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郵政をめぐる報道と世論 [草莽崛起]

不動産売却等に関する第三者検討委員会の報告書
読まれましたでしょうか?

マスコミ報道や世間のウワサを信じてはなりません。
マスコミやウワサは、無責任なものだからです。
しかし、郵政民営化を巡るあらゆる責任は、間違いなく国民が負うことになります。
そして、全ての政治の責任は、その国に住む国民が将来にわたって負うのです。
日本に住む外国人が責任を負うのではないのです。
だから、日本人としての責任と覚悟が必要です。だから、
「日本は、日本人だけのものではない」 
は、とても無責任な言葉なのです。
責任を放棄するということは、権利を放棄することです
無責任な言葉を乱発する鳩山由紀夫氏に悪意が無いなら、
言葉の持つ意味(言霊)を理解していらっしゃらないのかも知れません。
理解していないようなら、分かってもらわねばなりません。
おそらく、厳しい批判と排斥は逆効果になると思います。
そして、どんなに大変でも丁寧に努力を重ねるしかありません。

マスコミは、原則として営利を目的としています。
ゆえに、週刊誌や新聞をそのまま信じては判断を誤ります。
ネットで得る情報も同じです。
情報は、適切なソースの裏づけなしでは、真偽混在しているものなのです。
そして、真偽混在した情報から正しい情報を得ることは、不可能に近いのです。
では、どうすれば正しい情報が得られるのか。それは、

適切な情報を正確に捉えて把握する以外にありません。

それが一番の近道なのです。
急がば回れ。とは巧く言った言葉です。

日頃の不満を政府や官僚にぶつけても問題は解決しません。
国民に跳ね返ってケガをする(損害を被る)ことになりかねません。
だから、問題解決のためには、冷静に対処することが必要です。
ゆえに、疑念が大きいほど、冷静にならねばなりません。
そのためには、適切な資料を読むことが必要です。

郵政をめぐる報道。
鳩山氏の辞任。麻生首相の対応。西川社長の処遇。
それらのことを適切に判断するのに最適な資料は、
不動産売却等に関する第三者検討委員会の報告書です。

今年2月に西川社長の諮問機関として設置された、不動産に関する第三者検討委員会の報告書です。
日本郵政株式会社に資料の提出を求め、資料の点検・査読、関係者からのヒアリング、現地視察まで敢行し検証が行われています。
その検証結果をまとめた報告書が、「不動産に関する第三者検討委員会の報告書」 だからです。

日本郵政HP
「不動産売却等に関する第三者検討委員会の報告書」
http://www.japanpost.jp/information/other/pdf/report01.pdf
「報告書【要旨】」
http://www.japanpost.jp/information/other/pdf/report_point01.pdf

急がば回れ。ぜひ、要旨でなく本文をお読み下さい。
(本文を読まずに、先に要旨を読むと分かりにくいです)

様々な制度上の不備があることは否定出来ませんが、
西川氏の管理責任が問われるような重大な失点は確認出来ないのです。

報告書の内容は微にいり細にわたっており、多角的な視点で分析検証を行なっています。
その結果、不備があっても不正はない。という結論が出ているのです。

しかし、報告書で不備とされていることは、
どの程度の予見が可能であり、回避の努力をしたか。なのです。
それは、事後に事前の予見の程度の話であることを忘れてはなりません。

さらには、鳩山邦夫氏が自らの進退を賭けてまで、なぜ西川社長の辞任を要求したのか。
社長の辞任を正義と掲げましたが、正すべき不正は認められないのです。
鳩山氏の疑念(?)を晴らすことが出来なかったのは何故なのか。
責任が誰(どこ)にあるのか考えてみました。(注:責任の重さの順ではありません)

1、西川社長
2、麻生総理
3、マスコミ
4、国民
5、鳩山氏自身

全てに責任があります。置かれている立場によって責任の度合い形態が変わるに過ぎません。
一番の理由は、報告書の理解(読み込み)が足りないことだと思います。

1.西川社長の責任
これほど世間の批判を受けることを予め予想して議事録や稟議をし、最高責任者としての責務を果たしたのか。
報告書の内容を全て頭に入れ、マスコミを利用しての国民への説明責任を果たしたか。
報告書を分かりやすい言葉で国民に周知することを怠っていないか。

2、麻生総理
民営化の責を西川氏一人に負わせるような事態が適切であったか。
鳩山大臣の責務について、十分に知らしめる努力をしたか。
西川氏と鳩山氏を同席させて、誤解を解く努力を十分に果たしたか。
鳩山氏の人格の十分に掌握していたか。買いかぶっていた(信頼しすぎた)のではないか。

