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月が鏡であったなら… [草莽崛起]

kara.jpg 案内が届いていたので、参加して来ました。
 正直、参議院選挙、投票日が11日に迫っているのに…
 なぜ、今ごろ?
 と、思ったのですが…



 行って良かった。
 会の趣旨を伺って、なるほどと思いました。
 それぞれの覚悟を自らに問うための集会でした。


 今、日本は、本当に瀬戸際にいます。
 崖っぷちです。
 崖っぷちにいることすら気付かせない、
 そんな用意周到な誘導で追い詰められています。


 何も知らず、崖から落ちることを望みますか?
 家族を道連れに崖から落ちますか?

 警告の声は、雪崩のように大挙する雑踏にかき消されつつあります。
 それでも、崖っぷちに居ることを、その危険を、声を枯らして周知を頑張りますか?
 それとも、自分や家族だけ、こっそりと逃げ出しますか?

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来賓の方を代表されて登壇された元陸軍中将の方のスピーチに胸が締め付けられました。[もうやだ~(悲しい顔)]
要約すると、こんな話でした。(メモと記憶を元に書き綴ります)



たくさんの素晴らしい来賓の皆さまがいらっしゃる中で、なぜ、私のような者がスピーチの栄誉を賜ったのか。
私は、こんな晴れ舞台でスピーチをするに相応しい人間ではありません。
けれども、老い先短く、もう、いつお迎えが来るか分からないからこそ、
最後に、皆さまにお話する機会を与えられたのかも知れません。

昭和18年10月、戦況が悪化し、徴兵猶予を停止されていた大学生も、陸海軍に徴兵されることになりました。
「日本が勝つか、日本が滅びるかの戦争」
大学生であった私も、日本を滅ぼしてなるものかと、ペンを銃に替えて、戦場に出て行くことになったのです。

大学教授は戦地に赴く学生に言いました。
「なんとしてでも命を長らえて、この教室に戻って来て欲しい。命を大切にして欲しい」
おそらく、教授も、多くの生徒が教室には戻れないことを覚悟していたのでしょう。
だからこそ、一人でも多くの生徒が生きて帰ることを願っていたのだと思います。

特攻隊の予科練には、16歳や17歳の若者がおりました。
ある夜、彼らは、戦地で、トラックに揺られておりました。
暗い夜道で、彼らが歌った歌は、当時、軟弱だということで禁じられた流行歌でした。
生きては帰れないだろう覚悟を持った命。彼らを照らす月の明かり。

自分が見ているその月を、家族は見ているだろうか。

家族が見ているのなら、月が鏡であったなら、月を通して家族を見たい。
そのような思いを抱いていたのだと思います。
禁じられた流行歌を、いつしか皆で歌っていたそうです。

月が鏡で あったなら
恋しあなたの 面影を
夜毎うつして 見ようもの
こんな気持ちでいるわたし


彼らは、モノや金のために戦地に赴いたのではありません。
国のために、国が滅びないために、命をかけたのです。

私は、生きて、日本に帰ってまいりました。
今、日本人は、何のために動くでしょうか。
多くの日本人が、モノや金のために動くようになっていないでしょうか。



moon0037.jpg


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しおん

泣けます。
今、息苦しくて死にそうだと(ブログを触れない日は特に・笑)思っているところでしたので、元気さんが教えてくださった、青年たちのエピソードから、勇気をいただきました。
元気さんのこのエントリー、例のトコ(笑)にある、私の日記(楽天ぶろぐではない方)に、紹介させていただきました。
もし問題ありましたら、お教えいただけますと幸いです。
by しおん (2010-07-06 01:01) 

you-me

なぜ領土を守らなければならないか、「クニ」とは「郷」のことだということを改めて教えられました。
私は日本人の和のために動きたい。
電子の海の向こうに居るあなたたちと笑って話せない未来はいりません。
郷のために命をかける人生の美しさが、私の救いです。

by you-me (2010-07-06 01:37) 

元気

しおんさん、お役に立てたなら嬉しいです。

皆が国のために覚悟を強いられた時代がありました。
今は、人権が尊重される時代になったようで、覚悟も選べる時代になったかのようです。
けれど、結果は、覚悟とは関係なく、受け入れねばならないものです。
ならば、覚悟を強いられた時代の方が危機は見えやすかったのかも知れないと考えられます。

今の日本は、人権を声高に主張する権利ばかりが守られ、国を守ることが軽んじられている気がします。
国(公)が滅びても守りたい人権とは、エゴ(私欲)でしかありません。
先人が守りたかった日本は、政府が私欲の暴走を煽り、拝金主義が蔓延する日本ではなかったはずです。


先人の勇気を無にしたくないです。


by 元気 (2010-07-06 11:15) 

元気

you-me さん、こんにちは。

郷、里… 地域であり、家族の住まう場所です。
家族が集まり、集落を作り、郷が形成され国が出来ます。
個人は、自由気儘に存在するかのようで、繋がり切り離せないものです。
無理に切り離せば歪になるしかありません。
その歪になったカタチが、今の日本のカタチかも知れませんね。

大いなる和のため。
大和のためには、大和心を取り戻すしかない気がしています。
混乱したならは、基本に立ち返らねばなりません。
基礎からやり直さねば、崩壊の道を辿るしかないと思います。
なんとしても崩壊の速度を落とし、基礎に立ち返る時間を稼ぎたいと考えています。
by 元気 (2010-07-06 11:24) 

花うさぎ

素晴らしいレポートをありがとうございました。

テーマがずれているのですがTBさせて下さい。はやく動画を見たいと思います。
by 花うさぎ (2010-07-06 20:17) 

しおん

追記ですみません、私のブログの「靖国の桜の下で」という記事に、トラックバック、いただいてまいります。
・・・元気さんの日記には、以前もなぜかトラバ貼れなかったので、できるかどうか、わかりませんが・・。
やってみますね。よろしくです。
by しおん (2010-07-06 22:30) 

リンクから

貴重なお話の御紹介ありがとうございました。(涙)
by リンクから (2010-07-09 12:16) 

元気

お役に立てたなら嬉しいです。(*^。^*)

by 元気 (2010-07-11 21:20) 

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