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映画「靖国」上映中止と参院内閣委での有村議員の質問 [資料]

映画「靖国」上映中止と参院内閣委での有村議員の質問 
という記事を見つけたので転記しておきます。

映画、『靖国 YASUKUNI』 をめぐっては、
その製作から公開まで、色々と話題を振りまいている映画のようですが、
観て、感動するか、不愉快になるかは別にして、
何故、話題なのかを踏まえておくための情報として適していると思います。

イザ!の原川記者が詳細にテープ起こしをしたものらしいですが、
「残念ながらボツになってしまいました」 そうです。
とても残念です。
広くたくさんの方の目に入ればと考えて、アップしておきます。
ちなみに、参議院インターネット動画のアドレスは以下です。
動画で質疑の模様が見れますよ。
(他にも情報戦での対応についての質疑もあって、とても興味深い動画です)

http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/library/reference.php?page=1&cd=2554&tx_mode=consider&sel_kaigi_code=0&dt_singi_date_s=2008-01-18&dt_singi_date_e=2008-04-01&tx_speaker=&sel_speaker_join=AND&tx_anken=&sel_anken_join=AND&absdate=2008-03-27&sel_pageline=10&dt_calendarpoint=2008-03-01&abskaigi=no

映画「靖国」上映中止と参院内閣委での有村議員の質問
 《有村氏:文化行政に対する予算の適切な執行がなされたかどうかという点におきまして、映画「靖国」について質問をさせていただきます。
映画「靖国」は文化庁所管の独立行政法人、日本芸術文化振興会において平成18年度の芸術文化振興基金、記録映画、募集分の助成対象に採択されて750万円の公的助成金を受けた映画で、来月公開予定と理解しております。文化庁次長、尾山(眞之助)文化部長、今日参考人でお越しになっていただいています。またこの日本芸術文化振興会の会長は、これからの映画をご覧になりましたでしょうか。本件を所管される直接の系統において見たことのある人で、責任権限が一番高い人はどなたでしょうか。

 尾山文化部長:私、文化部長でございますが、私が一番責任が高い立場にございます。

 有村氏:この芸術文化振興基金は助成金を交付するにあたり、配付資料で私の事務所が書かせていただきました。出典はもともと助成金募集案内でございますけども、助成金を交付するにあたり、芸術文化振興基金助成金交付の基本方針を出しておられます。
そこで書いてございますように、これは灰色で囲んでおります、以下以下、これこれのことを助成すると。
ただし「商業的、宗教的、または政治的な宣伝意図を有しないもの」としますと明確に書かれています。
ここが最大のポイントの一つになると認識しております。そこで文部科学大臣政務官に伺います。小泉総理の靖国参拝について世論のみならず国政を預かる私たち国会でも8月15日前後には与野党の最大の関心事となり是非が議論されました。このことは政治的な事柄でしょうか。

 尾山文化部長:独立行政法人日本芸術文化振興会の芸術文化振興助成金交付の基本方針におきまして、基金による助成につきましては、「政治的、宗教的宣伝意図を有するものは除く」とされておるところでございます。この映画「靖国」の審査を行った記録映画専門委員会におきまして、この方針についての判断が行われたものと承知しております。政治的テーマを取り上げることと、政治的な宣伝意図を有することは、一応分けて考えられると思っているところでございまして、本件につきましては、政治的なテーマを取り上げていても、政治的な宣伝意図を有するものとまではいえないと専門委員会で判断されたと聞いているところでございます。

 有村氏:分かりました。小泉総理の靖国神社参拝の是非をめぐって宗教的、思想的な相違などの理由によって靖国神社を相手に裁判を起こし、自らの政治的主張を展開することは、これは政治的な事柄でしょうか、宗教的な事柄でしょうか。私は文部科学大臣政務官にお伺いしたいと存じます。

 保坂武文部科学政務官:本質問につきましては、ときの総理がご判断し、対応している事柄と私どもは思っている次第であります。

 有村氏:総理がご判断されるもので、政治的なんでしょうか、どうなんでしょうか。その辺をお伺いします。

 保坂政務官:私ども政務官の立場といたしまして、政府の最高責任者の立場で、この参拝についてご判断をするものかと存じております。

 有村氏:参拝の是非をめぐってご意見を伺っているのではございません。このような靖国神社の参拝の是非をめぐって靖国神社を相手に裁判を起こしている。そして自らの政治的主張を展開すること、このことは政治マターか宗教マターかどうですか、そうじゃないんですか、ということを伺っております。

 保坂政務官:えー、いずれにいたしましてもこれら問題は、国際的な世論を巻き起こす問題でもありますので、私の答弁の方では差し控えさせていただきたいと存じます。

 有村氏:今いみじくもおっしゃいました。国際的な世論を喚起するもの。つまり国際政治の場でも議論をされている極めて政治的なことでございます。今頷かれた通りでございます。私もそう思います。
今日皆様に配布をいたしておりますように、この映画宣伝用のパンフレット2ページ目に記載されている通り、右、2ページ目の裏のキャストというところには、3人の名前が書かれています。この映画に出てくる中心人物のうち、3人のうちの2人であるこの菅原龍憲さん、高金素梅さん両氏は、小泉前首相(ママ)の靖国神社参拝についてこの映画の申請がだされた当時も現在も靖国神社を相手取って訴訟を起こしており、当該映画のテーマである靖国神社とは係争関係にあります。しかも、この映画の中で両氏は、彼らが現実の社会の中で提起している訴訟と同じ趣旨の主張をそのまま展開をされており、一連の靖国関係訴訟を代弁する政治的宣伝がそのままキャスティングにそのまま反映されています。にも係わらずこの映画が政治的、宗教的宣伝意図を持っていないとどうやって断言されるのでしょうか。

 尾山文化部長:ご指摘のように、金高素梅さん、菅原龍憲さんがインタビューで出ておられるのは事実でございますけれども、全体として政治的な意図を有するものとはいえないと先ほど申しあげた記録(映画)専門委員会で判断されたものと承知しております。

 有村氏:全体としては政治的意図は持っていないとおっしゃいますけれども、キャストとして上がっている名前は3人しかないんです。そのうちの2人は靖国訴訟の原告なんです。そしてここに刈谷直治さん、残り一名のキャストの名前が挙がっていますが、この刈谷直治さんは、この映画のキャストになることを知りませんでした。そして今もキャストになることを了承していらっしゃいません。
そしてこの靖国神社に関して、この刈谷さんは政治的発言は展開しておられません。こんないびつな形の映画がどうして政治的ではないとおっしゃるんでしょうか。3分の2は原告、靖国訴訟、今も係争中の原告でございます。もう一人は何も政治的なコメントをしていない3分の2が原告であるにもかかわらず、どうして政治的意図がないと言えるんでしょうか。教えていただきたいと存じます。

