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田村耕太郎氏の移籍とは… [日本の将来考]

日経ビジネスオンラインからメルマガが来ていた。
メールのタイトル(『僕が自民から「民主」に移籍した理由』)に惹かれて読んでみた。
調べてみた。まとめてみた。
あと、[猫]考えてみた。

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■田村耕太郎■ Wikipedia
(所属団体)
・日韓議員連盟
・北京オリンピックを支援する議員の会

(略歴)
1998年第18回参議院議員選挙。鳥取県選挙区より無所属で出馬。落選。
1999年。鳥取県知事選挙。落選。
2000年。第42回衆議院議員総選挙。鳥取県第1区より無所属で出馬。落選。
2002年。参議院議員死去に伴う参議院鳥取県選挙区補欠選挙。自民党推薦で立候補。初当選
2004年。第20回参議院議員選挙。自民党公認で再選。
2006年。内閣府大臣政務官(経済財政政策・金融・再チャレンジ)に就任。
2009年12月18日。自由民主党からの離党を表明。政権交代後の初の離党者となる。
2010年2月8日。小沢一郎民主党幹事長と会談、民主党への入党の意志を表明。
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【僕が自民から民主に「移籍」した理由】
田村耕太郎参院議員が本音を語る
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100212/212661/

○民主党からの入党要請を正式に受諾した田村耕太郎参院議員が民主党に入党したことで、
 民主・国民新などの参院会派は過半数に達し、社民党はキャスティングボートを失った。

○今夏の参院選挙では、地元の鳥取選挙区ではなく、比例代表区から出馬する。
 次期選挙で当選する可能性は高まった。

○政権交代以降、自民党から民主党へ「移籍」した初の国会議員。
 自民党の議員として鳥取県民から付託を受けた議員が、任期中、しかも選挙を前に鞍替えした。

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①移籍の理由

●自民党で当選しても党全体がより小さくなる。
 ミニ政党の国会議員になるわけで、議員をやっている意味がなくなるわけです。そこが一番の問題。

自民党幹部に、勝つための戦略を見せてくれと言ったが(戦略もみせずに)逆切れされた。
 早期政権奪還の見通しがないのであれば、自民党の議員をやる意味もない。

●経済の反転攻勢は、もう4年も待てない。政権交代なんか起こらないし、待っていても意味がない。
 だったらやっぱり動かなきゃいけないと思って、飛び出した。

      -.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

②みんなの党と一番距離が近い?

●渡辺さんが言っていたのは、次の参院選は、絶対に民主党に過半数を取らせない。
 必ず、我々がキャスティングボートを握る選挙になるということです。
 その戦略を、見せていただきました。

      -.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

③最終的に民主党に決めたポイント

●日本に残された時間は少ない。
 日本経済を政治の努力で立て直すためには、政権を担う民主党に入ってやるのが一番の近道。

●選挙まであと5カ月になっても何も起きそうにない。
 与党の幹事長の方から呼んでくれ、僕の政策や実績を買ってくれ、中で頑張ってくれと言われた
   「好きなことをやってくれていいよ。君がやりたいことにプラスになるなら、
   僕のことも含めて何を言ってくれてもいいよ」 と、小沢幹事長は、僕の目の前で言いました。

・自民党も民主党も、どちらも保守。民主党も、理念がはっきりと固まっているわけではない。
 日本の政治の根本的な問題。

・拙速に小選挙区制度を導入したために、まったくばらばらな考え方の人たちが各政党に固定された。
 日本は、明確な理念対立も対立軸もないまま、小選挙区制を入れちゃった。
 民主党にいる僕の友達は、「自民党から出られませんでした。だから民主党で」 という人も多い。

      -.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

④どこが政権を取ってもうまくいかない

●自民党も民主党も、党の対立軸よりも党の中における世代間の対立軸の方がでかくなっている。
 ばらばらな考えの人たちの固定された組織だから、どこが政権を取ってもうまくいかない。
 それが日本の根本の政治の問題だと思うんです。

