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「即刻、首相を辞任すべきです」 ~西岡参議院議長の寄稿文~ [ニュース☆ヾ 何じゃらホイ?]

■西岡議長、本紙に寄稿 「首相は即刻退陣を」■
(2011年5月19日03時04分 読売新聞)
西岡参院議長は18日、東日本大震災や東京電力福島第一原子力発電所事故への菅首相の対応を厳しく批判し、一刻も早く退陣するよう求める論文を読売新聞社に寄稿した。
三権の長である参院議長が、行政府の長である首相の退陣を求めるのは極めて異例だ。
西岡氏は、震災発生以来の首相の対応について、「首相としての責務を放棄し続けてきた」と批判し、「必死さも、決意も、術もなく、今、お辞めにならなければ、原発事故がもたらす重大な課題も解決できない」と強調した。
具体的な疑問点として、原発事故について正確な情報を国民に知らせていないと指摘したほか、仮設住宅建設やがれき処理の遅れ、すべて先送りの首相の政治手法などを挙げ、いずれも「政権の座に居続けようとする手法」と切り捨てた。(寄稿全文は19日の読売新聞朝刊に掲載)

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西岡武夫参院議長寄稿全文(読売新聞6面掲載)
花うさぎさんのブログ記事から全文をお借りしました)

 
 菅直人内閣総理大臣殿

 昼夜を分かたぬご心労、推察致します。ご苦労さまです。
 私は、国権の最高機関を代表する一人として、この一文で敢えて率直なことを申し上げます。

 菅首相、貴方は、即刻、首相を辞任すべきです。

 いま、東日本大震災の被災者の方々、東京電力福島第一原子力発電所事故により避難を余儀なくされておられる皆さん、多くの国民の皆さん、野党各党、また、与党の国会議員の中にも、私と同じ考えの方は多いと思われます。また、地方自治体の長、議員の皆さんも、菅首相に対する不信と不安を持っておられると思います。

 それでも、「菅首相、お辞めなさい」という声がなかなか表面化しないのは、理由があるようです。
 国政に限らず重大な間題が生じた時、そうして事柄が進行中に、最高責任者を代えるのは、余程のことだ、という考えが一般的だからです。
 しかし、3月11日の震災発生以来、菅直人氏は、首相としての責務を放棄し続けてこられました。
 これこそが、余程のことなのです。

 実は、昨年、尖閣諸島沖の中国漁船衝突問題の時も、首相としての責任を放棄されたのですから、貴方は、首相の国務に関しての債務に自覚をお持ちでないのでしょう。
 こうした私の菅首相への「怒り」に、反論する格好の言葉が、日本にはあります。日く、「急流で馬を乗り換えるな」。 この言葉は、私も賛成です。しかし、それは、馬に、急流を何とか乗り切ろうと、必死になって激流に立ち向かっている雄々しい姿があってのことです。
 けれど、菅首相には、その必死さも、決意も、術(すべ)もなく、急流で乗り換える危険よりも、現状の危険が大きいと判断します。

 今、菅首相がお辞めにならなけれぱ、東日本の被災者の皆さんの課題のみならず、この時点でも、空中に、地中に放射能・放射線を出し続け、汚染水は海に流されているという、原発事故がもたらす事後の重大な課題も解決できません。

 ここで、3月11日以来、なぜ菅首相がやらなかったのか、やる気がなかったのか、私が疑間を持ち続けていることについて触れてみたい、と思います。
 
 その一。首相は、なぜ、3月11日以降、直ちに「緊急事態法」をまとめ、立法化を図らなかったのか。
 多くの会議を作り、指揮命令系統を敢えて混乱させてきました。これは、首相の責任を暖昧にして、決断を延ぱすための手法です。
 震災では、県市町村の長、職員、地元の消防団、消防署、警察官、東京消防庁、地域の民生委員、自衛隊の皆さんに並々ならぬご苦労をかけています。
看過できないのは、首相が、10万人もの自衛隊員に出動を命じるのに、安全保障会議を開かなかったことです。
 安全保障会議は、「国防と共に、重大緊急事態への対処に関する重要事項を審議する機関」です。