 尾山文化部長:審査に当たっては、あの、製作会社から提出されました企画書、そして最終的に完成試写で専門委員会が確認しておりますが、その結果として、えー、あのー、(しどろもどろ)政治的な宣伝意図を有するものまでは言えないというふうに専門委員会で判断されたと承知しているところでございます。

 有村氏:尾山部長、随分強弁されているようですが、その強弁は後に苦しい立場をつくることと私は思います。芸術文化振興基金から、今尾山部長がおっしゃったように、審査を厳正にしていただいたというふうにおしゃっていますが、助成金を受けようとしてこの有限会社「龍影」のチャン・イー代表取締役は、助成金交付要望書を提出した最初の段階、18年7月19日です。その最初の段階から、その資料に、映画の概略には、小泉参拝をめぐり靖国の政教関係を透視する、と明確に書かれています。そして主な出演者、キャストとしては、小泉首相靖国参拝を意見と考えられる東京訴訟の会を登場させる旨、明記をして交付金交付の申請書を提出されます。つまり申請者は意図してこの問題を取り上げます、と明確に書かれた上で最初の助成金交付要望書を出されているわけです。つまりこの助成金交付要望書が正式に提出された時点で、振興会がこれを公式に受理した時点で、この基金が助成を禁じている政治的、宗教的喧伝意図を有するもの、に当たるはずでありますが、それでも文化庁は「いや、この映画には、これには政治的、宗教的な宣伝意図は入っていませんよ」と強弁されるおつもりでしょうが、ご見解をお伺いいたします。

 尾山文化部長:先ほど申しあげましたように、政治的テーマを取り上げるということと、政治的な宣伝意図を有するということは一応分けて考えられると考えておるところでございまして、本件につきましては政治的なテーマを取り上げていても、政治的な宣伝意図を有するものとまでは言えない、と、その独立行政日本芸術文化振興会の専門委員会で判断されたと文化庁は聞いておるところでございます。

 有村氏:それでは、別の観点から伺います。靖国訴訟、つまり宗教法人である靖国神社を訴えている方が原告となってメインキャストを為している、その方が実社会で実際に裁判で展開されている主張をそのまま映画の中でも宣伝されているのに、これが宗教的意図ではない、政治的ではないとおっしゃるのなら、何が宗教的宣伝、政治的宣伝に該当するのでしょうか。これから、応募される方々、応募を希望されている方々にも、また、国民の税金の配分を決めるということでの調査権を行使している私たちにも分かる形で具体的に明示していただきたいと存じます。

 尾山文化部長:政治的、宗教的な宣伝意図を有するものかどうかは、交付要望書の内容を踏まえまして、専門委員会において個別に検討されるものであると考えます。過去にそのような事例があるわけではございませんけれども、例えば特定の政党や特定の宗教法人のPR映画であれば、該当するのではないかと思われるところでございます。

 有村氏:PRではなくて、ではその方々の主旨とまったく違うむしろ「反日」をしているというような場合はどうなるのですか。いいもの、PRだけはアウトで、反PRであれば、それはOKということでしょうか?

 尾山文化部長:具体の事例に則して、専門委員会において個別に検討されるものと考えております。

 有村氏:ということは専門委員会がキーの一つになってまいりますね。この映画を製作した李纓監督は、「北京週報」の日本語版でこのようなことをおしゃっています。「私の映画が具体的に示しているのは、『菊と刀』でその二者の間の関係だ。最後に問いただす最も鍵となるのはやはり天皇の問題だ。天皇の問題が解決されず、永遠に曖昧のままに過ぎ去られれば、靖国神社の問題を解決することはできない」と北京週報に答えられているんですね、公言されているんですね。ここでもこの映画の特定の政治的喧伝意図があることが明白になっているんです。因みにこちらのパンフレットにありますこの右側には、キャストとかスタッフとかいろいろ書かれていますが、委員の先生方ご覧になってお分かりになっていただけますように、ほとんどが中国名でござまいす。これが果たして日本映画なのかなあ、というふうに私は素直に疑問を提じずにはいられないんですけども、この中で8人のプロデューサーの名前が出ていますが、8人のうち7人は中国の方でございます。日本人としてただ一人、協力プロデューサーとして、名前が挙がっている山上徹二郎氏は、「この映画の影響はアジアを飛び越し、世界的に注目を集めることになる。『靖国』が日中韓と欧米で公開されれば、日本は戦争責任問題を本当に反省せざるを得なくなる」と人民日報の国際版サイトで語っておられます。常識的に考えますに、戦争責任というのは戦争を終結して、戦争に勝った国と負けた国がそれぞれ負うべき、持つべき責任、制裁、権限を明確に出し合い、当事国双方が折り合いのつく条件を明文化して講和を結び、国境を定めるという極めて政治的なプロセスです。戦争状態を終結し、当事国同士の国際関係を正常化していくプロセスは政治そのものです。いかがでしょうか、この見解に何か間違いがあるでしょうか。外務省政務官教えてくださいませ。

 小池外務大臣政務官:戦争責任という言葉はさまざまな文脈で用いられるものでございまして、いちがい申しあげることは困難ではありますけれども、一般的には戦争後当事国間で、いわゆる平和条約を締結することによりまして、戦争状態の終了、それに伴う領土問題、および戦争賠償等にかかる問題を解決しております。戦後我が国も当事国との間で、平和条約等を締結して平和国家として歩んでまいりました。このような戦後の日本の対外政策が当時の政治指導者の重要な決断のもとに進められてきたことは疑いのないところでございます。

 有村氏:小池政務官、本当に簡潔なご見解をしていただき、ありがとうございました。外務省を代表してのいわゆる常識的な見解だと思います。私が日々感じている感覚と何ら違いがない。つまり今おっしゃったように戦後の平和国家としての歩みをつくる原点でございます。まさに国際政治そのものでございます。この政治そのものであります戦争責任をテーマにし、しかも、主張を一方的にしか論いていない映画が政治的喧伝意図がないと認識される理由を、尾山部長、私たちに分かる平易な、通常の常識人が理解できる日本語で説明をしていただきたいと思います。

