『麻生太郎元総理が解説する経済』 後編 (ふるさと対話集会in高槻) [日本の将来考]
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その金は、返済超が30兆も有ったら、その金、そのまま置いといたらどうするのよ。
銀行、貸すところ無いんだから。
だから、金利は、どんどん下がるわけです。
預けたって貸すところが無いんだから。
預かってあげますから、預かり賃をちょうだいというところまで、追い込まれた。
そのときに、この銀行が、倒れたらエライことになるから、その金を借りてくれた人が居たんですよ。
それが政府です。
政府がその金を使って、公共事業を工事をやり、色々なことをやったから、日本経済は、
GDP500兆というのは、1990年台以降、あれだけ、バブルだ不景気だ何だと言われながら、
デフレ不況だと言われながら、GDPは500兆を維持した。
世界中でこんな国、日本だけよ。
500兆、ずっと維持した。その間、金を借りて、借り続けてくれたから、銀行は生き延びられた。
大恐慌もなかった。
そして、97年に、アジア危機と言われた、あの大恐慌のときですら、
日本は韓国に、インドネシアに、タイに、金を融資して、
結果として、日本という国は、
アジアの国々の金融危機を救った。
IMFが逃げ出したときに、日本は、救ったんだ。
それが日本の持っている一番の抱えている問題。言いたいことは、資産のデフレ。
資産価格が下がったこと。これによる不況。
だから、戦後60年間。戦争に負けてから、60年間の間に不況は何度もありますよ。
鍋底不況とか、色々な不況が有った。しかし、いずれも、インフレ下の不況。
戦後60年間、世界で始めて、デフレで不況をやったんだ。日本というのは。
デフレ下の不況。それは、今時、日本はデフレだと思いますなんて言うヤツは、よほど感覚がズレてる。
今時、そんなこと言わなくても、言われなくても皆、分かってるわいと。
そう思ってますよ。思ってなかったら、よほど、経済の分かっていない人です。
だから、デフレは、ずっとはっきりしているんですって。
デフレ下の不況だから、個人消費は、だって、車は値上がりすると思ったら今買うのよ。
土地も、上がると思ったから、今、買うんだって。
しかし、明日になったら安くなると思ったら、買わない。だから、消費が伸びないんだって。
デフレってそういうもんだ。
持てば持つほど、先では下がっているんだから。
だから、みな、使わず、じ~っとしてたら、金利がつかなくても、消費者物価が下がっていけば、
使え前可処分所得が増えるわけだから、物価はどんどん下がっていく。
給料は同じでも、下がっていくんだから、使え前が増える。
だけど、数字的には分かるよ。
だけど、気分的には、「あなた、ちっとも給料が上がらないわねぇ」 って、言われる旦那は心気くせい。
だから、気分的には、不景気。
昭和48年、オイルショックのときに、消費者物価年率30%、33%。
狂乱物価という言葉で言われた時代。
あの48年のあの頃は、物価がじゃんじゃん上がったから、給料も上がったのよ。
給料が去年10万円。今年12万円。おお、2万円も上がった。喜ぶ。
けど、物価は、三割上がってるんだから。
使え前としては、減っているんだぜ。
減ってるんだけど、気分としては、旦那の給料は2割り増し。
気分としては、なんとなく、その気になるわなぁ。
株価もどんどん上がる。
実際問題としたら、物価が上がっているんだから、実質経済成長という難しい言葉でいえば、
実質経済成長は、マイナスだったかも知れない。名目は、どんどん行った。
その逆。
これが、今起きている現象の全ての元。
これを分かっていない人が経済を語るから、話が、ピントがズレているなと思うんです。
そこで、幸いにして、企業は、徹底して、返済を優先して、おかげで、企業のバランスシートの上では、債務超過だったものが、今、丁度、フラット。レベルくらいまで来ましたよ。
だから、企業としては、そこそこ活けるようになった。
いいですか、活けるようになったから、じゃあ、安心して、投資をするかといえばね…
それはね、銀行にね、エライ目に遭わされて、貸し渋りをやられ、貸しはがしをやられ、
自分の売りたくもない担保も売らされ、ねえ、そういう人たちは、銀行に恨み辛みはあっても、
銀行に感謝など一つもしてませんよ。
それは、起業をやっている人なら誰でも分かっていると思うよ。
銀行? 何を今さら、そんなことは、自分で儲けたお金でしかやらない。
今、自分で食えているんだから。それで、ずっとやろうとしますから。
銀行の貸し出しが、マネーサプライが増えることは、無い!