 首相は法律を無視しているのです。

 その二。原発事故は、国際社会の重大な関心事です。首相が初動段階で、米軍の協力の申し出を断ったことが大きな判断の誤りです。
 現時点でも、事故の収束について、首相には、なんの展望もないのです。

その三。首相が、被災された東日本の皆さんのために、今の時点で、緊急になすべき事は、「8月上旬」などと言わず、避難所から仮設住宅、公営住宅の空き部屋、賃貸住宅、とあらゆる手段を動員し、被災された方々に用意することです。さらに、資金の手当て、医療体制の整備が急務です。

 その四。また、首相の債務は、災害による破損物の処理です。この分別は予想以上に大変で、梅雨入りを迎えて緊急の課題です。
 さらに、新たな国土計画、都市計画、農林、水産業、中小零細企業再建の青写真、新たな教育環境の創造等々、期限を切って方向性をまず明示すべきでした。

 その五。居住の場所から避難を強いられておられる方々は勿論、原発事故の収束に向かう状況について、固唾を呑んで見守っておられる日本全国の皆さんに、正確で真実の情報を知らせるべきでした。
 原発が、案の定、炉心溶融(メルトダウン)を起こしていたではありませんか。
 私は、この事実を、東電も首相も、知っていたのではないかという疑いを持っています。

 その六。首相の政治手法は、すべてを先送りする、ということです。この国難に当たっても、前段で指摘した課題のほとんどは、期限を明示しませんでした。
 批判が高まって、慌てて新たな工程表を5月17日に発表しましたが、予算の裏付けはありません。
 大震災に対する施策も、原発事故の処理費用も、新たな電力政策も、それらに要する財源は明らかではないのです。もし、それらが、政権担当能力を超えた難題なら、自ら首相の座を去るべきです。

 このままでは、政権の座に居続けようとするための手法と受け取られても弁明できないでしょう。

あたかも、それは、「自分の傷口を他人の血で洗う仕草」ではありませんか。

 我が国は、山積する外交問題、年金間題を始めとする困難な内政問題等、多くの難題を現に抱えています。
 私は、菅直人首相には、それを処理する能力はない、と考えます。
 すべてが後手後手にならないうちに、一刻も早く、首相の職を辞されることを重ねて強く求めます。
 
 野党が多数の参院で間賛決議案を司決しても、貴方は居座るかも知れません。もしお辞めにならないのであれば、26、27両日の主要8か国(G8)首脳会議前に、野党が衆院に内閣不信任決議案を出す以外に道はないのです。

 私は、いま、己の長い政治経験と、菅政権を誕生させた責任を感じ、断腸の思いです。
 放射能・放射線のために、自分の生まれた土地を後にしたことも知らない幼児、母校を離れて勉強している子どもたちの澄んだ瞳を、私は真っ直ぐ見つめられるだろうか、と自間自答しています。

 国会議員が党派を超え、この大震災と原発事故が、少なくとも、子どもたちの未来に影を落とすことのないよう、身命を賭して取り組まなければなりません。

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※下線部分
こうした私の菅首相への「怒り」に、反論する格好の言葉が、日本にはあります。
日く、「急流で馬を乗り換えるな」

急流が様々な国難を表わすなら、この国難は、まだまだ続くかも知れません。
口蹄疫、尖閣衝突事故、東日本大震災… 次は、何でしょうか?

