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【東日本大震災からの復興】 ★希望は真実の力の中に★ [ニュース☆ヾ 何じゃらホイ?]

口蹄疫、尖閣事故、子宮頸がんワクチン、東日本大震災…

我々は、政府の都合(政策よりも政権)で、真実を知らずにいます。

宮崎じゃないから…
位置も知らない遠い島のことだから…
小さい子どももいないし、将来のことなんて分からないし…

そして、地震が起こり、津波が押し寄せ…
今この時も、原子力発電所から放射性物質が流出し続けています。

我々は、知っていますか?
知る必要なんてありませんか?
知らなくても、明日は、明後日は、来年は、大丈夫ですか?

国民に知らされないで、政府に隠され続けている情報があります。
国民の命と財産、将来を守るべき政府が、政権を守ることだけを考えていたら…

次に起こる危機の被害者は、あなたやあなたの家族やあなたの友人であるかも知れません。

自分に関係が無いと思っていたら、気付いたときには、手遅れになっているかも知れません。

必要な情報は自分で手に入れ、自分の頭で考えねばなりません。

後悔しないために。後の祭りにしないために。 

             日本に誇りを持ち続けるために! [ぴかぴか(新しい)]

(出るクギは打たれますから、)出過ぎたクギに(事実を明らかに)しなければなりません!

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5/4青山繁晴【ニュースDEでズバリ現場からの証言への波紋】アンカー

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ここからは、ぼやきくっくりさんのブログの文字起こしを活用させていただきます。
くっくりさん、ありがとうございます! (内容に齟齬がない範囲で、簡略にしている部分あり)

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【青山繁晴】
はい。あの、改めて確認しておきたいんですけれども、
4月22日の金曜日に、まず、この福島第一原発に向かう途中、東電の作業車の中で、
横にいた東電のエンジニア、この人は、課長さんですから、東電の幹部の1人と言ってもいいですね。
今日は、この家庭用ムービーカメラと、このカメラの2つで、

「撮影してもいいですか?」  と聞きました。

いいですね? じゃなくて、いいですか? つまり、押しつけたんじゃなくて。すると、

「ああ、構いません」  と、おっしゃって。

だからその正門の所もずーっとこう写していきまして。
で、キーマンの吉田所長とお会いした時に、もう一度、吉田所長に、

「吉田所長のお話も、構内も、撮っていいですか?」  と聞きましたら、

「ああ、全く構いません」  と、その、おっしゃっていただいて。そして撮ってる最中に、吉田所長から、

「これはテレビでも放映するんですか?」 と。放送じゃなくて放映とおっしゃいましたが。

で、僕は、これは、あの、関テレのこの 『アンカー』 を念頭に、
『アンカー』 に何も約束してたわけじゃないし、何の契約もないけれども、

「『アンカー』 を念頭に、放送します」  と言いましたら、吉田さんが、

「ああ分かりました」  と、言われて、了解を得て、了解を得て撮って、了解を得て放送したわけですね。

で、放送しましたら、例えば海外から、その、大きな反響もあって、アメリカのテレビなどに、
アメリカのテレビなどは、もっと混乱してるはずだと言うから、映像ちゃんと見て下さいと、
作業員はちゃんとモラル高くやってるでしょと言って、海外で言われるようなことは、もう日本では起きてないんですと、今は立ち直って頑張ってますって話をしてたら、

その日本政府の中からは、どういう反応があったかというと、こういう反応なんです。

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【村西利恵】
前回の放送の2日後に、内閣府の参事官から青山さんに電話が入りました。
その内容は、『なぜ青山社長は福島第一原発の構内に入ったのか?』  という問い合わせ

【青山繁晴】
えー、これ問い合わせっていうか、ま、詰問です

何であなた入ったんですかっていう感じで、聞いてこられて。
それだけじゃなくて、これ実は、2回目で、同じ人が、もう一度聞いてきたんですよ。本当はですね、放送の前にいっぺん聞いてこられて、僕が話したら、分かりましたってことだったのに、
もう一度聞いてこられたんですね。

それは一体どうしてなのかというのは、実はこれまでの経緯を、ありのままに見ていただく必要がある。
というか、その方がいいと思いますので、ちょっと見て下さい

【村西利恵】
時系列で並べてみました。最初に原発20km圏内に入られたのが4月15日のことでしたね。

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【青山繁晴】
ええ。ちょっと僕から説明しますとね。これも 『アンカー』 でありのままに放送しましたが、
4月15日金曜日に、今、警戒区域になってる、いわゆる20km圏内、それから30km圏内も含めて、20km圏内に入って、無人の地域になってる、さっき(ストレートニュースで)双葉町の方が激しく、
あの、社長を追及されてましたが、ああいう双葉町や、大熊町を中心に回っていきまして、
そして福島第一原発の正門に至りました。

で、正門の所で、作業員の方に少し話を聞いていたら、その正門の所の警備担当の方が、
僕のこと分かってる方がいて、

「あの、今日、中に入りますか?」  とお聞きになって、で、僕は、

「いや、作業の邪魔をしてはいけないから入りません」  と、辞退をしたわけですね。

で、東京に帰ってきて、そしてそのあと、4月18日の月曜日に、東電本店から2人、

「何が起きたのかを説明したい」  と、私が社長を務める独立総合研究所にお出でになったんです。

これ実は、ただの一度も来てくれと言ったことはありません。説明してくれと言ったことはない。
で、2人お見えになって、例えばそのうちの1人は、非常に誠実だと思ってる、エンジニアの方ですね、
技術者の方です。
で、例えば原子力委員会の委員とか専門委員、特に専門委員って50何人いますから、それを

「順番に、そういう人を回ってるんですね?」 と聞きましたら、

「いや違います。 実は青山さんだけです」  と言われて、

こっち要求してないのに、どうしてかなと思いましたが、話は、いいことも悪いこともお話しになるんで。
これ、皆さんお分かりになると思うんですが、東京電力は、社長・会長に重大な責任があって、
大きな間違いを犯したのは事実ですが、じゃあ東電の人がみんな、全部、原発はおかしいと思いながらやってたのか、その、何も考えないでやってたのか、そんなことありませんね。

これ今日連休だから、会社勤めの方もご覧になってると思いますが、
企業はいろんな不祥事も起こすけれど、その中に良心的な人だってたくさんいるわけですよ。で、
お2人の話から、僕を通じて、真実はこうなんだってことを、話したいということは大変よく伝わってきた。

で、その上で、僕、15日の話をしまして、
いや、正門でそう聞かれたけど、入らなかったんですよって言いましたら、このお2人が帰り際に、

「実際はある程度安定してますから、もし入られるんでしたら入ることは可能かもしれません」  と。僕は、

「じゃあその時はお願いしますと」  言って。

で、東電に、実は交渉って言ってるけども、2回しか話してなくて、そのうちの1回はこれなんですよ。
だから、その時来たらお願いしますねと、まぁあえて言うと、要求したんじゃなくて、柔らかく言っただけです。

というのは僕はまだ入れるとはゆめ思ってなかったんですよ。
で、2日後の4月20日水曜日に、この20km圏に入って正門の所でそういうことがありましたって放送を生でやりましたね。
そしたらその夜東京帰ってから政府高官、僕は良心派から電話あって、
実はこの東電の人が言ったことと、同じようなことを言われた
んですね。
あの、『アンカー』見ましたよと。東京にいるけど見てる。インターネットを通じて見てるんでしょう。

「ああ言ってたけども、今は放射線量も少なくて安定してるから、作業の邪魔にはならないと思いますよ、
 専門家だったら」  と。

「一般の方やジャーナリストの方は、今もまだ無理だけれども、専門家と言える人だったら、
 入ろうと思ったら入れると思いますよ。でも入りたい人がいないんですよ。
 青山さん本気だったら、交渉してみたらいかがですか?」  と。

これあくまで単なるヒントで、この人が強権発動してくれるって意味じゃない。
で、僕は翌日にですね、こういうように詳しく言うのは初めてですけれども、翌日どうしたかというと、
この交渉って書いてあるんですけどね、これ番組がこうお書きになったんですが、実際はですね、
この木曜日に、この(18日に東電から)来たうちの1人に、
最後に、入れるかもしれませんよって言ってくれた人に電話をして、

「実は昨日、政府高官からも、あなたとちょっと似たような電話がありました。だから、明日入れますか?」

って聞いたんですよ、いきなり(笑)
明日入れて下さいじゃありません。はっきり申しますが、明日入れますか?  と聞いたら、

「ああ、やってみますよ」  と言われたんですよ。

で、実はこう交渉っていうの、この2回しかないんですよ(笑)。ね。
そして僕がそのあと何をやったかというと、むしろ政府側に、政府側の情報を集めました。

本当はどれぐらい安定してるのか。それから、例えば許可を出すとしたらキーマンは誰なのか。
で、吉田所長ってことも分かってきたし、実際に、ま、大丈夫じゃないかってことが分かってきた。

そして、この21日のうちに、この東京電力の側の、その本人からですね、

「明日行ってもらえることになりました」  と言われて、

吉田所長とはおっしゃらなかったけども、
明らかに、現場の最高責任者が、これを認めたんだってことは伝わってきたんです。

で、その時に僕は、ある程度経緯が分かりました。
というのは、この福島第一原発の吉田所長っていう人に、前から会いたいと思ってて、
この震災が起きてなかったら4月の初旬に、会う約束になってたんです。
というのは僕は前から東電本店の偉い人から、

福島第一原発の吉田昌郎所長っていうのは、お上にもたてつくし、本店にもたてつくし、困った人間で、
自信過剰で云々かんぬん聞いてたから、僕は逆に、この東電のような官僚社会にそんな人がいて、
しかも福島第一原発の所長をしてるってのは会いたいなと思ってた。

向こうは向こうで、原子力委員会の専門委員だけども、原子力委員会にも文句を言ってる奴がいるらしい
ということで、向こうも会いたかったそうです。
だから、吉田さんが許可を出してくれたんだなっていうことは、明らかに分かりました。

そしてその上で、22日金曜日にこの構内に入りましたら、
この、免震重要棟の入口の所に、吉田さんが待ちかまえていて、初対面の僕の手を握って、

「こんな最前線によくぞお出で下さいました」 ってことを何度もおっしゃったので、

ああ、吉田さんの真意というのは、なぜみんな、東電本店も、原子力安全・保安院も、そして官邸も、 この現場に、最初の総理の視察じゃなくて、今の現場にちゃんと来て、指示を出してくれないのか
どうして安全な東京から物を言ってるんだという、怒りがあるんだなってこともよく分かったわけです。

その上で皆さん見ていただいた撮影を、吉田さんをはじめとする皆さんの許可を得てやりました
そしたら、放送する前に、放送というのはですね、僕は商売で入ったんじゃありませんから。
この 『アンカー』 から頼まれてない。これ事実全く頼まれてません。
ヤマヒロさんからもですね。

で、ここまでは何もするつもりもなかったんですよ。
そしたらその間にですね、さっきの内閣府参事官から、まず電話があって、

「どうして行ったんですか?」  と言われたから、

僕は、原子力委員会の専門委員であっても、原子力委員会にアドバイスする立場で、
 指示を受けるいわれはない。だから青山繁晴として行っただけです
」  言いましたら、

「分かりました」  ってことだったわけです。

ところが、放送ありましたね。
これ一点フェアに言っとくと、色んなテレビ局から、このビデオを売ってくれと言われまして、
僕は呆れたんですよ。
あの、独立総合研究所の社員たちも呆れた。

お金のためにやってるんじゃないから。もちろん全部無償ですよ。
『アンカー』 もフジテレビも他のテレビ局も全部。
『アンカー』は僕にそんなこと言わなかった。僕のことをもう長い付き合いで分かってるから。

そして、放送があったあとに、その、同じ参事官から同じ電話がかかったわけですよ。だから、

「どうしてですか」  と聞きました。
「何で同じことを聞いてくるんですか?」  と言ったら、答えはこうだったんです。出して下さい。

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【村西利恵】 『内閣府の副大臣が聞いておられる』

【青山繁晴】
はい。それで僕は、

「その副大臣って誰ですか?」  と聞いたら、名前言われたんですが、僕の知らない人です。

で、あの、知らない人だからこそ、

「その人と直接話をしたいと」  言いましたら、

「今ここにいらっしゃいますから、電話代わります」  と言って、代わったんですよ。

で、この方は、内閣府の副大臣です。名前は、今は申しません。どうしてかというと、名前言うなら、
これ報道番組ですから、ご本人の反論のコメントがなきゃいけません。
それが今日ありませんから、名前だけは申しませんが、このコーナーでこんなこと初めてですが、
パソコンを取り出しましてね、今そのまま、時間はかかっちゃうけど、読ませていただきます。

どうしてかというと、僕は元記者ですから、携帯電話を、外に音が聞こえるようにして、
メモを取りながら、この電話、記録したんです。で、その記録したままを読ませていただきます。

まず、

<副大臣>
『お聞きしたいことがある。東電と交渉されて、4月20日に福島第一原発に行きましたね』

<青山>
『それは間違っています』

<副大臣>
『原子力委員会の専門委員として行きたいと、東電に言ったのじゃないか』

<青山>
『だから間違っています。そもそも行ったのは4月22日の金曜であって、20日ではありません』

<副大臣>
『それなら22日ですよ。22日に行った件について、
 東電に、原子力委員会の専門委員だから行かせてくれと、言ったんじゃないのか』

<青山>
『原子力委員会の専門委員としての立場を示して、
 あるいは強調して、または振りかざして、東電と交渉した事実は一切ありません』

『あなたはなぜそれを私に聞くのですか。何の法的権限があってのことでしょうか』

(これ現実にこうやって大きな声で僕は言いました、フェアに言いますが)

<副大臣>
『権限はない。ただ副大臣として聞いておきたいから聞いてるんだよ』

<青山>
『普通に考えれば、これは圧力です』

『権限はないと言うなら、なぜこのように強権的に聞くのですか』

(このへんから僕は大激怒しまして、ものすごい大きな声を出したら、
 副大臣の方も、はっきり言うと、キーっていう感じになって、大変、激高して、お互いに怒鳴り合いでした)

<副大臣>
『強権的じゃない!私は副大臣なんだ!』

<青山>
『あなたはご自分で、権限はないと言われたではないですか』

『法的な権限がないにも関わらず、副大臣だから話せというのは、強権的であり、圧力ではないですか』

<副大臣>
『いや、私は、副大臣として東電に聞いたんだ』

『東電は原子力委員会の専門委員として受け入れたと言ってる』

<青山>
『それは東電の解釈であって、
 私は原子力委員会の専門委員としての立場を振りかざして交渉した事実は一切ありません。
 私は独立総合研究所の社長であって、国家安全保障の専門家の末端、はしくれとして、
 世に発信しつつ、原子力委員会の専門委員も務めているのであって、それらは不可分であり、
 全部を合わせて、青山繁晴です。
 原子力委員会の専門委員も、こちらからお願いして就任していたり、それで職業としているのではなく、
 外部からの意見を聞きたいという政府の依頼があって』

    (これは自民党政権時代、民主党政権時代、同じです)

『政府の依頼があって、原子力委員会にアドバイスをしてるのだから、
 原子力委員会の指示を受けて、原発構内に入ることはないし、
 そもそも原子力委員会の指図を受けるいわれもありません。
 もしも私が原子力委員会の立場を、専門委員の立場を強調して交渉して入ったのであれば、
 私は原子力委員会に報告する義務が、モラルとしてはあります。
 しかしその事実はないから、報告する義務はないし、
 ましてや副大臣であるあなたに話さねばならないいわれはない』

『こうしたやりとりは全て明らかにします』

<副大臣>
『ああどうぞ、何でもやって下さい』

<青山>
『何でもやって下さい、そう言われましたね?』

<副大臣>
『ああ言いましたよ。個人として行かれたなら、それで結構だ』

『何かご不快を与えたとしたなら、それはお詫びする』

<青山>
『不快を与えたとしたらではなくて、現に不快です。なぜこのような圧力をかけてこられるのか。
 何のための政権交代ですか

<副大臣>
『政権交代とは関係ない』 

<青山>
あなたは政権交代したから副大臣になってるんじゃありませんか

<副大臣>
『個人として行かれたなら、そうおっしゃるなら、いちおうそれでけっこうだ

『ご不快を与えたとしたら、それは深くお詫びします』

<青山>
『いちおうとは何ですか』

<副大臣>
『いちおうとは言ってない』

<青山>
『言っていますよ。
 権限はない、お詫びすると言いながら、圧力だけはかけようとする。
 もう一度聞きますが、何のための政権交代ですか

<副大臣>
『とにかく私は東電の側に、もっと聞いてみる必要があると思うんだ』

<青山>
『それはご自由に』

と言って電話を切りました。
これ最後の意味はどういう意味かというと、その、東電にまた追及してやるぞと、そういう意味なんですね。

すみません、あえて、これあの、長くなりましたけれども、
正確にフェアに言う必要があると思ったから、このままお話しいたしました。
そして、その上で、どうなったかと言うとですね、ちょっと待って下さいね。

【村西利恵】
この電話の2日後に、政府の当局者からまた電話があったと、いうことなんですよね。

【青山繁晴】
そうです。
今、村西さんが言ってくれた通り、実は、このやりとりがあった2日後、
だから5月1日の、こないだの日曜日ですね。
日本政府の中の、やっぱり良心的な人と僕は思ってる人、この人から電話をもらいました。
それはこういう電話です。はい。

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【青山繁晴】
はい。
で、このように、電話で言ってくれたので、今皆さんにお話ししたのと同じいきさつを丁寧に話した上で、
丁寧って、ありのままに話した上で、私はこの政府当局者にこう聞きました。はい、出して下さい。

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【青山繁晴】
はい。
そしてその上で、この政府当局者がおっしゃったのは、
政府のお偉方が、要するにこの内閣府の副大臣が、僕にお詫びしますと2回も言われたあとに、
首相官邸に行かれて、青山繁晴の行動を問題にすべきだと、いうことを、
ま、この方に言わせると、官邸にねじ込んでるんですよということなんですね。
で、その上で、僕はもう1つ公平を期すべきだと思いましたから、実は昨夜、この放送の前ですね、
昨夜、こういう人に話を聞きました。はい、出して下さい。

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はい。これも皆さんにお話しした通り。
4月15日から始まって、吉田所長の話も含めて、ずーっとその、1つ1つお話をしていきました。
法的なことも含めて全部お話を聞きましたら、

「法的にも、行動としても、全く問題はありません。  むしろ、現場の考えが世の中に伝わるという意味で、よいお話を私は聞きました」


とおっしゃったんですね。
で、皆さんこれに加えてですね、政府の側から、
ある意味ちょっと意外なところから、意外な発言がありました。はい、出して下さい。

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【青山繁晴】
ええ、これね、細野さん、僕に一言も聞かないで、こういうお話をされたんですが、
これも、正確にフェアに申しますとね、細野さんからまず喋り始めたんじゃなくて、

この記者会見で、共同通信の記者が、あのビデオの中でですね、僕が、

「津波そのものでは意外にやられてない」  ってことを言ってるけど、

「それは本当なのか」  ってことを聞いたんですよ。

ま、その記者の質問もほんとは疑問があってですね、
僕は、だから人災だと言ってるわけですよ。

津波だけでやられたんじゃなくて、そのあとの判断ミスがあって、人災だってこと言ってるのに、
それは聞かずに、津波ではそんなやられてないってのは本当なのか、っていう質問をして、
ま、どういう質問するかは記者の自由ですけれども、
細野さんはその中身には一切答えずに、この、いわば、その現地に入ったことにだけ触れてですね、
そして皆さんこれ、見ていただくと、東京電力はなかなか断りにくかった事情があるようですと

【山本浩之】 それどういうことでしょうね。

【青山繁晴】
これ誰が聞いても何か癒着関係があってですよ、あるいは僕が脅したりね、何か
あるいは、癒着関係がなくても東電の弱味か何かつかんでてね、それで迫ったんだと。
普通の日本語だとそうじゃないですか。

【村西利恵】 言いたげですね。

【青山繁晴】
しかしもう一回言いますが、東京電力と癒着はないのは当ったり前のことです。
その上でね、交渉、交渉と言えるだろうけど、さっき言った、あの2つしかないんですよ?
で、それで断りにくい事情があるって話にならない。

東京電力は、おそらくその、内閣府の副大臣、おそらくじゃなくて、ガンガン責め立てられ、
他からも、政権の側から責め立てられ、そしたらですよ、
いや、原子力委員会の専門委員だから入れましたとか、それから、例えば、
新政策の策定にも関わってらっしゃるからと(青山さんは原子力の政策大綱の策定委員もしている)

そういうことをそれは言ったんでしょう。
しかしそれだったら、原子力委員会の専門委員って50何人いるわけですよ。
だから、それを、僕だけ断りにくかった事情って話にならないわけです。

細野さん、これもし見たら、ちゃんと説明して下さい。

これ一体どういうことですか。
あなたが何を、何を指してらっしゃるのかはっきりおっしゃるべきだと思うんですが、
実はこの番組の一番の目的は、私のことよりも、皆さんもそうでしょう。

その肝心の認めてくれた吉田所長は大丈夫なのかと、いうことですね。

で、その吉田所長と、実はこれこそ、皆さんに知ってほしい、
希望が含まれたやりとりがそのあと、たくさんあったんです。
それをこのあと後半、お話しいたしますが、キーワードはこれです(フリップ出す)。

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【村西利恵】
ここでズバリキーワードは「真実の力」。
カメラの前でありのままに語って下さった吉田所長にも、圧力がかかったのでしょうか。

【青山繁晴】
はい。
先週の水曜日に、この『アンカー』から始まって、放送があった翌日に
私は吉田さんの携帯電話に電話をしました。あの、意気投合したんで番号を交換してたんで。

そしたら電話出ないんですよ。4月28日ですね、木曜日。で、電話に出ないんで心配してたら、
翌日4月29日、連休始まりの日に、僕に電話あったんですが、
何とさっきのあの内閣府の副大臣と、もう怒鳴り合ってる最中にかかっててですね(笑)、
それで内閣府の副大臣(との電話が)終わったあとに、留守電聞いたら、その吉田さんが、

「青山さん、昨日は私は急用で東京に行っていたので、電話に出られませんでした」

って留守電なんですよ。東京で急用しか言ってないけど、呼ばれたに決まってるじゃないですか。
だから、吉田さんやっぱり謙虚な言い方するなと思いながら、吉田さんに、すぐ電話をしたらですよ。

「吉田さん、昨日は東京に呼ばれてたようで、やっぱり放送あって大変でしょう」

と言ったら、こうおっしゃったんです。ちょっと口真似していいですか。

『青山さん、全く問題ありません!一切問題ありません!』  と言われたんですよ。

そして、僕が、ああー、そうですかって、正直この辺(両目を示して)に、やっぱりうるっと来ましたよ。
その、次の瞬間にね、吉田昌郎、男の中の男がこう言ったんですよ。出して下さい。

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【青山繁晴】
これ、真似ていい?

