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スイスと日本 国を守るということ  (2/2) [読書]

■スイス人は、 「非武装中立が平和に繋がる」 とは考えていない。
スイスは、第二次世界大戦を経て、「中立」 が限りなく孤立への道であることを経験した。
自国を守るのに国連は頼りにならないことを思い知っている。(国連は危機時に機能しない
スイスの安全保障は、世界よりも近隣4カ国の勢力均衡を考えることが重要。
(世界を考えることや、口を出すことは必要ないこと)
よって、大国のエゴに巻き込まれないためには国連に入らないことを選択した。
よって、国を自国で守る責任と覚悟が国民皆兵、民間防衛が基礎としてある。

「国連」 を信用しないスイス人。
 ・「永世中立国」 を振りかざし、国連に入らない。
 ・第二次世界大戦の苦悩を味わわないために、「民間防衛(国民皆兵)」 を国家戦略とした。

スイスの国家戦略には、「安全保障タダ乗り論」 はない。
 ・自主自尊の独力国防主義。
 ・原爆の開発(攻撃手段)と防空壕・防空火網の強化(防衛手段)。
  (スイスが攻撃を受けたときはフランスが報復。国連未加入だが、国連の核拡散防止に署名)

貿易立国メロス島の教訓
 ・経済的利益優先のために国防を嫌うメロス島の人々。
 ・「非武装中立」 が国是(優れた貿易により戦争は回避できる)
 ・対外政策は経済のみのメロス人。軽蔑され冷淡に扱われ孤立。
          ↓
       メロス島滅亡 [どんっ(衝撃)]                    [猫]日本が… 気になります[たらーっ(汗)]

 ※安全保障は、軍事力を背景にした国際情勢を戦略的に観察して考える。
 ※自力防衛することが国際社会の義務。(原則として、自助しない国を他国は助けない!)
 ※一国平和主義の中立政策は孤立する。(現実には、覚悟がなくては出来ない)

理想と現実を混同することの危険。
 ・面倒な対外政策は先送りする。
 ・理想の実現が政治だという誤解。(政治は宗教ではない)    [猫]友愛が… 気になります[たらーっ(汗)]

 ※マスコミによる情報操作、利敵工作、スパイ活動、内部敵性同調への警戒
 ※「統制・制限」 を受け入れて、自由を謳歌する国民国家スイス。
 ※「住民集会」 という直接民主制の原則
                                      
スイスのパンは美味しくない!
 ・農家が作る小麦は全て1年間の備蓄に回す。
  (一年前の小麦粉でパンを焼くことで、備蓄を確保する覚悟を持って責任を果たす)
 

<<スイスに学ぶ>>
★他国の顔色よりも自国の主導性、先導性を優先する。(屈辱外交をしない)
★憲法を国際情勢の変化に対応して機敏に改正する。
★国益を重視した『長期的なヴィジョン』 を持っている。      [猫]日本は… [あせあせ(飛び散る汗)]

■スイスの国防作戦計画
「全国土が占領されても降伏しない」 が国防の基本方針。
戦争シナリオの最悪段階まで想定、マニュアルを作成。全家庭に配布。『民間防衛』
同盟国がない中立主義だから、依存心がない。独立防衛。

○国防の責務は、現在生きている国民の利益を守るためにあるのではない。
○過去のスイス人、将来のスイス人に対する責任である。
○国防は自然権であり、憲法の上位にある。(法に拘束されることがない)
○スイスが外国に併合されても、スイス軍人は亡命政権を作って闘い続ける。
○核保有のは、政策の話。

<<スイスに学ぶ>>
★理想主義憲法に固着して敗北するような軍隊は、国家・国民と契約した軍隊ではない。
★国家・国民との契約を守るためには、時の憲法を破ってでも勝利するのが本物の軍隊。
★弱腰政府を無視して、祖国との契約を遂げんと勝利するまで戦い続けるのが真の戦争。

※日本の国防方針※ 昭和32年5月に閣議決定したもの。
1.国際連合の活動を支持し、国際間の協調を図り、世界平和を実現する。
2.民生を安定し、愛国心を高揚し、国家の安全を保障するような基盤を確立する。
3.国力国情に応じ、自衛のため必要な限度で効率的な防衛力を暫定的に整備する。
4.侵略に対しては、米国との安全保障体制を基調としてこれに対処する。
               [左斜め下]
(当たり前ながら、)アメリカは、
・国際社会において卑屈な国家となっても気にしない。尊厳も威信も守らない。
・経済権益も守らない。(経済国家というのは幻想:国境のない経済活動。産業地帯)
               [右斜め下]
独力で排他的経済水域の経済権益(国益)を守らねばならない。
                                       (アメリカは守ってくれない)