国難を避けることは出来ませんから、国難に備えて乗り越えられる馬や船を選らばねばなりません。
選挙とは、民主主義とは、その馬や船を選ぶ手続き、手段であると思います。
そして、馬や船がどのような素性で、どのような馬や船なのか。
現代の日本では、知るための最大の手段がマスコミです。
マスコミが、何をどのように報道し、何を報道しないのか。
報道倫理が形骸化しているようなら、受け手である我々国民は、本当は慎重をきすべきなのです。
自らその報道の背景や報道の意味することを調べ考えねばなりません。
(私のブログでは、「ニュース☆ヾ 何じゃらホイ?」 で考察しています)

もし、マスコミが特定の馬や船を勧めているとしたら…
もし、選ぶ権利を持つ有権者が、そのセールストークを信じたら…
とんでもない馬や船に乗せられてしまうことだってありえます。
どこに辿り着くやら分からない。もしかしたら、とんでもない未来に向かう馬や船であるかも知れません。

その馬や船の実力は、平時には分かりにくくても、イザという時に判明します。
イザというときでは遅すぎますが、イザという時にこそ、実力が出るのです。
有事に備えるという危機管理の重要さより、日々の生活を優先させるとどうなるでしょう。
それが今の日本の状況です。

菅総理が、国難に際したことを機会に実力を発揮して下さると良かったのです。
ところが、責任はご自分以外に。手柄は自分に。そういう姑息な方だったら…
馬や船が実際には乗り越えようとせず、積荷の重さや水の流れの速さばかりを言い訳し、
積荷を捨てて自らだけが助かろうとしたならば…

     自分の傷口を他人の血で洗う仕草

ということになります。
それが、おそらくは、西岡参議院議長が心配されていることなのだと思います。
だから、大切な命の宿る積荷を捨てさせないように手を打とうとされているのではないでしょうか。

菅首相は、馬でも船でもありません。
だからこそ、国民の命や財産を背負って首相となったときに、首相としての自覚を持って欲しかった。
自覚を培い、国民の命や財産を首相自らの命と同等かそれ以上の存在と考えて欲しかった。
首相となったからには。責任ある立場になったからこそ芽生える自覚もあるからです。それは、

傷つくのは無抵抗の子らだからです。祈るような気持ちでした。

けれど、口蹄疫の対応で裏切られ、尖閣衝突事故で裏切られ… 震災。
原発事故の被害も対応も、未だ先が見えない状態です。
この危機に、この国難に、どうやって、どのように、対応していけばよいのでしょうか?

危機は、おそらく、まだまだ続きます。悪いことは続くものだからです。
悪い循環に、日本は入ってしまっているからです。

今、この時、このタイミングは、日本史に残る大きな転機となるでしょう。
後戻りは出来ません。けれど、今なら、乗り換えることが出来る。私は、そう思います。
それが、希望です。

西岡参議院長は、身近で菅首相を見ていて、
菅首相が辞任することに希望を見い出そうとしたのだと思います。
それが正しいことなのか、誰にも分かりません。
けれど、今、一度、考えることは、我々日本人、大人の務めです。
それは、国会議員には国会議員としての勤めがあるように、我々大人にも課せられた努めです。

国会議員が党派を超え、この大震災と原発事故が、少なくとも、
子どもたちの未来に影を落とすことのないよう、身命を賭して取り組まなければなりません

どういう希望を抱いて、政治家に、国会議員になるのでしょうか。
子どもたちの未来を明るいものにするためではないでしょうか。
今一度、国会議員の先生方には、初心に返っていただきたいと願わずのはいられません。

我々大人の肩に、子らの未来が乗っていることを忘れてはいけないと思います。

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コメント 4

かぐや様

参考になる記事をいつもありがとござますデス♪
西岡議員の言う通りなのですが、全てできないでしょうねぇ。宣伝になりそうなら着手しそうですケドw

電力不足問題はパチンコ業界も絡んできますからネェ…。ーー;

『自分の傷口を他人の血で洗う仕草』全てがこの言葉に入っている適切な一言デス。でも、心のどこかがチクッとしました。コレ、かぐやにはとても痛いデス。

首相への不満と怒り、与党への不満と怒り、野党になった自民への不満と怒り。論外なほど与党におさまって欲しくない政党がビシバシと正論でしか無い指摘を続けています。もう何がなんだかーー;

