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スナフキン [ムーミン谷の仲間]

スナフキン.JPG

ハーモニカとリックサックでどこにでも行ってしまう自由な旅人。
ムーミンとは親友です。
ムーミンは凄くスナフキンが好きで、憧れているのですが、
スナフキンは、ムーミンほどには親友というコトに拘っていないようです。
拘るということが、どれほど不自由で、自分や相手のためにならないか…
スナフキンは、自由人な旅人らしく、そんな風に考えているのかも知れません。
でもね。
表現するのが得意じゃないだけで… とってもムーミンのことを大切な親友だと思っているんですよ。

親友だとか、大切な人だとか…
そういうことって、口に出すと言葉に縛られてしまいそうで、恐くなることってありませんか?
私は、スナフキンは、そんな風に考えているような気がします。
言葉に出さなくても、とっても大切なことってあります。
宝物のようなコトってありますよね。
分かってはいても、確かめずにはいられないのが人なのですが、
確かめずとも信じられる関係って、実は本当に素敵なことですよね。[ぴかぴか(新しい)]

ムーミンが冬眠に入る前、木枯らしが吹き始める頃、
スナフキンがムーミンと一緒に冬眠をしない場合、
スナフキンは、暖かい南に向かって旅に出ます。
ムーミンは、春の再会を信じてはいるものの、とっても寂しい気持ちになるのです。
それは、また、大切な人と(会いたいと思ったトキに)会えない寂しさです。
それと、共有しない時間を持つという寂しさです。
ですが、私は、共有する時間を持つ喜びも素晴らしいことなのですが、
共有する時間を持たないということは、共有する時間を充実させるために必要な要素だとも考えています。

ところで、ミイとスナフキンが兄弟(?)なのは知っていますか?
実は、ミイがお姉さんなんですよ。
ムーミンパパがミイの姉のミムラの娘に会った頃、(リトル)ミイは誕生していました。
ミイには、たくさんの兄弟姉妹がいます。
そのときにムーミンパパと一緒にいたのがヨクサル(スナフキンのパパ)とロッドユール(スニフのパパ)です。
(『ムーミンパパの思い出』 参照願います)
そのときに、ヨクサルはミムラ(ミイのママ)と出会って恋に落ちるの。
でもって、ミムラはとっても(自分の子どもが何人いるかも気にしないくらい)心も体も丸い女性です。
でもって、ヨクサルは、そんなミムラのことが大好きになったのですよ。
でもって、スナフキンが生まれるんですよね。
だから、ミイはお姉さんなんです。
ならば、ミイのパパが誰なのか…?
そんなこと、ミムラは覚えてないと思います。
なにしろ、心も体も丸いんですから。な~んてね。[るんるん]

ムーミンママ [ムーミン谷の仲間]

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ママは暖かくて大きな心を持ったムーミンです。
一人息子のムーミンを愛していますが、ムーミン以外にも愛するものがたくさんあります。
お裁縫、お料理、お花、お掃除、絵画…
そして、ムーミン屋敷を訪れる全ての訪問者。
ママにとって、訪問者が居心地よく過ごせるように心をくだくことは、とても自然なことなんです。
(自分の行為を)褒められたいからでも、
(自分の配慮やムーミン屋敷を)自慢したいからでも無いのです。
そこがスゴイと、私は思います。

写真の姿の見えない女の子の名前はニンニといいます。
(『ムーミン谷の仲間たち』 目に見えない子)
消えてしまいたいと思うくらい自分を否定されたら…
どんなに哀しいことでしょう。
どんなに罪深いことでしょう。
それが、子どもの為を思ってという言葉(しつけ)のためだとしても…
褒めて育てるも、叱って育てるも…
愛情を持って育てるの上にする育て方だと思います。
自分の評価のために子育てをするのではないということです。
子どもは、勲章では無いのですから…
愛情たっぷりのママのところで自我を回復したニンニは姿を現します。
自我って、その人を表すものなんですよね。
実際、姿が見えなくなる子どもはいませんが、
拒食症や過食症、家庭内暴力や引きこもり…
色々な行動は、すべて、愛情に関わる心の悲鳴なのかも知れませんね。

ムーミンママのスタイルは、黒いハンドバッグと赤のストライブのエプロンです。
ハンドバックの中身は… ええっとぉ、なんだったけ?
(コンパクト…)

パパとの出会いは海でした。
パパはママの命の恩人なのです。
パパは、ママに一目惚れしたのですよ。
(『ムーミンパパの思い出』 第八章 参照)

<ママの名言集>
その1. 「何が起こったって、私にはあなたが見分けられたでしょ」
(『たのしいムーミン一家』 第2章より)

ミイ [ムーミン谷の仲間]

ミイ.JPG

ミムラという種族の娘です。
最初は、チビのミイとか、リトルミイとか呼ばれていました。
いつまでたっても大きくならない末娘だったはずなんですが…
ミムラ夫人(お母さんのことです)は、どんどん子どもを産むので、ミイの下に何人の妹や弟がいるのか不明です。
ミムラ姉さん(ミムラの娘)は、しっかり者のお姉さんです。
でもね、お母さんのミムラ夫人は産むだけで… 子育ては、放任という主義みたいなのです。
だから、どんどん生まれる妹や子育てに忙しくしているのがミムラ姉さんなんですよ。

ミイは、思ったことを心の中だけに留めておくことは苦手です。
だから、喋るのと同じくらい行動が素早いのです。
小さな体は、機敏な動きにとっても好都合。
毒舌も思い切った行動も自分を中心にした考え方も…
(読者が成長すると)ミイだから許せちゃう。みたいに変化して来ます。
それって、どうしてだと思います?