『青山さん!私は本店とは、その、立場が違うんですよ!』  と言われたんですよ。

これね、意見が違うって言ってないんですよ
分かりますよね、皆さん。

立場が違うっていうのは、僕は現場と共にやっていくんだと、この災害から甦るために

だから、現場として、真実を発信できたんであれば、
そのあと東京に呼ばれて保安院や本店にやられようと、そんなの全く問題ないんだよってこと
を、
この短い言葉の中で、実は言ってくれたわけです。

そしてその上でですね、皆さん。
吉田所長が、本当は何を一番、私たちに伝えたかったっていうのは、これですね。

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【青山繁晴】
もう一度、地震や津波が来たらどうするんですか、特に津波が来たらどうするのか、
工程表にないよね、新しい防潮堤を造らなきゃ、ってことをおっしゃいました。
はい、もう1つ。

【村西利恵】 で、2つめが、5号機6号機の建屋にたまっている湧き水。この心配があると。

【青山繁晴】 
1号、4号機だけじゃなくて、実は隠された問題がある
ってことをおっしゃったわけですね

皆さん、あの、現場の映像と、それから吉田さんの直接のインタビューから、2つ心配、
心配っていうよりは一番根本的な問題ってことですよね。

で、それが流れてから、保安院や東京電力は最初どう対応したかというと、それぞれの記者会見で、
例えば保安院はその防潮堤の話っていうのは、検討してるかもしれないけど聞いてないっていう風に、
あの、西山審議官、そういう趣旨でおっしゃり

で、東電本店は、検討してるけど、それは土嚢を中心に考えてるみたいなこと言われたんです。

で、土嚢は、吉田所長が、実はずっと戦ってきたことで、土嚢でごまかすなと

保安院に、色んな規制を優先させて、そんなもん造りたくないって言われたら、
東京本店は土嚢と言ったから、それはダメだと言ってきた。
だから、やっぱりこうやって潰されるのかと思ったらですよ、実は、話がそのあとに変わったんです。
はい、まずそれ出して下さい。

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【青山繁晴】
はい。その直前の記者会見と全然違う話を、ま、突然出してきたわけですね。
土嚢とか、検討してますとか、そんな話じゃなくて、

仮設とはいえ防潮堤を6月半ばまでに造りますということを言ったんです。

これ皆さんね、あの、僕は全部まだ調べきれてないですが、さっきも言いましたね、
東京電力の中にも、政府の中にも良心的な人はいるんですよ。

だからそれが、吉田さんの、あの現場の映像を手がかりにして、押し返して、この発表になった。
そして僕は吉田さんに電話したらですね、吉田さんはこれに満足してなかった。
というのは僕は聞きました。

「吉田さん、仮設でいいわけないですよね
       そしてあれも高さ足りませんね」  と言ったら、

吉田さんはまず、

「そうです、まずは、津波は、青山さんも現場で見て感じたように、
 水で浸るだけじゃなくてドーンという強度が問題なんだと、破壊力が。だから、
 その仮設の防潮堤は、強度に耐えられるかっていうことを、私はもう一度、問い合わせています、
 それから第2ステップでは、この仮設じゃなくて本物を造らせます」

ということをおっしゃったわけです。そして、もう1つの心配事についてはこうです。

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【青山繁晴】
はい。
これは実は冷温停止してる5号機6号機でも、湧き水がどんどんたまっていって、
そのまま行ったら、分電盤っていう大事な電源を侵して、
それをほっといたら、1号から3号のような、破滅的なことが起きるっていう問題の存在をですね、
問題ないことになったのを、とにかく問題の存在は認めたんです。

もちろんこれ入口に過ぎなくて、これからためるだけじゃなくて、
本当はその水を最終的に処理しなきゃいけないから、道は長いけれども、
隠してた問題を認めたということは、とても実は意義がある。

だから、これは今日キーワードとして、現場への成果と申しましたが、
これは私たち世論の力で、このあとの支えをしなきゃいけない。

その上でですね、最後に、細野さん。細野さんって方は首相補佐官ですね。
そして今、対策統合本部の事務局長、実質的に原発災害の責任者の立場、担ってますね。
細野さん、この放送を通じて、細野さんに問いかけたいことが1つある。

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【青山繁晴】
あなたの民主党がまだ野党の時代に、あなたが私に連絡をしてきて、

原子力発電所に実はリスクがあるらしい、それを青山さん言ってますね、
                          民主党議員の前で説明して下さい」


って言われて、国会の中で、民主党議員に集まっていただいて、当時野党の。
私は、こう説明しました。

「原子炉が自動停止しても、例えばテロによって、冷却が止められたら、メルトダウンに至ります」

と、いうようなリスクをお話ししたら、
そのあと、当時の、電力総連の組織内議員、今の議員じゃないですよ、
当時の議員、要するに労働組合の支援を受けた議員が、当時私はまだ三菱総研にいましたが、
三菱総研の社長に電話して圧力かけて、

日本の原発にリスクがあるっていうことを青山繁晴は言ったと。
これは何とかしなさいと。


要するにクビにしろと、いうことを言ってきたんですよ。
細野さん、まさかそれ、お忘れじゃありませんね。

その時の原点を考えていただいて、

全ての既得権益から、自らも脱却するための政権交代ではなかったんですか。

あなたが原子力災害に取り組む上で、良心を忘れてないと僕は信じたいから、
先ほどの会見の問題も含めて、どうぞ真正面から、このことを説明して下さい。そして、あの時のことを思い出してください。

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民主党が掲げた政権交代は、政権獲得だけが目的だったのですか?

政策よりも政権を掲げていたのは知っています。

それでも、政権交代に期待して民主党を選んだ国民を…

民主党政権は、まだ、国民を騙し続けるつもりですか?

国民は、まだ、民主党の政権交代を信じ続けるのですか?

いつになったら、どんな辛い思いをしたら、気付くのでしょう。

民主党と一緒に自分だけでなく、子らの未来も希望も潰すのですか?

おそらく、これは、青山氏の悲鳴にも似た警告です。

これからも、非常ベルが鳴り続けていることに、気がしかないふりをするのでしょうか?

希望は、真実の力の中にあります。


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あべのキューズモールに行って来た♪ [日記]

4月26日にオープンした キューズモール に行って来ました。

天王寺を降りて、ルシアスの方に歩いて行きます。(案内表示あり)

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 ひときわ明るい照明が…              歩く歩道が…

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 SHIBUYA109 の看板が…           エスカレーターを昇ると1階の入り口。広いエントランス。

P1020277.jpg 整理券をもらうために9時半頃到着。

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左の緑色のゲージに入場の列が…


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    10時の開店とともに…
    整理券ゲット!



いただいて来ました[揺れるハート]   P1020278.jpgP1020280.jpg

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色々と楽しいお店や企画が目白押しです。
ポイントカードもゲット!

えらべる9色.jpg
                    私は、オレンジを選びました[黒ハート]

このカードで、女性は、2階のパウダーラウンジを使用することが出来ます。
入る際には、カードを機械に通すと自動ドアが開きます。ドアは、トイレ側と2箇所あります。
(出るときは、カード不要です)

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中は、こうなってます。(誰もいませんでした)

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化粧台。                   自動販売機も…   いたれりつくせり?

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こんな楽しい寛ぎスペースもあります。

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                          イトーヨーカドー もあるので買物したい放題?

私は、1本10円のナスビを5本買いました。
あと、98円の大根と、食パンと…   色々。

レストランやファーストフード、ベーカリーやスウィーツも充実しています。
オープニングセール中ですので、ぜひ、お近くの方は覘いてみて下さい。

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今日は何の日?  ~戦争の終結、主権の回復について~ [ニュース☆ヾ 何じゃらホイ?]

今日は、
大東亜戦争での停戦(休戦)状態を終えて、日本が主権を回復した日
でもあります。(1951年9月8日調印、1952年4月28日発効)

サンフランシスコ平和条約とは、第二次世界大戦後の平和条約で、日本国と連合国各国の平和条約である。この条約の発効により、連合国による占領は終わり、日本国は主権を回復した。
1951年9月8日調印、1952年4月28日発効。
第三次吉田茂内閣は、単独講和に踏み切った。1951年9月8日、アメリカ合衆国のサンフランシスコで講和会議が開かれ、日本国と48ヶ国によってサンフランシスコ平和条約に調印された。

ちなみに、終戦記念日といわれる8月15日は、玉音放送が放送された日です。
ポツダム宣言を受け入れたとは、全日本軍の無条件降伏(武装解除)を受け入れたのであり、
軍ではない民間人が、無条件の降伏(服従)を受け入れたのではないはずです。
とても大切なことなので繰り返しますが、

1945年8月15日、玉音放送が流れ、
戦闘状態が続いていた地域では、(天皇の命により)武装解除が行なわれました。
1945年8月16日、日本軍部隊への正式な停戦命令が行われたが、これ以降も大陸や北方戦線では、ソビエト連邦や中華民国との戦闘が暫く続いた。
ソ連軍は北方四島に上陸作戦を展開し、それを阻止する為の戦闘が、中央の命令により現地陸軍守備隊によって行われた。
また、戦闘停止命令の届かなかった部隊などによる連合国軍との小規模な戦闘は続いた。
さらに、外地の一般市民が難民と化し多くの犠牲者をだした。また、沖縄の久米島では、日本軍による住民の殺害(久米島守備隊住民虐殺事件)もあった。
これらの戦闘は、8月下旬になると、概ね終結した。1945年9月2日、昭和天皇は「誓約履行の詔書」を発し、日本政府全権の重光葵と大本営(日本軍)全権の梅津美治郎が、降伏文書に調印し、即日発効した。

それから、日本は、GHQの支配下に置かれ、独立を回復しない時期が6年以上も続いたのです。

1951年、9月8日。日本国と48ヶ国によってサンフランシスコ平和条約に調印されました。
1952年、4月28日。条約の発効により、連合国による占領は終わり、日本国は主権を回復しました。

過去記事にも詳しい記述をしていますので、興味のある方はぜひ、お読み下さい。

「今日は何の日?  ~国旗について~」
http://muumintani-irasyai.blog.so-net.ne.jp/2010-09-02

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さて、日本は独立(国に主権)を回復しましたが…
占領軍の支配下では、彼らに不都合な人々は選挙で選ばれた議員であろうと公職追放されています。
支配者に都合の良い形で作られた憲法が、今ある日本の最高法規である日本国憲法です。

安全はタダ(無料)と言われますが、米軍には、様々な便宜が図られ、思いやり予算もあります。
日本国憲法には、「陸海空軍その他の戦力は保持しない」 と、明記されております。
ODAやら何やら様々な名目で… 諸外国への経済援助、入出国の便宜も図っています。
安全は、タダ(無料)どころかとても高くつくようです。
けれど、それでも、いくら血税を注いでも我々の安全は、外国の気持ち次第。
平和を愛する諸外国の公正と信義を信頼し、安全と生存を保持することを決意した

(させられた)状態のままなのです。
玉音放送が流れてから、65年が経過しました。
主権を回復してからも、59年が経過しました。

けれど、日本は、本当に、国としての主権を回復したでしょうか?
国体に主権があるとする戦前の日本や、イギリスの考え方は間違っているのでしょうか?

国民に主権があるかのように日本国憲法では規定されていますが…
今を生きる国民に主権が存するなら、文化や伝統の価値を伝えることも国民次第になります。
日本国民の三大義務は、納税と勤労と教育です。

兵役も軍をない独立国が、どうやって外敵から国民を守ることが出来るのでしょうか?
外敵から国民を守ることを外国に委ねる国を独立国というのでしょうか?

様々な疑問が湧いてきます。

本日、4月28日を機に考えてみてはいかがでしょうか。




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A級戦犯て何!? [ニュース☆ヾ 何じゃらホイ?]

【私がA級戦犯…10日に辞意固めていた樽床氏】
(2011年4月25日09時14分 読売新聞)
私がA級戦犯だ。大阪維新の会への流れをはねのけられず、逆風の中での選挙戦を強いてしまった」

25日未明、辞意を表明した民主党の樽床伸二・大阪府連代表は、前半戦に続く厳しい選挙結果を、淡々とした表情で振り返った。
党府連の事務所(大阪市中央区)で開かれた記者会見で、樽床氏は、辞任の意向について「(前半戦の投開票日の)今月10日には固めていた」と明かし、その理由を「(獲得議席が)私の目標と倍以上離れていた。判断が甘かった」とした。
今後は、大阪市長選と、橋下知事がダブル選をもくろむ府知事選に向けた体制の立て直しが急務となるが、樽床氏は、府連の対応について「今ここで確定的なことを言える状況ではない」と明言を避けた。


【枝野氏、いわき市長に謝罪 避難準備区域除外の「要望」めぐり】
産経新聞 4月25日(月)12時49分配信
枝野幸男官房長官は25日の記者会見で、東京電力福島第1原発の事故を受けた緊急時避難準備区域に福島県いわき市が含まれなかった理由として「市から強い要望があった」と22日の記者会見で説明したことに対し、渡辺敬夫市長から抗議を受け、25日午前、電話で直接謝罪したことを明らかにした。文書でも改めておわびする。
枝野氏は、いわき市が区域指定から外れたことについて「市の意向を忖(そん)度(たく)したものだった。避難区域から外れるのが期待されるという意向があったとは認識しているが、(市側との)十分な認識が共有されずに、誤解を招く発言になった」と発言を訂正した。
渡辺氏は23日の記者会見で「事実無根だ」と反発。枝野氏に発言撤回を求める文書を送った。


【<統一地方選>菅降ろし、自民攻勢 2次補正焦点に】
民主党は24日投開票された衆院愛知6区補選に独自候補を立てられず、知事選などで敗北の相次いだ統一地方選と併せ、菅政権に対する国民の不信感が強まっていることを印象づけた。自民党など野党は東日本大震災の復旧・被災者支援策を盛り込んだ第1次補正予算案には協力するものの、退陣要求などで対決姿勢を強める構え。菅直人首相は復興に取り組む姿勢を強調して政権維持への意欲を示すが、5月の大型連休明けには「菅降ろし」の動きが与野党に広がる可能性も出てきた。【平田崇浩、中田卓二】

民主党内でも「菅降ろし」の動きが出始めた。小沢一郎元代表は側近議員らに
「おれがどれだけ頑張って政権交代を成し遂げたのか。
それが彼には分からないんだ」と語り、内閣不信任決議案に同調する可能性もにおわせる。

24日夜には国民新党の亀井静香代表と東京都内で会い、統一選後の対応を協議した。

民主党の石井一選対委員長は24日夜、党本部で記者団に「責任を取ることで党内が混乱する。
耐え忍びながら党を再建しなければいけない」と述べ、党執行部の責任論を否定。
首相公邸には同日夜、岡田克也幹事長、輿石東参院議員会長らが集まり、自民党の唱える「復興再生院」の設置などを復興基本法案に取り入れる方向で野党との連携を探ることを確認した。


【首相は「歩く風評被害」…軽はずみな発言続ける】
産経新聞 2011/04/22 23:15更新
東京電力福島第1原子力発電所の事故は、放射性物質(放射能)をまき散らすだけでなく「風評被害」という副産物も生んだ。菅直人首相は22日の記者会見で「外国首脳が日本に駆けつけ『ある部分を除いては外国人が来ても大丈夫だ』『いろんなものを食べても大丈夫だ』と発信してくれている」と人ごとのように語ったが、ちょっと待ってほしい。事態をより深刻にしてきたのは首相自身ではないか。
「思いつき」だけの軽はずみな発言を続ける首相はもはや「歩く風評被害」というほかない。

 「最悪の事態となったとき東日本はつぶれる

 「(福島第1原発周辺は)10年、20年住めないのかということになる

これまで首相はこんな風評を流した。行政の長でかつ「ものすごく原子力に詳しい」と自負する人がこんな無責任な発言をすれば、国内外で「日本、特に福島県の製品・産品は危険なのではないか」と不安が広がっても仕方あるまい。
後者の発言について、首相は直後に「私は言っていない」と否定したが、それならば、なぜ発言を流布した松本健一内閣官房参与を解任しないのか。枝野幸男官房長官が「適切な対応を検討する」と解任を示唆してもなおかばい続けるのだから「やはり首相の発言だったのではないか」との疑惑が深まっても文句は言えないはずだ。


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A級戦犯 て、何ですか?

ちなみに、ウィキによると…
http://ja.wikipedia.org/wiki/A%E7%B4%9A%E6%88%A6%E7%8A%AF
ポツダム宣言六條に基づき、極東国際軍事裁判所条例第五条(イ)項により定義された戦争犯罪に関し、極東国際軍事裁判(東京裁判)により有罪判決を受けた者である。
日本が主権を回復した1952年4月28日のサンフランシスコ平和条約発効直後の5月1日、木村篤太郎法務総裁から戦犯の国内法上の解釈についての変更が通達され、戦犯拘禁中の死者はすべて「公務死」として、戦犯逮捕者は「抑留又は逮捕された者」として取り扱われる事となり、戦犯とされた人々のために数度にわたる国会決議もなされた。
なお起訴されず、従って有罪判決も受けなかった者を含めて「A級戦犯」と呼んでいる文献も見受けられる。

A級戦犯はロンドン協定により開設された極東国際軍事裁判所条例の第五条(イ)項の定義により決定された。

極東国際軍事裁判所条例第5条 人並ニ犯罪ニ関スル管轄 本裁判所ハ、平和ニ対スル罪ヲ包含セル犯罪ニ付個人トシテ又ハ団体員トシテ訴追セラレタル極東戦争犯罪人ヲ審理シ処罰スルノ権限ヲ有ス。

(イ)平和ニ対スル罪
即チ、宣戦ヲ布告セル又ハ布告セザル侵略戦争、若ハ国際法、条約、協定又ハ誓約ニ違反セル戦争ノ計画、準備、開始、又ハ遂行、若ハ右諸行為ノ何レカヲ達成スル為メノ共通ノ計画又ハ共同謀議ヘノ参加。


平和に対する罪。
宣戦布告、宣戦布告しない侵略戦争… ???

国際法に違反した行為をしたのは、他ならぬアメリカではなかったか。

「大亜細亜悲願之碑 ( だいあじあひがんのひ )」

なんだ。ガッカリ。
まだ、日本では、それも与党の責任ある立場の方が、A級戦犯なるものを使っておられる。
日本人が、それを何とも思わないなら、恥ずかしいことだと知らねばなりません。

恥を知らないから、政策よりも政権と言ってはばからず、政権にしがみつく。

恥を知らないから、様々な風評被害も出るのです。

恥を知らないから、情報の共有も確認もせず独断先行が出来るのです。



                       とっても残念です。


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東電の責任? (天下り)官僚に騙されるな! [ニュース☆ヾ 何じゃらホイ?]

東電社長、国会集中審議で陳謝 首相「原発政策を検証」
朝日新聞 2011年4月18日13時55分
東日本大震災をテーマにした参院予算委員会の集中審議が18日開かれた。
東京電力の清水正孝社長が政府参考人として初めて出席。
福島第一原発の事故について「放射性物質を外部に放出させる重大な事故で、
大変なご迷惑とご心配をおかけしていることを改めて心からおわびしたい」と陳謝した。


 清水社長は一方で、東電の事故対応については「福島第一原発と連携を密にして復旧に全力をあげてきた。高い緊張感を持って対処した」と理解を求めた。

 菅直人首相は原子力政策のあり方について、
安全性を大事にしながら原発を肯定してきたが、従来の先入観を一度白紙に戻し、なぜ事故が起きたのか根本から検証する必要がある」 と語った。 さらに、
核燃料サイクルの問題を含め、必ずしもしっかりした体制がとれていない中で、使用済み燃料が(原発内に)保管されていたことも検証しなければいけない」 と述べた。

 首相は東電が17日に示した事故収束への工程表については、
どういう形で住民が従来の所に戻ることが可能になるか(一定の段階で)方向性が出せる報告書になっている。政府も全力を挙げて東電の作業に協力し、国の力でやれることはやっていく」 と述べた。  政権の震災対応については、
すべて100%とは言えないが、政府が一丸となって取り組んできた。初動が不十分だという指摘はあたっていない。ほかの場合に比べても十分な対応ができている」 と語った。

   ------------------------------------------------------------

菅直人首相は原子力政策のあり方について、

なぜ事故が起きたのか根本から検証する必要がある。

と、語ったそうです。
それは、おおいに、検証していただきたいですね。
保安院など官僚の天下り含めて、官僚が責任を負う覚悟を持つようにしてもらわねば。
民間企業の監視をするのも官僚の役割であり、政治主導を掲げるならその手腕を見せて欲しいです。
間違っても、想定外地震と津波で冷却装置の電源確保出来なくなったことが事故の原因。
なんてことで、幕引きで誤魔化したりしないで欲しいです。
政権に居座るなら、菅内閣の覚悟を見せていただきたいです。
未曾有の事態だから、国民の負担(増税や節電)も已む無しで、一体になって乗り切ろうなんて、

誤魔化さないで下さい!

誤魔化されないためには、国民が事故の本質を見抜くために賢くならねばなりません。
政府やマスコミの誘導で誤魔化されない冷静な頭と監視の目を必要です。
(政府の検証結果をしっかりと国民は検証しなければなりません)


国の力でやれることはやっていく

何が国の仕事なのか、分かっているのでしょうか。
総理としての責任を逃れるために、東京電力に責任を押し付けてはなりません。
東京電力(原子力発電)を監視するのは保安院の役割で、
保安院をコントロールすることこそが政治主導であると思うからです。

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ご参考に。

原発7不思議 なんで東電なの?!
武田邦彦ブログ (平成23年4月24日 午後5時 執筆)
東京電力の社長が国会に呼ばれて「津波の想定が甘かった。申しわけない」と謝りました。
今度の福島原発の事故の一面を、はっきりと描画した「見事な瞬間」でした。
それが判った新聞記者もおられたと思いますが、記事を書くことはできなかったようです。
・・・・・・・・・
原子力は有用だが危ない」ので、電力会社が進める原発の安全性を「国民に代わってチェックする」ために、経産省に原子力安全・保安院というのを作って、院長を置き、高い人件費を私たちの税金から払い、チェックしているはずでした。それなのに、国会には東京電力の社長が出ていって「津波の想定が甘かった」と謝っているのです。
本当は、国会に行くは保安院長で、「東電の想定が甘かったのに、なぜ見過ごしたのか。なぜ国民に代わってチェックができなかったのか。職務怠慢で罰せられるのか、給料は返納するのか」ということを説明しなければいけなかったのです。

柏崎刈羽原発事故の時と同じように、
日本社会は官僚の作戦にコロッと騙されようとしています。


もう少し時間がたつと、メディアも政府に脅されて報道を制限され、
ネットは見せしめに誰かが逮捕され、わたくしたちがよほど民主主義に確信を持ってない限り、
官僚は逃げ切ってしまうと思います。
・・・・・・・・・
一体、わたくしたちが税金を払い、雇っている原子力安全・保安院の院長及びそこで働いている高級官僚は何をしていたのでしょうか。

わたくしは一般の人よりやや原子力行政の近くにいてよくわかるのですが、実は私たちの雇用人は何もやっていません。
そして、何もやらない組織があるのは、その組織や官僚がいないより危ないのです。

保安院というところがなければ、国民は直接電力会社の作る原発の安全性を見ますから。
まだある程度はチェックできるのですが、保安院が代わりにやると言っているので任せるとこのようなことになります。

この際、国に納める税金を半分ぐらいにして絶対に必要なところだけやるようにした方がわたくしはいいように思います。これだけ国が肥大化して東京に一極集中し、しかも多くの人が政府の補助金を目当てに仕事をするという社会では、原発のような巨大技術は進めるのが難しいのです。
原発が安全に動くためには、「誠心誠意国民のために働く立派な官僚」 と 「ワインは嫌いで、学問に忠実な東大教授」 がいなければいけません。
国会議員を半分に減らし、税金を半分にするというぐらいの大胆な改良を、もし日本社会ができれば、また明るく希望の持てる未来が開けるでしょう。


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質疑応答。民主党のウソと誤魔化し。 [国会(動画)]

動画が上がってたので…

【ニコニコ動画】 【福島第一原発事故は想定内だった】


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H23/04/20 参院災害対策特別委・佐藤正久
【発災から40日何をやってんだ!】


   ------------------------------------------------------------

よくご覧になって下さい。

責任ある立場の方にとって大切なことは、

保身や利権よりも、目を逸らさないこと、誤魔化さないことではないでしょうか。

責任ある政党、政府の自覚があるならば、

              反省して欲しい。そして、活かして欲しい。

政権にしがみつき、自らは責任から逃げ、国民に責めを負わす政治家 を国民が許すなら…

宮崎の口蹄疫、尖閣諸島、震災… 危機を活かせないなら、危機管理に不安があるなら…


                   けっして他人事ではなくなる日が来ると思います。

   [猫]必要なのは、政府や官僚の覚悟だけでなく、(政治家を選ぶ)国民の覚悟、なのかも。



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危機管理のために必要な覚悟 [ニュース☆ヾ 何じゃらホイ?]

