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『ラブリーボーン』 [映画]


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ラブリーボーンとは… [ぴかぴか(新しい)]

とても良い映画なので、ぜひ、ご覧下さい。

レイチェル・ワイズがお母さん役で出演。相変わらず綺麗です。
スーザン・サランドンはお祖母ちゃん役。素敵です。
シアーシャ・ローナンは、もう素晴らしいの一言に尽きます。
恋する乙女も父親思いの愛娘も母親を気遣う優しい娘も弟を守る強い姉も、見事に演じています。

突然訪れた悲劇。
その裏側にある悪意。人の欲望の禍々しさ。
それらの悪から家族を守るのは父親であり母親の役目です。
けれども、守りきれなかったとき…
自分さえも信じることが出来なくなるのかも知れません。
自分を信じることの難しさ、受け入れがたい現実を受け入れる難しさ。

喪失にとって失われたかに思えた絆が、再び結ばれるとき…
人は、より優しく強くなれるのではないか。
そのように思いました。

最近は、絆や愛をテーマにした映画が多いように思います。
現実と向き合い、前に進むことの大切さが、今ほど必要な時代はないのかもしれません。
今を生きている私たちは、今を大切に生きるしかない。
そう思いました。

今、生きていることに感謝をしたいと思いました。



(おまけの感想)
監督は、『ロードオブザリング』 のピーター・ジャクソン です。
指輪を捨てる旅を描いた監督さんです。
人にとって大切なものを美しい映像とともに描いています。
オカルトでもサイコでもなく、観終えて、とても心が震えるような気持ちになるのは、
真っ直ぐなスージーの眼差しと同じで、監督の眼差しの真っ直ぐさ、温かさのためかも知れません。
誰もが受け入れるしかない死。
それが、突然、突きつけられたら…

恐怖と悲しみ。
映像から、その慟哭が、心に痛く突き刺さります。
行き場を無くした悲しみに、観ている側も叫びだしたい衝動に駆られます。

涙でもってしても、洗い流されることのない悲しみも、
命と共に、絆が絶たれた憤りも、絆によってしか繋げないものなのかも知れません。
命を家族を、愛おしいものを、掛け替えのないものを大切にしたいと思いました。

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k_iga

はい、シアーシャ・ローナンの可憐さに惹かれて借りました。

何故か「ラブリーボーン」を「ラブ・リボーン」と記憶していて
最後には何らかの形で再生(リボーン)する映画だと思っていたら
(例えば将来、妹の子供としてとか)そうじゃないし、
連続殺人者のメガネのオッサンは不気味だし・・・。

賛否両論あるようですが天国との中間地点?は美しくて良かったです。
(お祖母ちゃん(スーザン・サランドン)は何のための出演?)
by k_iga (2012-05-31 15:11) 

元気


k_igaさん、こんばんは。

とても深い映画だと思いました。
天国が有るのか無いのかよりも、死後の世界(死者の目)を通して描かれる残された者の世界は、新しい視点(味方・考え方)を教えてくれます。
同様に、父親の視点、母親の視点、祖母の視点…
それぞれの思いが交差しています。

見えている世界は、氷山の一角に過ぎないのですよね。
ですから、お祖母ちゃん(スーザン・サランドン)の存在や視点を新鮮に感じました。
何のための出演かといえば、単調になりがちな話を現実に引き戻す重要な役割を果たしていたように思います。

生まれることは、ご先祖様(命の連鎖)が在ってのことです。
命を繋ぐことは命をいただくことです。
命と絆について、とても示唆に富んだ映画だと思いました。

by 元気 (2012-06-02 23:44) 

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