3、マスコミ
報告書の内容を意図的に報道しなかったのではないか。
センセーショナルな数字を誇張し、数字の正確な意味についての報道を怠ったのではないか。
正当に西川氏の努力と成果を報道したか。意図的に報道せず、スケープゴード化を意図しなかったか。
鳩山氏を意図的に持ち上げる報道をしなかったか。
国民を扇動し、民営化反対路線に加担。国益を損なう報道を意図しなかったか。
売れるため、視聴率を得るために、視聴者、購読者を意図的に誘導しなかったか。
(マスコミを通じて発言する人間や資料に偏りが無かったか)

4、国民
自己の鬱積した感情の捌け口としてマスコミを利用しなかったか。
報告書を的確に捉え把握していたか。
政治不信、官僚不信を過大に投影しなかったか。

5、鳩山邦夫氏自身
職務を自己の思い込みで乱用しなかったか。また、思い込みだと疑わなかったのか。
国や党の利益を個人の思いよりも優先したか。
報告書を精査し十二分に把握していたか。
西川社長や麻生首相との意思の疎通のための機会をつくり努力をしたか。
マスコミや国民を自己の欲望のために利用しなかったか。

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ケンカ両成敗。そう考えるなら、成敗されるのは、西川氏と鳩山氏だけではありません。
麻生首相、マスコミ、国民も成敗されねばならないでしょう。

報告書では、西川社長の不備は否定出来ないこと指摘されています。
ですが、社長としての資質や進退に影響するほどの重大な過誤は認められていません。
完璧な人間も完璧な社会もありません。
至らないことの多い人間で社会だからこそ、
己を尊重するのと同じように、他を尊重するのではないですか?

まるで、己を守るために他を排斥するような、整合性を欠いた

「郵政をめぐる報道と世論」

では、子どもらに何と説明できますか?
大人が立派な手本を見せねばなりません。

他者を排斥し批判することからは、明るい未来は見えて来ません。
毅然とした態度は、自己を重んじるのと同じく他者を重んじることから生まれます。
今一度、「郵政をめぐる報道と世論」 について、胸に手を当てて考えてみると良いと思います。

と、私も…

はい。とても至らないことばかりでした。

しかし、過去を謝罪する日々で毎日を過ごすことは、誰のためにもなりません。


それでは、私達に何が出来るのか。おそらく、

◎マスコミの報道を鵜呑みにしない。
◎ウワサを本当のことと思い込まない。
◎考え判断するための確かな資料(ソース)を探す。
◎スケーブゴートを見つけてウサ晴らしをしない。(集団イジメに加担しない)
◎良心に恥じない行動をする。

だと思います。
そして、もっと、政治のことを、生活と密着した当たり前のこととして話す世の中になれば良いと思います。
難しいことは考えても分かりません。一人では何も出来ません。
けれど、調べもせず、与えられる情報を鵜呑みにし扇動されることは危険です。
一人でも出来ること。あるのです。(◎は一人で出来ます)

日本の未来がどこに向かっているのか…
日本の未来を決めるのは、間違いなく、今を生きる私たちなのです。


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(追記)
先日の6月16日。「みのもんたの朝ズバッ!」 に、細田幹事長が出演されていたそうです。
ブログで発言録をアップされている方がいらっしゃいますので、ぜひ、御覧下さい。
マスコミのおかしさ。

無理が通れば道理が引っ込む 異常さ。
如実に表わしていると思います。

「たむたむの自民党VS民主党」 ブログ
『細田幹事長出演「みのもんたの朝ズバッ!」 発言録』
http://tamtam.livedoor.biz/archives/51172358.html#comments





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たいせい

 民主主義が意思決定に於いて間違った判断をしやすく不備な政治システムであることはもはや万人に認められつつあることだとは思いますが、この一点に於いて今もなお光を放ち存在を認められているのは「皆が参加して意志決定を行う」ということよりも、「良い結果も悪い結果も、皆が責任と結果を等しく享受しなければならない」と言うことであると考えています。

 元気さんが冒頭仰っているように、何か事が起こった場合に責任を他人のせいにして自らは知らぬ存ぜぬという姿勢を取るのではなく、有権者一人一人が自らの責任を自覚し当事者として納得いくまで調べ、憲法で認められている一人一人の参政権を行使することだと思います。

 ニュースなどはワイドショーのように面白おかしく見るのではなく、当事者としての自覚を有権者一人一人が持たなくては、民主主義は崩壊してしまいますね。
by たいせい (2009-06-18 11:12) 

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