来る。
 やはり、日本がありとあらゆることにおいて強くなるということについて、彼らはもの凄く心配している。
 だから、私は、このような議論をするということは、
 極めて政治的な狙いを込めて議論をするべきだと言っている
 議論の中ではエネルギー政策も含めて、かなり具体的に考えています。
 
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(パネラー、村田氏)
議論することは結構なこと。否定するつもりはない。
議論されていること、具体的成果を一日も早く国民に提示していただきたい。

憲法を改正するためにも多数のコンセンサスというものを作らなければならない。
世論で多数理論の形成をするためには、どうやったらいいのか考えないといけない。

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アメリカで、ニュークリア・シェアリングについて、議論して来た。
今の時点では、アメリカは非常に消極的というか、むしろ反対だというのが強かった。
このレベルで日本がいかにアメリカを説得するかということが重要になってくる。


(たかじんさん)
いろいろもっとお話しをお聞きしたいが、もろもろのテーマがあり…

(櫻井氏)
今日は、もう、これで終わりぃ?

(たかじんさん)
またのお越しをお待ちしております。

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[猫]ああ、残念だわぁ…
[犬]もっと、聞きたかったです。[たらーっ(汗)]


櫻井さん頼りの櫻井さん任せでなく、我々日本人全部の人の問題なんですから、
テレビを見た時だけでなく、日本のことを真剣に将来を含めて考えなければならない。
ということですね。

櫻井氏のように上品に丁寧に理路整然と話されることは、日本の希望であると思いました。


(注)
色々な論議がありましたが、パネラーの方全ての意見を記載していません。
言葉使いなど、省略した部分もあります。





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コメント 3

たいせい

 数年前、櫻井よしこ氏の講演会に設営側で係わらせていただいたことがありますが、素晴らしい方ですね。
 本人は今更いさぎよしとはされないでしょうが、国の舵取りをお任せしたい方の一人です。
by たいせい (2009-07-11 11:28) 

元気

たいせいさん、ナイスとコメントをありがとうございます。

お礼が遅れてしまい申し訳ないです。

>素晴らしい方ですね。

そうですね。
ただ、その求心力に、心なしか衰えが…
無関心であることが理由だと思います。
もっと、政治や文化、伝統。日本の歴史に興味を持つ人が増えれば良いと思います。
将来についての責任を考える人が増えると良いと思います。
櫻井さんのような素晴らしい人がどんどん増えると日本は変わる気がしています。
が、櫻井さん(レベルの人が)一人では、日本は危うくなるばかりに思えてなりません。
by 元気 (2009-07-15 13:11) 

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by  野村證券  勝俣一生  永井  塚林弘樹  奥田  (2020-05-28 21:42) 

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