事実、増えていないだろうが。
過去何十兆、竹中平蔵が30兆増やせとか、なんとか色々言ってたよ。
こっちは、反対した方だから。
そのとき、そんなこと言ったって増えませんよ。
だって、需要が無いんだから。
皆、どんどん返済している最中に、日銀がいくら金のサプライを増やしたって、誰が使うんです?
誰が借りるんです?
だから、あの30兆は、ずっと、そのまま1兆も増えることなく、30兆置かれっぱなしだったんです。
その間、こんなに国債を出したら、金利が上がって大変なことになります。
ね。新聞も書いてあったよ。
ボツアナ以下の国債の値打ちになって、大変だ。大変だと。
ボツアナ。場所もどこだか、知っている人の方が少ないと思うんだけど…
ね。その国以下に低くなると書いたのが、あのIMFというとこですよ。
そのIMFが、一昨年のリーマン・ブラザーズのときに、日本から10兆円融資してもらったんだから。
おれ、面と向かって言ったんだから、ウソでも何でもない。
面と向かって、あんた達のレベルは、その程度のもんだと。面と向かって言ったよ。
だけど、事実だから。
で、日本の金利はどうなった?
この15年間、変わったか?
1.5%。フツウ、金借りて、本当に具合が悪くなったら、危ないなと思ったら金利は上がるんですよ。
こんなヤツに金貸したら危ないなと思ったら、金利は上がるんですよ。
全然上がらず、ず~~~っと、下がったことはあっても、上がったことはない。
なんで?
大変じゃないの?
新聞によれば。 (爆笑!)
なんで、金利が上がらないの?
おかしいだろうがと、思うことを、皆、インターネットで話をすべきなんだよ。
情報というのは、自分で取らなければならない。
こういった話っていうのは、分かった上で、これを見れば、
個人消費というのは、今、フツウのところは、60…7,8まで行っていると思いますが、
こういったものがなかなか増えない。
民間投資というものは、さっき言ったとおり、機械を発注して設備投資をしようと思っても、
来年になったら、もっとこの機械代が安くなるかなと思ったら、投資しませんよ。
それよりは、今は、そういった気になるようにするためには、
政府が、今、一番安い金利で、安い土地で、価格で、一番安い工事費で、一番短い工期の今、
政府が支出しても、どのみち、先、支出しなくちゃいけないもんだったら、今やった方がいい。
そして、おう、こうなって来たのかと、じゃあ、世の中良くなるなぁと思って、
民間設備投資が動き始める。
民間設備投資が動き始めて、給与やら何やらが動き始めて、個人消費もということになる。
そういう意味で、ただただ、個人に金を配ったら、個人消費が増える。
子どもが居るところに、いっぱいお金を配ったら、皆、使う。
子どものためにお金を使うだろうと。
そりゃあ、子どもを持ったことにない人の言うような話であって、
実態がよく分かっておられないと、僕には、そう思われます。
僕なんか、色んな人に聞いてみたけれど、ほとんどの人は、貯金しますと言う。
貯金というのは、1477兆円もあって、世界最大の個人金融資産を持っているのは日本です。
さらに増やしてどうするんです?