 尾山文化部長:先生、あの、北京週報の記事をご引用なさいましたけども、この映画の審査に当たりましては、株式会社「龍影」、あ、有限会社「龍影」から提出されました企画書、そしてそののち完成した試写によって行っておるわけでございまして、その結果としてその助成が行われたということでございます。

 有村氏:質問に答えていただいておりませんが。(答えろよ!だめだよ、質問に答えてないよ、とヤジ)

 尾山文化部長:あの、北京週報に、どのようなことを監督がおっしゃっているかは別として、審査は提出された書類によって行っておるということでございます。

 有村氏:政治的宣伝意図がないと認識される理由を私たちに分かる日本語で説明をしていただきたいと申しあげているんです。自民党の議員だけでなくて、与野党を超えてやはり議員の先生方にちゃんと分かるような、私自身に分かるような説明をしてください。

 尾山文化部長:あの、本件の審査を委ねられまして、日本芸術文化振興会の記録映画専門委員会において、そのような判断をしたということでございます。

 有村氏:手続き論を伺っているのではありません。さっきから二度も三度もその説明は伺っています。これが政治的意図ではないというふうに言い切られるその背景を教えてくださいと申しあげているんです。

 尾山文化部長:審査を行った専門委員会の判断についてご説明をさせていただいているわけです。

 有村氏:その審査を行ったとおっしゃいますけども、その先生方が見てくださったはずの、最初の申請書類に、チャンイー代表がですね、小泉総理の靖国参拝の政教問題を透視すると明確に書かれているんですよ。それが政治的意図ではないと断言されているわけですから、その理由を聞かせてくださいと聞いているんです。今一度申しあげます。手続きを聞いているのではありません。お分かりになられると思いますが。
 尾山文化部長:あの、私どもは、専門委員会の審査の結果についてご説明を申しあげているわけでございまして、あの、結果、そういう宣伝的な意図を有するものではないという判断をしたということを確認しているわけでございます。ただ、どういう理由かということにつきましては、その間の議事録を作成しているわけではございませんので、これ以上の説明はちょっと難しいところでございます。(何を言っているんだ!とヤジ)

 有村氏:議事録をつくっていらっしゃらないんですか。ではどうやってその審議の正当性を証明されるんですか?

 尾山文化部長:専門委員会の先生方が高い見地された結果ということでございます。

 有村氏:それをおっしゃると専門委員会のメンバーの中に入っていらっしゃる方の思想信条を聞かざるを得なくなります。そのようなリスクをとられたのは、尾山部長の答弁からだということをご承知おきください。委員長、この点について私は、議事録で皆様お分かりいただけますように、再三再四、手続き論を伺っているのではなく、これが政治的意図を持っていないと断言されるその背景を教えてほしいと、限られた時間なのに、この時間で随分浪費がありました。後に文化庁によって、正式に文書でコメントをしていただけるよう、一週間以内の提出を求めたいと思います。ぜひご検討いただけるよう委員長にお願い申しあげます。

 委員長:後日理事会で協議をいたします。

 有村氏:そもそも李纓監督は、もともとは「南京」に関する、「南京事件」に関する映画をつくりたいと思っていたと北京週報で答えていらっしゃいます。この映画のクライマックスでは南京事件に関して、中国側から証拠写真として出されている写真の中でも、ねつ造と断定されたり、現在の学術界からその信憑性が著しく問われているような写真が、あれよこれよとコラージュのように出てきます。これはまさに特定の政治的意図の最たる証左ではありませんか。

 尾山文化部長:えー、あのう、おー、日本芸術文化振興会から映画で使用されている写真や映像の真偽を判定する立場にはないので、そのことについては審査していないということを聞いているところです。

 有村氏:(冷静に)とぼけないでいただきたいと思います。その写真が本物ですか、偽物ですか何て聞いていません。そのような信憑性が極めて疑われている学術界でも問題になっているのを次等次へと出してくる。これは特定の政治的喧伝意図の最たる証左ではないかと伺っているんです。

 尾山文化部長:日本芸術文化振興会は、そういったことの内容については、審査対象としていないということを言っているところでございます。

 有村氏:すいません。いやしくも専門委員会の方々は、給料、報酬を得てこの審査をしていらっしゃるんです。そして最後のこの映画のクライマックスというのは映画人ならずも私たちもみんなクライマックスは大事だということは分かっているんです。そこで南京事件でこれはねつ造写真であって、明らかに言われているもの、また疑義があるものが次から次へと出てくる。そこを審査しないで、どこをご覧になっているんですか。

 尾山文化部長:写真、その、映像の真偽を、判断する立場にはないので、そのことを審査対象としていないと申しあげている。

 有村氏:その写真の真偽なんて聞いてません。その真偽が疑われる写真を次から次へと出しているところは政治的意図だと私は思うんです。そうじゃないと断言されるその理由を述べてくださいと先ほどから申しあげてます。(きちんと答えろよ!とヤジ)
 尾山文化部長:この判断をいたしましたのは、あの、再々、あ、あの恐縮でございますけれど、あの、専門委員会でございまして、その間の議事録等は作成されておりませんので、これ以上の答弁はしかねるところ
 《有村氏:役職上答弁者に立たされている尾山さんの苦しさも、私は理解しないわけではありません。しかし、これは文化行政の、ちゃんとした税金の、もともとの原資となっている予算の執行がちゃんとなっているかと、国民の皆さんの代表として、私たちは本当に与野党を超えて、正式な委員会で検討をしている。質問通告も明確にしております。その中で、そんなに確信犯としてはぐらかされるというのは、国会を軽視しているとしか私には聞こえません。
 この映画が助成金の対象として選ばれたことに疑問を呈している人々は、国民の貴重な税金の適正な予算執行について関心を持っている私たち議会人だけではありません。納税者、世論に多くの読者を持ち、世論形成力にも大きな影響を持つ大手の週刊誌もこの助成金の交付を疑問視され、問題視され、複数回にわたり疑義を呈しておられます。
 私の手元には、週刊新潮が、二度にわたってこの反日映画、靖国は日本の助成金750万でつくられたという記事がございます。読んでみますと「靖国神社のドキュメンタリー映画が、中国人監督によってつくられた。中国が反日プロパガンダに用いた南京事件のねつ造写真も挿入され、反日映画と言わざるを得ないのだが、何と文部科学省の独立行政法人、日本芸術文化振興会から助成金が出ているんだ」というふうに書かれています。事前書類審査の段階で、映画作製者の政治的意図は申請書で明言されております。そこでチェックをしなければならないその瑕疵はあると今ででも私は思っていますが、たとえそのチェックを専門委員会の方全員が万が一見逃したとして、この助成金を受ける映画を選考する際の基本方針を順守するために、完成製品において、特定の政治的活動、政治的、宗教的活動を代弁するような政治的意図を有するものが含まれていないかどうか、しっかり試写、確認をした上で、助成金交付を決定するというのは、尾山部長おっしゃった通りでございます。
 この週刊新潮の記事にも、芸術文化振興会は映画「靖国」に対する助成金に対して、「記録映画は社会性、政治性などのメッセージ性が強い作品が多く、『靖国』についても相当議論されたようです。しかし、専門委員会で助成対象として採択され、完成段階でも疑義があったわけではない。企画書から大きく違っていない以上、作家性を尊重する観点からここがおかしい、あそこが修正してほしいとはいいません」(基金部コメント)というふうに週刊新潮去年の12月20日号に書かれています。ここに書かれていることは事実でしょうか、もし見解が違うなら明確に述べていただきたいと存じます。