同じ志が結集する世界で当たり前の政党の構造にならないと、絶対に日本の政治は機能しない。
 だから、その流れを作るための一撃になろうかと思って行動した。

●冷戦構造が崩壊して久しい今、保守を唱えても何も伝わらない。
 教育や哲学も大事だが、日本は、防衛もエネルギーも食料も全部外国頼り。経済力で賄っている国
 まずは、経済政策で違いを出していけばいい。 
 今、日本は、借金だけが膨らみ、大増税の前触れ状態。
 こんなことでは日本の国が廃れるので、まず経済対策を鮮明に打ち出していかなきゃいけない。

      -.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

⑤税率を上げれば税収が増える時代じゃない

自分が考える正しい経済政策をどうやったら実現できるのか。
 同じ志の人たちがやっていく当たり前の構造にするには、どうすればいいのかを考えて行動した。

●具体的な経済の成長戦略

・経済政策において日本の政治に足りないのは、1つはグローバルな視座、もう1つは経営感覚。
 シンガポールや香港なんかは、よだれを垂らして「民主党様々」と言っている。
 僕の友人もそうなんですけど、もうシンガポールに会社を移した。
 銀行が電話をかけてきて、子供の教育も親の介護も全部面倒を見る、家も用意するから、
 お金と会社と一緒に来てくれと言われた。
 シンガポールまで片道6時間で行き帰りができる。
 頻繁にファーストクラスで行ったって、節約できる税金のことを考えれば全然いい。
 そういう人がすごく増えている。
 これまでの日本の政治家や官僚が作る政策から、抜け落ちていたのは、
 リスクも含めて、グローバルな視点で考えること。経営感覚。

・税率を上げればみんな出ていくから、税収が減る。逆に税率を下げれば税収が増えるかもしれない。
 贈与税をゼロにしたら生前贈与が加速、消費・投資性向が高い層にお金が移転し消費が増える。
 消費税だって、下げた方が逆に景気が上向くかもしれない。
 こういう視点、経営者の感覚が日本の政治には抜けている

      -.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

⑥既に膨大な需要が世界中にある

●公共事業をやらなくても、シードマネーにだけ政府保証を付けてやれば、民間は投資をする。
 
●グローバルで考える、それと経営センスを持って国家財政を運営していく。

●世界中にある膨大な需要に日本の技術を提供することで、日本の国家予算(80兆円)は賄える。

●世界中にある膨大な需要に応える際、支払いが滞ったときのために政府保証をつけるとか、
 在外公館を通じてチェックするとか、外交の場でトップセールスをするとかの政府の後押しが必要。

      -.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

⑦もっと国も民間も外に出ていって、稼がないと

●成熟経済こそ成長するんだということを、香港もシンガポールも示してくれている。
 これからもまだ2ケタ成長するんだという意欲を見せている。
 日本が何で儲けようとしないのか不思議がっている。
 世界のリッチに、もっと国も民間も外に出ていって、稼がないといけない。

      -.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

⑧やりたいようにやって、結末は自分で引き受ける

●自分の思うような判断をし、思うような政策を実現できる活躍の場を提供してくれるところに懸ける。
 ダメだったら、日本経済に対して、議員ではなく、違う形での貢献の仕方もある
 政治家を続けていくという前提でないなら、離党は大した決断でもない。

一番働き盛りの大事な時間を無駄にしたくない。議員のバッジを後生、死守したいわけではない。

●日本には、技術もお金も文化的なコンテンツもあるんだということを訴えて、再興に邁進する。

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田村耕太郎氏の奥様のお父様は、吉岡利固氏です。
吉岡氏は、日本海新聞、大阪日日新聞の代表であり、日本海新聞でコラムを連載しておられます。
捏造コラムと揶揄される記事も書かれているようで、日本を貶めることに熱心なようです。
そんな岳父の考え方の影響を受けているのかもしれません。

【日本海新聞のコラムでの捏造報道】
2008年7月1日付紙面。『「ろうそくデモ」に見る韓国の先進性』
(BSE問題で途絶えていた米国産牛肉の輸入再開に反対する大規模デモ(2008年韓国蝋燭デモ)を取り上げた)
「ろうそくを持って行進する人々は実に整然としている。黙って歩き、時折拍手するだけ。よく見ると老若男女が入り交じっているだけでなく子供までいる。行進の両サイドを警察官が並んで規制してはいるが、そのわきから出入りは自由で警察側も参加者に対し無用な威嚇は一切しない」
と記して韓国人の民度を賞賛し、デモが起こらない日本を「二流国」と批判している。

