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鳩山・オバマ政権の困難、日本の困難 [日本の将来考]

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先日届いたメルマガでは、日本の今、将来を考えるのにとても大切なことが書かれていました。

     [猫]寄稿家は、ニュージャージー州在住の作家、冷泉彰彦氏です。
      タイトルは、「オバマ政権の困難、鳩山政権の困難」 ですが、
      「鳩山政権の困難、日本の困難」 と題して、記事にします。

○(金融危機打開にあたって)公的資金が(金融機関に)注入されたことへの怨念(?)が、
 左右のポピュリズムを過剰な反応に作用することで、オバマ政権を追い込んでいる。
 
○オバマ政権が進めている核軍縮、中東和平、軍事再編成というのは実は「露骨なコストダウン」。
 オバマの軍事外交戦略に反対するのは、コストダウンによる覇権喪失への恐怖という問題がある。

○健保改革に筋道をつけ、雇用統計が好転すれば、支持率が回復してゆくという可能性は十分にある。
 その場合、左右のポピュリズムに抗する中で、中道実務政権が鍛えられたという評価を下すことも可能。

●鳩山政権の困難は、イデオロギー的な軸を持たない「ノンポリ・ポピュリズム」が、そもそも問題を解決するための選択肢を持っていないということにある。

さらに、鳩山政権の問題をかいつまむと…

●景気回復策(成長戦略)の問題
民主党の政策も、過去の遺産の分配方法に多少のムダ省きや分配の見直しがあるだけで、全体の成長という観点はほとんど見られない。

重要だと思われる部分をそのまま抜き出すと…
この「ノンポリ・ポピュリズム」の巨大な圧力というのは、財政や経済政策へ向かっているだけではないようです。
例えば、今回の「日米密約」問題にしても、その背景にあるのは「こんなに深刻な問題で世論を欺いてきたことへの怒り」です。その怒りは正当だと思いますし、その点で過去の自民党政権への非難は避けられないでしょう。
ですが、今後の東アジアの安全保障をどうするのかという点では、例えば中国に敵対しないながらも誠実に核軍縮を迫るという発想は、岡田外相にも、自主核武装をやりたがっている自民党の右派にもありません。
要するに「お上」に対する「庶民」が名誉をかけて争っているだけであり、政治はその巨大な圧力を利用しようとして引きずられているだけ、つまり未来へ向けての選択肢の議論ではないのです。
 そんな中、無力感や絶望感が日一日と社会を覆っている、そのことに対して政権も世論もほとんど選択肢を持たずに茫然としているだけのように見えます。
例えば、ネット上で話題になっている経済産業省が本年2月に発表したという「日本の産業を巡る現状と課題」という文書では、既成産業が国際競争力を喪失してきている現状が露骨なまでに浮き彫りになっています。
また先週お話した週刊ダイヤモンドの「サムソン特集」もそうですし、今週は日経ネットPLUSで竹中平蔵氏が「日本経済は余命数年」という言葉を使い、少なくとも私は衝撃を受けました。


[猫]オバマ政権には希望があっても、日本には希望が見えにくいようです。なぜか?

 戦後の日本が抱えて来た問題から抜け出していないからに他なりません。
 日本が正しい歴史認識を行わず、正しい歴史教育を行ってこなかったことが大きいと思います。
 火急の課題であった戦後復興。経済大国への道が歴史を置き去りにして来たように思います。
 国民主権のもとの人権意識の肥大は、個人の権利を肥大させ、公の意識の低下をもたらしました。
 歴史や伝統、家族や地域、国家を重んじない教育は、アイデンティティを重んじない教育です。それで、

●「お上」に対する「庶民」が名誉をかけて争っているだけ
●政治はその巨大な圧力を利用しようとして引きずられているだけ

となり、

●未来へ向けての選択肢の議論ではない

から、

●無力感や絶望感が日一日と社会を覆っている
●そのことに対して政権も世論もほとんど選択肢を持たずに茫然としているだけ

となるのです。さらには、

●既成産業が国際競争力を喪失してきている現状
●「日本経済は余命数年」という言葉を使うような現状

という、深刻な現状をもたらすことになっています。

私は、ピンチはチャンスと思わねば希望は見えてこないと思います。
ならば、何をチャンスとし、どう活かすのか。

危機を直視し、確固としたアイデンティティーを持ち、独立国としての気概を持たねばなりません。
今こそ、日本人は、過去の呪縛から自らを解き放ち、しっかりとした土台を築かねばなりません。
信じ込まされて来た偽りの歴史を正し、日本人としての自信と誇りを持たねばなりません。
歴史と伝統、文化こそが、日本人の根っこを作るからです。
それは、無責任な自由ではありません。
責任に裏づけされた自由こそを持たねばなりません。

日本人は、世界のATMでも奴隷でもありません。
日本人は、何が我々を追い込み、閉塞感に陥らせているのかを知らねばなりません。

真の敵とは、日本を世界のATMにしたい外国人とそれに阿る日本人です。
国民の命や財産を守ることより票を守ることに躍起な政治屋です。
未来を諦めている自分自身であると思います。

子らに誇りある日本を引き渡さねばなりません。
そういう気概を持たねばならないと思います。

 
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aneurysm

>政権も世論もほとんど選択肢を持たずに茫然>としているだけ

どちらかといえば
恐怖をあおる様な雑誌記事や
放送を数十年続けて
メディアが日本全体を
”積極的に”疲れさせてる様に感じます。
by aneurysm (2010-03-23 20:59) 

元気

aneurysm さん、こんばんは。

>”積極的に”疲れさせてる様に感じます。

おお…
まさに。
消費(消耗?)している気がします。

どこに向かっているんでしょうね。
多くの人が気付かねばならないと… 思います。(^_^;)

by 元気 (2010-03-23 22:07) 

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