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「小林よしのり氏女系論への弔鐘」 『WiLL』 3月号 [雑誌]

去年の11月に、「渡部昇一氏への最終回答」 『WiLL』1月号 を記事にしましたが、

『WiLL』3月号には、渡部昇一氏の、「小林よしのり氏女系論への弔鐘」 が掲載されています。
202ページから217ページにわたり、分かりやすく、丁寧に書かれています。
渡部氏個人の名誉のためというよりも、皇室の弥栄(いやさか)のために書かれた文章です。
ですから、小林氏は、書かれていることを真摯に受けとめていただきたいと思います。
それが、皇室の弥栄のためであり、小林氏の誤りを正す唯一の道であるはずです。

警鐘ではなく弔鐘であることから事態の深刻さを思います。
渡部氏の文章は、次ぎの言葉で終わっています。

小林さん、あなたは田中卓という、私の目から見たら学力のいかがわしい老犬の番犬、
ドーベルマンの役を果たして来ているのです。
小林さんが皇室の御繁栄を願っている気持ちは理解しました。
しかし、亡国の女系論老耄学者のドーベルマンになる続けることは止めて下さるようお願いします。
それが日本のため、皇室の弥栄のためですから。                       妄言多謝


皇室を貶めることは、日本国を貶めることです。
それは、日本の国体、国柄を貶めることです。

日本の国柄として守り受け継いできた伝統(万世一系)を変えること、
いまだかつてない女系天皇への道を(今を生きている人々の思惑で)開くこと。
そのことの畏れ多さを思うと、身震いがします。
伝統を守るということは、自らの名誉(私心)や保身、妄信で万世一系を守ろうとしているのではないからです。
伝統を守ることに意味があり、皇室の家法を国民が変えることが畏れ多いと思うからです。

大日本帝国憲法では、皇室典範は皇室の家法ですから、
憲法と皇室典範は、相互不可侵のものでした。
国民の関与するものではありませんでした。

日本国憲法の制定と共に皇室典範は改正されました。
皇室の家法に国民が関与することが出来るようになりました。
新憲法の下位の法律とし、皇室会議のメンバーも十人のうち皇族は二人だけにしたのです。

誰が日本国憲法の制定を指示したのでしょうか。
日本国憲法の原案は、誰のものでしょうか。

占領政策を実施していたGHQです。
英語で書かれたマッカーサー草案が原案です。

日本国憲法は、主権を回復する(1952年)前の1946年の公布(1947年施行)です。
皇室典範は、1947年、日本国憲法第2条及び第5条に基づき規律した皇室に関する法律なのです。

日本国憲法第一条により、

  (天皇の)地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
                                                とされました。

小林氏が、自らその漫画で度々表現された言葉が暗示しています。

                 ようするに、天皇って我々の意のままか…

            小林氏が、どれほど昭和天皇を敬愛されていても…
            どれほど立派な『天皇論』を描いても…
            小林氏の深層心理にあるのは天皇さえも意のままという国民主権です。

                     死人に口なし。まだ生まれていない人々も口なしです。              
                     今を生きている人間が全てを決めるという国民主権です。

   ------------------------------------------------------------
(WiLL記事要約)

皇統をからめての渡部氏への誹謗中傷。
朝日新聞での(朝日新聞自身が虚構記事だと認めている)虚構記事まで使った批判。
田中卓氏の権威を用いての批判。

明治典範についての理解の浅さ。
日本国憲法成立についての理解の浅さ。

日本国憲法前文には、こうあります

平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。
われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。


日本国民の生存まで諸外国にあずけるという憲法。
主権の表現たう憲法が、主権のない状態で作られたという事実。

にも関わらず、昭和天皇は、日本国憲法ができたときのお言葉。
次ぎのような、公布の詔があるのです。

朕は、日本国民の総意に基いて、新日本建設の礎が、定まるに至ったことを、深くよろこび、
枢密顧問の諮詢及び帝国憲法第七十三条による帝国議会の議決を経た帝国憲法の改正を裁可し、
ここにこれを公布せしめる。
御名御璽
昭和二十一年十一月三日