しかし、現実にはデモ隊は警察と徹底的に対峙しており、鉄パイプを手にしたデモ参加者たちが、石や割れた瓶、鉄の破片などを機動隊に投げ付けるなどの暴力が頻発していた。さらに機動隊のバスが全焼(放火の可能性も指摘されている)されたり、中央日報などの新聞社が襲撃される事態さえ発生していた。

※ご参考:コラムの全文は、次の記事に資料としてアップしています。

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[猫]考えました。
田村氏は、自民党を見限り、小沢氏の直接の誘いに応え、自らの政策を実施するために民主党に移籍しました。
その選択について、鳥取県第一区の住民でもない私が口を挟むことは適当ではないかも知れません。
けれども、鳥取選挙区ではなく、民主党の比例で出馬が決まっているなら、考えを述べることが出来ます。
いえ、日本の将来を思うなら、経済最優先で国を売る道をひた走ることに警告を発せねばなりません。
今夏の参議院選に向けて、民主党が過半数を取るかどうかは大きな問題となるからです。
なぜなら、日本の将来の問題は、経済に留まらないからです。
政治とは、政権与党とは、日本国民の命と財産を守る責務を負います。
それは、今を生きている人だけでなく、将来を担う子らに対しても責務を負わねばならないからです。

今さえよければいい。自分さえ責任を取ればいい。政治が悪い。国家が悪い。政党が悪い… ?

日本人は、自らを振り返り、恥を知らねばならないと思います。
なぜなら、政治家だけに留まらず、全ての日本国民は、将来を守る責務から逃れられないと考えるからです。

私は、経済は素人ですが、プロにだって読めない日本経済の未来です。
ならば、欲に目が眩んで見えなくなる経済のプロよりも見通せるやも知れません。
若気の至りで逃げが許されるなど、日本の将来を甘く見てもらっては困るからです。

⑧やりたいようにやって、結末は自分で引き受ける。

やってみましたけれど、失敗しました。思い通りには行きませんでした。
それでは、自民党時代と同じではないでしょうか?
自民党時代、与党時代の恩恵だけを受けて野党に下れば用無しとは… 寄らば大樹の陰ですか?

都合の悪いことは自民党のせい。都合のよいことは自分の功。まぁ、民主党らしくはありますが…
自民党に受けた恩を仇で返して恥じない心根です。私利私欲のみで動いている方のようです。
政治家を続けるのは利があるから。自分の人生は自分のもの。
議員のバッチは死守したいわけではない?
自民党だけでなく、支援して下さった鳥取県第一区の住民の気持ちさえ踏み台なのですから…
日本に対しても、日本国民に対しても同じでしょう。

そういう私利私欲に長けた方が、私利私欲の政党である民主党から比例で出馬です。
どれほど日本人が軽く見られているか… 踏み台としてしか考えていないのです。 

田村氏の責任の取り方は、死守する覚悟もない大した決断でもない議員辞職。それだけです。

⑥既に膨大な需要が世界中にある

公共事業は、経済の活性化でけでなく、国民への還元も目的です。
経営に携わる人だけを優遇し、国費を投入する案には安易に賛成出来ません。
欧米的な考えで経済を考えることは、日本的な考え(地域への貢献)とそぐわないこともあると思います。

③最終的に民主党に決めたポイント で、日本の政治の根本的な問題として保守の理念が固まっていないことだといいながら、発言からは、自身の保守の理念も固まっておられるとは思えない。
ただただ、防衛から食料から… 全てを外国に依存する国だから、経済成長(お金を稼ぐ)に邁進する。
それが、党の一致する保守の理念ということなのでしょうか。
防衛も食糧自給も必要と考えない。
そのことの危うさを歴史から学ばない政治家。それほど無責任で傲慢な政治家はいません。
こんな党、政治家(屋)に大切な命と財産を任すなど正気の沙汰とは思えません。全ては、