※国家の構造的対立の主たる要因※
1.地政学的対立(海洋国家と大陸国家の価値観利害の対立は永遠に解消出来ない
2.国体の違いによる対立
3.現状維持派と現状打破派の対立(勢力均衡の歪み)

戦争とは、「構造的対立による国家戦略の衝突」

■スイス人の国防観や民主主義に対する理念
住民集会を積み重ねた民主制。国際政治に対する関心が高く、判断力の知的レベルが高い。

○人間は完全無欠ではなく、多くの欠陥を持っている。
 ・政策に対する意見は百人百様の意見がある。
 ・多数決の原理を厳格に守る。
 ・「多数決」 と 「全員一致」の違いを知っている。
 ・少数意見を述べた人(意見ではない!)にも敬意を持って臨む。

○一人一人が皆の利益を考える。私益と公益を自制的に分類する。
 ・議決されるまでは、村長も一般の村民も同格で意見を表明する。
 ・意見が議決されれば引き受けねばならない。(意思表明と責任が等価になる)
      [右斜め下]
      我がままや私益から要望を主張する者はいない。
      (自己中心的な意見を述べれば発言権を剥奪される)
             [右斜め下]
          正しい 「多数決」 の原理
           直接民主制の原理(間接民主制は事前工作として徹底否定する)
             ※間接民主制の「党議拘束」 は、非民主的。

<<スイスに学ぶ>>
★まず国益を考えて対外政策を確立し、ついで国内政策を整える。
★スイスの民主の精神を理解し、原則を確かめる。
 (自分勝手を排除し、意思表明と責任を等価にする)

■ 「対外政策」 が政争の具になるとき国は滅びる。
政権党が国民の直接的同意なく、主要な国家戦略を変更することは出来ない。
(対外政策・軍事でも、一般的政策であれば全党的な決定となる)
国内政策は、対外政策を成功させるための手段であり、対外政策は国内政策の上位にある。
              [右斜め下]
対外政策を政争の具とすることは、外国の内政干渉を許す絶好の機会
○国益よりも党利党略を優先させることの愚。
 (外国の反日政策まで担ぎ出して党利党益を得ようとする)
○国益よりも選出地域、団体の利益を代表することの愚。
 (党利・党意による党議拘束は国益を損ないかねない)

■中立は鎖国ではない
「鎖国的中立」 は、自滅政策に過ぎない。
「中立」 とは、外国との戦略的関係を断ち切ること。
「勢力均衡」 の戦略をとる以外に国策はない。

○戦争になれば、国民全てが愛国心に満ちた人だけでないことがわかる。
 ・中国人の華僑は、政権が揺らぐと海外逃避する歴史的傾向がある。
 ・韓国の富裕層も、その子孫を国籍出生主義の外国で出生、二重国籍を取り、
  国家が危急になれば、一家を挙げて移住できるようにする。

○平和国家に犯罪者や浮浪者はいない
 ・徹底的な人種差別。
  特技のない無産の労働者の長期滞在を一切許可しない。
  (季節労働者のみ。3ヶ月以上働くことは出来ない)

○不法入国者の取り締まりの強化
 ・送り返すのに高額の費用がかかる。
  フランスでは、不法入国者を雇用した企業が全額負担する案を採用した。
 ・移民問題は複雑で重大な問題を抱えることになる。
  
■海洋国家と大陸国家
陸海二つ(の国境)を守ることは非常に難しい。両方に良い顔をすることも難しい。
(古来より対立・戦争の構造的原因となってきた)

<<日本の国防>>
★「台湾」 の重要性
 「バシー海峡」 の制海(空)権。(台湾とフィリピンの間にある)
 (中国にとっても最重要戦略地ゆえ、海峡の両側にある国の存在が重要になる)
 ・台湾問題と朝鮮半島問題は、独立した問題ではない
  台湾は、日本と同じ海洋国家。朝鮮半島は、大陸国家に属する。
  (国家が求める基盤が海洋国家と大陸国家では違う)

★南シナ海 の重要性
 ・制海権を得るには、基地を確保して、次いで敵潜水艦を撃滅するのが基本となる。
  よって、中国潜水艦の活動を牽制するには、沖縄より近くに自衛隊基地が必要。
 ・フィリピンの海洋防衛力では、自力で取り締まることも出来ない。
  日本が淹護することが必要。

  ※フィリピン、マレーシア、インドネシアの諸国と協力して南シナ海とマラッカ海峡の制海権維持)
  ※オーストラリアヤニュージーランドとの同盟という選択肢。日本にとって国益に適う)