 尾山文化部長:週刊誌の記事の中の独立行政法人日本芸術文化振興会から助成金が支出がされていることは事実でございますし、またこれに対して同法人が、取材した記者に説明した内容に誤りはないと聞いております。

 有村氏:週刊新潮に書かれていますように、助成金交付映画の選定にあたっては何度も慎重な検討を行ったというのは果たして事実でしょうか。相当議論されたとご発言にありますが、選定に当たる専門委員の先生方は、何回会合を持たれたのですか。この映画の申請を審査するために開かれた正確な日時、時間を教えて下さい。質問通告はしてあるはずです。

 尾山文化部長:本件につきましては平成18年の9月14日に3時間にわたって審議がされております。その審議の前に申請された書類を各委員の先生方がよく読んでいらっしゃるところでございます。

 有村氏:つまり相当議論されたとおっしゃっていますが、実際にこの映画「靖国」も含めて16本の映画の審査をしたのは、9月14日の3時間だけでございますね。16本です。16本のうちの4本を選ばれたわけですが、実際に先生方が意見交換をしたのはこの3時間だけです。どんな議論がなされていたのですか。

 尾山文化部長:専門委員会では政治的、宗教的宣伝意図を有するものは除く等が定めてある助成金交付の基本方針に基づき、また、活動の目的および内容が優れているが、社会的に開かれているか、あるいは過去の実績から推測して実現可能であるか、予算や経理は適正であるかなどの評価の観点により審査が行われたと聞いております。ただ、専門委員会の議事録につきましては、先程来申しあげておりますように作成されておりませんので、具体的な審査内容については承知しないところでございます。

 有村氏:こんなに大事なことに議事録も記録の一つも残していない、「これは恣意的ですよ」とこのように非難されたときに、日本芸術文化振興会の判断の正当性をどう立証されるおつもりでしょうか。尾山部長も振興会ご自身も困られることだと思いますがいかがですか?

 尾山文化部長:えー、審査につきましては専門家の先生方に専門的な見地から自由に審議していただくわけでございますし、また、今後も審査の過程は公開しない取扱にしておりますので、通常このような場合は議事録は作成しておりません。

 有村氏:議論は公開できないとおっしゃいますが、では国民の知る権利を守るために国民の代表として議会に送っていただき、国権の最高機関である国会の公式な参議院の内閣委員会で岡田委員長の指名の下、質問通告もしっかりとした上で、私は質問を展開しております。すなわち私のとるべき手続きは正当にすべて踏まえた上での公的な質問でございます。
 この選考に当たられた専門委員の方々はボランティアでされているのではありません。報酬を公的機関の要請に基づいて、報酬の手当を受けられて専門委員となっておられるのですから、そのときにどんな議論があったのか、これだけ国民的な、マスコミも交えて、これだけの議論があるんですから、そのときの議論がどんなものであったのか、参加者にヒアリングをすればいいことだと思いますが、国権の調査権をそんなに軽々しく、軽視していただくのは極めて残念だと思います、いかがでしょう。

 尾山文化部長:あの、議事録を作成していないという事実を申しあげているところでございます。(そんなこと言っているんじゃないよ!、とヤジ)

 有村氏:通告してからでも、昨日の夜でも電話でみなさまに確認されればいいんじゃないですか。私たちは正式な調査権を行使しているんですよ。

 尾山文化部長:確認できた範囲で正確なところをお答えさせていただくところでございます。

 有村氏:正確な情報は何も出ていません。先ほどおっしゃっていただいたのは、基準を読んでいただいただけでございます。コメントを求めます。

 尾山文化部長:あの、現時点で確認できている、と、ご説明申しあげました。

 有村氏:(何かヤジがあったらしく)副大臣もおっしゃっていただいているように何の説明にもなっていません。どのような議論が行われたのか書面によって提出をいただきたいと、ご検討医いただきたいと存じます。文書でお願いいたします。週刊新潮に基金部が答えているように完成確認でも疑義があったわけではないというのは本当でしょうか。作品が完成したから試写をされた段階で、政治的宗教的宣伝の意図について疑義がまったく呈されないとしたら、それ自体、一体何をチェックされているのだろう、専門委員の先生方は目を開けて、助成金交付選定基準に照らし合わせて、この試写を審査していただいたのですか、と言わざるを得ません。大事な税金が原資となっている予算の執行です。文化芸術振興の名のもと、750万円の助成をするに相応しい映画かどうか、選定基準が満たされているかどうかのファイナルチェックとも言うべき、完成後の試写はいつどこで行われ、選考にあたった専門委員6人のうち、何人の方がこの映画を最初から最後まで見られたのでしょうか。また欠席されたのは何人ですか教えてください。

 尾山文化部長:完成試写会は平成19年の3月30日に、とうげん(?)虎ノ門地下室において行われております。専門委員の方は6名中4名の方が出席され確認されておるところでございます。

 有村氏:この試写会後、異論が出なかったのがある意味当然なんです。試写会後の専門委員の先生方のご意見を聞くような会合はその後一切開かれておりません。試写会が終わってはい、さようならということですね。そもそもこの完成後の試写をすることに、日当は一切払われていないのです。これでは日給も出しません。見るも見ないもボランティアですからね、ということになり、ファイナルチェックの機能を果たすべき完成品の試写を履行されなかったということに、とがめることはできませんし、会議も意見交換も開かれていません。このことで本当にファイナルチェックをしたって、おっしゃれるんですか?

