プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 [映画]
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うわぁい、ペルシャだ。王子さまだ、お姫さまだ。と、ワクワクするお話。期待を裏切らず、楽しめました。
(昔っから、冒険・アクション・ロマンス大好きです♪)
戦いの最中に見つめあう二人。おいおい… そんな場合では… いや、そんな場面か。
女の言葉に騙されて… 裏読めよぉ… 読めないか。そりゃ無理だわよね。
とか… いろいろ。
観ながら、ウットリ。ハラハラ。ドキドキ。
キャァー! やめてぇ。そんなぁ… !!!
と、喜怒哀楽が爆発しながら、感情がコロコロ転がる映画です。目が離せません。
芸が細かいので、いろいろと見逃してしまったこともあるはずです。1回では無理?
『ジャーヘッド』 のジェイク・ギレンホールが、突然王子になった悲哀を魅力全開で好演していました。
『007/慰めの報酬』 のジェマ・アータートンが、お姫さまの魅力を全開で好演していました。
バッチリの配役です!
ほんと、あっという間の2時間(117分)。もっと観ていたかったぁ…
だけど、エンドロール後も、サービス映像のようなものは、ありません!
潔い良い映画ですね。アッパレです。
楽しいだけでない。
いろいろな大切なことが盛り込まれていました。
時間を越えて… めぐり逢う。人と人。
それは、映画を観ている観客も同じだったのですね。めぐり逢い、映像を通して追体験します。
(歴史から学ぶとは… こういうことなのかも知れませんね)
大切なものは何ですか?
お金ですか?
名誉や権力ですか?
素敵な男性、素敵な女性との関係ですか?
王になりたい野望を抱く男に対して言い放つ言葉。
「王にはなれない! なぜなら、心がないからだ!!」
王座以外の全てを手に入れた男に放つ哀しい言葉。
「なぜだ? 家族も富も名誉も全て手に入れているのに…」
人の欲望は果てしなく、限りないもののようです。
世界を壊してしまうかも知れない危険を冒してまで手に入れたいと思うほどに…
王の座。トップの座。支配欲。
王の言葉も思慮深いです。そう、トップに求められるのは私欲を排した思慮深さかも。
素晴らしい戦果を上げた王子を諭す言葉です。
「素晴らしい戦士は、犠牲者を少なくする努力をする」
「最高の戦士は、戦わないための努力をする」
そして、賢い王子は、自分のしたことを顧みて恥じるのです。
けれど、愚かな王子なら、褒めてくれない王を殺してしまおうと思うのかも。
だから、そうして、王子が王を殺す理由をこじつけるのですね。
けれど、それで、誰が得をするのか。
目先ではなく、大局を読むことで隠されたことも見えるかも知れませんね。
王子は大切なものを次々と失っていきます。
けれど、最後まで、「希望」 を失わず、自分の責任を果たします。
それが、世界を救うことになる。
誰も知らなくても、誰も褒めてくれなくても…
自分がその価値を知っている。
自分が果たした役割の素晴らしさを知っている。
きっと、それは、極上の幸福なのでしょう。だから、
幸福な気持ちになる映画が、大好きです。
素晴らしい映画ですので、ぜひ、映画館に足を運んで下さいませ。
暗殺者軍団の頭目について疑問が…
彼が欲していたのは何だったの?
(黒い包みの中のもの)
彼が聖職を汚してまで、命を賭して守りたかったのは何だったのだろう。
う~ん。
私には、手に負えない問題ですね。
誰かご存知の方、教えて下さいませ。
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