Foresightコンテンツ-新潮社ニュースマガジン
(この記事は新潮社から提供を受けたものです)
http://www.jiji.com/jc/v?p=foresight_6901

菅政権は機能しているか?

時計の針をいったん震災の日に戻そう。

菅直人首相は3月11日朝、政権発足以来最大の危機を迎えていた。
この日の朝日新聞朝刊が「菅首相に在日韓国人から違法献金の疑い」と大々的に報じたからだ。

2月17日に民主党の1年生議員ら16人が会派離脱届提出による造反行動を起こして以降、松木謙公農林水産政務官の辞任、衆院愛知1区選出の佐藤夕子氏の離党、さらに、前原誠司外相の辞任という大問題が次々と菅首相を襲った。
誰がどう見ても、政権は末期状態だった。
そこに首相本人のスキャンダルが発覚した。政治資金規正法は外国人からの寄付を禁じている。
当然、菅首相は退陣に追い込まれてもおかしくない状況だった。

この日、国会議事堂本館3階西側にある参議院第1委員会室では午前8時55分に参院決算委員会が始まり、自民党の野上浩太郎、岡田直樹、岡田広の各氏が菅首相のこの問題を執拗に追及していた。
午後2時半ごろ、ようやく自民党側の攻撃が一段落して、議題は子ども手当の是非に移った。

とりあえず難を逃れた菅首相が安堵の表情を浮かべようやく落ち着きを取り戻した午後2時46分、東北・三陸沖を震源とする巨大な地震が国会議事堂をも揺さぶった。

振動する窓、大きく揺れるシャンデリア。
頭上を見上げながら机にすがる議員、壁際に寄り添う議員、叫ぶ者……。
鶴保庸介決算委員長はやむを得ず、委員会を「暫時休憩」とすると宣言した。
ほぼ同時刻、首相官邸から猛スピードで発進した首相専用車は数十秒後には国会議事堂にすべり込み、菅首相を拾った。
菅首相は、その2分後には首相官邸執務室に駆け込んだのだった。

     --------------

疑惑追及からは逃れたが……

まるで疑惑追及から逃げ出すように、国会から去っていった菅首相だが、この日を境に、震災復旧・復興、原発放射能漏れという国家的規模の重大危機への対応を迫られることになった。
だが、皮肉なことに、同じ危機でもまったく次元の異なる個人的なスキャンダルによる政権崩壊という危機からは脱することができたのだった。

一方、地震発生当時、国会議事堂本館2階の民主党国会対策委員会事務局にいた安住淳国対委員長は廊下に飛び出し、大声で叫んだ。 「でかいぞ!」

安住氏は衆院宮城5区選出。多くの犠牲者を出した石巻市が地盤である。
部屋に戻り狼狽しながらも、食い入るようにテレビの地震速報をながめた。
震源は東北地方! 片手で携帯電話を操作する。だが、親族につながらない。 「生きてるんだろうなあ」

 安住氏が両親の生存を確認したのは、その5日後のことだった。

地震と津波、それに続く東京電力福島第1原子力発電所の爆発、放射能漏れへの対応で、
首相官邸の不手際が続く中、一部の議員は個人的な救援活動を展開した。

 自民党の菅原一秀衆院議員は自ら2tトラックを運転し、瓦礫を避けながら岩手県陸前高田市の避難所を訪問、救援物資を届けた。
菅原氏は22日に開かれた自民党緊急災害対策本部で現地の状況を「被災地は凄惨な状況だ。
小高い丘に車が埋め込まれている。
津波で流された車がまだ瓦礫に挟まっている。現状はそういうことだ」と報告。
さらに、次のように付け加えた。

陸前高田のプレハブでのことだが、人の列が……物資を求める列かと思った
 だが、違った。死亡届の書類を出す列だった

 菅原氏は石巻市で安住氏と偶然出会った。安住氏が力なくポツリとつぶやいた。

「高台から見ると、東京大空襲のようですよ」

 その安住氏は22日に東京に戻ると、首相官邸を訪ねた。
そして、現場で聞いた人々の声を参考にして、菅首相に対して、復興を遅らせかねない行政の問題点をこう指摘した。

自治体は役人の作った法律に右往左往させられている。細かな法律を突破していく力が今、必要だ

 安住氏は被災現場で、放置された乗用車が道路をふさぎ、緊急車両が通れないが、車は私有財産なので片づけられない――などという声をさんざん聞かされ、法律上の制約を取っ払う必要性を感じたのだ。

菅原氏の言う死亡届の列にしても、安住氏の言う車両撤去の話にしても、些細なことのように思えるが、現実の被災現場ではそういう問題ひとつひとつの解決が実は大事なのである。

     --------------

「選挙の雰囲気ではない」

だが、こうしたことは、現場と政権中枢とのパイプが通じていなければなかなか伝わらない。
23日に開かれた震災対策に関する政府と各政党との合同会議で、福島県須賀川市が地元である新党改革の荒井広幸幹事長は、避難所の惨状が東京では皮膚感覚としてなかなか理解してもらえないことにいらだちながら、こう嘆いた。

「あんたたちも2、3日、泊まれば分かる」

 一方、東北地方から遠い選挙区や比例代表の議員たちの中には、被災地支援もそこそこに、4月の統一地方選に向けて走り出した者もいた。
だが、今回の地震の被害をまったく受けていない西日本選出の民主党中堅議員は震災から数日後、地元の秘書からこんなふうに忠告された。

「とてもじゃないけど、選挙をやる雰囲気じゃないですよ。義捐金のお願いならいいですけど、投票のお願いなんて……。演説会だってミニ集会だって、皆中止なんですよ」

ある北陸地方選出の自民党若手議員は地震発生から数日たって地元入りした時に、後援者にこう言われた。

「ここにいないで東京に帰れ。皆、自民党に期待している」

東京に戻って被災者救援、被災地復興などを立案、調整、そして実行するという政治家としての本来の任務を、与野党の枠を超えて果たしてこい、という意味だ。

そうした中、首相官邸には、現場を見てきた議員らの報告や被災した自治体から窮状を訴える声が次々と届いた。だが、政府の対応は鈍かった。
その原因のひとつは、政権中枢に位置する2人、菅首相と枝野幸男官房長官が原発対策だけに没頭しすぎていた点にある。
被災地対策まであまり手が回らなかったのだ。

     --------------

情報の真空地帯

地震が発生した11日の夜、政府は福島第1原発で放射能漏れの危険があると発表し、原子力緊急事態宣言を発令した。翌12日午後、原発1号機で突然、爆発。
その後、2~4号機も爆発や火災を起こし、放射能漏れが現実のものとなった。

この間、首相官邸の対応は混乱をきわめた。
典型的だったのは、原子炉と燃料プールを冷却するための放水作業である。
17日、政府が最初に試みたのが自衛隊ヘリによる上空からの放水。
だが、霧状になった水は原発冷却に効果があるようには見えなかった。

次に警視庁、自衛隊、東京消防庁が順次投入され放水は徐々に効果を上げ始めた。
22日に切り札として登場したのが生コン圧送機である。
工事現場で高所から生コンクリートを流し込むために使用する装置で、これなら原子炉やプールを狙ってピンポイントで水をかけたり、注入したりすることができる。

この圧送機による放水を最初に提案したのは公明党だった。
18日に圧送機メーカーから「圧送機が放水に使える」との情報が伝えられ、ただちに首相官邸に連絡し、瀧野欣彌官房副長官に資料を渡した。
冷却作業に四苦八苦していた首相官邸はすぐにこの案に飛びつき、19日朝、圧送機は横浜から現地に向けて出発。22日から放水作業が始まった。
現時点で、かなりの効果を上げているとみられている。

圧送機投入は公明党のお手柄だったわけだが、当の公明党幹部は少し首をかしげて、こう言っている。

こういう圧送機が国内に存在していることは、
建設現場に詳しい国土交通省ならば絶対に知っていたはずだ


しかも、公明党が首相官邸に提案するよりも随分前の段階で、インターネット上では、生コン圧送機が有効であることが指摘されていたのだ。

官僚たちが知っていたのに官邸に伝えなかったとすれば、職務怠慢である。

ただ、これまで付け焼き刃の「政治主導」を唱え、官僚たちとの信頼関係を築いてこなかった民主党政権側にも問題がある。
また、ネット上でいくらでも流れていた圧送機の話に本当に気がつかなかったとすれば、

今の首相官邸は情報の真空地帯にいることになる

これは国家の危機管理上恐るべきことである。

     --------------

「救国内閣」 を視野に入れよ

こうした事態に苦悩を深めた菅首相は、事務次官会議を事実上復活させた。
これは民主党が政権の座に就いた際に、「政治主導」の名のもとに廃止した会議である。

ようやく官僚の知恵を使わねば、この危機を克服できないと思い至ったのかもしれない。
また、苦し紛れに自民党に連立を打診したほか、次から次へと有識者を首相官邸に呼び込み、
その一部の人材は内閣官房参与として登用した。


しかし、多くのマスコミが指摘しているように、すでに菅首相は限界ぎりぎりの状態である。
東京電力本店に直接乗り込んだほか、
原子力安全委員会の班目春樹委員長を呼び出して叱責したり、
首相周辺によれば、閣僚や官僚を怒鳴りつけたりしているのだという。

これでは、危機にあたって冷静で的確な対応など、望むべくもない

こうした菅首相の言行に対しては、野党の自民党からさえ、「私どもは、むしろ菅首相しっかりせよ、と言うことが今一番必要なのではないかと思っている」(小池百合子総務会長)と心配する声が上がっている。

もはや、今回の国家的危機への対応は菅首相の能力を超えている。
菅首相には早々に退いてもらい、国民新党の亀井静香代表が提唱しているような与野党を幅広く糾合した「救国内閣」を樹立して、国難を乗り切る――そのための方法を考え始めなければならないのかもしれない。

   ------------------------------------------------------------

(Wikipediaより)
「福島第一原子力発電所事故」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85

地震と津波への対策

2006年3月1日、国会質問で当時のの経産相の二階俊博(自由民主党)は、吉井英勝(京都大学原子核工学科卒業、日本共産党)から福島第一原子力発電所を含む43基の原子力発電所における津波対策の不備を指摘され、冷却水喪失による炉心溶融の危険性を警告された[79]。
このとき二階は吉井に対策を約束したが、実際には改善を行わなかった。

吉井は同年12月13日にも、「巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問主意書」[80]を内閣に提出し、原発の安全対策の不備に注意を喚起したが、
当時の内閣総理大臣安倍晋三は、
「我が国において、非常用ディーゼル発電機のトラブルにより原子炉が停止した事例はなく、また、必要な電源が確保できずに冷却機能が失われた事例はない」[81]と退けた[82]。

また、吉井は2010年4月9日にも衆議院経済産業委員会で同じ問題を取り上げたが、
当時の経産相の直嶋正行(民主党)は、
「多重防護でしっかり事故を防いでいく、メルトダウンというようなことを起こさせない、このための様々な仕組みをつくっている」[83]と断言し、やはり安全対策を講じなかった。

一方、東北電力の女川原子力発電所では、文献学的・考古学的・堆積学的観点からのシミュレーションによって起きうる津波の最大規模を推定しており、平均潮位よりも14.8m高い位置に設置するなどの対策を取っていた[84]。

産業技術総合研究所活断層・地震研究センターの岡本行信センター長らは、2004年頃から貞観津波が残した地中の土砂を調査し、痕跡が宮城県石巻市から福島第一原子力発電所に近い福島県浪江町まで分布し、内陸3 - 4kmまで入り込んでいることを確認した。
2009年の国の審議会(原発の耐震指針の改定を受け電力会社が実施した耐震性再評価の中間報告書について検討する審議会)で、
大地震や津波を考慮しない理由を東京電力に対して問い質したが、
東京電力は「まだ十分な情報がない」「引き続き検討は進めてまいりたい」と答えるにとどまった。

震災発生後、岡村センター長は
「原発であればどんなリスクも当然考慮すべきだ。あれだけ指摘したにもかかわらず、東京電力からは新たな調査結果は出てこなかった。『想定外』とするのは言い訳に過ぎない。もっと真剣に検討してほしかった」と話した[85][86][87]。

2011年3月23日、1970年 - 1980年頃に4号機を除く5機の設計や安全性の検証を担った東芝の元技術者達は、「事故や地震でタービンが壊れ飛び原子炉を直撃する可能性を想定し、安全性が保たれるかどうかを検証した。
M9の地震や航空機が墜落して原子炉を直撃する可能性を想定するよう進言したが、
『千年に一度のことを想定する必要は無い』と一笑に付され、起こる可能性の低い事故は想定から外された。当時は『M8以上の地震は起きない』と言われ、
大津波は設計条件に与えられていなかった」と語った[88]。

2011年3月17日、露独占事業研究所の研究員は、
「2004年のスマトラ島沖地震など強大な地震が起こったのに、事業者は原子炉だけでなく、冷却装置などの関連施設の強化を怠った」と地元の新聞に述べた[89]。
また同17日、チェルノブイリ原子力発電所事故の被害者団体「チェルノブイリ同盟ウクライナ」(キエフ)代表の元原発技師は、
「チェルノブイリ事故では、4号機の爆発の影響で漏れた冷却水が隣の2号機に入り込み、冷却装置や電源のバックアップシステムが故障したものの、辛うじて連鎖事故を回避した。
福島第一原発は電源装置がチェルノブイリ同様、原子炉の直下にあり、津波などの水が入り込めば電気供給やバックアップシステムが壊れる。
チェルノブイリ事故後も電源供給体制を見直さなかったことは残念だ」と共同通信に述べた[90][91][92]。

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危機管理とは…

不測の事態に備えるものですが、予想出来たのに備えなかったとしたら…

認識が甘かったか、危機管理能力が機能していなかったということになります。

危機管理能力は反省により高められるのだと思います。


ゆえに、大連立も救国内閣も…

誤魔化すのではなく、真摯な検証と反省を出発点として欲しいと思います。

そのためには、問題を後世に先送りしない覚悟が必要です。

政治家を選ぶ我々国民の覚悟が問われているのかも知れません。


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菅総理に足りないもの、マスコミに足りないもの。 [ニュース☆ヾ 何じゃらホイ?]

とても分かりやすい映像を見つけました。
ごらんあれ。





「NHKニュース ラジオ音声」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14039027



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【「視察を支援につなげて」避難者が首相に注文】
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110402-OYT1T00464.htm
菅首相は2日午前、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市の被災地を視察した。 首相の被災地視察は震災発生直後の3月12日に上空から行ったのに続き2度目で、避難所などを訪れるのは初めて。
首相は陸上自衛隊のヘリコプターで市内に入り、津波の被害で移転した市役所の仮庁舎前で、消防団員約20人に「少し長い戦いになるが、政府も最後の最後まで頑張るので、皆さんも頑張ってください」と激励。その後、約180人が避難する同市内の米崎小学校体育館に移り、被災民に「病院で被災したの? 家族は大丈夫でしたか」などと声をかけた。
首相はこの後、福島第一原子力発電所から約20キロに位置し、自衛隊や消防が拠点を置くサッカー練習施設「Jヴィレッジ」(福島県)を訪れた。


自分の出来ることと出来ないことを自覚することもリーダーとして必要なことです。
さらには、現実を知ること、自分に厳しいこと、人の痛みが分かることも必要なことです。

菅総理(自分)は原発にも詳しく、総理として自信を持っている。

政治主導と思い込みによる妄想、迷走、暴走。
国民の迷惑に思い至らない菅総理。
政策よりも政権と、やっと手に入れた政権です。手放す意思は毛頭無いようです。

けれど、反省が無ければ進歩も転換もありません。

真実を知らせず、情報を操作するマスコミと御用学者…
何をどう報道するかを決める権利を握っているのはマスコミです。

やはり、鳩山元首相が断言されたように、日本は、日本人だけのものではないようです。

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菅総理に足りないもの

マスコミに足りないもの

それは…

誠意であると思います。

無私の姿勢、奉仕の心を持ち、公の立場で考えること。

が、足りないのだと思います。

それは、日本人にとって、とても不幸なことであると思います。



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南相馬市長がユーチューブで海外に訴え [ニュース☆ヾ 何じゃらホイ?]

頼るべき政府が頼りにならないなら…

哀しい。
同じ日本人として、情けなく、悔しい…

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110401/dst11040109310019-n1.htm
南相馬.jpg



南相馬市.jpg

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【福島県に関する過去記事】

『震災から一週間。拡散希望! 声をあげよう!日本を動かそう!』
http://muumintani-irasyai.blog.so-net.ne.jp/2011-03-19

『福島県相馬市 東北地方太平洋沖地震対策会議を見て欲しい!』
http://muumintani-irasyai.blog.so-net.ne.jp/2011-03-24


日本の現実です。



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東電作業員と被災者への対応から透けて見える我々の未来 [ニュース☆ヾ 何じゃらホイ?]

地震や津波の被害は天災です。

けれど、原子力発電所の放射能漏れや対策の遅れは人災である可能性があります。ならば、
誰が原因でしょうか?
何が原因でしょうか?

確かなことは、原発の事故の責任は、原発作業員にはありません。
被災した住民にもありません。

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<福島第1原発>「ガスマスクずれ吸った」作業の東電社員
毎日新聞 4月2日(土)2時33分配信
◇家族に告げず
男性は3月中旬、上司から福島出張を打診され、「行きます」と応じた。その夜、本社に集合。幹部から「とりあえず行け。何とかしてこい」と言われ、着の身着のまま他の20~40代の作業員数人とワンボックスカーに乗った。
「家族には心配をかけるだけだから福島行きは報告できなかった」。
一方、友人には「2週間たって帰ってこなかったら両親に連絡してくれ」と頼み、出発した。
作業は外部電源の引き込みだった。でも「現場がどうなっているのか、原発に入るまで全く分からなかった。既に同僚ががれきを片付け鉄板を敷き、足場を整えていたが、それも現場に入るまで知らなかった」。
自衛隊や消防も待機場所とする福島県楢葉町の運動施設でいったん待機し、現場の放射線量が下がったことを確認して原発へ。顔全体を覆うマスク、ゴム手袋、長靴のほか、普通の作業服の上にガーゼのような白い布製の上下を着た。「きちんとした防護服は恐らく早い段階で切らして足りない状態になっていた」。さらに「長靴の上にもビニール製の防護をつけるべきだが、自分たちはコンビニでも買えるような簡単なゴミ袋のようなものを長靴の上にはいて、ガムテープで巻き付けただけだった」という。
車で原発敷地内に入ると、最も線量が多いとされる3、4号機付近は猛スピードで駆け抜けた。現場に到着すると駆け出し作業に当たった。

現場の180人、線量計装着させず作業の日も
読売新聞 4月1日(金)11時14分配信
東京電力は31日夜、東日本巨大地震で被災した福島第一原子力発電所で、放射線量を測る線量計が不足し、復旧作業に従事する各チームの責任者だけに線量計を装着させ、作業にあたらせていたことを明らかにした。
約180人が線量を測らずに作業していた日もあったという。東電は1日までに不足分を確保、作業工程に支障は出ないとしている。
東電によると、同発電所には約5000個の線量計が配備されていたが、津波に流されるなどし、320個しか使えなくなった。 被災後、同発電所では、多い日で約500人が作業していたため、東電では、全員に線量計を装着させるという従来の内規を変更。
▽作業場所の線量が事前に把握できる
▽1日あたりの総線量が10ミリ・シーベルト以下――
などの条件を満たし、チームが同じ作業をするという前提で各チームの責任者の計測だけで、全員の線量を測ったことにしていた。

原発作業員「俺たちがやる」 危険冒してまで、なぜ行くのか
産経新聞 3月31日(木)7時56分配信
根本さんは11日の震災発生時、第1原発の事務所3階にいた。東電の要請に応え、同僚十数人とそのまま原発に残った。
「被曝(ひばく)の危険性があることは分かっていたが、復旧作業には原発で18年働いてきた俺たちのような者が役に立つ。そう覚悟を決めた」
4日間働き続け、水素爆発に遭遇した翌日に当たる15日朝、東電の緊急退避命令により避難した。
東電によると、第1原発では連日300~500人が働き、30日は東電社員253人、協力会社の社員50人の計303人に上った。1日の食事は非常食2食、毛布1枚にくるまり雑魚寝という過酷な環境で作業を続ける彼らの大半は、地元の住民である。
現在は避難生活を送る根本さんは「会社は『すぐ来てくれ』など命令的なことは決して口にしない。
ただ『覚悟が決まったら来てほしい』と言う。自己責任を求められる」と話す。
3号機の発電用タービン建屋地下で24日、放射性物質(放射能)に汚染された水で被曝した作業員3人も根本さんの部下らだった。東電社員の中には5日間で年間被曝線量の上限の50年分を浴びた人もいた。
被曝という生命の危険を冒してまで、なぜ彼らは行くのか。
                   ◇
 ■原発復旧、それぞれの使命感
 ■「誰かがやらねば」「国民のため」「最後まで戦う」
 ■消防隊員「絶対お役に立って帰る」

東京電力福島第1原発で保守の仕事を請け負う会社に勤める佐藤大輔さん(27)=仮名=は今月16日、同僚20人とマイクロバスに乗り第1原発へ向かった。元請けの協力会社から打診され「行きます」と志願した。5号機の冷温保持にかかわる作業だった。
「原子炉が爆発したら終わりだが、この仕事を9年間続けてきた経験から、招集がかかるうちは何とかなると判断した。ただ、中には会社員として行かざるを得ないという人もいて、車内の空気は沈んでいた。年長の作業員は『もう死ぬのか』と青い顔をしていた」
佐藤さんは、15日に2号機が爆発した際、現場から5キロ地点のオフサイトセンター(緊急事態応急対策拠点)にいた経済産業省原子力安全・保安院の職員らが約50キロ離れた郡山市まで退避したことを挙げ、こう話した。
「誰かがやらなきゃならないことだから、やっている。
ほかの専門的な仕事と職種が違うだけのことだと思う。
保安院の人たちもそこに作業員がいる限り、とどまるのが仕事ではないか。
専門家が住民より遠くへ逃げたら、誰を信じればいいのか。
そういう人たちがいるから、原発へ行く者が英雄視されるのではないか」


◆レスキュー隊・自衛隊 
復旧作業には、地元住民ら作業員だけでなく東京消防庁のハイパーレスキュー隊や自衛隊、警視庁などの「応援組」も放水活動のために駆けつけた。
大阪市消防局は53人が20日夜から90時間、東京消防庁の活動を支援した。本人の意思を確認した上で、職務命令が出される事実上の志願だった。指揮を執った片山雅義警防担当課長代理(48)は「東京消防庁が孤軍奮闘、国民のために命がけで戦っているのを、同じ消防職員として見過ごすわけにはいかない思いだった」と語った。
「私の息子は24歳だが、ほぼ同じ年齢の東京の隊員が体を震わせながら、『任務ですから』とだけ言い残して出動していった」
原発から約20キロ地点の前進基地から、800メートル地点の指揮所までサイレンを鳴らし移動中、自分たちに向かってお年寄りら6人ほどの住民がおじぎをした。
片山さんは「腰を90度まで曲げて、深々とおじぎをされた。その姿を見て、これは絶対に何かお役に立って帰らなければと思った」と話した。

福島第1原発:作業員、厳しい環境 食事2回、夜は雑魚寝
毎日新聞 2011年3月28日 21時56分(最終更新 3月29日 9時50分)
同原発に駐在する原子力保安検査官事務所の横田一磨(かずま)所長(39)は22日に震災後初めて原発施設内に入り、5日間駐在した。
現地には約400人の作業員がおり、原子炉建屋近くの「免震重要棟」という建物で寝起きしている。建物内でも1時間当たり2~10マイクロシーベルトの放射線量があるため、放射線を遮る鉛が入ったシートを床に敷いている。
食事は1日2回。朝にビスケット30枚程度と小さな野菜ジュース1本、夜は非常用のレトルトご飯と缶詰一つ。当初は飲料水も限られ、1人当たり1日ペットボトル1本(1.5リットル)だったという。
作業は、全身を放射線から守る防護スーツに全面マスクで行う。手袋を二重にし、靴にはカバーを着けている。
作業ができない夜はミーティングを一本締めで終えた後、会議室や廊下、トイレの前などで毛布にくるまり雑魚寝をしている。

福島第1原発 長靴はかず足ぬれ 安全管理に問題か
毎日新聞 3月24日(木)21時6分配信

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たまたま、運悪く… でしょうか?