 尾山文化部長:か、完成試写、あ、専門委員の、失礼しました。4人の専門委員の先生方が、完成試写会をご覧になった上で、え、あの、助成を、取りやめるような重大な変更はないということを確認していただいたと聞いておるところでございます。

 有村氏:その確認を一人一人とっていませんね。例えばファイナルチェックの機能を果たすべき完成試写品の試写、していない専門委員は2人いらっしゃるんですが、その方々に対して、完成ビデオを送付したり、そのあと送付して、あるいはCD―ROMを送付して、DVDを送付して意見を聞くというプロセスも取られていません。つまりファイナルチェックとしての試写の後、ご意見どうでしたか、かなっていましたかっていう意見の確認はなされていません。それでもファイナルチェックしたっておっしゃるんですか。しかも日当払わずに。

 尾山文化部長:あの、専門委員の6人の先生方のうち4名の先生方がご覧になって確認されているわけですので、まあ、ファイナルチェックと言ってよろしいかと考えております。

 有村氏:ですと、ですとですね。実はこの問答というのは私たちのみならず、多くのマスメディアが注目をしているんです。この問答、チャンチャラおかしいということは、私たちが判断するまでもなくマスコミによってみなさんが知ることになられます。そうすると文化行政の信頼が揺らぐわけですね。私はそこを心配しているんです。つまり、企画段階での書面で申請段階は審査するけれども、実際の映画の完成品、いわゆる出口の審査はなされていない。つまり、放映はしたけれども、そのあとどうでしたか?っていう確認は全然取っていない、出口の調査していないというのは、そのそしりを逃れられない現状ですが、今回企画書段階から、完成上映までに、という状況ですが、それに対してどうやってそのファイナルチェックをした先生方の意見を集めたっていえるんですか。をしていない。

 尾山文化部長:3月30日の完成試写会の場において確認されておるということを聞いておるところでございます。完成試写会において確認されている

 有村氏:つまり何もエビデンスがないということですね。さきほどから、何もエビデンスを一切出していただいておりません。試写が行われてその中に4人が参加したというだけで、そのあと先生方が何を見たのが、何がいいと思って、何が違和感を感じたのか、という意見の聴取は行われていません。つまり企画段階のでの申請は審査するが、出口はしていない。先ほど尾山部長が強弁された「ちゃんとファイナルチェックしてます。完成の試写もやっています」というのがいかに苦し紛れの答弁かというのが露呈したわけでございます。今回企画書段階、つまり助成金の申請段階から、完成上映までに変更がなされ、申請されたものにはどういうものがあるでしょうか。

 尾山文化部長:失礼しました。助成金の交付内定後、変更理由書が二度提出されているところでございます。1度目は、平成18年の12月でございまして、上映時間の変更。これは180分であったものが、120分にするということと、それから二つめは製作スケジュールの延長ということで、当初8カ月を予定しておったものが9カ月にするということでございます。それから2度目は平成19年の3月でございまして、一つは出演者の変更、二つめは共同製作者の変更、3つ目は助成金の追加、4つ目は協賛会社の取り消し、の4点でございます。いずれに変更につきましても専門委員が内容を見て助成決定に影響を及ぼすような変更でないと確認したときいておるところでございます。》

  《有村氏:スケジュールや上映時間の変更というのは私もよくあることだと思います。今おっしゃっていない中でも、映画のタイトルが変更されてますね。それから出演者も変わってます、共同製作者も変わっています。ご覧になってお分かりいただけますように、このパンフレットの右側のコラムにありますように、共同製作として書かれているのは、このチャンイーさんの会社と、北京電芸学院、青年電影なんとか、なんとか、北京なんとか有限公司ということでこれ全部これチャイニーズですよね。これが日本映画なんでしょうかねえ。つまり映画のタイトル、出演者、共同製作者、協賛にも変更をきたしています。映画の屋台骨そのものが変わっているんですね。あれもこれもと変わっているんですね。
 それで本名で申請しなければならない申請代表者、このチャンイー代表取締の名前そのものが、本名が変わっているんです。そしていつの間にか、製作総指揮者、ちょううんき(長雲暉)と読むんでしょうかね、旧名チャンイーということで、申請者の本名までが変わっているんですね。このことに対して、変更がほとんどなかったということを言い切れるんですかねえ。

 尾山文化部長:先ほど変更点について、私からご答弁させていただいた以外の変更については大変恐縮ですが、私、現在承知しておりません。

 有村氏:私が把握しているだけでも、しかも私がこれを本格的に調査したのは3日前でございます。質問が決まってからでございます。それでも私はこういう情報を入手しているんです。答弁される方がそれを把握していないというのは、事務方のスタッフさんも含めて、やっぱり答弁者、一生懸命チームを守ろうと頑張って下さっているんですから、あの、ご協力いただけますよう、調査権にご協力くださいませ。私は靖国神社賛成派、反対派というレッテルをつけること自体、与しておりませんけれども、企画段階では、靖国神社に対して賛否両論を材題とする、としていた文書が実際に19年の3月に出された変更理由書によって、いわゆる靖国支持者の主張はこの映画の対象にしないことが明確に申請をされています。この時点でこの映画が完全な「反靖国」となることが決定的になったものですが、これらの大規模な変更が行われても、問題ありという認識を、誰も専門委員の方々は、一切されなかったのでしょうか。反靖国となることが決定的となって、これは中国政府の歴史認識や主張そのものを取り上げる映画と、この時点で決定的になったわけですが、これに疑義を、おかしいな、何かあるんじゃないのかなと思われた人は誰もいなかったんですか。

 尾山文化部長:えー、完成試写におきまして、専門委員の先生方が内容を見て、助成決定に変更を及ぼすような変更ではないと確認したということを聞いておるわけでございます。

 有村氏:試写会を見たとおっしゃいますけれども、見た後に意見を聞いていない、つまりエビデンスを全然出していなんですから、それをロジックにされるのはご遠慮いただきたいと思います。他の先生方も説得力がないということをおっしゃっているんですから。別の聞き方をします。平成17年、2005年は終戦60周年でございました。終戦40年、50周年となる、1985年、1995年、2005年、つまり西暦の一桁が5になる年は、決まって中国、韓国が歴史認識を外交カードとして日本を揺さぶらせる戦略にきています。そして私たち自身も、歴史に向き合う機会から逃げることはまったく許されません。しかし、この平成17年の大騒動があった2005年の翌年に申請が出されているんです。こんなあったり前の、みんなが理解している政治的な意図が見抜けないような、社会人としての常識的感覚がない人ばかりが専門委員になっていらっしゃるんですか。

