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富士宮で親戚の葬儀 [日記]

大好きな花、マーガレットです。
浜名湖であまりに綺麗に咲いていたので、写真を撮りました。
調べたら、今日(4月11日)の花は、マーガレットだそうです。

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親戚の方が亡くなりました。
夫の兄の奥様(9人兄弟姉妹の末っ子)のお母様で、99歳でした。
親戚ではありますが、一度もお会いしたことがありませんでした。
40日の入院のあと、静かに息を引き取られたそうです。
ここ数日は、親族の方々が入院先に泊まり込み付き添われていたそうです。
お葬式は、故人の人柄が偲ばれる本当に素晴らしいものでした。

一度もお会いしたことがないのに、まるで昔から見知っていたかのような…
不思議で素晴らしいご縁をいただいたことに、心から感謝したいです。
末端の親戚の身でありながら、故人を送る列に加わることが出来たことに感謝したいです。[ぴかぴか(新しい)]

お葬式は13時からでした。
富士宮の夫の兄宅に着いたのが11時45分頃。
喪服に着替え、桜の花が満開の斎場に着いたのが12時過ぎ。
時間通りに葬儀が始まりました。
読経と焼香が滞りなく行われました。
館の司会の方が、明治・大正・昭和・平成と99年に渡る故人の足跡を紹介。
その穏やかで優しい人柄が偲ばれました。
さらには、綺麗なお孫さんの弔辞が素晴らしかったです。

二人の幼い子のお母様でもあるお孫さんの弔辞です。(要約)

昼間の子育てに疲れ、救いを求めて祖母の元を何度も訪れた孫娘。
その孫娘をいつも笑顔で迎え、
「大変だけど頑張りなさいね」 と労い、いつも窓から手を振って見送った祖母。
長く生きて、ずっと祖母の方が大変だったはずなのに、そんなことは何も言わず、いつも労ってくれた祖母。
入院しているときも、訪れた人や介護の人に、「悪いね」「ありがとう」 の言葉を忘れなかった祖母。
99歳でも全く記憶に衰えがなく、たくさんの孫の名前も顔もしっかり覚えて間違えなかった祖母。
電話番号もしっかり覚えていた祖母。
祖母の家に行くと、気遣いを忘れない優しい祖母がいつでも家の中心だった。
いつでも、祖母の回りに人が集っていた。皆が祖母が好きだった。
もう、会えない、手も振ってもらえない。
けれど、頑張るから、ずっと見守って下さい。

素晴らしい声で弔吟(ちょうぎん)を詠まれた親戚の方もいらっしゃって…
故人を悼む気持ちがビンビンと伝わってくる良いお葬式でした。
大勢の子ども、孫、曾孫、玄孫、関係者に囲まれての葬儀は、素晴らしいものでした。

葬儀の後に初七日の法要も済ませ、ご焼香。縁切り餅を食べました。
それから、それぞれが名前を呼ばれて供物などを持って出棺。
大型観光バスで火葬場に向かいました。

火葬場では、一人一人が花を故人の回りに置き、最後のお別れの挨拶。
私は、そのときに、初めてお会いしました。物言わぬ人となっていたのですが…
静かに眠っているかのような、本当に綺麗なお顔でした。

フタを閉めて、釘打ち、火葬。
拾骨の準備が整うまでは、待合室で軽い食事をしながら待ちました。
約50分後、「拾骨の準備が整いました」 のアナウンスが流れ…

まだ熱気が残る台の上から、二人で一つの骨を拾い上げ、骨壷に納めていきました。
それから、また、バスに乗り、お墓に。

そのお墓のロケーションの素晴らしさに絶句。
残念ながら、雲に隠れて天辺は見えませんでしたが…
富士山の真正面。遮る高い建物のない素晴らしい土地の一角。
(田舎とはいえ、土地持ちってスゴイ!)
そこは、一軒の墓だけで、大きな見事な一本の木が守る場所。
あまりのロケーションの素晴らしさに絶句の後、感嘆の声しか出ない。
なんという贅沢。なんという徳。なんという恩恵なんでしょうか。

順番に線香を手向けて合掌。

それから、バスで、最初の斎場に戻り、払いの膳です。(約120名の膳の用意が…)
立派な払いの膳ですが、食べられません。サスガにお腹いっぱい。
私は運転しないので、火葬場から、夫の分まで(?)ビールを飲んでいましたが…
それでも、さらにビールやお刺身、酢の物を食べて、膳(二段重)は持ち帰りました。

お坊さんも、ずっと、2日間お勤めされたとか。
斎場、火葬場、納骨、払いと… 読経を読まれたりしておられました。

持ち帰れるように準備された(祭壇を飾っていた)花もいただきました。

親戚に挨拶をして大阪に戻って来たのですが…

帰りの道すがら、「すごかったねぇ」 を連発。

桜の季節、桜に送られての葬儀は、本当に素晴らしかったです。
99歳という年齢も素晴らしいですが、それを支えた家族・親族が素晴らしいです。
天気も素晴らしく、素晴らしい葬儀に出席でき、とても感慨深い良い経験をしました。

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mimimomo

こんにちは、私は富士宮市出身、名古屋在住です。
私も初めて、縁切り餅を2012_06_18弟の葬儀で食べました。どんな意味があるのか聞こうと思っていましたら、友人に声を掛けられ聞きそびれました。
早速スマホで調べましたが、載っておらず、今日パソコンで知りました。
祓い膳の料理内容も同じで驚いています。

by mimimomo (2012-06-23 00:25) 

元気

mimomoさん、こんにちは。

そうですか… 弟さんを…
どうか、お兄様を護って下さりますように。(合掌)

改めて日記(記事)を読みました。
ブログの良いところは、時間を経ても残っていることですね。
朧な記憶も、記事とともの蘇ります。

昔からの風習は、長く続いてきたことには意味があります。
歳を重ねても知らないことが多く恥ずかしいことだらけです。

亡くなった人の思いを後世に引き継ぐことで…
生きたことに意味を持たせることが出来るように思います。
by 元気 (2012-06-23 16:29) 

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