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浦島太郎 [エッセー]

  [るんるん]  浦島太郎(うらしまたろう)  [るんるん]
1.昔々浦島は 助けた亀に連れられて
  竜宮城(りゅうぐうじょう)へ来て見れば 絵にもかけない美しさ

2.乙姫様(おとひめさま)のごちそうに 鯛(たい)や比目魚(ひらめ)の 舞踊(まいおどり)
  ただ珍しく面白く 月日のたつのも夢の中(うち)

3.遊びにあきて気がついて お暇乞い(おいとまごい)もそこそこに
  帰る途中の楽(たのしみ)は 土産(みやげ)にもらった玉手箱

4.帰って見ればこは如何に(いかに) 元居た(もといた)家も村も無く
  路(みち)に行きあう人々は 顔も知らない者ばかり

5.心細さに蓋(ふた)取れば あけて悔しき(くやしき)玉手箱
  中からぱっと白烟(しろけむり) たちまち太郎はお爺さん(おじいさん)
-------------------------------------------------------------------------- [るんるん]

いきなりの童謡です。

[犬]が、1番2番の歌詞しかしらないということを知ってビックリ。
”おいとまごい” の意味も知らないということで、さらにビックリ!

[犬]曰く。亀に連れられて竜宮城で豪遊するという歌だと思っていたらしい。[ふらふら]

で、3番から5番まで歌ってみた。そうしたら、
詐欺だ。誘拐だ。恩を仇で返したとご立腹(!?)
[犬] の思いがけない食いつきの良さにビックリ。(なんでやねん!)

   [たらーっ(汗)]   [あせあせ(飛び散る汗)]   [ダッシュ(走り出すさま)]   [たらーっ(汗)]   [あせあせ(飛び散る汗)]   [ダッシュ(走り出すさま)]   [たらーっ(汗)]   [あせあせ(飛び散る汗)]   [ダッシュ(走り出すさま)]


[猫] だから、楽しいことは、瞬く間に過ぎ去っているという教訓なんでしょ。
   夢中になるのもほどほどにしないと、ヤバイことになりますよ。ということ。

[犬] 亀の甘言に乗せられて時間を無駄に過ごした太郎さん。なんとも可哀そうじゃないか。
   (という理屈らしい)

[猫] そう?
   乙姫様や魚たちに歓待されて調子に乗って遊び過ぎて、ふと気がついた。
   でもって、大急ぎで、歓待に対するお礼や感謝も十分にすることなく、
   大慌てで帰りついた太郎さん。礼を逸していないかしらん。

[犬] いいや。歓待は、亀を助けたお礼だったんだから、礼を逸したことにはならないだろ。

[猫] ちゃんとお礼を言って、名残を惜しんでいたら、また違う展開だったのかも知れないよ。
   乙姫様が引き止めて、情も移って、死ぬまで居たかも知れないじゃない。

[犬] いいや、それでは話にならない。きっと教訓が込められていたはず。
   亀を助けたくらいで大盤振る舞いの大歓迎。そこに罠がしかけられていたんだ。
   なんという酷い罠だ。安易に亀(人)助けなどするとエライ目に遭うという教訓かも。
   早めに太郎も気づくべきだったんだ。この歓迎ぶりは度を越していると。
   太郎の認識の甘さがこの結末を導くことになったんだな。

[猫] なんちゅうことを。
   乙姫様の善意を悪意でとってはいけないよ。
   夢のように楽しいときは瞬く間に過ぎてしまった。
   現実に戻るということは、過酷なもので、夢の償いはしなければならないということでは?

[犬] いや。この童謡の教訓は、なかなか深いと思うよ。
   知っている人もいないくらいの時間の経過。それは、すごい罰だ。
   楽しませて、罰を与える。それって、陰湿だよな。

[猫] げ!?
   慎みもなく楽しんで、お礼もそこそこに逃げ帰った太郎さん。
   もしかしたら、乙姫様の好意を踏みにじったのかも知れないよ。

[犬] いやいや、楽しい時はあっという間に過ぎるから、気をつけようという教訓なのかも知れないね。
   (一人で納得。満足された様子。ま、納得されて良かったです)


  [リゾート] 何にしろ、ご利用は計画的に。ということなのかも。 [プレゼント]



   




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たいせい

 昔話はこの理不尽さに子供がどう反応するのか楽しみで、時々子供に読み聞かせます。
 話によっては子供は泣くこともありますが、「情緒の力」はついてきたように思います。
by たいせい (2009-08-11 00:48) 

元気

たいせいさん、おはようございます。

ええ。理不尽さ。
恨みもこもっているのかも。(笑)
けれど、昔話には、とても大切な智慧がタップリ。

>「情緒の力」はついてきたように思います。

強さ、逞しさ、優しさ、柔軟性。
育むべき大切なことですよね。
親子で育まれる環境。それほどありがたいこと、ないと思います。
たいせいさんは、奥様と実践されています。
とても素晴らしいことだと思います。

残酷なこと、理不尽なこと。世の中には溢れています。
オブラードで包んだり、隠したり誤魔化したりせず向き合うことの大切さ。
傷ついた心を癒す場所のある幸せ。それが教育です。

>時々子供に読み聞かせます

ぜひ。
そうそう、「かちかち山」 も。
流しの下の骨。(※江國香織氏の本のタイトルにもなってます)
怖くても真実に目を背けないこと。
それが現実に立ち向かう力になると、私は思います。

by 元気 (2009-08-11 09:34) 

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