 尾山文化部長:専門委員の先生方の判断としてはこれは政治的な宣伝意図は持たないと判断をなされたということでございます。(何を言っているんだ!とヤジ)
 有村氏:じゃあ、専門委員の先生方、お給料出てますから、どうしてそう考えられるのか、どうしてこれが政治的意図がないというふうに断言できるのか、その根拠を示していただきたい。
文書でお出汁いただきたいと存じます。
この専門委員というのはどういう基準で選ばれた人たちでしょうか。

 尾山文化部長:映画について幅広い学識を有する人の中から、日本芸術文化振興会において選任し、委嘱しているものでございます。

 有村氏:幅広い見識を有しということでございますが、専門委員の一人である「Y氏」、この方の信教の自由、思想の自由ということを尊重して昨日は通告で明確にそちらにお伝えしておりますけれども、Y氏とこの場では言わせていただきましょう。Y氏は「映画人9条の会」のメンバーであり、その旨の発信をされていることを日本芸術文化振興会はご存じでしたか。9条の会というのは、ご承知の通り憲法9条をめぐって護憲という立場で政治的メッセージを明確に打ち出し活動をされていらしゃる団体です。その映画人9条の会のメンバーであること、ご存じでしたでしょうか。

 尾山文化部長:日本文化芸術振興会におきましては、専門委員の委嘱の際の先生ご指摘の専門委員の方が、ご指摘の会のメンバーであることは承知していなかった、と聞いているところでございます。

 有村氏:先ほども申しあげたように私がこの調査に乗り出したのは3日前でございます。こんなことさえ知らなかった。私たちがインターネットでも検索できる情報を日本芸術文化振興会は把握もしないで専門委員を選んでらっしゃるんでしょうか。専門委員の中立性、もちろんYさんにも思想の自由はあります。そしてそれは尊ばれなくてはなりません。しかし常識に照らして公正な立場で審議されたとは到底思えない判断が次から次へとまかり通っている現状を鑑みますと、このY氏の政治的思想的活動が当該映画の助成金交付決定に影響を与えたのではないかという、国民のみなさん、私たちの疑念を、振興会の公的責任として払拭していただきたいと思います。どうか払拭してください。ご意見、説明をお願いします。

 尾山文化部長:専門委員会は基本方針や評価の観点をもとに、6人の専門委員会が合議の上で、審査が行われ、助成が決定される仕組みを取ることで、一人の委員の意見が大きく影響することがないような仕組みにしているということを聞いているわけでございます。

 有村氏:つまり思想的には大きな信念を持っておられる方が、入っていらっしゃったということで、その影響を与えたという疑念を払拭するにはあたっていない、そんなお答えだと私は認識しています。そしてこの「靖国」のパンフレットにも書かれていますけれども、「そして、知られざる事実がある。靖国神社のご神体は日本刀であり、平成8年から敗戦までの12年間、靖国神社の境内において靖国刀が鋳造されていた」というふうに書かれていますけども、これは事実誤謬でございます。しられざる事実があるといって、靖国神社のご神体は日本刀であるというふうに主張されていますが、この認識事態が誤謬なんです。事実誤認でございます。これは私自身が靖国神社の広報に問い合わせています。神社で大切にされていらっしゃる神剣、神の剣は、一般的に世に言う日本刀、片刃で、ワンエッジですね、片刃で反りのある日本刀とは形状も異なっておりまして、このご神体は日本刀ではありません。この誤謬を知られざる事実として、ドキュメンタリーとして豪語されること自体が大変に遺憾なことでございます。
 もちろん、中国の監督が外国語である日本語で基礎事実を理解するのは難しいのかもしれませんが、このご神体について靖国神社に事実確認や問い合わせも一切されずにこの事実誤認をドキュメント称し、広く喧伝されていること自体が欺瞞だと思いますが、やはり文化的考証などの前線に立たれるはずの文化庁ではないんですか。この点コメント下さい。

 尾山文化部長:日本芸術文化振興会の専門委員会においては、映画全体の企画を審査して助成を決定されたということでございます。
 有村氏:この誤謬に対して、こんな誤謬をドキュメントだというふうにおっしゃっている、文化の考証をしていかなきゃいけない文化庁がこのようなコメントをされなきゃいけないということ、これが周知の事実になって信頼を失うことを私は極めて残念だと思います。映画の中でもっとも多くの時間を割かれ登場される刈谷直治さんは、靖国刀を造っていた現役最後の刀匠でございまして、現在90歳のご高齢です。「美術品として純粋に靖国刀匠、匠のドキュメンタリーを撮りたい」という若い中国人の青年の申し出に、刀をつくる自らの映像を撮影することは承諾され、「これが私の現役最後の仕事になるなあ」、と覚悟を決めて協力をされました。
 映画パンフレットによると「キャスト」というふうに刈谷さん書かれていますが、この刈谷さんは実際には本映画でキャストになることをまったく知らされておらず、このことを承諾されていないばかりか、完成品の映画を見る機会すら与えられていません。一時、進行過程での映像をご覧になって、当時政治問題化していた小泉総理の参拝映像や終戦記念日の靖国境内の政治的喧噪の映像とまぜ合わせて刈谷さんの刀をつくる映像が交錯されていることに違和感を覚え、ここからです、刈谷夫妻は不安と異論を唱えられました。すると刈谷さんの自宅に赴いた李纓監督と、助監督のナカムラさんは、「この映画には日本の助成金が出ているし、助成金を受けているというそのマークもついているから、大丈夫ですよ」と夫婦をなだめていらっしゃいます。助成金が公的お墨付きとして使われ、刈谷さん本人がキャストに仕立て上げられる、本人は嫌がっているんです。キャストに仕立て上げられることを承諾するよう、助成金のマークが入っているから大丈夫ですよ、日本政府も助成しているんですよ、という説得の材料になってしまっています。このような経過から最終作品は、刈谷氏の善意を踏みにじっており、刈谷さん夫妻はこの映画において刈谷氏の肖像が入ることをまったく承服しておらず、作品から刈谷さんの映像を一切外して欲しい、と希望をされています。これは私自身が一昨日、平成20年3月25日、刈谷さん本人と確認をとりました。
 このパンフレットにのっている制服姿の青年、この青年は現役自衛官であり、彼が靖国神社に参拝しているところを、この映画「靖国」をつくった人が無許可で撮影をし、その映像が無許可でこの映画に使われ、このパンフレットにおける掲載がされていることもこの自衛官の方は一切しらなかったんです。この現役自衛官の方がたまたま靖国神社にお参りしたときに撮られた、勝手に無許可で撮られた肖像権はまったく守られていないというのが、常態化、今も続いています。
 事実誤認をドキュメンタリーと主張し、10月17日の霊璽奉安祭をはじめ、撮影や禁じられている場所や時においても撮影し、知らない間にキャストに仕立て上げられた刈谷さんのお気持ち、希望を無視して上映を重ねるなど、手段を選らばない取材、撮影によって肖像権を蹂躙された人々との間に数々のトラブルを起こしているこの映像を文化庁が、芸術文化振興の名も下で、公金を使ってまで後押しすることが果たして適切なんでしょうか。(とんでもないよ、そういうのは!とヤジ)