口蹄疫に対する国の対応はどうだったでしょうか?

拉致被害者に対する国の対応をどうですか?

尖閣に対する国の対応は?

竹島や北方領土に対する対応はどうでしょう。

自分が当事者であったなら… ?

自分の娘や息子、孫の将来が危ういものだとしたら?

今さえ、今の生活さえ良ければと考えるなら、有事に備えることは出来ません。

保安院や東電の上層部、閣僚や上級官僚の対応から透けて見えるのは…
明日は、我が身です。

今見ている現実が子や孫の未来であるかも知れない。

と、肝に銘じなければならないのかも知れません。



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菅総理が目指すものと日本の未来 [ニュース☆ヾ 何じゃらホイ?]

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菅首相「僕はものすごく原子力に詳しいんだ」「最悪なら東日本がつぶれる」
首相は「自分はものすごく原子力に詳しい」と自負したうえで、15日早朝に東電本店に乗り込み、


既にヤフーの記事は削除され、毎日の記事も修正されているようです。[たらーっ(汗)]
言わなかったことになっているのでしょうか? 
(政府、マスコミは、)なんと姑息なことをするのでしょうか。[がく~(落胆した顔)]

政府やマスコミが保身に走るなら、国民を守る覚悟は誰が持っているのでしょうか?

日本は、既に、北朝鮮や中国と同じ情報の統制下にあるのかも知れません。[ちっ(怒った顔)]

さて、配布済みの新聞から情報の確認(改ざん前の記事)が確認できます。
(新聞の購読をしている理由です。震災後の記事は、保存しておくつもりです!)

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P1020257.JPG


  3月17日 読売新聞朝刊
  
  (政治)6面






  (東電は)危機感が非常に薄い。

  自分は原子力には詳しいので乗り込んだ

  と語ったという。



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危機感が薄いのは、東電だけでしょうか?
東電が潰れるという危機感で脅しただけで、国の危機なのだという自覚を持ってますよね?
菅総理の持つ危機感が保身(菅政権の危機)ではないことを祈りたい気持ちです。

生半可な知識とプライドの高さほど厄介なものはありません。
政治主導の弊害、菅総理の勘(菅)違いは、国民が命掛けで償わねばなりません。
それが、今の事態を招き、将来にわたる危機を生み出しています。

いやおうなく、国民は、覚悟せねばなりません。

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昨日、こども手当てのつなぎ法案が可決・成立しました。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110331-OYT1T00738.htm?from=top
こども手当.jpg

子ども手当つなぎ法案は31日午前の参院厚生労働委員会の採決で可否同数となり、津田弥太郎委員長(民主党)の決定で可決。同日夕の参院本会議では民主、国民新両党に加え、野党の共産、社民両党と無所属の糸数慶子氏、みんなの党の寺田典城氏が賛成したが、国民新党の亀井亜紀子政調会長が採決前に退席したため可否同数となった。
このため、憲法の規定に基づき西岡議長が可決と決め、成立した。議長決定による成立は1975年の改正政治資金規正法以来36年ぶり。

政治主導とは、民主党独裁政権ということです。
共産、社民、みんなの党も同じ穴のムジナ。亡国政党であるということですね。

牛肉など415品目の輸入品にかかる税金を軽減する改正関税定率法。
在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)に関する新しい特別協定。

「第177回国会 議案の一覧」
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_gian.htm

○海外の美術品等の我が国における公開の促進に関する法律案
○地震防災対策特別措置法の一部を改正する法律案
○国民生活等の混乱を回避するための平成二十二年度における子ども手当の支給に関する法律の一部を改正する法律案
○国民生活等の混乱を回避するための租税特別措置法等の一部を改正する法律案
○平成二十三年東北地方太平洋沖地震等による災害からの復旧復興に資するための国会議員の歳費の月額の減額特例に関する法律案
けれど、
赤字国債を発行するための特例公債法案は衆院も通過していない。

のですね。
震災で大災害が起こっているときほど、国債を発行して復興に努めねばならないのに…

最優先の投入が分かっていない政権。政党ばかり。

くやしくて、なさけなくて… 泣けてきます。[もうやだ~(悲しい顔)]

いよいよ、国民は、覚悟せねばなりません。

今しか見えない政府。将来を考えられない政治家を選んだ責任を取らねばなりません。
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被災地の要望と政府の役割とは [ニュース☆ヾ 何じゃらホイ?]

マグニチュード9.0の大地震が起こったのが3月11日。
その後すぐに津波、そして原発事故、放射能漏れ、津波のような支援物質、世界中からの義捐金…

今、ここです。今日は、3月29日。
もうすぐ、3月が終わります。

電池や食料などの支援物質も被災地まで届ける手段が限られています。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=JUdIfIh692U
送られなかった電池.jpg
送られなかった電池.jpg
送られなかった電池.jpg
送られなかった電池.jpg

政府としては、被災地からの要請が無かったから送れなかったんですよね。
ガソリンは確保出来ないし、運転手も手配も出来なかった。あ、要請、無かったのかも。
けれど、どうやって、被災者(地)は、自治体は、政府に伝えたら良いんでしょう。
政府の危機管理センターの役目は、必要なものを送り届けることではないのですね。
ならば、何をするのが政府の役割でしょうか?

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首相官邸には、「東北地方太平洋沖地震への対応」 があります。
http://www.kantei.go.jp/saigai/alert.html

けれど、いくら眺めても、読んでも、分からない。見えて来ない。
いったい、政府の対応とは… 何をすることなのでしょうか???

もしかしたら、過去のニュース記事に解くカギがあるのかも知れません。

【政府無策の6日…緊急本部、具体案示せず】
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110317-OYT1T00105.htm
16日に開かれた政府の緊急災害対策本部で、首相は、 「食べ物、水、燃料に関して各地から不足の声が上がっている。  全力を挙げてその原因を取り除く努力をしてもらっているが、一層の努力をお願いしたい」 と述べた。 首相は12日の国民へのメッセージで、 「避難所に食事、水、毛布、暖房具を送り届ける態勢を進めている」 としていた。 しかし、実際には発生から6日目の16日になっても、物流が滞ったままであることを認めざるを得なかった形だ。

国民へのメッセージ(全文)です。

【被災地視察後の菅首相発言全文 「最大限の力で救助を」】
http://www.asahi.com/politics/update/0312/TKY201103120517.html
今朝6時から、自衛隊のヘリコプターで現地を視察してきた。まず福島第一原子力発電所を訪れ、すでに10キロ圏の退避を行っているが、その対処法について現地の責任者や業者と話をした。その後、仙台などを上空から視察した。
 大変強く感じたのが、今回の地震は津波地震だということだ。多くの海岸沿いで、住宅地だったところがほとんど流失している。さらに、まだ火災が続いている。そういう地域がたくさんある。その一方で、上空から見る限りは津波以外の家の倒壊はあまり目立たない。そういう意味では、津波による極めて甚大な被害が注目された。
 まず津波による被害を含めてこの一日、どこまで救出作業が進むかが大変重要だと感じている。食料や水はもちろんだが、大変寒い。たぶん今朝も零下になった地域が多かったと思う。加えて、毛布や仮設トイレなども大変重要だ。
 すでに自衛隊からは8千人からさらに2万人態勢を組んでいるが、先ほど防衛相とも話し、さらに全国から総動員して5万人態勢でやっていく。警察、消防、海上保安庁など、今日こそ最大限の力を合わせて孤立した人を救っていく活動をギリギリがんばり抜いてほしい。
 福島原発については、第一原発はすでに10キロ圏の退避を進めている。1号機などから住民には健康被害を及ぼすことがない微量な放射能が流出しているが、10キロの範囲のみなさんに退避いただくことで国民の健康を守る態勢をとっていきたい。第二原発は、放射能漏れは現在まで出ていない。しかし、すでに3キロ圏の住民は念のため退避するよう作業を進めている。国民の命、生活、財産を守るのが私たちの使命なので、全力を尽くして頑張り抜いてほしい。このことを、私からの指示とさせていただく。

どうやら、菅総理のメッセージとは、被災地を見た感想と、日本人への指示だったようです。[たらーっ(汗)]

○警察、消防、海上保安庁など、今日こそ最大限の力を合わせて孤立した人を救っていく活動をギリギリがんばり抜いてほしい。
○国民の命、生活、財産を守るのが私たちの使命なので、全力を尽くして頑張り抜いてほしい。

警察、消防、海上保安庁、国民に頑張ることを指示するのが総理大臣の務めなんでしょうか。
この時点では、東電への指示についてまでは言及されていませんでしたね。けれど…

いったい、総理大臣の務めとは、何なのでしょうか?

自分はさておき、他人に責任を果たせと激を飛ばすことでしょうか?
なんだか、解せません。

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さて、こんなニュースが飛び込んで来ました。

【中国、水6万本など提供】
2011.3.28 15:53
 外務省は28日、中国政府からミネラルウオーター(約500ミリリットル入り)6万本、使い捨てゴム手袋325万組が日本赤十字社などを通じ、被災地に提供されると発表した。
15日にもテントや毛布、手提げ式応急灯の提供があり、東日本大震災で中国からの支援物資受け入れは2回目。


【上海  285 トン新鮮野菜が日本に緊急輸出】
日本に緊急輸出野菜加工、日本NHK記者が浙江省嘉興市の食品工場で取材
東方早報によると、震災で物資供給が不足している日本に向けて、昨今、上海から 285 トンのキャベツを緊急輸出した。
加工工場は上海星輝野菜有限公司、所在地の奉賢区検験検疫局は特別扱いで検査を速やかに通した。


これは、被災地の人々、あるいは、自治体の要請でしょうか?

何が入ってくるのか、毒餃子の悪夢が蘇ります。
必要なことをせず、余計な災厄を招くような気がするのは…

杞憂であって欲しい。

義援金や、義援物資が、適切に運用されて欲しい。

祈るような気持ちですが…

現政権に、祈りが通じるのか、とても不安です。

P1000444.JPG

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政府と国民の温度差、義捐金の行方 [ニュース☆ヾ 何じゃらホイ?]

「全力で売る、負けるな」=にぎわう東北アンテナショップ―東京
時事通信 3月27日(日)5時13分配信
東日本大震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島各県。東京都内の3県のアンテナショップは、「商品を買って支援したい」と訪れる客でにぎわっている。
店長らは「全力で売る。地震に負けるな」と力を込める。

東京都江戸川区の「ふくしま市場」。
地震前より客は増えたといい、店長の桜田武さん(41)は「『放射能は検査しているか』という電話もあり心配だったが、支援の声が多く勇気づけられた」とほっとした表情。
「全力で商品を売って応援する。地震に負けないで」と地元にエールを送る。
店員が「安心が保証できる商品しか置いていない」と説明すると、「デマより店を信じる。入荷したら教えて」と応じる女性も。
単身赴任先から郡山市に戻る引っ越しを業者に断られたという大下誠さん(60)は「風評被害を心配したが、安心した」と胸をなで下ろした。

池袋の「宮城ふるさとプラザ」では、寄せられた義援金が1100万円に達した。
店員の大蔵国孝さん(33)は「閉店後に半分閉まったシャッターを開け、『募金だけでも』とお金を置いていく人も多い」と、感激した様子で話す。人気商品の多くは入荷のめどが立たないが、大蔵さんは「苦情一つなく、生産者の安否を思いやる声ばかり。生産者は本当に喜んでいる」と笑顔を見せた。

銀座の「いわて銀河プラザ」でも、募金する人が目立つ。
川崎市の村上智彦さん(29)は地ビールを購入。「ここに友人を誘ったり、東北料理の店に行ったりして応援したい」と励ました。店長の樋下小夜子さん(55)は「目当ての商品がないからと、代金をそのまま募金してくれた人もいた。人って温かい」としみじみ。「被災地と東京の懸け橋として、この場所から復興を支援したい」と涙ぐんだ。


宮崎の口蹄疫のときもそうでしたが、
地域の産業を潰すような施策ではなく、後に続く希望を生むような施策が必要です。
現政権は、政府は、希望を潰すような施策ばかりしている気がしてなりません。
日本人は、我がこととして震災を捉え、政府を監視し、マスコミに踊らされてはなりません。

日本は島国ですから、共同体として(助け合い)の意識を持っています。
神代の昔から自らの欲望を律することを徳を積むことだと考える民族だったはずです。
季節の移り変わり、自然への感謝を祭祀とし、祭祀王たる万世一系の皇室をルーツに持つ国です。

戦後体制による経済成長が欲望を律することを徳としない世論を作った気がします。
民主主義、国民主権意識が過剰な自己責任と個人主義を促進しました。
けれど、日本人のDNAは、変わってはいない。
そう、思います。

自分だけが良ければ他人はどうなっても良い。

を恥とする意識は失われていません。
助け合いや自己抑制という本来の美徳は失われていない。
そのことを嬉しく思います。

日本は、外敵から守るために鎖国をし、
外敵から守るために明治維新をし、
外敵から守るために大東亜戦争をしました。
それは、独立国として、国の主権を守るためでした。
外敵から神代から続く伝統や文化・美徳を守るための必死の抵抗であったはずです。

震災後の円高。危機を好機と巨万の富を得た投資家がいます。
中国共産党から人民解放軍を日本に送るとの意向も明らかにされています。

他にも(津波のように寄せられている支援物資を考慮せず?)中韓から水やカップ麺を輸入するとか…
中韓からカップ麺.jpg

新潟というと、(財)環日本海経済研究所(ERINA)が思い浮かびます。
治外法権である外国(中国)の大使館を誘致(?)するとか中華街構想もありました。
外国に頼らねば経済が立ち行かないなら、自国の体制こそ見直すべきなのです。
それが独立国としての気概であり、独立国を維持するために必要な覚悟を持たねばなりません。

震災後、政府の対応(心構えや覚悟)も不適切だった気がしてなりません。

   ------------------------------------------------------------

<与党・野党と言っていられない…自民国対委員長
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110311-OYT1T00824.html

政府、後手の対応 首相視察が混乱拡大との見方も
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110312/dst11031223220294-n1.html

仙谷氏、東電怒鳴る=混乱にいら立ち-政府・民主
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201103/2011031401303

「一体どうなっているんだ。連絡遅い」首相、東電本社で激怒
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110315-00000531-san-p

「枝野幸男官房長官からコメントするなと指示があった」
http://mainichi.jp/select/science/news/20110316k0000e040048000c.html

政府無策の6日…緊急本部、具体案示せず
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110317-OYT1T00105.htm

日中韓が外相会談 原発安全対策の協力強化
http://www.asahi.com/politics/update/0319/TKY201103190392.html

輸入仮設住宅を活用へ、国交省が方針
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110326-00000449-yom-bus_all

   ------------------------------------------------------------

計画停電等で、イベント自粛や解雇、倒産が見込まれる中、
経済も人心も萎縮しかねない危機的状況の中…

日本が揺らぐほどの国難に…

皆が団結して国難に立ち向かおうとしている中…

日本の将来を左右する立場の人々が、自らの保身のため、欲望を満たすために動いている?

義捐金は、日本の復興にために使われるのではない?

震災を好機と捉えて亡国への道を推進している。

義捐金に群がる人々がいる。


おかしい。

おかしい!

おかしい!!



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節電 営業自粛、個人消費も減退 [ニュース☆ヾ 何じゃらホイ?]

【節電 営業自粛、個人消費も減退】
産経新聞 3月24日(木)21時55分配信
 普段は通勤、通学や買い物客でにぎわうJRと私鉄、地下鉄が接続する千葉県内の大型駅前の商店街通り。夜間の計画停電が始まると、一斉に灯りが落ち、家路につく人たちが乗った路線バスやタクシー、自転車のライトが行き交った。
25日で発生から2週間経つが、被災した東京電力福島第1原子力発電所だけでなく、第2原発の再開すら見込みはない。電力の供給不足は解消されないばかりか、長期化が確実だ

 首都圏の大型商業施設に入る飲食店は、ほとんどが午後10時頃には閉店する。
都心部では、海外に本社がある外資系企業の需要を見込んだ深夜型の店も多かったが、「節電のため」深夜の営業は自粛している。
個人経営の店も看板の灯りを落とし、繁華街から客足は遠のき、空車のタクシーばかりが目立つ。
 東京電力は大規模な電力供給不足に対し、休眠火力や他電力の応援電力などを総動員して臨む。
11日の発生から2週間で、大井(東京都品川区)や東扇島(川崎市川崎区)など約460万キロワットを緊急に拡大した。
 平成19年の新潟県中越沖地震で停止した柏崎刈羽原発の停止時に代替火力として稼働させた休眠中の横須賀火力(神奈川県)も再稼働する。
夏までには、440万キロワットの鹿島火力発電所も復旧させ、4500万キロワットを確保する方針だ。それでも、夏場の電力は最大で1500万キロワット分が不足する計算で、限界がある。
休眠火力は3発電所10機あるが、老朽化や長期間の休止で早期のフル稼働は難しい。

 既存電力の活用の一方で、政府もプロ野球のナイター中止まで要請して、電力利用を切り詰める。
遊園地やレジャー施設は休園が続き、街の様子は一変した。
企業の生産活動だけでなく、個人消費の減退に伴う流通、サービス業への影響も深刻化している


大変なことです。

計画停電を早期に解消できないと、日本の再生は遅れます。
落ち込んだ経済の建て直しが困難になります。
給料は上がらないどころか失業者が増えるのに物価だけが上がることになります。
生活が苦しくなると人の心も荒みがちになります。

政府は、被災者、被災地だけでなく、今こそ日本再生のための施策をこうじなければなりません。
国債を発行し、余裕のある日本人に買ってもらわねばなりません。
国民への借金は、国民が潤うことでいくらでも返す(返済)することが出来るからです。
(外国に借金するのではないことを知らねばなりません)

だから、円(日本銀行券)を増刷し、仕事を増やし、雇用を増やさねばなりません。
膨大なお金を動かすことで、日本は、経済から復興させていかねばなりません。
こういう時だからこそ、経済や人の心を萎縮させてはならないのです。
こういう時だからこそ、守りだけではなく、打ってでないと戦う前に勝負に負けてしまいます。
天災に負けていては、日本の再生はないからです。

公共事業は悪ではありません。
公共事業に群がる業者、官僚や政治家が悪なのです。
無関心や諦めることが悪を蔓延らせるのです。
ですから、国民は、任せっぱなしにせず、目を光らせねばなりません。

 ---------------------

私の息子の会社は、神奈川県にあります。
計画停電の影響で、4月いっぱい、自宅待機になりました。
5月以降のメドも立っていません。

多くの人が派遣切りに遭っているそうです。
休業するしかない会社や店、施設がたくさんあるそうです。

仕事が無いですから、パチンコ屋さんが繁盛しているそうです。
パチンコ屋さんは、計画停電の時だけは、閉めるそうです。

子どもは春休みですが、(放射能が気になるので)家で遊んでいるそうです。

日本を元気にするための方策を…

政府には、期待したいものです!