いつ終止符が打たれるかわからない問題ばかりデス。復興に関しては、誰がしきっても叩かれるでしょうネ。世論や流れがめくらましにならないように気をはっていなければいけないかもしれません。
by かぐや様 (2011-05-24 09:37) 

元気

かぐや様

痛いですよね。

病気になっちゃうじゃん!
なんて、思うし、こんな言葉、適切だとは言い難いです。
それも、西岡氏が生きて来た長い政治生命の中で培った言葉なのかも知れません。
さすが、民主党。なんちゃって。(気が許せません)

国民の生き血をすすって生き延びる内閣。

というと、ゾンビですかね。それはそれでヒンシュクかも。
でも、国を売って、日本人の頑張りを奪い取って自らの血と肉とする。
そんな内閣です。

疲労困ぱいすれば、立ち上がる気力も抵抗する気力も奪われます。
そうなってからでは遅い。私は、そう、考えています。

出来ることを、やっていきましょう。
かぐや様。けっして、一人で頑張るのではないですからね!

by 元気 (2011-05-25 17:09) 

元気

続報出ました。

【不信任案提出は「6月1日直後」 自民・町村氏】
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110525/stt11052500120000-n1.htm
(産経ニュース 2011.5.25 00:11 )
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不信任案提出は「6月1日直後」 自民・町村氏
2011.5.25 00:11
 自民党の町村信孝元官房長官は24日夜のBS番組で、内閣不信任決議案の提出時期について「6月1日に党首討論がある。その直後だろう」と述べた。主要国首脳会議(仏ドービル・サミット)前の提出を見送ったことについて「票読み以上に谷垣禎一総裁がどっちを向いて仕事をしているのかよく分からないところがあった」と述べ、執行部の指導力不足を批判した。
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町村氏の言い分ですと、

「谷垣禎一総裁がどっちを向いて仕事をしているのかよく分からないところがあった」

ですか…
谷垣氏だけでなく、どっちを向いて仕事してるんだか分からない人が、
自民党にはたくさん居ます。
「どっちを向いて仕事をしているのか」
よく分からないなら、問いただせばよいと単純な私なんかは思ってしまいます。
自民党が、国民の方(国益)を向いていないなら、話になりません。
谷垣氏を総裁にいただく自民党が不甲斐ないなら、党の責任・決断です。

二兎を追う者一兎も得ず。
なんてことを言いますが、票も政権も奪回は難しいかも知れませんね。
今の自民党に、票も国益もどっちもと考える余裕があるとは思えないからです。

ものごとは、単純ではないですから、迷ったら単純化して考えないと動けません。
単純化しなかった谷垣自民党は、これからも苦戦(動けないから戦えない)が予想されます。
それは、国難が続くということです。より状況は厳しくなります。

谷垣氏に覚悟が出来ていないことが、とても悔しいです。

by 元気 (2011-05-25 17:11) 

 野村證券  勝俣一生  永井  塚林弘樹  奥田 


甘利 岸田 安倍 麻生      




甘利明がUR(独立行政法人都市再生機構)の道路用地買収に関して「口利き」を行い、業者から多額の金品を受領していた!

自民党幹事長 甘利明が賄賂をもらって口利きしたURは役人天国!
理事長ポストは代々、旧建設省の次官クラスの天下り先。理事の半分は現役の官僚。
違法行為にも関わらず当時の検事長 黒川弘務が不起訴にしたことでも有名。典型的な癒着構造

独立行政法人都市再生機構(UR)との補償に関して、建設会社から口利きを依頼され、その謝礼として甘利事務所が現金800万円を受け取っていた!
公務員制度改革の抜け穴を利用した甘利明の口利き疑惑。 
あっせん利得処罰法違反では、URのような政府関係法人は、口利きの対象として明確に規定されている。




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by  野村證券  勝俣一生  永井  塚林弘樹  奥田  (2021-10-19 22:17) 

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