 尾山文化部長:日本芸術文化振興会における映画の助成におきましては、企画書の内容を審査基準に照らして審査し、完成試写会において審査内容と大きな違いがないかを確認しているところでございますけれど、個々の映像がすべて肖像権の問題をクリアしているかどうかまでは、審査対象としていないということを聞いておるところでございます。

 有村氏:個々の肖像権じゃないんです。刈谷さんにしてもこの人にしても。キャストって本人は承諾していないのにキャストって書かれているし、本人の映像が使われているんですよ。のべつまくなし、無許可のことを繰り返している映像なんですよ。これが文化振興なんですかねえ。これが日本の映画なんですかねえ。そして今おっしゃるその日本映画の助成ということでございますが、この日本映画とは配布資料のように、日本映画とは国民、日本に永住を許可されたもの、また日本の法令によって設立された法人によってつくられた映画を指しています。つまり、日本の法令によって設立された法人が、例え構成員がすべて外国人でもOKということになります。ノルウェーの人々によって構成される法人が、ケニアのキクヨ族を撮った映画も日本映画というカテゴリーになってしまうんです。不思議な定義だなあ、と思います。
 この問題を契機に助成の対象となる日本映画の定義を見直しして、フェアに公平に助成対象を審査して、信頼される文化行政になるよう出直されたほうがいいと思います。そしてそもそも政治的、宗教的宣伝意図がないこと、という助成金の申請要件を満たしていない映画を助成してしまったことに鑑み、この助成金返還のぜひを今一度検討されることを希望します。文部科学大臣政務官のお答えを希望します。

 保坂政務官:大変ご指摘をいただいているところであります。ただ今ご質問された最後のところの補助金の問題につきましては、十分協議をしなければならんところもあろうかと思いますが、いずれにいたしましても映画「靖国」につきましては、私ども芸術文化振興基金の助成にあたって独立行政法人の振興会において所定の手続きに従い、審査を行ってきているところであります。十分本内閣委員会で有村先生のご協議、ご指摘、またこれらのやりとりを聞いておりましてですね、今後内容に適切な審査を務めるよう努力をしなければいけないなと、こう思っているところであります。

 有村氏:今政務官としてのご答弁をいただきました。政治家としての先生、今の答弁を聞いていていかにひどい手続きでいかに杜撰な審査をされているかというのが明確にこの一時間でなったと思います。そのご感想を、チャンチャラおかしいということが次から次へと出てきているんですね。このやりとりの聞いていらしてのご感想を求めます。

 保坂政務官:文化行政に当たりまして、特に映画は最近世界的にも国民の中でも普及されるものでありまして、十分今のやりとりの中で、これの審査については十分所定の手続きと等々、検討するところは大変あるというふうに個人的には思っております。

 有村氏:先ほどの政務官のご答弁に、本当に真摯に聞いていただいて、この助成金の要件を満たしていない映画を助成してしまったことに鑑みて、返還金返還の是非を検討されることを希望して、それも重要な観点だというふうに、私は聞きました。どうかこの内閣委員会でその検討していただいた結果を報告をしていただきたいと思います。これに関しては私自身の判断ではいけませんので、委員長をはじめ後ほど理事会でご検討いただけたらありがたいと存じます。

 委員長:後日理事会で協議をさせていただきます。

 有村氏:今回のことに関しては国民としても文化行政を応援したいと思っている議会人としても、極めて残念なことだと持っています。やはり正式なフェアな審議をしていただきたいなと思っております。しかし、芸術文化振興会の名誉のために私は申しあげます。今回のことは極めて遺憾でございますが、この芸術文化振興会は国立劇場で歌舞伎や文楽を、公演を後押ししたり、あるいは琉球の舞踊音楽を上演すう国立劇場沖縄を持ってみたり、あるいは国立能楽堂をしっかりと運営されたり、本当にいい活動をされているんです。日本人の文化をしっかりと応援していくように、一生懸命やられているんですね。
 今回の助成金の原資は税金なんです。公益に資する活動をするという信頼があってこその文化行政です。国民から慕われて支持されてこその文化振興でございます。この原点をしっかりと心に刻んで、今の検討を再検討していただきたいと思っております。最後に私自身、今までの質問はすべてロジックだけでやってまいりました。私自身靖国神社に対してどう思っているかというと、右翼も左翼もないと思っています。どんな立場を取るにせよ、もちろんそれは自由です。
 しかし、この靖国神社というのは本来、御霊と静かに向き合う場所で、国の未来を信じて命を捧げられた御霊やその人、お父さんに一度も抱かれたことのない子供たちが、お父さんの無言の遺骨を抱かねばならなかった、そんな方々がもう60歳、70歳になって、唯一お父さんに会える、好きだった恋人に会える、あるいは息子に会えるというところの遺族のお気持ちに静かに心を沿わせる人間としての常識は持たねばならないと思っています。
 やれ賛成だやれ反対だとプラカードを片手に、意見の異なる相手をそれぞれの数の論理や、声のボリュームで威嚇して思想的に相容れない相手をにらみつけて中傷合戦をするイデオロギー論争の場であり続けることは極めて御霊やあるいはご遺族に対して不遜なことだと思っています。そういう意味でこの映画を助成金、助成をしてしまってオーソライズしてしまった文化行政の過失というのは決して小さくない、極めて残念だ、私たち裏切られたなあという気持ちが本当にしています。この映画の助成金選考の轍を教訓に国民から信頼される文化行政、助成金の適切な執行が行われることを切に願って、私の質問を完了させていただきます。ありがとうございました。》