けれど、政府にお任せで安心していてはいけません。
無関心でいたり、面倒だからと諦めていてはいけません。
国民は、任せっぱなしにせず、目を光らせねばなりません。

今の国政が未来に繋がっていくことを肝に銘じなければなりません。
天災同様、人のすること(間違い)にも備えなければ、いずれ、我々国民に被害が及ぶからです。
子や孫の代にツケを払わすことになるからです。
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福島県相馬市 東北地方太平洋沖地震対策会議を見て欲しい! [ニュース]

のらりくらりの国会中継、責任回避のためのような国会の様子とは大違い。

まさしく、現場。被災地での会議です。
ソファーも飲み物もマイクも用意されていません。
膝付き合わせて、復興という志を同じくする者の会議です。

市長の指揮下で、テーマを絞り、復興のための方策を確実に現実のものとしていく。
求められているのは言い訳ではなく、結果。です。
緊急的な措置と長期的な措置、市民の復興のための施策。

本当に必要なものは何なのか。
平和ボケしがちな私さえ、背筋が伸びるような気がする映像です。

そこにあるのは、生々しいまでの現実。
悲惨なだけではない、勇気に支えられた希望。人々の確かな歩みです。

一人でも多くの方に見ていただきたい。
相馬市の 「東北地方太平洋沖地震対策会議」

自らも被災者である人々が公の意識で頑張るから、
サポートする自衛隊やボランティアも頑張れるのですね。

市長(指揮官)が素晴らしいと、下で動く人々も素晴らしくならざるをえないのですね。
だから、無駄のない適切な方策が練られる。良い循環がおきるのですね。

被災者は助けられるだけの弱い存在ではありません。
助けられている(元気をもらっている)のは、実は、我々なのかもしれません。

日本人の底力を垣間見た気がします。
約40分の会議ですが、最後まで、ご覧下さい。

それが、復興支援となり、全ての日本人への明日へのエールになるのだと信じられる。
そんな動画です。



自分が必要ないものは、贈られる側も必要ないかも知れない。
今、欲しいものは何なのか…

支援される側の立場になる。
支援する側の満足ではなく、支援される側の満足を第一に考える。
そういうことが大切なのだと思いました。

マスコミも、こういう大事なことこそ、大々的に報道して欲しいもんだ。


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震災から一週間。拡散希望! 声をあげよう!日本を動かそう! [ニュース]

よく覘くブロガーさん(かるがも母さん)の記事で、拡散して欲しいとの言葉が…
そのまま転載し、拡散します!

「ぶんずのぼんこ」を覗いたら こんな ツイッターの記事。

拡散お願いします!!

南相馬市をどうか助けてください!!

放射能で行政も入ってきません!!

そこの地区の人たちは使命感にかられて残っています!!

しかし、中にはガソリンさえあれば逃げたい人だっています!!

彼や彼女たちに逃げる術を授けてください!!



何してるんだ 日本!
涙で沈没しちゃうよ!


どうか、交通手段を整えてあげてください。

どうか、早く逃げ出せる状態にしてあげてください。

芸能人の寄付した支援金はどこへいってるんだ!
復興のためではなく、いま いち早く 救うために使ってくれ!

福島のみなさん。
母なる故郷は、避難することを望んでいるはずです。
生きて欲しいと願っているはずです。
父なる大地は、生きろと 叫んでいるはずです。

どうか、故郷が 大地が 元気になるまで 
安全な場所で みなさんの元気力を回復させてください。
そして、また、父と母に抱かれてください。

とにかく、狭い日本、どうにかなるはず!
交通手段を!逃げる道を!早く!早く!!早く!!
この期に及んで 書類申請をしているお役人様がた!
今 必要なのは、机の上でのカキモノじゃないんです!
行動なんです!
バスを!トラックを!ダンプカーでもイイ!
とにかく、大勢が逃げ出せるそんな手段を!

安全なところにいる人は 一人でも仲間を多く生かすために
その一リットルのガソリンを無駄にしないでください。
油が満タンでも、心のオイルはエンプティになります。
買い占めないで!
心が貧しくなるようなことはしないで!
被災地の避難者は、お金があっても、使えないのです。
募金も大切だろうけど。
当たり前のことを当たり前に考えて行動する、
それが 一番大きな支援につながると思う。
声をあげよう!日本を動かそう!
言葉にすれば、人は動く!

被災地に 逃げる交通手段を!


芸能人の寄付した支援金はどこへいってるんだ!
復興のためではなく、いま いち早く 救うために使ってくれ!

被災地の避難者は、お金があっても、使えないのです。
募金も大切だろうけど。
当たり前のことを当たり前に考えて行動する、
それが 一番大きな支援につながると思う。


声をあげよう!日本を動かそう!
言葉にすれば、人は動く!
被災地に 逃げる交通手段を!


心は一つ.jpg



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【東日本大震災】天皇陛下のお言葉から… [ニュース]

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          お見舞い申し上げます。

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【東日本大震災】天皇陛下のお言葉全文
 この度の東北地方太平洋沖地震は、マグニチュード9・0という例を見ない規模の巨大地震であり、被災地の悲惨な状況に深く心を痛めています。地震や津波による死者の数は日を追って増加し、犠牲者が何人になるのかも分かりません。一人でも多くの人の無事が確認されることを願っています。また、現在、原子力発電所の状況が予断を許さぬものであることを深く案じ、関係者の尽力により事態の更なる悪化が回避されることを切に願っています。

 現在、国を挙げての救援活動が進められていますが、厳しい寒さの中で、多くの人々が、食糧、飲料水、燃料などの不足により、極めて苦しい避難生活を余儀なくされています。その速やかな救済のために全力を挙げることにより、被災者の状況が少しでも好転し、人々の復興への希望につながっていくことを心から願わずにはいられません。そして、何にも増して、この大災害を生き抜き、被災者としての自らを励ましつつ、これからの日々を生きようとしている人々の雄々しさに深く胸を打たれています。

 自衛隊、警察、消防、海上保安庁を始めとする国や地方自治体の人々、諸外国から救援のために来日した人々、国内のさまざまな救援組織に属する人々が、余震の続く危険な状況の中で、日夜救援活動を進めている努力に感謝し、その労を深くねぎらいたく思います。

 今回、世界各国の元首から相次いでお見舞いの電報が届き、その多くに各国国民の気持ちが被災者とともにあるとの言葉が添えられていました。これを被災地の人々にお伝えします。

 海外においては、この深い悲しみの中で、日本人が、取り乱すことなく助け合い、秩序ある対応を示していることに触れた論調も多いと聞いています。これからも皆が相携え、いたわり合って、この不幸な時期を乗り越えることを衷心より願っています。

 被災者のこれからの苦難の日々を、私たち皆が、さまざまな形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います。被災した人々が決して希望を捨てることなく、身体(からだ)を大切に明日からの日々を生き抜いてくれるよう、また、国民一人びとりが、被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ、被災者とともにそれぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを心より願っています。

計画停電.jpg
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110314-OYT1T00681.htm?from=navr

   ------------------------------------------------------------

便利で豊かな世の中になりました。

便利で豊かであることが当たり前のような日本になりました。
そして、さらなる経済成長、さらなる豊かさを求め続けた結果、
政策よりも政局を掲げた党が国民の支持を得て与党となりました。

「生活が第一」 、「政権交代」 というキャッチフレーズ。掲げた主な法案は、
「子ども手当て」 、「高校無償化」 、「事業仕分け」… です。

ここで、おさらいしておきましょう。(お時間がある方は、過去のブログ記事もご覧下さい)

民主党は、一昨年の夏(2009年7月27日)、総選挙に向けたマニフェスト(政権公約)を正式発表しました。鳩山政権の掲げた政権構想。5つの原則 と 5つの施策 は、次のとおりです。

☆5つの原則☆

1.官僚丸投げの政治から、政権党が責任を持つ政治家主導の政治へ

2.政府と与党を使い分ける二元体制から、内閣の下の政策決定に一元化へ

3.各省の縦割りの省益から、官邸主導の国益へ
 
4.タテ型の利権社会から、ヨコ型の絆(きずな)の社会へ

5.中央集権から、地域主権へ
★5つの施策★

1.政府に大臣、副大臣、政務官(以上、政務3役)、大臣補佐官など国会議員約100人を配置。
  政務3役を中心に政治主導で政策を立案、調整、決定する。 

2.各大臣は、各省の長としての役割と同時に、内閣の一員としての役割を重視する。
  「閣僚委員会」の活用により、閣僚を先頭に政治家自ら困難な課題を調整する。
  事務次官会議は廃止し、意思決定は政治家が行う。

3.官邸機能を強化し、首相直属の「国家戦略局」を設置し、官民の優秀な人材を結集して、
  新時代の国家ビジョンを創り、政治主導で予算の骨格を策定する。

4.事務次官・局長などの幹部人事は、政治主導の下で業績の評価に基づく新たな幹部人事制度を確立する。政府の幹部職員の行動規範を定める。

5.天下り、渡りのあっせんを全面的に禁止する。
  国民的な観点から、行政全般を見直す「行政刷新会議」を設置し、
  全ての予算や制度の精査を行い、無駄や不正を排除する。
  官・民、中央・地方の役割分担の見直し、整理を行う。国家行政組織法を改正し、
  省庁編成を機動的に行える体制を構築する。


「政治はギャンブルじゃない」 という、民主党に対する懸念もありましたが…
国民の多くは、民主党を選んだ。それは、紛れもない事実です。

口蹄疫や鳥インフルエンザへの対応、TPPへの姿勢、東北地方太平洋沖地震への対応…
国民は、将来に繋がることとして、国難に際してこそ政治に関心を持つ必要があります。

後世にどんな日本を受け渡すのか…
子や孫を守るために、何が出来るのか…
豊かな社会の恩恵に対して、どのように貢献し、お返しが出来るのか…

国難に際しているからこそ、見えてくること(道)が有るかも知れません。

天皇陛下がおっしゃられているように、

国民一人びとりが、被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ、
被災者とともにそれぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくこと

                                       が大切なのだと思います。


全ての国民が、結果を甘んじて受ける覚悟をせねばならないのだと思います。
そして、さらには、国難に際しているからこそ、智恵を働かさねばならないのだと思います。

民族の宗家ともいうべき皇室の天皇陛下が、我々に語りかけて下さったお言葉を、
遠い祖先からの言葉としてうけたまわり、後世に引き継ぐべきことを考えたいと思いました。
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<極秘> 「帝国議会に於ける憲法改正案審議経過」 11/18 [記録]

[猫]今、改めて、なぜ、この文書が極秘だったのか。
  考える必要があると思います。

第90議会議決後に於ける帝国憲法改正案枢密院審査委員会記録 1946年10月19日

<標準画像 11/18>
http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/04/129_1/129_1_011r.html

p11.jpg
   ------------------------------------------------------------

竹越  質問すべきことはない。又、する必要もない。

河原  前文の 「廃止」 と「排除」 の差如何

金森  「廃止」 と云うと現在のもののみを排除する意味の様にひびくが将来のものも
     含める意味で 「排除」 とした。

河原  「主権」 と云う語は同じ憲法の中では同じに使わねばならない。先程の
     ご説明で修正箇所の 「主権」 はよろしいが、前文後段の 「主権」 はちがふではないか。

金森  仰せの通り。前文後段の 「主権」 は国家が外に対してもつ働きということ
     であり2つの間に(書き足し:少し)矛盾があることは認める。

                                  (一二、〇五 散会)

    --------------

    第二回  審査委員会                (一〇、二一)

遠藤   主権の所在について一言希望したい。私は條文の文字の上で国体
     がどうなっても国民の天皇に対する信念は不変と思う。その点指導
     よろしきを得る様お願いしたい。

関屋   国体について色々お話があり、諒承するが、これの解釈(?)によっては
     影響する所が多いと思ふ。若い大学の学者連中の懸念を知っている。
     これが貴族院の質問の原因であると思ふ。政府の考えを決められる
     前に、純な学徒の意見をきかれたい。
     一体外国には国体と云ふ様な概念があるのか。
     「詔勅」 は必ずしも制裁があるわけではない。大きな思想を現はす
     所に妙味がある。どの範囲を詔勅と云ふのか。

金森   「一四條は変わった。しかし、それは政体と云ふべきだ。」 と言って来た。
     しかし、そもそも治安維持法以外には国体の国法上の意味がない。
     だから、大したことはないのだとも云へる。しかし、政治的に考えると
     国体が変わったと云ふことは影響が大きいので、国体不変といふこと
     を旗印にしたのだ。

   ------------------------------------------------------------

『<極秘> 「帝国議会に於ける憲法改正案審議経過」 4/18 』 で、
衆議院憲法調査会事務局の、「日本国憲法制定に至るまで」 を載せています。
その中の一つ、「4 憲法議会の審議」 から、

昭和21年7月11日「衆議院憲法改正案委(第10回)」 (逐条審議に入り前文に対する質疑を終了)
も踏まえておく必要があります。

審議したことを小委員会で審議し憲法に反映したとしているからです。(国民の総意であると…)
そして、極秘となっている小委員会の内幕が、「帝国議会に於ける憲法改正案審議経過」です。
当時、(大日本帝国)憲法の改正に関わった人々の姿勢が垣間見えると思います。

なぜ、衆議院で国体を議論したのか。主権を議論したのか。
当時の(主権のない)状況での憲法(全面)改正。

日本国憲法の正統性について、今こそ、論じられるべきです。

   ------------

※注! 元気[猫]が現代文に変換。強調したい部分に赤字&線引き。

昭和21年7月11日 「衆議院憲法改正案委(第10回)」
 
委員長:芦田均   国務大臣:金森徳次郎  法制局長長:入江俊郎

○芦田委員長

この際申上げて置きますが、各条項に付きましては、あるいは修正等の御意見もありまして、
色々ご発言もあることと考えますが、ある程度の論議を重ねたあと、その修正等の意見につきましては、これをまとめるために後に小委員会を設け、その小委員会に於て改めて御研究を願うことと致しまして、議事を進めたいと思いますから、ご了承を願います。
まず、標題 「日本憲法」 及び、前文を議題にします。

[猫]小委員会が、 「審査委員会」 にあたります。


(略)
○鈴木(周)委員
前文の 「そもそも国政は、国民の崇高な信託によるものであり」 ということと、
第1条の 「日本国民統合の象徴であつて、」 この所と、
第93条にある 「信託」 というものとの関連性について、
「信託」 という言葉と、「象徴」 という言葉は委託されたる意味における心的現象の現われであるか、
また、統治をする上における主権の、すなわち権利の存在をしめす意味の法文であるか、
その点の関連性を第一に聞きたいと思います。

○金森国務大臣
前文の 「国政は国民の崇高な信託によるものであり、」 ということのこの意味は、
国政全般を指して居る訳でありまして、国の政治は、政治を現実にやっている人が、 自分の為にやるのではない。国民全体の為にやっているのである。そういう考ヘ方であります。
つまり、国政というものが、どうもすれば為政者が自分の考ヘを実行し、自分の為やるという、
一つの考ヘ方がありまして、それをここではっきりと、
国政というものは、やっている人の自分の気分でやるのではない。 まったく国家全体のためにやるのだ。いいかえれば、国民のその総意を国政が引受けてやるのだ。
そういう政治と国民との関係、したがって、また、政治を担任するものと国民との関係をここに明かにした訳であります。

第一条の象徴と申しますのは、国政全般、色々広いのでありますけれども、それとは別に天皇の地位だけに着想して天皇を迎げば国自身がありありと眼に映るという気持ちをいったのでありまして、事柄が少し違っていると思います。
だから、政治自身は、誰がやるのかというと、これは現実の政治をするものが皆、分担してやって居ります。しかし、繰り返しますが、自分のためになるのではない。
国民全般のためにやるのだ、これはそれでよく分かると思うのであります。

第一条は、もちろん国民の全体の総意をうけて天皇が象徴であらせられるというのでありますから、
これは、政治を現実に担任せられるということは、主な着想をして居りません。
仰ぎ見れば、これが国の姿であるということだけであります。
ちょっと分かり難いかも知れませんが、もう少し先の第四条、第七条等の所まで触れさせていただいて、
申しますれば、天皇は条約を認証せらるる。あるいは、栄典を授与せらるるということがある、ここにいきますれば、いくらかはっきりとしてきまして、これは、国民の政治をこの形において実現せられるということでありまして、この前文の中の国民の崇高な信託により、国政の一部をおこなわるるということになります。
第一条は、政治を行うという方でなくして、仰ぎ見ればそれが国であるというのでありますから、
少し縁が遠いような気がしております。

[猫]回りくどく感じるほどの言い回しが必要な理由を考えてしまいますが、
現在の閣僚、官僚、政治家の肝に銘じていただきたい基本のことも発言されています。 「自分のためではない政治」、遵守していただきたいものです。


○鈴木(周)委員 
第九十三条にある所の信託の意味を御説明にならないようですが、一つ御願い致します。


○金森国務大臣
第九十三条の信託は、前文にあります信託とは幾分意味が違っているのであります。
同じ信託という言葉でありましても、前文にあります信託は、本来は国民に属するものであります。
それをうけて国政、すなわち政治機関が運用していく、だから、本体は国民であるけれども、
やって行くのは、政治機関
である。そういう意味であります。

それから、第九十三条の信託というのは、これは大事に扱はねばならぬ本当に貴重な権利である。
永久の権利であるから、自分のものであるからと叩き懐してもよろしいか、そんな風に心得てはいかぬのである。永久の権利として大事に保存して行くべきものである。
そういう意味で信託という言葉が使はれて居る。
すなわち預かり物というような意味で大事にしていこうかという、そういう気持ちであります。

[猫]今の時代こそ、権利を信託であると捉えて、後世に引き継ぐ意識が必要だと思います。


○鈴木(周)委員
ただいまの御説明でどうも納得がいかない。
信託したということになれば、すなわち、物的現象にも心的現象にもこれを信託したことになる。
第一条の象徴ということと関連すれば天皇主権説であるというようにも考えるのであります。
どうも、国民と共に一緒になるというような、この間からの含蓄ある言葉で濁ているようだが、この象徴と信託ということを今少しはっきり御説明願えぬものか。
また、第九十三条の永久の権利として信託せられる。
これも私達はどうしても信託した以上は、これに服従すべき義務があると思う。
その意味から言うと、この憲法の最後の断定を下す上において、また、これを履行する上において、
悪い所の政治家が出来たならば、内閣の助言、あるいは、その他の文章がありますが、
それによって専制政治に近い政治を行い得るようなことになりはしないか
すなわち、信託というものと象徴というものと混同させない方法を考えたことがあるかどうか。
立法技術として伺いたい。

○金森国務大臣
信託という言葉は一つの沿革のあるものでありまして、実は前文を御説明申上げまするためには、
その基本の考えから申し上げなければ分らないと思うのであります。
基本の考えと申しまするのは、例を取って見ますれば日本の法律制度の中に信託会社という風なものがありまして、そこに信託という法律関係が行はれて居ります。
大体これは、法律関係を指している訳ではありませんが、考え方はその考えでありました。

本来、政治というものは、国民が行うべきものであります。
これは、誰が考えてもそう思います。しかしながら、それでは国民の全体が政治を行うことができるが、
国民が一固まりになって裁判をすることが出来るか。
国民が一固まりになってある特定の人から税金を取立てることが出来るかといえば、これは出来ません。
そこで、実行の面におきましては、政治は必ずある特殊の人が政治をしなければならぬ。
あるいは、国会において、法律を議するとか、あるいは、内閣において国の行政方針を決するかという風に
やって行かなければならぬということになります。そうすると、本来働くべきは国民であります。けれども現実に行うのは、議会の議員とか役人とかいうものであります。
この間の関係をどういう言葉で説明したらよろしいか、普通の言葉で申しますならば、使用人とか、雇主が雇人に物を命じてやらせる。そういう考えも浮かぶかも知れませんが、しかし、そういう国家の政治の基本に付きましては、左様な関係はないのであります。
本来は国民自らがやるべき政治であるけれども、その政治というものは、その国民の為に国家の色々な機関がこれを担任して行くのであります。
という意味で国政は大事な信託である。そういう言葉を使ってこの前文が出来ていると思います。
だから、その点におきまして、分かりにくいことは、実はないと思っております。

それから、憲法の第一条によりまする天皇の御地位は、これは日本国民の至高の総意に基くのでありまして、言葉によって明らかにありますがごとく、本来至高の総意というものが基本にありまして、そうして天皇のこの御地位が決まる訳であります。でありますから、ある意味において、信託という言葉の中にも入って入り得ないことはありません。
また、しかし、信託ということは、政治として現実に働く方を指しているので、第一条は、現実に働く意味はないその其の中心点であります。
仰ぎ見て天皇をもって日本の徴象とするということであります。
それが現実に現われてきますのは、四条以下の天皇の種々の御権能の中に現われてきます。
その部分においてやはり信託に基いているということは、これは一点の疑いもないと思う訳であります。
それから、今の九十三条の所の信託というのは、これは誰の権能を誰に授けるとか、そういう第一章にありますような本来何かのものであるのを現実にはあるものをして行いしめるとかそういう意味の信託とは違いまして、本来この権利は大事に扱わなければならぬ、永久の権利としてお前に渡して置くのだから大事に扱わなければならぬという気持で永久の権利として信託したものである。
宇宙の普遍的なる原理によって、そのものは勝手に処分権がないように、これは、自分の自由な権利だから捨ててもよろしいという気持を起してはならぬ。そういう預かり物は大事に預って行くのだという意味で、意味が違っていう意味に了解しております。

○鈴木(周)委員
 さすれば、第七十三条(77条?)に弁護士という言葉があるが弁護士に使う場合において――
刑事被告の其の他の訴訟人を扱う場合において、信託という言葉はなくても信託と見得るかどうか、
即ち前文の信託という言葉は各条に大きな影響を及ぼすと私は思います。
弁護人に対するもの、即ち人権の保護上における弁護人との関連性から見てであります。
なお、第二十七条(29条?)に財産権を侵してはならないとあるが、これに対しての信託行為は一つも又見えてない。その財産行為に対しては――
人権は信託しえるというような弁護人の一つの方法があるが財産権に対する所の信託の方法は見えなかった。これに対して、立案者として研究したことがあるかどうかを伺いたいと思います。

○金森国務大臣
 今の御尋ねは、結局九十三条の解釈又は適用としての御尋ねと思っておりまするが、少し何か原文の趣旨と御尋ねの趣旨とは関係が遠いのではないかという気持がするのであります。
九十三条のは、今まで申上げましたように、結局国民の基本権というものは尊いものである。それを侵すことが出来ない権利として国民にこの憲法は認めるぞ。そういう意味であります。
しかも、勝手に処分しちゃいけない、これは大事な宝物として扱てということで、永久の権利として信託されたものである。そういう趣旨に出来ている。今、御尋ねにありました弁護士に仕事を委託するとか、あるいは、財産権に付きまして何かの委託をするとかいうことは、全然別の問題のように考えております。
私の聴き方があるいは間違っていたのかも知れません。

○鈴木(周)委員
 私の質問の要旨があるいは悪かったために、そういう風な御答弁になったのかも知れません。
前文の信託という文字からいきますれば、弁護士に信託するということと、財産権に対する信託ということの問題まで波及して参ったのでありますが、この点に対しましては、逐条審議の場合、この前文と関連して信託という文字についてと、信託行為に付てとの現実なる最近における時勢から質問することにしまして、これで前文は止めます。

