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『麻生太郎元総理が解説する経済』 前編 (ふるさと対話集会in高槻) [日本の将来考]

経済の基本を勉強しましょう。
とても分かりやすい、良い動画があります。[揺れるハート]

ふるさと対話集会(2010.05.24)
大阪、高槻 麻生太郎元総理大臣 経済編 前半です。麻生政権の予算75兆と鳩山政権の予算93兆、税収減、予算増について、政府の事業仕分けや構造改革と企業倒産、自殺について、国家予算の配分と国家支出、景気対策について等を聞いています。子供手当、GDP 国債 事業仕分け、国債は借金ではない国民の貯金だということがわかりやすく説明されています。BochiBochi会


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基本的には、景気が悪いために、法人税収が大幅に減収する。
そして、法人税が落ちた結果、税収が減る。もちろん、消費税の収入も減る。
全体の収入が減る。

これは、自民党政権がこのままやっていたとしても、税収が落ちたということに関しては十分に覚悟しておかねばならなかっただろうと思いますね。
それは、民主党だから、激減したということは無いと思います。

それから、今の世の中で、増えた部分のどの部分がオレンジ色部分の支出が増えている、
借金が増えているという形になっているんですが、いわゆる政府支出が緑色の部分含めて、
増えた部分を何に使っているか。公共工事は17%(訂正:18.3%)減らした。
分かり易く言うと、公共工事はよく例に引くから、公共工事が減った。
その他色々なものを切った。
子ども手当てを切って、色々やりますとか、細かく例を言っても始まらないが…

そういうのをやった結果、政府が支出する民間への仕事が、
公共工事を例に上げると、17%減ってるんだから、その分だけ雇用が減る。
雇用が減るというのが、一番の問題であって、自由民主党というか、私のときは、少なくとも、
今は、リーマンショックという、しばらくしたら教科書にも載るような、
1927年のウォールストリートの株の大暴落に匹敵するぐらいの記事として、
将来、学校の教科書に載るような、リーマンブラザーズの倒産というのがあるのだけれど、
これによって、世界が金融収縮というのが起きたために、世界は一挙に景気体質が変わって行った中で、どうやって、日本という国の景気を維持するか。
というのが、最大の万目。

景気を維持するためには、目先、会社でいえば、雇用を切っていくから、よういう意味では、
雇用調整助成金という名の補助を出して、雇っておいていただいたら補助を出します。とか、
会社が資金繰りがつかないから倒産するというなら、中小企業金融というのをつけます。20兆。

そういったので、企業が倒産をしないように、雇用が失業にというのにならないようにするのに、
これを優先順位の一番に持って来た
のですが、それがほぼ一巡した段階では、次の段階としては、
景気を回復させて、仕事というのを作る、というのが必要になります。

その仕事が少なくとも雇用に結びつく仕事というのであれば、
少なくとも目先、短期的には、公共工事が一番即効性があります。したがって、どのみち新幹線とか、どのみち学校の耐震構造とか、どのみち電柱の地下埋設というのが、
どのみち、やんなくちゃいけないんだったら、金利が安い。土地が安い。工事費が安い。工期が短い。
やるなら今だ。はっきりしてるよ。こんなもの。


土地の値段が上がって、金利が上がってから、投資するなんて、そりゃあ、二流の経営者がやること。
一流の経営者は、一番安いときにやる。どのみち、やらないといけないんだったら。だから、やるなら今。私は、そう思ってますけど、
それが、全部切られるという話になったら、景気は悪くなっていって、
その分、子ども手当てに何兆円とか、なんとかいう話は、優先順位のつけ方が、我々とは全く違う。そう思います。

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ことは、一番元の元をずっ~と辿っていかないと、目先をいくら触ってもダメ。

元というのは何かというと、1992年。いわゆる、バブルというのが85年から始まった、あのバブルが、
飛んだといわれるのが89年に飛んだというのはウソで、実は、株価が、39,980円つけた、
あの株は、12月に終わりましたけれども、土地はまだ上がり続けていた。

92年、操業規制という名の土地の融資に対する規制をやった。
結果として、土地というものに対しては、一切投資が出来なくなって、土地の価格が暴落した。
土地ってのは、資産ですから、会社をやっていれば分かるけど、会社の中にあっては、
土地という名の資産を担保にしてしか金を借りられない。

銀行は、個人の能力を査定して、事業内容を精査して、投資をするかしないかを決める。
そんな、能力は、日本の銀行には無かった。
土地を持っている人には金を貸した。土地を持っていない人には、金を貸さなかった。
したがって、土地本位制という言葉が出来たくらい。

その土地の値段が、驚くなかれ、87%差があった。
6大都市で。坪100万円の土地が13万円になった。ということで、いいですか…

100万円の担保があれば、銀行に行けば、だいたい、7ガケで70万円は、金が借りられた。
それが、13万円になった。

13万円の7ガケしか、金は借りられない。残り(70-13=)57万円が足りない。
足りなくなったら、追い担保出して下さい。と、金融界から、言われたはず。
あればいいけれど、無いから。
基本的に、企業は、新しく銀行から金を借りることは出来ない。
資金繰りもつかない。したがって、資産は売った。さらに、土地は下がった。
物価は下がった。土地が下がった。そして、資産では、当時、ゴルフの会員券など…
全部、バブルが吹っ飛んだのが、92年以降の話ですよ。

バーンと下がった。
下がるとどうするかというと、銀行にみんなお金を年間、89年台末、90年台前半までは、
年間、民間は、銀行から50兆円くらいお金を借りてた。
その分を一斉に、資産の価値が下がって、銀行は金返せ返せと言うんだもの。
一斉に金を借りるより、借金返済を優先した。

経済用語でいうと、利益の最大化。
利益を最大に増やすのではなくて、債務の最小化をはかった。

結果として、これ、レベルとすると、これまで金を借りてた銀行、企業が、
ずっ~と、帰り始めている。今は、返済の方が多い。
分かる? 

銀行は、金貸しだからね。銀行といえば聞こえが良いけれど、やっていうことは金貸し。
お金を貸すということは、借りる人がいないと成り立たないんだから。

だから、金を借りる人がいなくて、全部返し始めると、銀行は成り立たなくなる。
返済が30兆。増えた。プラスマイナス、80兆の差が出た。
これが、1995年、96年にず~っと起きた。事実ですよ。

                                        後半に続きます。

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