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1919年 日本の人種差別廃止提案否決 [日本の将来考]



1918年 第一次世界大戦 休戦

1919年 フランス・パリで、講和会議が開かれることになった。

アメリカ大統領ウイルソンは、それまでの会議になかった全く新しい提案を持ち込んでいた。

世界の平和を維持する国際連盟の設立を提案した。

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日本代表団の全権、牧野伸顕は、政府の訓令の中にヒントを見つけた。

国際連盟においては、黄色人種に対する人種的偏見のために、日本が不利に陥ることのないようにせよ。

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1919年4月11日 午後8時30分。
国際連盟委員会最終会議。参加者は17人。議長は、アメリカ大統領ウイルソン。

○牧野は、
「各国は全て平等という主義にのっとり」 という一文を国際連盟規約の前文に入れたいと主張。

○イギリス代表委員のセシルが反対した。

「この修正を受け入れれば、大英帝国の様々な法律に反することになる」

○日本代表委員、珍田捨巳がただちに反論。

「修正案は、あくまで理念をうたうものであって、その国の内政における法律的規制を求めるものではない。にも関わらず、拒否しようというのは、イギリスが他の国を平等と見ていない証拠になる」

○イタリア首相オルランドが賛成を表明

「この修正案が提起された以上、採択する以外に解決策はない」

○フランス代表委員ブルジョアも賛同

「日本案が示しているのは正義という大原則である。拒否するのは不可能だ」

いよいよ採決の時ー

○アメリカ大統領ウィルソン

「民族平等の原則は、既に連盟の基本的性格となっている。
    今さら規約の前文に記入するまでもないのではないか」

            (アメリカでは、日本の人種差別廃止提案に対する反対が強まっていた)

○牧野

「この案は、日本国民の揺るぎない意思である採決を」


■賛成:日本、フランス、イタリア、中国など11票。

■反対・保留:イギリス、ポーランドなど、議長ウィルソンを除いて5票。

      11 対 5 で日本案の圧勝。

○議長アメリカ大統領ウィルソン

「日本の提案は成立しなかった。全会一致の賛成が得られなかったので採択されない」

  (会議は騒然とした)

○牧野

「コレまでの会議は全て多数決で決めてきたではないか。
   なのになぜ、今回に限って全会一致を必要とするのか」

○議長アメリカ大統領ウィルソン

「このような重大な問題は、全会一致でなくてはならない」

     間髪を容れず、ウイルソンは否決を宣言

  (有無を言わさぬ圧倒的なアメリカの威力の前に各国は沈黙するのみ)

そそくさと次の議題に移ろうとするウイルソンを遮り、牧野が最後の力を振り絞って述べました。

○牧野

「日本案に対し、
  過半数の賛成票があったことを議事録に記述するよう希望する」


これがウィルソンに対する精一杯の抗議でした。

日本の人種差別撤廃提案不採用 この事は植民地解放、ブロック経済の解体、すなわち
人種の平等、公正な世界への移行が 戦争を伴なう悲惨な結末を要することを運命ずけた。
この時ベルサイユで達成せられ約束されたはずの平和は、僅か二十年余りで人類歴史上未曾有の悲劇的結末を迎える事になる。

千の正義万の真もたった一つの力の正義ほどの価値もない と言う価値観が世界を支配している。
覇しては、滅ぼされ凡そ文明とは程遠い弱肉強食の歴史を刻み非道卑劣の世界を築き上げた大陸の文明がそれである。彼らのいう文明の衝突は、単なる利権争い利己主義の衝突に過ぎない。
これらの文明と全く相容れない異なる文明がある 極東の隅で独自に発展した日本の文明がそれである。
悪しき文明から遮断され 義と言う概念をとぎすまし磨き上げた武士たちによって培われてきた日本のような文明は、世界の何処にも無い。真の文明の衝突は、この間にある。

  日本精神日本人の高尚なる道標 武士道  不義不正を排し名誉のためには死を持ってあがなうことが義務づけられた..厳しい掟を守ったからこそ武士は「民の模範」となり得 たのである..。
「武士道」 "日本人"の普遍的な"人の倫" 心ある人々日本人の高尚なる道標 日本人の生き方を支え続けてきた 「武士道」 「仁・義・礼・智・信」の五つの徳を説いた、「正しい人の道」 武士道の精神とは、 身分にともなう義務である 自らを律し、正義をモットーとして、利欲に走らず 倫理法社会秩序を伝統的に育み続けて来た。
武士道は、いまなお力と美の対象として、私たち日本人の心の中に生きている。

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元気

yukikazeさん、ナイスをありがとうございます。
動画、アップしたつもりで抜けてました。(>_<)

この動画は、1919年4月の日本(世界)の状況です。
それから日本は、ABCD包囲網、ハルノートを追い詰められていきます。

そして、開戦。
フィリピン、硫黄島、本土…
爆撃を受け、原子爆弾を落とされます。
そして終戦。戦後の日本の復興が始まります。

今、日本に噴出している問題、個人主義、閉塞感…
そして、民主党連立政権。鳩山内閣、小沢氏です。
65年を経て、また、今、アメリカだけでなく、中国や韓国、北朝鮮が日本を追い込もうとしています。

今こそ、日本人は、歴史を取り戻さねばならないと思います。
そのためのエントリー記事をYouTube動画と共に、順次アップする予定です。
どうか、今後ともよろしくお願いします。m(__)m

by 元気 (2010-03-31 17:52) 

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