⑤税率を上げれば税収が増える時代じゃない の、

節約できる税金

この言葉に集約出来るかも知れません。
首相も幹事長も自らの節税が一番の関心であり目的であるからです。
それは、民主党になびく人々には、国家観が欠如しているのです。
国家の運営は、税金で賄われています。節税が目的になれば、国家はどうなりますか?
税金の多少に関わらず、国家の恩恵を受ける権利を国民は有します。
国家に対して、税金を納めることで貢献することを誇りとする感覚が欠如しているのです。

もちろん、自民党の議員も多くの日本人にも国家観が欠如している人がほとんどです。
なぜなら、国家は個人と相対するもの、個人を縛るものと考える教育を受けて来たからです。
だから、防衛も外国任せ。全てを輸入に頼ることに危機観を持たず、経済に邁進が出来るのです。
けれども、それは、まるで砂上の城です。
防衛も食料も原材料もエネルギーも外国に頼る国の未来は、脆い土台の上に築いた城です。
城さえも流動的な経済という砂で出来ているのですから、全てが脆いのです。
国家観が欠如しているということは、それほど危ういことなのです。
むしろ、国家観を持たさない教育が日本人に施された気がします。
外国への依存度が高いほど、経済至上主義での発展では、収益の回収も容易だからです。

外国の善意と信頼に頼ることしか出来ない隷属国の道です。
プライドさえも金に変える国。全てが金で支配される国。日本は、拝金主義の国へと邁進しているようです。
お金では買えないものこそ、命懸けで守らねばならないのだと思います。
ですから、田村氏が(経済発展という理念の下で)議員バッチに命を懸ないのは、しごく当然です。
おっしゃるように、日本経済に対しては、議員ではなく、違う形での貢献の仕方もあるからです。
けれど、議員の使命は経済発展だけではないはずです。
選挙で選ばれた議員の職務は、国民の財産と命を守ることですから、防衛問題が重要です。
防衛とは、歴史を守ることも含まれているのです。
経済が立ち行かねば、(輸入に頼る)日本は立ち行きません。
けれど、経済だけで立ち行くと思うほど、世界は甘くはありません。
過去の歴史からも世界が腹黒いことを学ばねば、日本の将来は危うくなるばかりだと思います。ですから、

日本経済を救う大義(?)で頑張っても、国家は経済だけではないことこそ、肝に銘じなければなりません。

よだれを垂らして「民主党様々」と言っている 日本の富の流出…

贈与税をゼロにする。 貧富の差を助長…
 
消費税を下げる。 カンフル剤としてなら有効でしょうが…

慎重に決断・対応する必要があると思います。
長期的な展望を持った対応が必要だと思います。

国家観のない経営者の感覚で政治をすれば、国を換金化することになりかねません。

田村耕太郎氏が自民党から離党したのは、自民党を見限った多くの国民と同じ感覚です。
さらには、

○国家は国民に奉仕するためにあり、経済成長は永遠に続き、金で全てが買える。
○国家は国民から税金という名の搾取をするから、節税という名の抵抗をするのは当然。
○経済至上主義こそが日本に残された生き残りのための手段。
○経済至上主義こそが保守の理念であり、守らねばならないものである。

と、なるようです。

国家観を持たない国民の将来は、地球市民であり、グローバリズムという根無し草、流浪の民です。
外国の情けに縋って生き永らえるしかありません。
その際に、便(よすが)とするのは、お金と技術です。
けれど、お金と技術は、どこの国に行っても通用する共通のものです。
ですから、日本人である誇りは… 無くてもよくなります。

そうして、地球市民という奇妙な感覚の日本人が出来上がるかも知れません。
そして、それは、国家観を持たない人種のことなのだと思います。
けれど、それは、丸腰で紛争地に乗り込むようなものです。
とんでもないオロカモノだと思います。

一番働き盛りの大事な時間を無駄にしたくない

自民党時代と同様、思い通りにいかないことをムダと断じては、学ぶことはない気がします。
若さゆえとはいえ、モッタイナイなぁ… と思いました。

[猫]の独り言です。







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