「日本国民の総意」 など、確かめる可能性が完全に封殺されたまま新憲法が作られたこと、
ご承知であったにも関わらず、このような勅語を出さねばならなかったこと。
推察申し上げるのも畏れ多いことです。

けれど、占領軍憲法の思想の下で、その憲法の永遠性を信じながら皇位を論ずる立場になることは、
田中卓氏も、明治の皇室典範を軽視なさる立場ならば、今だにマッカサーの拳の上で踊る者であり、
小林氏は、その田中卓氏の拳の上で踊っている者に過ぎないのです。

さらには、小林氏の言葉。

皇室の習慣を誰よりも熟知しておられるのは天皇陛下です。
つまり、重視すべきは天皇陛下のご意見だけなのです。


ならば、皇室の習慣法は、今上天皇がお一人で変えることの出来るものなのでしょうか。

しかも、皇室典範を無法に変えさせ占領軍でさえ、皇室典範第1条で、

「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」

と定められたのに、今上陛下が廃止し、秋篠宮の悠仁様ではなく、愛子様に皇位を継承させる。
そんなことを望んでいると忖度する必要があるのでしょうか。

もし、羽毛田氏や渡邉氏が今でもそのように思っているなら…

占領軍の草案になる憲法を(改正してまで)金科玉条、万世不易のものにしていることになり、
皇室消滅の方向に(改正ではなく)改悪しようとしているとしか思えません。

   -----------------------------------------------------

小林氏の浅い知識(思い込みor受け売り?)からなる様々な主張を丁寧に分かりやすく論破されています。
ぜひ、丁寧に読まれることをお勧めします。

安易に、権威に阿らないことです。
自ら調べ、権威や思い込みに甘んじないことです。

自らが信じていたことが確かなことなのか、疑うことです。
どんなに大変でも、自ら調べなければ、他者の意見の代弁者に過ぎないからです。

小林氏の主張が誰の主張に阿っているものなのか。
小林氏が自身を見失っているのならば、我々読者がしっかりと見据えていく必要があります。

信じていたことが違っているとしたら、
それは、天地がひっくりかえるほどの衝撃かも知れません。
けれど、世の中は、複雑怪奇で、どのような連鎖でどのような事態をもたらすのか、
意図とは違う方向で、誰かの思惑が思わぬ発展へと繋がる場合もあるのです。
そして、今を生きている我々は、その連鎖の真っ只中にいるのです。

だからこそ、知性を磨かねばなりません。
知らないことを知り、知ろうとしなければなりません。

     -----------

日本の危機は、

民主党政権が別の政権になることで回避されることではないのです。


民主党政権へと政権交代しても世の中が良くなっていないことからも明らかなことです。

日本人が自ら知ろうとし、知性を磨かない限り良くなることはありません。

日本人は、戦争に負けた悔しさ、資源の乏しさから脱するため、懸命に働いてきました。
今の不況や政治や社会の問題は、夢中であったために疎かにしていたことが原因です。

政治に対して無関心でも、明日に希望がもてるなら良いのかも知れません。
けれども、この日本に蔓延する閉塞感は、希望をも持てないことから来ているのではないでしょうか。