○芦田委員長 本田英作君

○本田委員
 私は、前文の一項第二項、第四項の冒頭に
「日本國民は、」 と書いてありますが、この「日本國民は、」 という文字を使うことが適当であるかどうかということに対しまして国務大臣に御問いしてみたいと思うのであります。
この上程されておりまする憲法草案は、現行憲法の改正案として上程されたものであるということは、当初政府委員の方の御説明によってよく承知しておるのであります。
しかるに、改正憲法がここに議会の議を経て公布せられる場合において、その改正憲法において日本国民という名前において前文を掲げるということは、現行ノ憲法の色々な御勅語其の他のものと対照して余りにかけ離れているような感じがするのであります。 その繋がりとして、「日本國民は、」 というような文字をもって、言い表すということは、多少適当でないのではないかというような感じが致すのであります。
申すまでもなく、この憲法は、国家の基本法でありまして、国家の行為を覊束する規則であることは申すまでもないことであります。
しかし、日本国民に対しての観念に対しましては、先般来金森国務相の御説明によって、この国民の中に天皇を含む国民であるということはよく承知しているのでありますが、この現行憲法の改正憲法である本草案の前文として突如として日本国民という文字をもって、前文を書き表わすということに対しては、どうも繋がりが面白くないように思うのであります。
かつ、この前文の中に日本の国民から世界の諸国民の公正と信義に委ねるというように、
諸国の国民に呼びかける節もあるのでございますが、しかるが故に政府は日本国の憲法でありますから、これを国家の一つの宣言なり理由として国家の名義を用ずして、日本国民の名を掲げてこの前文を表わされたのでありましょうか。その点をまず御聴きしたいと思うのであります。

○金森国務大臣
 まず初めに御尋ねの点、即ち日本の憲法は欽定憲法を現行憲法とする。
その憲法の第七十三条によって、この改正が出来る、という時に、この前文において、あたかも日本国民が憲法を作ると書く書き方は妥当を失するのではないかと御尋ねと思うのであります。
その御尋ねは、まことに事由あり大事な点を含んでいることと考えるのであります。
御承知の如ク、「ポツダム」 宣言及び、 「ポツダム」 宣言に基きまして、外国との広い意味の交換文書の示す所によりますれば、日本国の政治の根本形態は国民の自由なる意思決定によって決まるべきものとされております。

したがって、この憲法の改正案は日本国民の自由なる意思決定に依って定まるべきものであります。
したがって、この前文におきまして、この憲法は日本国民の自由なる意思決定によって出来ているということをはっきりと書きまして、この憲法が成立しました暁においては、十分国法上のはっきりした事柄として、これは国民の自由意思で決まったのだという風に内外に明かにする次第であります。
でありますから、この前文にこの憲法はどうして確定したか、日本国民が確定したのである。しかし、日本国民というものは、一つの声を出しえるものではない。どうして日本国民が発言をしたかといえば、正当に選挙せられた代表者を通じて議会において是が出来上ったということを書いているのでありまして、この書きました点に付きましては、それが必要であるということは自ら明瞭でああろうと思うのであります。

又今御尋ににありましたのは、憲法七十三条によれば欽定憲法の延長としてこの憲法の改正が出来るはずであるにも拘らず、これでは意思の違った日本国民が憲法の改正をするのだという所に非常に解すべからざる飛躍が現われて来るのではないか、そういう点であろうと思います。
その点も前からも、ある形において、申述べたことはありますけれども、現実にこの憲法が議会の議に付せられておりまするのは、明かに憲法七十三条に拠っております。しかたって、この前文の範囲より広い意義になるのであります。
天皇が御発案になる、この前文に書いてございません貴族院の議を経る、これも前文に書いてはございません。
それから、最後に天皇が御裁可になるこれも前文に書いてはございません。
多くの手続きの中の一部分だけをはっきり書いたということになる。すなわち、この議会の選ばれた議員によって決定する。つまり一部分だけを書いております。
その点において、当然としてみれば、やや真実にそぐわないという御疑いが起るかも知れません。けれども、この憲法はいわば過渡期――
過渡期と申しまするか、過去と将来とを繋ぐ途中のものでありまして、将来に向ってこの書き方の方が非常に的確にこの憲法の由来を理解せしむるに足ると思うのであります。
しかし、他面過去に向いましては、欽定憲法第七十三条と是との関係が、この前文だけでは、はっきりしておりません。そこに御疑いを御持ちになることは、当り前のことであります。
又、その疑いを持たないでこの憲法を審議することは出来ないと考えております。
しかし、これが現実に無事に議会の議を経て成立しまして、新たなる憲法改正となってゆきますときは、このまま出るのではなく、これの上諭文が付きまして――
憲法改正案が本当に改正になりました時に、天皇の勅命によって、憲法第七十三条の規定を遵律して、この憲法が世に生れ出たということを明かのする上諭文がついて、官報に載ることと思います。そこで、この上諭文を見れば、過去に対する繋がりがはっきりし、又将来に対する繋がりがはっきりするということで、その点の御疑念は恐ラク御晴し下さったのではないかと思すのであります。

次に第二の問題として、外国に話しかける時に、なぜ、「日本國家は、」 とやらないのかという御尋ねであります。それは、国家と国民とが本質的に違うわけではありません。

ここに、国民と申しましても、一人一人の人間をいうのではなくて、国民の集団を指しているのであります。この国民の集団と国家というものとの観念の差は、学問的にいえば色々ありましょう。
色々といっても大してありませんけれども、その間の知識を繋ぐ学理というものは色々の考えもありましょう。あるいは、領土というものは、国家なら考えられるけれども、国民には領土という考えは入っておりません。
けれども、意思表示の現実からいえば、国家に口があるわけでじゃありません。
国民が物を言うわけでありますから、国民がその心持をもって世界に平和を呼びかける方が、国家が法律的な組立を前提として呼び掛けまするよりも、的確に気持が映って来るのであります。
そこで、前文におきましては、「日本國民」 という方の言葉を取った訳であります。
つまり、実質に近い言葉で言い表すか、法律的な段階を経て国家という言葉で言い表すかという差があるのでありまして、もっとも敏感に世界に映って行く響きは、国民ノ声、そういった方が有効なように考えるわけであります。

○本田委員
 日本国民という名によって、内に国民全般に呼び掛け、さらに、外国に呼び掛けられる御趣旨は、分かりますが、まず、その日本国民という観念につきましては、先刻も申しまするように、本議場及ビ委員会の席上において、極力金森国務大臣が御説明になって、我々は国民という言葉の持つ観念を解しているのでございますけれども、なおかつ憲法の一条以下の条文を繰返して見る場合において、この国民というものが、金森さんの言われる広い意味の国民と解するのが適当であるか、天皇を含まない国民という、狭い意味の国民と解する方が適当かということに対しましては、ただちに判断がしにくいように思うのであります。
言われる意味は能く分かりますけれども、この新憲法の条章に現われた国民という言葉を、近き将来において、我が国の憲法学者が解する場合において、金森さんの言われるように、この国民という文字を解釈せられるかということに付きましては、多大の不安を抱くものであります。
結局、政府当局の方でしきりに国民というものを広い意味の国民とそう主張せられるのは、この一条以下に掲げられたる国民という用語自体からしますと、第一章には天皇という規定が厳として掲げられ、第三に国民の権利義務と、そう掲げられてありますから、何もこの条章の上の国民を、天皇を含む国民と解しなくても、この新憲法によって天皇制というものは護持せられているものと、私は解するのであります。
特に政府が力瘤を入れて、日本国民という観念の中には天皇を含むということを主張せられるのは、この前文に日本国民という文句を使われたがゆえに、そういうことに力瘤を入れられるのではないかと、私は、私が推則をしている訳であります。
ことに、先刻申しまする通りに、憲法は日本国家の基本法でありますから、その基本法の前文を飾る文句において、何も日本国民がその名によって呼びかけずとも、日本国、日本国が先刻申しました日本国民の意思によって、その正当に代表された代表者を通じて決意をしたということにして、少しも差しつかうぁないと思うのであります。
ことに、今日総ての国民は国家という枠の中にある国民でありますから、日本国民が外国の国民に呼び掛ける場合において、日本国家の名をもって外国の国家を通じてその国民に呼びかけるることによって、何も妨げないと思うのでありまするし第一項、第二項、第四項に代わるに、「日本國は、國會における正當に選擧された代表」――
文言に付いては多少修正を要する点がありますが、そういう風に前文を書いて行く方が、主権が何処に在るかというようなことも、ほぼそれによって新憲法の狙って居る所の所在を示し得ると思うのでありまして、その改正憲法が現行憲法に継続して生れ出た由来もよく分ると思うのであります。
「アメリカ」 の国民が新しく独立国家を羸ち得たという場合でありますならば、国民の名に依ってその国の憲法の趣旨を世界に呼びかけるというものも宜しいでありましょう。
又、「フランス」 国民がその共和政体を長き戦いの下において羸ち得た場合において、
国民の名によって世界の国民に呼び掛けるというものも宜からうと思うのでありますが、
現行憲法の改正憲法たるその日本憲法の前文において、突如として、「日本國民」 という文句を出して、そうして主権は君主に在りや、人民に在りやという論争を残して、将来の憲法学者その他に疑問を残しておくということは、私は面白くないと思うのでありまして、どうしてもこれは、「日本國憲法」「日本國は、」 ということで、日本の国家の名によってこの前文が起草せられる体になされた方が宜しいのじゃないかと思う次第であります。
重ねてくどいようでありますけれども、一応その点を御確めしたいと思います。

○金森国務大臣
 先程私が御答えを致しましたのは、その場合の 「日本國民」 という言葉に代わるに、「日本國」 という言葉をもってして、そうして例えば世界に平和を呼び掛けるという形を取っても、筋が通らぬ訳ではない。
そういうような趣旨をもって御答えを致しました。
すなわち、この憲法の前文の書き方は、一つの方法であります、御尋ねの中に現われました国をもって呼び掛けんとする行き方も、一つの方法であるということを申し述べました。
しかし、今の御尋ねを本に致しますれば、その二つの方法の中でこの憲法の前文が採ってありまする方法の方が、より良いのであります。
しかも、この方法によらなければ、現在の我々の心持を十分表わすに足らないということを、ここから御答えしようと思う訳であります。

 一体、国というものが何であるかということは、容易に答へがたいことでありましょう。
けれども、国民というものは、我々はありありと之を見得るものであります。
哲学的に言ったならば、国民というものは見えないものかも知れません。
しかし、国民各個の人間は見えるのでありまするから、その各個の人間を総合的に考えまする所の国民というものも、まず見える部類によるものと見てよろしかろうと思います。
それを従来は、特に国という方に着想を重く置いて、国がどうして出来て来るかという個々の国民の方に少なくとも重点を置かなかったきらいがあるのであります。
そこで、国家がある特定人の専横によって動いて行っても、それは、国という一ツのものえある。
例えば、外国でいえば、「ヒトラー」 がこれを導くということに何の不思議もない。
「ヒトラー」 の意思は、すなわち、国の意思でありう。そういうような一つの形而上学的な判断を加rて、それで満足することが出来た訳であります。あわせて、そういう考え方よりも、国というものは、国民全体が基本となって出来ているものである。ゆえに、国民の方に着想を置きまするならば、国のいわば独善的な働きというものは考えなれません。足の二本ある個々の人間に全部繋がりを持った国家というものがはっきり念頭にういて来るのであります。そういう
念頭にういて来るということをはっきりさせたいというのが今の日本の現状であり、この憲法に生れて来た所の由来ではなかろうか。
そこで、憲法は国民という所に重きを置きまして、この国民の心が繋がり繋がって一つの統合を成して居ります。
この統合を成している所に国及び国民の統合がはっきり現われるのであって、それを天皇が象徴として身をもって現わしておいでになる。そいいう風の着想に由来して行っているのであります。
かく考えて行きましてこそ本当に是から行く所の民主政治の個々の制度が基本の考えと表面的にもよく繋がりをもって国民の心に映って来るものと思うのであります。
今仰になりましたような説き方でも十分分かりますけれども、その間は多くの学問をもって繋がらなければなりません

この前文の書き方でいけば、国民がやるのだ。国民が世界に叫ぶんだということで、その出来上がってくる由来までも一遍にはっきり分かってしまいまして、非常に諸般の関係において適切なる結果をなすもののように思っているしだいであります。

   -----------------------------------------------------------

○憲法の改正案は日本国民の自由なる意思決定に依って定まるべきものであります。

○前文におきまして、この憲法は日本国民の自由なる意思決定によって出来ている。

○この憲法が成立しました暁においては、十分国法上のはっきりした事柄として、これは国民の自由意思で決まったのだという風に内外に明かにする。

○この前文にこの憲法はどうして確定したか、日本国民が確定したのである。

○どうして日本国民が発言をしたかは、正当に選挙せられた代表者を通じて議会において。

○意思の違った日本国民が憲法の改正をするのだという所に非常に解すべからざる飛躍が現われて来る。

○現実にこの憲法が議会の議に付せられておりまするのは、明かに憲法七十三条に拠っております。

○当然としてみれば、やや真実にそぐわないという御疑いが起るかも知れません。
 けれども、この憲法はいわば過渡期――
 過渡期と申しまするか、過去と将来とを繋ぐ途中のものでありまして、将来に向ってこの書き方の方が非常に的確 にこの憲法の由来を理解せしむるに足ると思うのであります。

○欽定憲法第七十三条と是との関係が、この前文だけでは、はっきりしておりません。
 そこに御疑いを御持ちになることは、当り前のこと。

○この憲法に生れて来た所の由来

○国民の方に着想を置きまするならば、国のいわば独善的な働きというものは考えられません。

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<極秘> 「帝国議会に於ける憲法改正案審議経過」 10/18 [記録]

第90議会議決後に於ける帝国憲法改正案枢密院審査委員会記録 1946年10月19日

<標準画像 10/18>
http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/04/129_1/129_1_010r.html
p10.jpg
   ------------------------------------------------------------

   貴族院の学会権威の反対に対して私は極力国体不変を旗印とした。

   かかる紛糾の一つの経路は従来八束博士の学説を基礎にしてこれある

   が故に日本ありと云うもの 即ち国家不変の根本本質が 国体でありそれ

   が現行憲法第一条 第四条で示されていると考えられた。ところが今回の様

   な急変に会うと実に深く考えねばならぬこととなった。従来現実に政

   治をなさる場合の根本点が天皇にある。これが納税者の意味であるとされて

   いたが、思うにこれは根本々質ではない。国民生活の中心点をみたされると

   云うことが本質であって天皇が個々の権能を有たれることは本質ではない。

   更に深いところに国体を求めた新聞等の報ずるところで議論が岐れたと

   云うことの印象があるが実質的には一致していたと思う。

   世の中の動きを導くかの点については官製解釈はとらない建前であ

   るからまっしぐらに政府の見解を押し付ける積もりはない。しかしあらゆる

   に趣旨を普及させたいと考えている。

    ------------------------------------------------------------

前の記事(9/18)で、主権の所在と国体の変質について審議されていました。

そのことについての(誰かの)注釈、覚書のようです。

冒頭の 「資料と解説」 によれば、「佐藤事務官の要約筆記に基づいている」 入江俊郎文書であり、
「第1回と第2回の審査委員会に出席した法制局側の記録」 となっています。

このメモ(注釈)を書いたのは誰なのか。
おそらくは、入江俊郎氏か金森氏でしょう。
佐藤事務官の筆跡ではないことだけは、確かなように思います。
内容としては、金森氏の考え(論の展開・レトリック)の核心だと思います。

整理します。

○貴族院の学会権威の反対に対して私は極力国体不変を旗印とした。

貴族院の学会権威の方々は、国体が変わることを反対理由としていました。
大日本帝国憲法での主権は国体にあったことが明白だったからです。

だから、(GHQの意図に沿うために)国体そのものは変わらないと説明し続けた。
大日本帝国憲法の焼き直し(一部改正)である松本案では、

      主権は法人たる国家にある

                                       となっていたからです。

そして、松本氏は退けられ、マッカーサー草案が配布され翻訳され、
日本国憲法の原案として審議するように指示された。
審議の内容がGHQの意図に沿わないなら、沿うように誘導する。
それが、この(委員会の)審議の目的です。
そうしなければならなかったのは、GHQ(占領軍)にそのような権利はないからです。
占領国が、「占領地ノ現行法律ヲ尊重スル」 というヘーグ条約に違反して、
法律に違反する以上の最高法規を制定するように誘導したからです。
だから、「日本濃く憲法公布の勅語」 で、

自由に表明された国民の総意によって確定されたものである。
即ち、日本国民は、みづから進んで戦争放棄し、
全世界に、正義と秩序とを基調とする永遠の平和が実現することを念願し…


と言わしめた。

自由に表明された国民の総意

公職追放された人々は、独立回復の年(1951年まで)追放状態が解かれることは無かったのです。
その数は、数十万人と言われています。
GHQの意に添わぬ人々は、選挙で選ばれた国会議員であっても追放された事実を考えると、
廃墟と食料難の戦後復興に懸命な日本人の総意というのは…

GHQの意を日本人の総意とした。

そして、そのための日本人への再教育(洗脳)は、テレビやラジオ・新聞を通じてされました。
敗戦の混乱と廃墟と飢餓の中で、救いとしての憲法。戦時中の軍部に責任があるとした。
繰り返し、繰り返し…


日本軍が悪かった。日本人を解放した。

そして、日本国憲法の素晴らしさを日本人に広めるために尽力した。
そのために、憲法普及会を作り、学校でも一般家庭にも手引き書を配布した。
その内容は、日本国憲法、国民主権、民主主義の素晴らしさのスリコミでした。
(この件についても、後日、記事にする予定です)


○紛糾の一つの経路は従来八束博士の学説を基礎にしてこれあるが

八束博士とは、穂積八束氏(1860年3月20日 - 1912年10月5日)のことです。


○即ち国家不変の根本本質が国体

という考え方です。国体が変化してはならないから、紛糾したのです。


○ところが今回の様な急変に会うと実に深く考えねばならぬこととなった。

松本案が退けられ、松本国務大臣は公職追放され、マッカーサー草案を提示されたことです。
実に深く考えねばならないのは、紛糾を収拾するための詭弁についてだと思われます。


○従来現実に政治をなさる場合の根本点が天皇にある。
  これが納税者の意味であるとされていたが、思うにこれは根本々質ではない。
  国民生活の中心点をみたされると云うことが本質であって、
  天皇が個々の権能を有たれることは本質ではない。

国民生活の基軸になることが本質であるということです。
天皇の権能が本質ではない。


○更に深いところに国体を求めた新聞等の報ずるところで議論が岐れたと云うことの
  印象があるが実質的には一致していたと思う。

更に深いところに国体を求めた。新聞社等の報道で議論が分かれた印象があるが、
実質的には(議論は分かれておらず)一致していた。


○世の中の動きを導くかの点については官製解釈はとらない建前であるから、
  まっしぐらに政府の見解を押し付ける積もりはない。

政府の考え押し付けないという建前であるから、まっしぐらには(表向きは)見解を押し付けない。


○しかしあらゆる会に趣旨を普及させたいと考えている。

ここでいう趣旨とは、GHQの趣旨でしょう。
実際、先にも述べたように、あらゆる機会を捉えて憲法普及会が活動するようになります。


本音と今後の方針が現われています。

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<極秘> 「帝国議会に於ける憲法改正案審議経過」 9/18  [記録]

第90議会議決後に於ける帝国憲法改正案枢密院審査委員会記録 1946年10月19日

<標準画像 009/18>
http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/04/129_1/129_1_009r.html
p9.jpg
   ------------------------------------------------------------

     (この前の本院の検査の際は、松本国務大臣は主権が国民に) 008/18より
      あるとは政治論であり、法律論としては主権は法人たる国家に)

      にあるとのことだった。  国民に存する、ことを明定したのは、前
      文では、非法律的かもしれぬか、第一條では、そうはとれない。これは
      法律的に主権在民を明定したのか。今後は主権在国家はあ
      やまりか。

金森   主権の概念如何によって問題が岐れると思う。
      原案第九條をもととして考えると松本氏の説は正しいと思う。
      今後の前文、第一条の主権は別の意味である(議会に於ける説明と
      同趣旨の説明を行う)

林    すると今の様な主権が国民全体にあるとすれば、これが国家にあると
      云うことは云えないのか。

金森   実態は国民全体にあり、それを基盤として国家にその法律的な
      権利がでてくる。即ち謂わば実質と形式を分けて考え、松本氏は
      主権の動く窓口の面を捉えて説明されたものと思う。

林     主権と統治権とを分けて考えると、統治権は指揮命令する権
      利であり、淵源は国民にあるとして、それを動かせる権利である

    --------------

      と思ふ。   今のご説明は、この二つと照慮するのか

金森   大体その通りである。

小幡   国体が変更になったか否か。  政府は終始変更なしとの
      見解の如く、自分もそう信じる。  しかし、両院に於いては
      なほ充分満足しない様でもあるこの憲法を普及する場
      合に困らないか。  政府の態度如何。

金森   国体論については、議会側と政府側とに不一致があった様に傅
      へられたが、段々議論をしている中に、貴族院に於いても理
      解されてきたと考えている。

   ------------------------------------------------------------

凄い議論をしています。[たらーっ(汗)]

公職追放された松本国務大臣が、なぜ、公職追放されたのか。
それは、大日本帝国憲法の国体の捉え方、主権の捉え方から抜け出せなかったからではないか。

金森氏の衆議院での前文を巡る答弁の狡猾さは、国体や主権など、独立国家に必要なものを
GHQ草案を最高法規とするために、覆い隠すためであった気がします。
(後ほど、全てのアップが終わった後、議事録も現代仮名づかいに直してみたいと考えています)



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<極秘> 「帝国議会に於ける憲法改正案審議経過」 8/18 [記録]

第90議会議決後に於ける帝国憲法改正案枢密院審査委員会記録 1946年10月19日

<標準画像 008/18>
http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/04/129_1/129_1_008r.html
p8.jpg
   ------------------------------------------------------------

   第六六條には 「文民」 でなければならないとの規定が加へられたがこの
    「文民」 とは現在に於ては 武官の職歴を行しない人と解している
   が将来の経過に於てある変化が生ずるのではないか、と考えている。

 以上修正箇所についてご説明したが、これに対する反対者も両院
 に若干づつあったけれども、要するにそれは衆議院に於ては 「行き足
 りない」 との立場であり貴族院に於ては 「行きすぎ」 であるとの立
 場であったと云へよう。

    --------------

潮委員長  各章毎に質疑あらばながいたい。
前文。
林(頼)   「この憲法に反する一切の法令…」 が 「この原理に反する一切の憲法…」
       となった理由如何。

金森    原案は改正憲法を標準とした。修正は自然法原理的
       なものを標準として、これを尊重すると云ふ考へである。
       法律論にうつして考えると、憲法が最高原理でなければな
       らない。修正は、正につくらんとする憲法自身の運命をも
       抑制することとなる。 故にこれは一つのレトリックであると考
       へている。

林     すると、「一切の憲法」 とは、将来の憲法のみか

金森    両方を含むと思ふ。

林     「主権が国民に存する」 と明定されて主権の所在がはっきりした。
      この前の本院の検査の際は、松本国務大臣は主権が国民に
      あるとは政治論であり、法律論としては主権は法人たる国家に
      あるとのことだった。

                        <標準画像 009/18> より補足

   ------------------------------------------------------------

<前文より>
そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する


(金森)
原案は改正憲法を標準とした。
修正は自然法原理的なものを標準として、これを尊重すると云ふ考へである。
法律論にうつして考えると、憲法が最高原理でなければならない。
修正は、正につくらんとする憲法自身の運命をも抑制することとなる。
故にこれは一つのレトリックであると考へている。