<阿比留瑠比さんのページより転記>
http://abirur.iza.ne.jp/

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古井戸

長すぎて全部読めなかった。

>そういう意味でこの映画を助成金、助成をしてしまってオーソライズしてしまった文化行政の過失というのは決して小さくない、極めて残念だ、私たち裏切られたなあという気持ちが本当にしています。


ええっ?助成金つのは、 映画のメッセージ(主張に)同意して、出すモンじゃナインすよ。 わかってないねえ。

。。まあこういう非文化的な人物の存在を明らかにしただけでも、稲田らノーターリン議員の行動は有意義だった。

監督は、この騒ぎもフィルムに撮って、ビデオにするときには<増補版>を出して欲しいな。これも<YASUKUNI>の一部。トモミチャンにも登場してね。
by 古井戸 (2008-04-02 08:55) 

元気

はじめまして。元気といいます。
コメントを有難うございます。

本当に、長くてごめんなさい。
私は、最初にこの資料を目にした際には、プリントアウトして、マーカーでアクセント(笑)を付けながら読みました。(笑)

質疑応答を書き下ろした文を記録(資料)として残しておくことが目的でアップしました。
貼り付けたアドレスから、映像も見れます。(書き下ろしの通りでした)
国会中継とかで流れない映像らしいので、余計に資料として残しておこうと思いました。

この質疑を読むと(映像で見ると)、
いかに税金がイイカゲンに使われているか… 腹立たしくなります。
たかが(?)750万円ですが、されど750万円。
これは、本当に氷山の一角です。
どれほども税金がイイカゲンな使われ方をしているのか…
また、これからもどれほどのお金が注ぎ込まれるのか…
そのツケは、必ず、子孫に受け継がれていくわけで…
今の時代を生きている私達、大人の責任の重さを感じます。
(とても、限りなく無力なのですが)
せめて、「知る」 ための一歩を踏み出さないと始まらない。
私は、最近、真剣にそう考えています。

映像では、映画だけでなく、国家機密漏洩の問題の質疑もあり、とても興味深い内容も入っています。
100分にも満たない(100分近くもある!)質疑ですが、私にとっては、問題の根深さを知る良い機会となりました。


by 元気 (2008-04-02 17:14) 

いつか

たまたま立ち寄らせていただいただけですが、横から失礼いたします。

>質疑応答を書き下ろした文を記録(資料)として残しておくことが目的でアップしました。

文書で記録したものは、わざわざ採録しなくても、下記からいつでも検索、読むことが出来ますよ。

http://www.sangiin.go.jp/japanese/frameset/fset_b07_01.htm

ちなみに上記会議録は
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kaigirok/daily/select0101/169/16903270058003c.html

問題の根深さ?
そうですね。
足元の矛盾にさえ気がつかない議員達が、自分達の思想信条に合わない
作品を根掘り葉掘り検閲する・・・
日本の未来のために命を落とされた人々の魂は、戦前に戻るなと靖国で
泣いていることでしょう。

by いつか (2008-04-10 13:51) 

元気

いつか さま。コメント、ありがとうございます。
コメントしていただけて、とても嬉しいです。

アドレスの貼り付け。ありがとうございます。
今後、参考にさせていただきます。

>下記からいつでも検索、読むことが出来ますよ。

さて、いつでも、読むことが出来ますか?
簡単では無いような… ちなみに、私には見つけられませんでした。
目当てのモノが有るかどうか… 調べるだけでも時間が掛かりそうです。
で、読みたいときに読めて、(ブログという手段を通して)誰かの目に触れれば幸いと思い貼り付けさせていただいてます。

>足元の矛盾にさえ気がつかない議員達が、自分達の思想信条に合わない作品を根掘り葉掘り検閲する・・・

いつかさんが、そう考えられる根拠は何ですか?
どこに、その裏づけがありますか?
「足元の矛盾にさえ気付かない議員」
ダレでしょう。福田首相? 小沢代表?

根堀り葉堀りの検閲。確かに、新聞の報道ではそんな感じに報道されていました。
それこそ根拠も無しに、です。
私は、その根拠を捜していて、この資料に辿り着いたということです。
この質疑を読むと、新聞で報道されないことが一杯です。
そして、その報道されていないことこそ報道されるべきことだと… 強く感じました。
だから、あえて、貼り付けたということです。

>日本の未来のために命を落とされた人々の魂は、戦前に戻るなと靖国で泣いていることでしょう。

国益よりも私利私欲で動く議員と「今の生活」 にしか興味が薄い日本人。
命をかけて守った日本の未来のはずだったのに… 哀しくて涙も出ない気がしてなりません。
「戦前に戻るな」 とは、どういうことでしょう?
日本は、戦前も戦後もともに資源が豊富な国だとはいえません。
自給率の低さを考えて下さい。輸入に頼る国がどういう結末を迎えるか…
日本が大戦に突入した理由を考えて下さい。
私には、「戦前に戻るな」よりは、
「原始時代に戻れ」 の方が、まだ説得力がある言葉のような気がします。

言葉には裏づけが必要です。
観念や感じだけでは、思い込みになってしまう危険が伴います。
そのために、私は、(裏づけを取るために)資料というカテを作っています。

知らないことばかりです。
どうか、色々と教えて下さいね。よろしくお願いします。


by 元気 (2008-04-10 23:16) 

元気

最近読み始めたブログ、ntさんの日記。

公開された映画『靖国』 についての産経の記事が取り上げられており、
核心を突いた、とても良い記事なので、アドレスを貼り付けておきます。

http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080511/acd0805110839007-n1.htm

さらに、本日付けの私のブログでも記事を書きたいと考えています。


by 元気 (2008-05-11 20:08) 

元気

今年は、まだブログの更新をしておりません。
他の方のブログを拝見していて、
ふと、いつから、靖国に興味を持ったのか、気になりました。

どうも、初めて出て来る記事がこの記事のようです。
この記事は、資料の形で作成してありましたが、
今、振り返ると、残しておいて良かったと考えています。

コメントをお二人の方が残して下さいました。
丁寧にURLも貼り付けて下さいました。
こちらでも読めるということでしたが…
今では、もう、読むことが出来ません。

月日というのは、流れていきます。
そして、たった2年前のことさえ記憶のカケラでしか残らないこともあるということ、改めて、感慨深く思いました。
さらには、この記事を書いた頃との気持ちの変化についても、改めて、感慨深く思いました。


by 元気 (2010-01-06 16:00) 

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