ものが豊かでも不安になる理由。
それは、自らのアイデンティティーが失われつつあるからです。

日本人とは何なのか。日本の歴史とはどうだったのか。

教えられた歴史を鵜呑みにし、間違った歴史を教育されてきたならば…

      歴史を乗っ取られた国は滅びます。

日本人は、自らを知るために歴史を知らねばなりません。

日本人は、教えられなかった歴史を知らねばなりません。
先人から受け継ぐべき歴史を引き継がねばなりません。
そして、歴史を後世に引き継がねばなりません。

先人が自らの命と引き替えに護って来た歴史は、伝統や文化です。

皇統も歴史であり伝統であり文化です。

戦前は、天皇に主権があったのではありませんでした。
戦前は、国体主権だったのです。
戦後の国民主権の毒が、今の日本の閉塞感を生み出しています。

今の政治や経済を生み出したのは我々です。

政権交代して閉塞感が無くなり、希望が生まれるのではないように、

日本国憲法を改正しても、日本は良くなりません。

国会で、日本国憲法の無効確認決議をし、大日本帝国憲法を憲法とし、
皇室典範を明治典範に戻し、皇室離脱された宮家を復活し、皇統をつなげなければなりません。

愛子内親王を悠仁親王に替えて皇太子にしても問題はより深刻になるだけです。

ボタンの掛け違いは、全てのボタンを外さねばなりません。が、服を脱いで裸になる必要はありません。
日本国憲法の無効確認決議をしても、日本国憲法は講和条約として有効ですから、日本国内が混乱することはありません。
改正すべきは、大日本帝国憲法であり、日本国憲法ではありません。

そのことを、一人でも多くの日本人が知り、
無効確認決議で賛成をする国会議員を国会議員にせねばなりません。

それしか、日本再生も皇統問題の解決も出来ないと、考えています。
               


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awgziu

で、結局、男系絶対で、未来永劫、皇室の歴史が繋がるんですか?
小林よしのり氏は、直系で繋がってきたと見れるのではないか、と本人の考えを述べているだけで、まずは、皇室の安定を願い、決定は天皇の意志に沿うのが望ましいと、一貫している。
で、男系絶対は、今上天皇の考えは関係ないと?ふーん。えらいんですね~、あんたらわ。ふーん。へー・・・。
by awgziu (2011-11-10 23:07) 

元気

awgziuさん、はじめまして。

私は、今上天皇のお考えを忖度するような不遜なことは致しません。
皇統を守るということは、国体を守るということです。

国体を守るためには、(今を生きる人が全てを決める)国民主権ではいけません。
連綿と続いてきた伝統や文化を重んじることが必要です。

そのためには、小林氏があえて論じないことを提案します。
国会で、過半数の議員による日本国憲法の無効確認決議をすること。
皇室典範の無効確認決議をすることです。

大日本帝国憲法に原状回復し、正当な手続きを踏み、大日本帝国憲法を改正します。
大日本帝国憲法の規定に違反しない事柄については、日本国憲法を講和条約として有効とします。
日本国憲法は廃棄しませんから、日本国内は混乱しません。

旧皇室典範に原状回復しますから、皇籍離脱された宮家は皇籍復帰していただきます。
悠仁親王がいらっしゃるのに、女系公認と主張されることに整合性はありません。

by 元気 (2011-11-15 17:11) 

 勝俣一生  永井  塚林弘樹  奥田 


安倍による公的行事の私物化!  血税で開催するあの『桜を見る会』、安倍晋三の後援会員が招待されていた
桜を見る会での悪徳接待  安倍による悪質な権力の私物化
桜を見る会に 安倍から統一教会関係者も4年連続で招待されていた。 #安倍晋三 #菅義偉

安倍の地元後援会関係者や後援会員らの証言
「桜を見る会には毎年参加している。地元の後援会員が数百人規模で上京し、みんなで首相と記念写真をとっている。安倍事務所の恒例行事」
「下関の安倍事務所から参加確認があり、希望すれば、内閣府から招待状が送られてくる」
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レイプ犯山口敬之を庇い異常性欲者として有名になった小川榮太郎さん、同業の記者からゴミのような扱いを受けてしまうw
 反社内閣 安倍昭恵の飲食費、交通費、滞在費が公費から拠出されていた!! 
官邸 安倍 横浜 林 カジノ 菅 賄賂 自民 紺野 利権 維新の会 秋元司 IR 勝沼 中国 白須賀
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