★「自衛のための戦争」 より 「共益性のある戦争」 
 ・自国に影響がない限り戦争は歓迎される。
 ・自衛のための戦争、国防戦争(国益を守る戦争)は、他国からみると共益性のない戦争になる。
 ・周辺諸国と国益を共有するような軍隊派遣(戦争)なら例外なく歓迎される
 (日本の生存や安全だけでなく、国の尊厳と威信を高めてくれる)

★国境線と国防線は違う
 ・国防線は、国境の外に置くことが大原則。
  先制攻撃しない代わりに必要な兵力を大きくしてしまう。
  (ゆえに、スイスの場合、国民皆兵が必要になった)

★日本は、中国の国防線の内側に含まれている。
 有事において中国を守るためには、日本を戦場とすることを宣言している。
  (国土が戦場となるから)国境と国防線が一致することは国家にとっては悲劇。
 ・侵略者は、国境のすぐ外側に演習・訓練目的で侵攻軍を送ることが可能。
 ・兵士は、国民を守るために軍事的に非合理な作戦を実行することになる
 ・兵士以外の非戦闘員が戦場を逃げ惑うことになる。
 ・家財や公共設備が破壊される。
             [右斜め下]
        大陸国家の国防線は、隣国の中に想定する。
        政府が国民や国土を守る決意がないから国境を国防線が一致できる。

※靖国神社への非難。
※沖縄の米軍基地返還運動。
※北朝鮮の拉致問題に対して冷淡
※日本の国連安全理事国入り反対、日本の排他的経済水域への侵略。
             [右斜め下]
 日本に対して、「中国を宗主国とする冊封国」 という関係を求めている。

★日本に照準を合わせる中国の核ミサイル
 北朝鮮の核開発よりも中国の核開発の方が脅威。

■日本の国防線
○対岸の港の背中が国防線
 東は、アメリカの西海岸。西は、中国大陸の海岸。
 北はアリューシャン列島。南は、フィリピンとインドネシアを結ぶ線。
 (台湾は、日本の国防線にすっぽりと入っている)
 さらに、頭上からの攻撃に対する防御の支援が必要。

■国民が国家に望む基本的条件
1.政治家は、軍隊の組織と運用に関与してはならない。
2.軍人には名誉ある社会的地位を付与する。
3.強い国家は平和を手に入れることが出来る。

[猫]日本人も現実に即した平和や国家を考えねばならないと思います。


 


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元気

たいせいさん、rariさん。ナイスをありがとうございます。
長い記事になってしまいました。(汗)
本一冊のダイジェスト記事(?)です。

スイスと日本では歴史も環境も違います。
全て真似ても日本の危機は解決出来ません。
日本の危機に対する責任は、政府でなく、将来に渡って国民が負うのです。
そのことに自覚的にならねば、日本を守ることは出来ないと思います。

防衛に対する心構え、基礎さえアヤフヤな日本。
それを自覚することなしには… 
日本の将来は、砂上の城です。

by 元気 (2009-10-14 08:54) 

野村證券  勝俣一生  永井  塚林弘樹


レイシスト議員の和田政宗と一緒に選挙違反を犯す積水ハウス
その和田氏の“問題発言”が飛び出したのは、5月20日、さいたま市内で開かれた「埼玉合同安全衛生推進大会」(積水ハウスほか主催)でのことだった。
積水ハウスは和田氏を招いた理由について、以下のように回答する。
「和田議員の主張する思想信条の中で、弊社が共感できるものが多数あり、ご挨拶を頂く機会を設けることとなりました」

約1000人が集まったというこの会合で、和田氏はこう挨拶した。
「参議院は名簿に順位がついておりません。名前を書いてもらった順に当選をしていきます。ですので、是非、和田政宗、もしくは政宗というふうにお書き頂ければ有難く思います。えー、当選落選ラインが17万票と言われていますので、今必死のお願いを積水ハウス様、積水ハウスの関連企業様に全国回ってお願いをさせて頂いております」
だが、公職選挙法は公示前に選挙運動を行うことを禁じている。同法に詳しい専門家は次のように述べた
「公選法では日常の政治活動と選挙運動を明確に峻別しています。例えば、選挙準備のために後援会や支援者の人数を集める“地盤培養行為”は政治活動と見なされる。しかし今回のように特定議員の支援が目的ではない会合で、『○○に投票して下さい』と名前をはっきり言って、投票依頼を行うのは選挙運動になります。公選法違反で禁じられた事前運動に当たる可能性が限りなく高いと言えるでしょう」



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ぼったくり請求でぼろ儲け、その後安倍夫妻にも還元か!! さらに加計学園 加計孝太郎との深い関係が明らかに!
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経済評論家の上念司さんが、関西の闇に深く切り込む 「関電事件は同和利権そのもの。元助役から金を貰った 稲田 高木 世耕 は同和議員だ! マスコミは真実を報道しろ!!」
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