優等生から見たらミイって、とってもイヤなヤツです。
自分が言いたくても言えないこと、やりたくても出来ないことを、
何の垣根もなくやっちゃうから。ためらいなんてありません。
それが羨ましくて、疎ましくて、煩わしいからです。よね。
だから、憧れるか、キライになるかどちらか。なのかも知れませんね。

時間が経って、本を読み返すと、当時気づかなかったことがいっぱい見えてきたりします。
それと同じ意味で、ミイが許せるようになる。
色々なことを経験して、ミイに始まりミイに返る。
ミイは、そんな存在なのかもしれません。

ミイの初登場は、『ムーミンパパの思い出』 第5章 です。
ミムラの娘という呼び名で登場するのは、ミイの姉です。
ミムラの娘は、「あんまり悪い子だからママは堪忍出来なくなって園遊会に連れて行ってくれなかったの」 
らしいですよ。(笑)

それから、ミイはムーミン家の養女なんですよ。
だから、『ムーミン谷の11月』 でも一緒に冒険を求めて行ってしまうんですよ。

ミイが邪魔なアリをムーミンの代わりに焼き殺した話。(皆殺しの大虐殺です)
色々なことを考えさせてくれます。
(『ムーミンパパ海に行く』)
私達が、便利だからと行っている行為が、直接でなくても、同じ行為であるということ…
自覚するのと無意識では大きな違いです。
ムーミンが罪の意識を乗り越える話は色々と示唆に富んでいると思います。


トーベ・ヤンソン [ムーミン谷の仲間]

ムーミンとは、トーベ・ヤンソンという女性が創り出したキャラクターです。
フィンランドのヘルシンキに生まれたスウェーデン系フィンランド人で、
画家であり、小説家であり、ファンタジー作家であり、児童文学作家です。
戦争中は、トーベの母親とともに政治や世相を風刺する漫画(挿絵)を描いていました。
お父さんは彫刻家。お母さんは画家という芸術一家に生まれましたが、
戦争による物資不足(キャンバスや絵の具、石膏…)は、反戦意識を高めたようです。
その挿絵の中で、ムーミンが登場したのです。
ムーミンのつぶやきのように、ちょっとした風刺の利いた言葉を吹き出しにい入れていたのが始めです。
それは、本当に小さい手の平に乗るようなサイズのキャラクターでした。
ムーミンは、庶民の心の叫びの代弁者でした。
そして、好評だったムーミンというキャラクターが織り成す世界が、
戦後は、国境を越えて色々な人に親しまれるキャラクターとして広まることになったのです。

日本では、テレビアニメの「ムーミン」 が有名ですが、
原作は、子どもから大人まで楽しめる示唆に富んだ小説なのです。
この世界に色々な人がいるのと同じように、ムーミン谷に住む人訪れる人はさまざまです。
ですが、ムーミン一家は来る者を拒むことはありません。
訪れた人を歓迎し、まるで古くからの友のように扱うのです。
留守にする場合は、訪れた人が困らないようにと、準備をしてから出かけるのです。
まるで、旧知の友人の訪問のように。
ですから、訪れた人にとっては、住み慣れた我が家のように居心地が良いのです。

私は、ムーミン谷を知ったとき、こんな世界が有れば良いのにと… 真剣に憧れました。
ムーミンママにパンケーキを焼いてもらい、パパの冒険の話を聞いて、
ムーミンやミイと野原を駆け回りたいと思いました。
それは、年齢や性別を超えて、自由になる世界だからです。

さて、ムーミンは、ムーミンという種族です。
作者であるトーベは、ムーミンを 「そこにいるもの」 と捉えていました。
トロールという古代からの伝説のような種族と捉えていたようです。
もちろん、想像の生物。
目を瞑り、北欧のストーブの裏に隠れているムーミンを想像した… とでもいいましょうか…
はっきりと、誰の目にも鮮やかになる存在ではなく、まさしく、
「そこにあるもの」 として、ムーミン谷の仲間を捉えていたようです。

ムーミンには、前髪がありませんが、スノークという種族には前髪があります。
スノークは勉強家です。そして、スノークのお嬢さんというと、スノークの妹のことです。
テレビでは、フローレンとか、ノンノンとか呼ばれていましたよね。
彼女はスノークという種族の娘で、スノークというのは、お兄さんの呼び名です。

ヘムレンという種族がいます。何にでも凝ってしまう一途な種族です。
ミムラという種族もいます。
それは、これから少しづつ、
「ムーミン谷の仲間」 というカテゴリーで紹介していくつもりです。


ムーミン [ムーミン谷の仲間]

ムーミン.jpg ムーミンパパとママの一人息子です。

パパとママは運命的な出会いをしています。
ママの命を救ったのはパパなのです。
そして、生まれたのがムーミン。

ムーミンパパの冒険心と
ムーミンママの広い心と愛に包まれて、
ムーミン谷の仲間たちと一緒にムーミン屋敷で育ったのです。
そりゃあもう、強く優しく清らかな少年に育ちました。
責任感の強い立派な青年に育つことでしょう。


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