(林) 「一切の憲法」 とは、将来の憲法のみか

(金森) 両方を含むと思ふ。

(林)
「主権が国民に存する」 と明定されて主権の所在がはっきりした。
この前の本院の検査の際は、松本国務大臣は主権が国民にあるとは政治論であり、
法律論としては主権は法人たる国家にあるとのことだった。

   ------------------------------------------------------------

松本国務大臣 とは、松本烝治氏のことです。
この部分では、幣原内閣の下で発足した憲法問題調査委員会(委員長:松本烝治)の、
「憲法改正要綱(甲案)」 との違いを 「主権」の捉え方の観点から論議しています。

『<極秘> 「帝国議会に於ける憲法改正案審議経過」 3/18』 でも記述していますが、
松本国務大臣は、幣原内閣国務大臣の下で、憲法担当として憲法改正に携わっており、
この、「第90議会議決後に於ける帝国憲法改正案枢密院審査委員会記録 1946年10月19日」
記録される前月、公職追放されています。

代わって、憲法改正に活躍したのが芦田均氏(第47代 内閣総理大臣)です。
1946年、6月29日、衆議院、帝国憲法改正案委員長に選任されています。
第1次吉田内閣時代に、衆院憲法改正特別委員長として大いに活躍したことは特筆に価するものだった。1947年(昭和22年)には自由党を離党して民主党を創設し自ら総裁に就任した。
晩年は不遇だったが、終戦直後の活躍には目を瞠るものがあった。

終戦とともに、筋金入りのリベラリスト・議会政治家である芦田が活躍できる時代が始まった。
前述した終戦直後の芦田の大活躍は、芦田時代の到来を予感させた。しかし、芦田には不運がつきまとっていた。
西尾献金問題と昭和電工疑獄事件(昭電事件)では、占領軍内部の勢力争いに日本の政治が翻弄された。民政局は社会・民主中道政権を好み、バックアップした。しかし、GHQ内の反民政局派であるG2の力が強まり、民政局派対G2派の権力争いが激化し、昭電事件がこの抗争に利用されたのである。民政局と関係の良かった芦田はこの抗争の犠牲になった。芦田内閣崩壊後の山崎首班工作事件(狙いは吉田首班阻止)は民政局側の最後の反撃だったが、これは成功しなかった。
国が占領下に置かれていたがゆえの政局混乱であった。
また、西尾献金問題が派生して政党創設問題が浮上して、芦田自身も証人喚問をされた。



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<極秘> 「帝国議会に於ける憲法改正案審議経過」 7/18 [記録]

第90議会議決後に於ける帝国憲法改正案枢密院審査委員会記録 1946年10月19日

<標準画像 007/18>
http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/04/129_1/129_1_007r.html
p7.jpg
   ------------------------------------------------------------

   差別を受けない旨をはっきりせよ とのことであり、四四條の修正となった。
五五條の原案は国会に最高の権力を与えよう同類は同類を以って裁かせようとの趣
   旨であった。しかし公正に選挙訴訟を行い得るものがあればそれでもよい。
   又国会は定期にしか存しないと云ふこともあり修正は理論よりも実際の見地
   に立ったものと考えている。

第五章については、六七條、六八條が修正されたが、これは国内的にも主張があっ
   たが、かく修正されたのは外来的影響である。     

第六章 第七九條は第六條の修正に伴ふものであり第八一條は二項であっ
   たのを一項に纏めその結果として意味が幾分明らかになったと考えている。

第七章では八八條の修正があったが詳しくは後に申上げる。衆議院に於ては
   世襲財産の利益は皇室に属する旨の修正を企てたが方向としては逆?とな
   った。しかし虚心坦懐に考えると筋に合った。日本らしいいい結果となったと考
   へている。

第十章では九八條の第一項で條約をも最高の法規とすることは文字の表現に
   問題であったのを改めそれと伴って第二項が出来たものである。

   --------------

第十一章では原案第九七條の削除が行われたがこれは衆議院の全会振の一致
   した修正であって職業の自由等について却って一代華族にとっても不便で
   はないかと云ふ店と 「人の上に人をつくらず人の下に人をつくらず」 と云ふ
   考え方が働いたものと考えている。
   貴族院に於ては別の見地からいろいろの反対論がでて来たが大体の傾向と
   しては衆議院に於ては社会的な規定を設くべしとの主張が強かったのに対し
   貴族院に於ては他の傾向から意見が強く、特に顕着な方向は天皇の大権の強化
   ・家族制度の尊重と云ふことであった。
   しかし、現実的には四つの点となって現れた。

  一、前文の字句の修正。

  二、第一五條 これは外来的修正である

  三、第五九條は法律案の議決についても両院協議会を設けることが出来る
     と云ふことを謂わば念のために規定したものである。

   ------------------------------------------------------------


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<極秘> 「帝国議会に於ける憲法改正案審議経過」 6/18 [記録]

第90議会議決後に於ける帝国憲法改正案枢密院審査委員会記録 1946年10月19日

<標準画像 006/18>
http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/04/129_1/129_1_006r.html
p6.jpg
   ------------------------------------------------------------
                   
  しいと認定されたものと考へている。元来社会的規定を盛込むべし
  との要求をどこまで取り入れるか。についてはそれらがどこまで根底があるか
  は未定であるから、立法によるべしとの前提の下にあまり賛成しなかった。
  この考えに対する有効派の主張が二五條と二七條で満足せしめられた
  と云ふ形。であると云へてよい。

    --------------

  その他教育界を代表する一部の議員は義務教育の点について修正
  意識を持ち、宗教界を代表する議員は、宗教を間接的な方法(宗
  教情操教育は国の機関でも行ひ得る等)で重からしめようと云ふ
  意見を持ち、又婦人代議士は母性保護の問題等に熱心であった。

二六條は、義務教育拡充の方向に添うものであるが 「法律の定めるとこるのより」
  として原案の趣旨に経ちつつなほ進展の余地を残したものである。

二七條に勤労の義務が定められたがこれは、イデオロギー的な考えではなく
  権利あれば同じ立場に於て義務を負ふ趣旨であり、勤労奉仕に強
  制勤労奉仕、強制労働的な意味ではないと考えている。

三〇條は納税の義務の規定であり、第一〇條の場合と同じ意味を持つもの。
  と思ふ。

四〇條は、刑事補償請求権の規定であり、第一七條の場合と同じ意味と思っている。

第四章では先づ二院制是非論が闘わされたが衆議院に於ては一院制論が相当強
  い時期があった。しかし、一院制の行き過ぎ是正のため参議院は必要と云ふこと
  で納まった。 議論の経過中、成年普通選挙制の明文がないと云ふ外来的の希望
  があった。年齢のことは特に云ふ必要もないが、教育財産収入等によって
                                     
                            <標準画像 006/18>    (差別を受けない)
                       
     ------------------------------------------------------------

外来からの希望や調整の中で、憲法制定を機に、
各々の議員が、自らの意見を新憲法に織り込もうという意気込みが感じられます。

元来社会的規定

は、その根底が未定であることを理由に、(社会的規定は)立法によるとされました。

伝統や文化(過去)よりも、今を生きている議員が未来を作るという意気込みです。
従来の日本の社会規定(縛り)から脱して未来の日本(自由)を考える。
新憲法に、日本の未来に希望を抱く人々の存在を感じます。

日本らしい憲法(大日本帝国憲法による日本の強み)から離れていくことが外来の希望なのですから、
社会的規定を盛込まないことは、外来の意にも添うことだったと思われます。

教育財産収入等によって差別を受けない

選挙権は、教育財産収入によって差別を受けない。
年齢によってのみ差別を認め、教育、財産、収入によっては差別を受けない。
ならば、成人であれば誰もが自己の利益の追求を選挙権で行使することの危うさ、
選挙権を誰もが持っているがゆえに軽く考える危うさは、
(家庭・学校・社会)教育で緩和されるべきであったと思えてなりません。

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<極秘> 「帝国議会に於ける憲法改正案審議経過」 5/18 [記録]

第90議会議決後に於ける帝国憲法改正案枢密院審査委員会記録 1946年10月19日

<標準画像 005/18>
http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/04/129_1/129_1_005r.html
p5.jpg
   ------------------------------------------------------------
                   
  方法により小委員会を通じて議会の修正として取り扱った
  以上を前置きとして以下目録風に説明する。

前文。 修正により主権在民が明記されたが、この修正は全体
  を説明する場合の味合ひとしては、意味があるが実質的には
  原案と変りないと考えている。
  この修正の経過には、外来的の影響が働きまはりくどい方法
  で修正を希望して来たのである。

第一章。 第一案に主権在国民と明記することは社会党の主張で
  あったが他の人々は前文で明かであるとした。しかし、外来の要求があ
  り前文を受けて引用する意味に於て第一条にも明記することとなった

  「国務」 を 「国事に関する行為」 と改めたのも外来的な修正である。
  「国務」 と云ふ語は何となくある方面に対する刺激的な意味がある
  様に感ぜられたらしく、更にせまい意味を来す語を用いる様にと云

    --------------

  云ふ希望であった。  第六條二項の修正は権の分立の理論に立ち、又、行政権の長が勅
  任される以上は、司法権の長も勅任とするのが当然と云ふ見解
  であった。

  第七條については、更に天皇の権能を少くせよと云ふ主張が衆議院
  には強く、これに反して貴族院においては特に外交上の権能につい
  て広くせよとの主張が強かった。

第二章。 これは、戦争放棄の精神に一層、自主性、積極性を持たせようとの趣旨である。

第三章。 については多くの問題が生じたが、最後には少くなった。

一〇條は、当初は不必要と考えていたが、憲法の体裁をととのへる必要か
      ら挿入されたものである。

十七條は、日本に於て機会があればいつかは実現さるべきものと考えていた。

二五条は、一つの建前に影響をもつ修正とも考えられる。この憲法は将来の方針
      をイデオロギー的に開明すると云ふ建前ではなかった。
      法律の内容よりは、いく分理想的な色彩をもつが、かような方針が望ま
      
             (標準画像 006/18より)  (しいと認定されたものと考えている)
  

   ------------------------------------------------------------

この修正の経過には、外来的の影響が働きまはりくどい方法で修正を希望して来たのである。

外来の要求があり前文を受けて引用する意味に於て第一条にも明記することとなった。

「国務」 を 「国事に関する行為」 と改めたのも外来的な修正である。

「国務」 と云ふ語は何となくある方面に対する刺激的な意味がある様に感ぜられたらしく、
更にせまい意味を来す語を用いる様にと云ふ希望であった。

   ------------------------------------------------------------

○一〇條は、当初は不必要と考えていたが、憲法の体裁をととのへる必要から挿入されたものである。

○十七條は、日本に於て機会があればいつかは実現さるべきものと考えていた。

○二五条は、一つの建前に影響をもつ修正とも考えられる。

○この憲法は将来の方針をイデオロギー的に開明すると云ふ建前ではなかった。

○法律の内容よりは、いく分理想的な色彩をもつが、
  かような方針が望ましいと認定されたものと考えている。

   ------------------------------------------------------------

憲法は、その国の文化や伝統を踏まえて、作られるものであるはずです。
が、ここには、文化や伝統が論じられた跡はありません。

ここには、憲法に、外来の考えを受け入れたことが記されています。
建前やイデオロギー、理想的な色彩と、(外国の)望ましい方針を配慮しての憲法です。
それが、我が国の憲法(日本国憲法)の正体でもあります。

占領下での新憲法制定。
大日本帝国憲法を改正の限界を超えての修正であることの可能性、その是非について。

公職追放という生活の基盤を揺るがせかねない危険と背中合わせでの改正論議。

当時の人々が時代の流れの中で精一杯生きた(対処した)ことが分かります。

けれども、日本の行く末が(外来の意向によって)決められていったこと、
文化や伝統よりも外来の意向と、外来の意向に添う人々によって進められていったことは、
紛れもない事実であると思います。

   ------------------------------------------------------------

【清水澄】
日本の憲法・行政法学者。学位は、法学博士。帝国学士院会員。枢密院議長。
宮内省及び東宮御学問所御用掛となり、大正天皇、昭和天皇に憲法学を進講した。
行政裁判所長官、枢密院顧問官・副議長を経て、敗戦後、昭和21年6月13日最後の枢密院議長に任ぜられる

枢密院が廃止され、昭和22年(1947年)5月3日に日本国憲法が施行された後の同年9月25日、
日本の国体の危機を憂い、熱海錦ヶ浦海岸から投身自殺を遂げた。

遺言に当たる「自決ノ辞」には、

新日本憲法ノ發布ニ先ダチ私擬憲法案ヲ公表シタル團体及個人アリタリ其中ニハ共和制ヲ採用スルコトヲ希望スルモノアリ或ハ戦争責任者トシテ今上陛下ノ退位ヲ主唱スル人アリ我國ノ將來ヲ考ヘ憂慮ノ至リニ堪ヘズ併シ小生微力ニシテ之ガ對策ナシ依テ自決シ幽界ヨリ我國體ヲ護持シ今上陛下ノ御在位ヲ祈願セント欲ス之小生ノ自決スル所以ナリ而シテ自決ノ方法トシテ水死ヲ択ビタルハ楚ノ名臣屈原ニ倣ヒタルナリ

元枢密院議長  八十翁 清水澄  法學博士  昭和二十二年五月 新憲法実施ノ日認ム

追言 小生昭和九年以後進講(宮内省御用係トシテ十数年一週ニ二回又ハ一回)シタルコト従テ龍顔ヲ拝シタルコト夥敷ヲ以テ陛下ノ平和愛好ノ御性質ヲ熟知セリ従テ戦争ヲ御賛成ナカリシコト明ナリ

と記し、大日本帝国憲法に殉じ、自殺をすることと、その自殺が中国の戦国時代の楚国の屈原が汨羅(べきら)の淵に投身自決した故事に倣ったことが記されている。そして、公人としての最後の責任を全うするために、自らの想いとは別に最後の枢密院議長として新憲法の審議に尽力したのである。

金沢市の石川護國神社には、「清水澄博士顕彰碑」がある。

[猫]生きていて欲しかった、生き抜いて欲しかったと思います。



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<極秘> 「帝国議会に於ける憲法改正案審議経過」 4/18  [記録]

第90議会議決後に於ける帝国憲法改正案枢密院審査委員会記録 1946年10月19日

<標準画像 004/18>
http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/04/129_1/129_1_004r.html
p4.jpg
   ------------------------------------------------------------
                   
 (2)公務員の選挙に関し成年者による普通選挙の保障の
   規定の挿入(第十五條第二項)

 (3)法律案の審議についての両院協議会に関する規定の挿
   入(第五十九條第三項)
   
 (4)「内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなければなら
    ない」との規定の挿入(第六十六條第二項)

(四)貴族院修正可決後、直ちに衆議院に再び囘付され、
   十月七日の本会議に於て、殆んど全員一致を以ってこれを可
   決、ここに憲法改正案は確定を見た。

    --------------

金森国務大臣 議会の修正は議会の行ったことで政府としてはその
   意図は、かくあるべしと諒解されるもの、及び修正の結果の解釈はか
   くあるべしと考えるものについてお話することができるのである。
   衆議院の修正により若干の増補修削除が行われたが衆議院
   の修正は二ツの考へ方から行われた様に思はれる。

 一.改正案は国民の現在の感覚のより行き過ぎている。従って少しでも
    後戻りをさせたいと云う考へ方。それは所謂保守?営の考へである。

 二、現在の国民の意?にまでまだ到達していまい。社会的規定に於て然
   りと云ふ考へ方。それは社会党を忠臣とする陣営の考へである。
   共産党は、天皇制に対し根本的見解を持ち他の規定は論議する
   考えはない、という態度であった。
   これらの原因から修正案が形成されて行った。
   その他、必ずしも衆議院の意思によらないもの謂わば外来のも
   のもあった。これについてはやむにやまれぬ事情と考へ内密的な

   ------------------------------------------------------------

   これらの原因から修正案が形成されて行った。
   その他、必ずしも衆議院の意思によらないもの謂わば外来のものもあった
   これについてはやむにやまれぬ事情と考へ内密的な方法により
   小委員会を通じて議会の修正として取り扱った
標準画像 005/18 より補足)
 
   ------------------------------------------------------------

「日本国憲法制定に至るまで」 (衆議院憲法調査会事務局)

4 憲法議会の審議
 6.21  ・衆議院本会議、吉田首相、施政方針演説(憲法改正問題に言及 質疑3日間)
       ・マ元帥、帝国議会における憲法改正案の審議に関する声明を発表
       (議会における討議の3原則 各条文の審議に十分な時間と機会が与えられるべきこと、
       大日本帝国憲法との法的持続性の保障、国民の自由意志の表明に基づく憲法の採択)

 6.25  ・衆議院本会議(第5号)
       帝国憲法改正案の議事を延期せられたいとの動議(志賀義雄君発議)否決、
       帝国憲法改正案は3読会の順序を経て議決したいとの件(議長発議)可決
      ・衆議院帝国憲法改正案第1読会、帝国憲法改正案趣旨弁明(質疑4日間)
      ・衆議院事務局調査課、「英米両国の統治機構」、「米国憲法」、「現下の食糧問題」、
       「各種民間憲法改正草案集」の各パンフレットを議員に配付

 6.26  ・衆議院本会議(第6号)
       ・衆議院帝国憲法改正案第1読会、吉田首相、戦争放棄について
       自衛のための戦争も交戦権も放棄したものであると言明

 6.27  ・衆議院本会議(第7号)
       ・衆議院各派交渉会、議院法規調査委員会設置を協議決定

 6.28  ・衆議院本会議(第8号)
       ・衆議院憲法改正案委員会(第1回)
       ・衆議院、帝国憲法改正案を帝国憲法改正案委員(72名)に付託
       (自由22、進歩15、社会15、協民7、新光ク5、無倶5、民主2、共産1)

 6.29  ・衆議院、帝国憲法改正案委員長に芦田均(自由)を選任
       ・日本共産党、人民憲法草案を発表

 7. 1  ・衆議院憲法改正案委(第2回)、帝国憲法改正案趣旨説明
       (7.9まで総括質疑、7.11から7.22まで逐条審査)

 7. 2  ・衆議院憲法改正案委員会(第3回)
       ・極東委員会、「日本の新憲法についての基本原則」を採択
      (国民主権の徹底、天皇の権能排除、立法府の強化、文民統制、枢密院・貴族院の廃止など)

 7. 3  ・衆議院憲法改正案委員会(第4回)
       ・内閣に臨時法制調査会設置

 7. 4  ・衆議院憲法改正案委員会(第5回)
       ・衆議院、議院法規調査委員を選任(樋貝議長外21名)

 7. 5  ・衆議院憲法改正案委員会(第6回)
 7. 6  ・衆議院憲法改正案委員会(第7回)
 7. 8  ・衆議院憲法改正案委員会(第8回)
 7. 9  ・衆議院憲法改正案委員会(第9回)
 7.10  ・ケーディスGHQ民政局次長、入江俊郎・内閣法制局長官らと会談
       (7.15佐藤達夫・内閣法制局次長らと、7.17及び7.23金森国務大臣らと会談)

 7.11  ・衆議院憲法改正案委(第10回)、逐条審議に入り、前文に対する質疑を終了
 7.12  ・衆議院憲法改正案委(第11回)、第1条~第5条までの質疑を終了
 7.13  ・衆議院憲法改正案委(第12回)、第6条~第8条までの質疑を終了、第9条質疑に入る
 7.15  ・衆議院憲法改正案委(第13回)、第9条~第11条までの質疑を終了
 7.16  ・衆議院憲法改正案委(第14回)、第12条~第21条までの質疑を終了
 7.17  ・衆議院憲法改正案委(第15回)、第22条及び第23条の質疑を終了、第24条質疑に入る
       ・金森国務大臣、GHQとの会談で「国体」に関する6原則を提示

 7.18  ・衆議院憲法改正案委(第16回)、第24条~第29条までの質疑を終了、第30条質疑に入る
 7.19  ・衆議院憲法改正案委(第17回)、第30条~第38条までの質疑を終了
 7.20  ・衆議院憲法改正案委(第18回)、第39条~第73条までの質疑を終了
 7.22  ・衆議院憲法改正案委(第19回)、第74条~第97条までの質疑を終了

 7.23  ・衆議院憲法改正案委(第20回)、逐条審議を終了し、
       修正案等について協議のため小委員(14名、小委員長:芦田均)選任
       ・貴族院事務局調査部、「憲法改正に関する緒論輯録」を議員に配付

 7.25  ・衆議院憲法改正案小委(第1回)、日本自由党、日本社会党、新政会から修正案を説明
 7.26  ・衆議院憲法改正案小委(第2回)、修正案に対する各派の意見を聴取
       ・ケーディスGHQ民政局次長、終連局を通じて憲法改正案の修正要求を連絡

 7.27  ・衆議院憲法改正案小委(第3回)、前文の字句修正について大体の意見の一致を見、
       次いで第1章及び第2章について協議

 7.29  ・衆議院憲法改正案小委(第4回)、第2章の字句修正について大体の意見の一致を見、
       第3章第23条までについて協議
       ・ケーディス民政局次長、入江法制局長官らに憲法改正案の修正要求を説明

 7.30  ・衆議院憲法改正案小委(第5回)、第24条から第27条までについて協議
       (納税の義務に関する条文の挿入について、意見の一致を見る)

 7.31  ・衆議院憲法改正案小委(第6回)、第28条から第100条までについて協議し、
       修正に関する意見交換を終了

 8. 1  ・衆議院憲法改正案小委(第7回)、
       前文、第1条、第27条及び第84条の修正に関しては保留し、
       その他に関して大体意見の一致を見る
       (8月中旬、芦田委員長からケーディス民政局次長に第9条の修正について説明、了承得る)

 8. 2  ・衆議院憲法改正案小委(第8回)、
       第1条、第27条、第75条、第84条、第94条及び前文に関する修正について協議

 8. 5  ・ケーディス民政局次長、終連局に皇室財産部分に関する修正を伝達
       (本件について、民政局と入江法制局長官(8.6)、佐藤法制局次長(8.15)が会談)

 8. 8  ・衆議院憲法改正案小委(第9回)、
       第3条、第4条、第5条、第6条、第7条、第51条及び第77条の修正について協議

 8. 9  ・衆議院議院法規調査委員会、新憲法に基づき国会法に規定すべき事項の検討開始
 8.10  ・衆議院憲法改正案小委(第10回)、附帯決議案文について協議
       ・内閣に教育刷新委員会設置(委員長:安倍能成)

 8.13  ・衆議院憲法改正案小委(第11回)、附帯決議案文について意見の一致を見る
 8.16  ・衆議院憲法改正案小委(第12回)、附帯決議及び第84条について意見の一致を見る
 8.17  ・衆議院憲法改正案小委、樋貝議長ら日本自由党所属の一部議員による
       皇室財産に関する規定の再修正申立てが原因で流会