あれ(金)は、使うもんであって、置物ではない。銀行というのは、貯金通帳っていうのは。
眺めるものじゃない。
お金は、何かのために、貯めているんであって、貯金するのが目的じゃない。
貯金は、手段。
何かをするための貯金なんですから。
といった意味では、少し、考え方が…
長々しゃべりましたが、一番の基本的なことは覚えておいて、
これから、色々な話を聞いたときの参考になります。
あれが基本。だと、思います。
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<子ども手当>
2000~3000円増額…来年度支給で検討
毎日新聞 10月16日(土)2時32分配信
政府・民主党は、11年度の子ども手当の支給額について、今年度の月額1万3000円(中学生以下1人当たり)から2000~3000円積み増し、1万5000~1万6000円とする方向で検討に入った。所得税などの扶養控除廃止の影響で、現行支給額のまま据え置けば負担増になる世帯があるため、増額が必要と判断した。 民主党の調査会の試算によると、扶養控除の廃止により、年収800万円以下で子どもが3歳未満の世帯では負担増となる。6000円増やせば負担増の世帯はなくなるが、新たに1兆2000億円の財源が必要で、実現は困難との見方が多い。
政府・与党内には負担増の世帯に限って増額する案もあり、財源は2000億~3000億円に圧縮できる。だが、「すべての子どもを平等に社会で育てるという理念に反する」との声が根強く、一律2000~3000円とする案が強まっている。負担増の世帯は一部残るが、党政調幹部は「中学校卒業まで支給すれば、全体で増額になる」と指摘する。ただ、一律2000~3000円とする案には新たに4000億~6000億円が必要。しかし、財源のめどは立っておらず、年末までに政府内で調整を続ける。
一方、保育所サービスなど現物給付については、13年度スタート予定の新制度「子ども・子育て新システム」の中で実現を目指す。12年度までは、国費で各都道府県に設置した「安心こども基金」を財源に、市町村の裁量で実施できるよう10年度補正予算案に1000億円の増額を盛り込む。
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どう考えても間違っている。
日本人の安全と財産を脅かすための政策にしか思えない。
政府の考える子ども手当てが、経済を活性化させるとも思えない。
○安くなった土地。は、外国に買ってもらい、
日本に観光に来た外国人に、商品を買って帰ってもらう。
○豊かな自然(山や川)も、外国資本の投機の対象となる。それを国が規制することもない。
水資源は汚染・枯渇され、自然災害を防ぐための土壌も保全されない。
○(実子でなくとも)海外に子どもの居る外国人には、子ども手当てを支給する。
日本の産業を潤すというよりも、外国に円が流出するだけ。
○外国人学校の高額の授業料を無償化する。
どういう教育をしているのかは無関係。
○日本で仕事が無くなりつつある企業は、外国で仕事をすることで、国内の空洞化が進む。
情報も技術も外国に流出する。
政権だけが目的の政党を選んだ国民。
そのツケは、民主党政権が長引くほと、深刻化すると思われます。
事業仕分けで削った分を子ども手当てや高校無償化に費やすのは愚かです。
民主党政権になってから、国民の不安は増すばかり。
経済だけでなく、安全保障や外交、世界各国との関にもキシミが聞こえて来るようです。
作りかけの公共事業を取りやめることは、経済を悪化させるばかりでなく、
国民生活を豊かにするのではなく、国民生活を切り詰めることになるからです。
それでは、国民は、不安でお金を貯金に回すばかり。経済は活性化しません。
最小不幸社会の実現は、不幸共有社会の実現に向かっているように思えてなりません。
幸福を共有する社会の実現のためには、国民を不幸にする政権の交代しかないと思います。
先日、ふと麻生さんの事を思いました。
某経済誌で
”地方とアニメが融合して町おこし”
という記事がありました。
みこしにアニメキャラが書いてあったり
海外のジャパニメーションファンを日本に呼んで
外貨を稼ぐという記事でした。
その雑誌は昔、麻生さんの
メディア文化館建造計画をボロクソにけなしていました。
by aneurysm (2010-10-20 19:30)
aneurysm さん、こんばんは。
某経済誌が遅れているのか、
麻生さんが、先を行っているのか、
麻生さんが掲げた計画だからボロクソだったのか。
外貨を稼ぐのも、日本経済を活性化させるにも、国が動かねばなりません。
家の家計簿と国の家計簿を混同させる愚を犯してはなりません。
確かな国家観の基に、国家戦略を錬らねば世界を相手にした経済戦争に敗北します。
政治は三流と言われて久しいですが、経済も三流になれば、
日本は、未曾有の危機に瀕します。
民主党で良いのか。
任せていて大丈夫なのか。
日本国民が問われているのだと思います。
by 元気 (2010-10-21 21:37)
さすが太郎ちゃん!
わかりやすい上に面白いです。
石油ショック時代なんて、わかっているようでわかってないですけど。(σ´・v・`*)ぁたし。
グローバル経済派なんでしょうかね?
わかっているくせに、あえて都合良く理屈を垂れ流しているような気がするのですが、世界各地で事業展開する立場上仕方がないのかしら?
国益という立場から見ると本当に邪魔で胡散臭いです。
TPPに、公共事業が入っているのだとか。
一度抜いたふりをしても、そもそもやる気満々なのだから入れてくるでしょうし。
雇用と需要と経済と循環するものなので、改めてTPPについて考える部分もありました。
ありがとうございます^^
by かぐや (2013-01-31 08:53)