 8.19  ・衆議院憲法改正案小委、自由党議員の行動を非難する非公式声明を発表
 8.20  ・衆議院憲法改正案小委(第13回)、第63条及び第64条の修正について意見の一致を見る
 8.21  ・衆議院憲法改正案委(第21回)、帝国憲法改正案を附帯決議を付して修正議決
       ・社会党、帝国憲法改正案に対する修正案(原彪之助君外3名発議)を提出
       ・政府、新憲法附属法律案16件の要綱を発表

 8.23  ・衆議院議長樋貝詮三辞任、後任山崎猛任命
 8.24  ・衆議院本会議(第35回)
       ・衆議院帝国憲法改正案第1読会、委員長報告、質疑(尾崎行雄君)
       ・衆議院帝国憲法改正案第2読会、修正案(原彪之助君外3名提出)趣旨弁明・討論の後、
       否決し、次いで、委員長報告について討論の後、
       2/3以上の多数をもって委員長報告のとおり修正議決
       ・衆議院帝国憲法改正案第3読会、2/3以上の多数をもって第2読会の議決のとおり議決
       (賛成421:反対8)、吉田首相、政府の所信を表明

 8.26  ・貴族院帝国憲法改正案第1読会、帝国憲法改正案趣旨弁明(質疑5日間)
 8.30  ・貴族院、帝国憲法改正案特別委員(45名)選定
       (同日、委員長:安倍能成、副委員長:橋本實斐を互選)

 8.31  ・貴族院憲法改正案特委、委員会の運営方法について協議
 9. 2  ・貴族院憲法改正案特委、帝国憲法改正案趣旨説明、質疑(9.26まで)
 9.27  ・貴族院憲法改正案特委、修正方について懇談会
 9.28  ・貴族院憲法改正案特委、修正案等について協議のため小委員
       (15名、小委員長:橋本實斐)選任
       ・貴族院憲法改正案特委小委、修正審議を開始(10.2まで)

10. 3  ・貴族院憲法改正案特委、帝国憲法改正案修正議決
10. 5  ・貴族院帝国憲法改正案第1読会、委員長報告、質疑、討論(10.6まで 引続き第2読会)
10. 6  ・貴族院帝国憲法改正案第3読会、帝国憲法改正案修正議決
10. 7  ・衆議院本会議(第54号) (第54号追録)
       ・衆議院、帝国憲法改正案を2/3以上の多数をもって貴族院の修正に同意

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十月七日の本会議
○議長(山崎猛君〕 五名ヲ除キ、其ノ他ノ諸君ハ全員起立、仍テ三分ノ二以上ノ多数ヲ以テ貴族院ノ修正ニ同意スルニ決シマシタ(拍手)之ヲ以テ帝国憲法改正案ハ確定致シマシタ(拍手)
○議長(山崎猛君) 此ノ際内閣総理大臣ヨリ発言ヲ求メラレテ居リマス――吉田内閣総理大臣
  〔国務大臣吉田茂君登壇〕
○国務大臣(吉田茂君) 只今貴族院ノ修正ニ対シ本院ノ可決ヲ得、帝国憲法改正案ハココニ確定ヲ見ルニ至リマシタ(拍手)此ノ機会ニ政府ヲ代表致シマシテ、一言御挨拶ヲ申シタイト思ヒマス、本案ハ三箇月有余ニ亙リ、衆議院及ビ貴族院ノ熱心慎重ナル審議ヲ経マシテ、適切ナル修正ヲモ加ヘラレ、ココニ新日本建設ノ礎タルベキ憲法改正案ノ確定ヲ見ルニ至リマシタコトハ、国民諸君ト共ニ洵ニ欣ビニ堪ヘナイ所デアリマス(拍手)
 惟フニ新日本建設ノ大目的ヲ達成シ、此ノ憲法ノ理想トスル所ヲ実現致シマスルコトハ、今後国民ヲ挙ゲテノ絶大ナル努力ニ俟タナケレバナラナイノデアリマス、政府ハ真ニ国民諸君ト一体トナリ、此ノ大目的ノ達成ニ邁進致ス覚悟デゴザイマス、ココニ諸君ノ多日ニ亙ル御心労ニ対シ感謝ノ意ヲ表明致シマスルト共ニ、所懐ヲ述ベテ御挨拶ト致シマス(拍手)

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<極秘> 「帝国議会に於ける憲法改正案審議経過」 3/18  [記録]

第90議会議決後に於ける帝国憲法改正案枢密院審査委員会記録 1946年10月19日

<標準画像 003/18>
http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/04/129_1/129_1_003r.html

p3.jpg
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(第六條第二項)

  (3)天皇の権態に関する字句の修正(第三條ト第七條)
(3)第二章 戦争の放棄
  第九條の字句の修正
(4)第三章 国民の権利及び義務に左の如き条項を追加。
  (1)日本国民たるの要件(第十條)
  (2)公務員の不法行為による損害の賠償請求権(第十七條)
  (3)最低生活権の保障(第二十五條)
  (4)勤労の義務    (第二十七條)
  (5)納税の義務    (第三十條)
  (6)刑事補償請求権 (第四十條)
(5)第四章 国会
  両議院議員の選挙及び被選挙資格に関する修正(第四十四條)
(6)第五章 内閣
  内閣総理大臣及び過半数の国務大臣は国会議員の中から

    --------------

  指名又は任命する旨の修正(第六十七條第一項、第六十八條第一項)
(7)第六章 司法
  第六條第二項の挿入に伴ふ第七十九條の整理
(8)第七章 財政
  皇室財産に関する規定の修正(第八十八條)
(9)第十章 最高法規
  法律及び條役をも最高法規とする規定の削除並びに條約及
  び国際法規の尊守に関する規定の挿入(第九十八條)

(10)第十一章 補足
   華族に関する経過規定の削除
(三)貴族院は八月二十六日に本会議に上程し、八月二十一日より委員
   会の審議に移り、前後二十三回の委員会の後、同月6日の
   本会議に於て、殆ど全員一致を以ってこれを可決した。
    貴族院に於ける修正は左の通りである。
 (1)前文の字句の修正

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「GHQ原案」 http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/03/147shoshi.html
(国立国会図書館所蔵。1946年2月。マイクロフィルム。「TOP SECRET」) 
GHQ草案英文.jpg GHQ民政局には、憲法草案作成のため、立法権、行政権など分野ごとに条文の起草を担当する8つの委員会と全体の監督と調整を担当する運営委員会が設置された。
2月4日の会議で、ホイットニーはすべての仕事に優先して極秘裏に作成作業を進めるよう民政局員に指示を下した。
各委員会の試案は、7日以降、続々と出来上がり、運営委員会との協議に付された上で原案が作成され、さらに修正の手が加えられ、最終的に全92条の草案にまとめられた。
本資料群は、そうした民政局内部の一連の作業の記録である。
2月4日の会議の記録、各委員会が運営委員会との協議に向けて準備した試案等、各委員会と運営委員会との協議の記録、協議に基づいて作成された原案の順で、一連の流れを追うことができる。(写真は、002/171)

民政局(Government Section、通称GS)
連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)内部の組織。
GHQのなかで占領政策の中心を担った。
日本占領の目的である軍閥・財閥の解体、軍国主義集団の解散、軍国主義思想の破壊を遂行し、日本の民主化政策の中心的役割を担った。
また、意図的に労働組合を成長させたり、本国では達成できなかった社会主義的な統制経済を試みたり、日本でニュー・ディール政策の実験を行っていたが、インフレーションが激しく進行し、また絶大な権力の元に、ケーディス大佐らをはじめ汚職が蔓延した。
(日本国憲法制定) GSは、戦時中から大日本帝国憲法と大日本帝国の統治機構を研究しており、自ら憲法制定作業に乗り出す機会をうかがっていた。
1945年12月26日に発表された、憲法研究会「憲法草案要綱」に対しては肯定的評価をくだしている。他方で、幣原内閣の下で発足した憲法問題調査委員会(委員長:松本烝治)の、大日本帝国憲法の趣旨が色濃く残る「憲法改正要綱(甲案)」には否定的であった。

松本烝治
1945.10~1946.5幣原内閣国務大臣(憲法担当)、1946.9~1950.10公職追放

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GHQに提出した「憲法改正要綱」
http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/03/074shoshi.html
(国立国会図書館所蔵。7画面あり)
1946(昭和21)年2月8日松本は「憲法改正私案」を要綱化した「憲法改正要綱」を説明資料とともにGHQに提出した。「憲法中陸海軍ニ関スル規定ノ変更ニ付テ」と題する文書は、軍隊に対するGHQの厳しい態度を予想して、説明資料とは別に作成したものである。
この要綱は、正式な政府案として閣議で了承されたものではなかった。
日本政府は、GHQの内部で憲法草案作成の作業が進行していることを全く知らなかったため、この案に対するGHQの意見を聞いた後に、正式な憲法草案を作成することを予定していた。

「憲法改正草案要綱」に対する国務省の反応
http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/03/095shoshi.html

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「GHQ草案 1946年2月13日」 http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/03/076shoshi.html
(国立国会図書館所蔵。入江俊郎文書 15(「三月六日発表憲法改正草案要綱」の内))
民政局内で書き上げられた憲法草案は、2月10日夜、マッカーサーのもとに提出された。
マッカーサーは、局内で対立のあった、基本的人権を制限又は廃棄する憲法改正を禁止する規定の削除を指示した上で、この草案を基本的に了承した。
その後、最終的な調整作業を経て、GHQ草案は12日に完成し、マッカーサーの承認を経て、翌13日、日本政府に提示されることになった。
日本政府は、22日の閣議においてGHQ草案の事実上の受け入れを決定し、
26日の閣議においてGHQ草案に沿った新しい憲法草案を起草することを決定した。
なお、GHQ草案全文の仮訳が閣僚に配布されたのは、25日の臨時閣議の席であった。

GHQ草案訳.jpg
(写真は、001/38。外務省の用紙にて。上部枠外のメモの内容は次の通り)

本案はGHQより提示の原案の訳(外務省にて訳せるもの)
宮内諸君がこれを点検し、えんぴつ書の点に気付き訂正した。

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「GHQ草案手交時の記録」 http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/03/077shoshi.html
(国立国会図書館所蔵。GHQ側と日本側(松本)の記録)
1946年2月13日GHQ草案が日本政府側に示された際の会談に関するGHQ側と日本側(松本)の記録である。
会談の内容について、双方の記録に大きな違いはないが、GHQ側の記録からは、「松本案」に対する返答を期待していた日本政府側が、「松本案」の拒否、GHQ草案の提示という予想外の事態に直面し、衝撃を受けている様子をうかがい知ることができる。

「二月十三日會見記略」
1946年2月13日、 東京大学法学部法制史資料室松本文書 所蔵 (全7画面あり)

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大阪市内に雪が積もった! [ニュース]

     大阪に雪が積もった。

建国記念日(紀元節)の昨日、朝起きたら雪が積もっていた。
昼頃、出かけるときにも、雪が降っていた。

大阪雪景色1.jpg大阪雪景色5.jpg
大阪雪景色3.jpg
大阪雪景色4.jpg

大阪市内に雪が積もったのは、3年ぶりだとか。5センチの積雪を記録したらしい。
普段雪の積もらない地域なだけに、雪が積もっただけで交通は乱れニュースになる。

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大阪市内、3年ぶり積雪…阪神高速通行止めに
大阪管区気象台によると、11日正午現在の各地の積雪は、大阪市中央区5センチ、大阪府熊取町9センチ、奈良市11センチ。また、高松地方気象台によると、高松市では同日午前5時に5センチを記録。同市で5センチ以上の積雪を観測したのは25年ぶりという。
降雪の影響で、同日朝から阪神高速道路が大阪府内と兵庫県の一部で、阪和自動車道も上下線の一部で、それぞれ通行止めしているほか、第二阪奈有料道路も全線通行止めしている。また、関西空港と対岸を結ぶ連絡橋も速度規制を実施している。
関西空港では、機体の翼に積もった雪の除去作業などのために出発便15便に30分以上の遅れが出ている。 (2011年2月11日13時07分 読売新聞)

大阪雪景色7.jpg大阪城

大阪雪景色8.jpg通天閣

大阪雪景色9.jpg阪神高速

大阪雪景色10.jpg太陽の塔

夕方、帰宅する頃には、ほとんど溶けて消えていた。

                    風邪ひいた、みたい… [あせあせ(飛び散る汗)]

                                  
早く治そ。[たらーっ(汗)]


建国記念日(紀元節)
2月11日という日付は、明治時代の初期に定められ昭和23年に廃止された紀元節と同じ。
『日本書紀』にある神武天皇が即位したとされる日(辛酉年春正月庚辰朔)に由来する。
建国記念の日の趣旨について、「建国をしのび、国を愛する心を養う」と規定している。
昭和41年)の祝日法改正により国民の祝日に加えられ、昭和42年2月11日から適用された。

     ----------------------

「建国記念の日」と定められた2月11日は、かつての祝祭日のひとつ、紀元節であった。
紀元節は、『日本書紀』が伝える初代天皇である神武天皇即位の日として、明治5年に制定。
この祝祭日は、昭和23年に制定された国民の祝日に関する法律附則2項で、「休日ニ關スル件」
(昭和2年勅令第25号)が廃止されたことに伴い、廃止された。

紀元節復活に向けた動きは、昭和26年頃から見られ、昭和32年2月13日には、自由民主党の衆議院議員らによる議員立法として「建国記念日」制定に関する法案が提出された。
「建国記念日」の設置を定める法案は、9回の提出と廃案を繰り返すも、成立には至らなかった。
名称に「の」を挿入した「建国記念の日」として“建国されたという事象そのものを記念する日”であるとも解釈できるようにし、具体的な日付の決定に当たっては各界の有識者から組織される審議会に諮問するなどの修正を行い、社会党も妥協。
昭和41年6月25日、「建国記念の日」を定める祝日法改正案が成立。
約半年の審議を経て、「建国記念の日」の日付を「2月11日」とする答申が12月9日に提出。
佐藤内閣が「建国記念の日は、二月十一日とする」とした「建国記念の日となる日を定める政令」(昭和41年政令第376号)を定めて公布し、即日施行した。


[猫]建国記念日ではなく、建国記念の日。なのですか。[あせあせ(飛び散る汗)]



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スージー・ズー (Suzy’s Zoo) 「I Love You!」 [キャラクター物]

先日、ゲームセンターを覘いたら、可愛いものがありました。

「スージー・ズー」 というキャラクターのようです。
suzy.jpg

3種類のキャラクターをゲット!

P1020142.JPGP1020146.JPG

P1020144.JPG ウサギにだけ、後ろに黄色いものが…
 ネジだそうです。

 名前は、「ララ (Lulla)」

 背中のネジを回すと子守唄を歌いだすウサギのぬいぐるみ。
みんなと裏庭ヘ冒険に行くのは好きだけれど、
自慢の白い毛や首に巻いたお気に入りのサテンの青いリボンが汚れるのが心配。
         
でも、ネジを回しても歌いません。
(回せないし…)
P1020151.JPGP1020153.JPG

 

 押すと、しゃべります♪

 英語です。 [あせあせ(飛び散る汗)]

 残念ながら… [たらーっ(汗)]
 電池の交換は不可です。

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それから、こんなのもあります。

P1020147.JPG

   頭だけ…





P1020148.JPG
 
  実は、クリップです。







最高で、100円で5個落ちて来ました。(エッヘン! [手(グー)]
だから、たくさん有ります。

夫には、 ゴミ!

と、言われますが…

キャッチ・アンド・リリース(catch and release)!

と、取った後、すぐに捨てられそうになりましたが… [がく~(落胆した顔)]

                 無事に持ち帰ることが出来ました。[わーい(嬉しい顔)]

で、いくら使ったか?

それは…  書けません。    [ダッシュ(走り出すさま)]


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ミスドルートート 引き換えました! [キャラクター物]

昨日テレビを何気なく見ていたら… 
ルートートなるものがミスドで貰えるとか…

なんだソレ?

てぇことで、調べて…

misudototo1.jpg

さっそく、いただいて来ました。
ミスドルーショッパーミニ、缶バッジ [かわいい]100ポイント[かわいい]と交換です。 [揺れるハート]

   P1020132.JPG  ⇒  P1020141.JPG
縦約37cm、横約19cm、マチ約9cm       たたんで中に折り込むと、縦横約13cm)

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大きいトートは数あれど、この大きさは持ってません。
しっかりとした生地でシワシワにもなりにくい。けっこうスグレモノかも。[揺れるハート]

P1020137.JPG     P1020134.JPG
上から見たところ。収納袋が内ポケットになります。    外側サイドにファスナー付ポケットあり。
                                    (”ルーポケット” というらしい!)

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P1020138.JPG  P1020139.JPG
タグがついています。 (両面)             なんだか、ちょっと嬉しい♪

        数量限定。だそうですよ♪ お早めに♪♪
   ------------------------------------------------------------

~オマケ~

最近は、硬い記事が続いています。
ちょっと、一息。
エンゼルテディ.jpg

去年末から、こんな可愛いドーナツも販売していました。
さっそく購入。
P1020096.JPG

2つ食べたい。でも、甘いだろうなぁ… ということで…



   注意!

ここからは、気の弱い方は読まないで下さい!



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<極秘> 「帝国議会に於ける憲法改正案審議経過」 2/18 [記録]

第90議会議決後に於ける帝国憲法改正案枢密院審査委員会記録 1946年10月19日

<標準画像 002/18> http://www.ndl.go.jp/constitution/shiryo/04/129_1/129_1_002r.html

p2.jpg
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第一回審査委員会   (一〇.一九)

先ず吉田総理大臣より簡単な挨拶を行ひ、議会による修正の
箇所及びこれに対する政府の見解は金森国務大臣その他より
説明せしめる旨を述ぶ。

金森国務大臣の説明にあたり、審査委員会に配布したる説明
書左の如し。

    --------------

帝国議会に於ける憲法改正案審議経過

(一) 憲法改正案は今回若干の修正を加えられて帝国議会の議決を経た。

(二) 先ず衆議院に於いては六月二十三日本会議に上程し、七月一日から委員会の審議に移り、
    前後二十一回の委員会の後、同月二十四日の本会議に於いて殆ど全員一致を以ってこれを
    可決した。
    衆議院に於ける主なる修正は左の通りである。

(1) 前文
    主権の所在その他に関する字句の修正

(2) 第一章  天皇

   (1) 第一条中 「主権の存する国民」 云々の修正

   (2) 天皇は内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する旨の規定の挿入

   ------------------------------------------------------------

吉田総理大臣
官僚、外務省出身。
東久邇宮内閣(1945年8月17日~10月9日)や幣原内閣(1945年10月9日~1946年5月22日)で、
外務大臣を務めたのち、第45代内閣総理大臣に就任し、1946年5月22日〜1947年5月24日、
および、1948年10月15日〜1954年12月10日まで在任した。
吉田学校
吉田茂の独自体制を支えるために集められた国会議員のグループを指す。
吉田と同じ官僚出身が多数を占めていた。
外交官から突如、自由党の総裁に就任することになった吉田には、戦後改革を遂行する上で、自分の手足となる忠実な部下が少なかった。
更に、吉田は党人派の議員たちが戦前軍部に屈したことや党人派の行政手腕や政策立案能力などに対し、強い不信感を抱いていた。
こういった理由から、吉田は自身と同じ高級官僚を政界に引き入れ、自派の勢力を充実させるとともに、戦後の混乱期を収拾できる行政能力を高めようと努めた。
吉田は1949年、第24回衆議院議員総選挙に公職追放された旧勢力の公認候補の代わりとして、各省庁から有能な官僚を送り込み、結果総選挙に圧勝した。
吉田はこれら吉田学校生らを強いリーダーシップで率い、戦後日本の政治体制の基礎をかためた。
マッカーサーとの関係
マッカーサーがトルーマン大統領によって解任され日本を去るまで親密であった。吉田は「戦争に負けて、外交に勝った歴史はある」として、マッカーサーに対しては「よき敗者」としてふるまうことで個人的な信頼関係を構築することを努めた。
東方会議をリードし治安維持法に死刑条項を設けたため、公職追放の対象になりかけたがマッカーサーへの様々な働きかけを通じて免れたという。
・憲法改正を急ぐ吉田に疑問を呈する議員たちに対して「日本としては、なるべく早く主権を回復して、占領軍に引き上げてもらいたい。彼らのことをGHQ (General Head Quarters) というが、実は “Go Home Quickly” の略語だというものもあるくらいだ」と皮肉をこめた答えを返した。
・単独講和に反対していた松野鶴平に、「このご時世、番犬くらい飼っているだろう?」と切り出し、「それがどうした」と返されると、「犬とえさ代は向こう持ちなんだよ」。

●第43代内閣総理大臣(1945年8月17日~10月9日) 東久邇宮稔彦王
史上唯一、皇族が首相となった内閣。在任期間54日間は史上最短。最後の挙国一致内閣。
1945年10月5日に内閣総辞職し、次の幣原内閣が発足するまで、職務を執行した。

●第44代内閣総理大臣(1945年10月9日~1946年5月22日) 幣原喜重郎
公職追放により1946年(昭和21年)1月13日に一部の閣僚が入れ替えられた。
1945年(昭和20年)12月18日 (GHQ、敗戦)解散
1946年(昭和21年) 4月10日 22回衆議院議員総選挙 (第21回は1942年)
投票率:72.08% (前回比-11.08%) 白票や無効票を除いた実質投票率:63.38%
※前議員の多数が公職追放され、この選挙で当選した議員でも公職追放された議員もいた。
 <公職追放
政府の要職や民間企業の要職につくことを禁止すること。
連合国軍最高司令官総司令部の指令により、特定の関係者が公職に就くことを禁止された。
有力企業や軍需産業の幹部なども対象になった結果、20万人以上が追放される結果となった。
教育機関(日教組)やマスコミ、言論等の各界、特に啓蒙を担う業界で、いわゆる「左派」勢力や共産主義のシンパが大幅に伸長する遠因になるという公職追放を推進したGHQ、アメリカにとっては大きな誤算が発生してしまう。
講和が近づくと1950年に第一次追放解除が行われた。
翌1951年5月1日にマシュー・リッジウェイ司令官は、行き過ぎた占領政策の見直しの一環として、日本政府に対し公職追放の緩和・及び復帰に関する権限を認めた。
これによって同年には25万人以上の追放解除が行われた。
公職追放令はサンフランシスコ平和条約発効(1952年)と同時に施行された「公職に関する就職禁止、退職等に関する勅令等の廃止に関する法律」(昭和27年法律第94号)により廃止された。


金森国務大臣
日本の官僚、政治家で、憲法学者としても知られる。岡田内閣の法制局長官、第1次吉田内閣の国務大臣。初代国立国会図書館長も務めた。
戦後は貴族院勅選議員を経て吉田茂内閣の憲法担当国務大臣に就任。帝国議会における大日本帝国憲法の改正審議で、憲法に関する政府答弁を行った。特に有名な答弁としては国体についてのものがある。金森は国体を「天皇を憧れの中心として、心の繋がりを持って統合している国家」であると答弁した。これにより国体は変化していないということを強弁し国会を乗り切ることに成功した。
(1886年3月17日 - 1959年6月16日)
1959年、国立国会図書館長を辞職した翌月(73歳)で没した。

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