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ほぉ、ほぉ、蛍(ホタル)、こ~い♪ [日記]

いやぁ… 
長く生きているのに、この歳になるまで、蛍と遊んだことが無く(ま、蛍は遊んでくれないか)…
会社の同僚のお住まい(河内長野)の近辺で観れるということで、
喜んで行ってまいりました。土曜日のことです。
初ホタルでした。

美味しいお酒と料理たち…
胸襟を開いて話が出来る同僚が居るということは… 幸せなことですね。
とても良い職場なんで、普段も(節度を持って)ホンネ出しまくりでお付き合いしていますが…
お酒でもって、さらに口が滑らかになるのも良いものです。
とても良い時間を過ごせました。

友人宅の玄関先からも蛍は見えるのですが、
蛍観賞、秘密のスポットへ。少~し移動。
それは、超裏情報による秘密のスポット。ヒ・ミ・ツの場所だったんです。 [ぴかぴか(新しい)]


実は、パークスでも、14日、15日の両日は、「蛍観賞」 のイベントが有ったのですが、
なにしろ少ない人数(300名)なもんで… 整理券は、何時間も前から並ばないと、手に入りません。
去年も開催されていたのですが… 手に入らなかったのです。 [ふらふら]
去年、翌日の月曜の夜。行ってみましたが、残念ながら蛍を見ることは出来ませんでした。
だから、蛍観賞が出来ると知ってどれほど嬉しかったか… [もうやだ~(悲しい顔)]


蛍。
ほたる。ホタル。
なんとも、可愛らしい名前の昆虫です、よね。
でもって、初めて見た蛍は…
ゆら~り、ゆらりと… 飛ぶんですよ。
でもって、ずっと、灯かりが点いているワケじゃあない。
点ったり、消えたりする。それは、スイッチを切るようなオン・オフ感でなく、
しっかりとした光(昼光白?)なのに、柔らかい点き方と消え方なのです。
それが、ゆぅらり、ゆらりと漂うように…
なんと幻想的な(!)光景なことか。
水のコポコポという音が静かに聞こえる中を、竹林の中を、水の上を、水草の上を…
ゆら~り、ゆらり。漂っている、のです。

チカーリ、チカリ。(音はしません!)
コポコポ…
視界180度の中を静かに移動する蛍。
羽音は聞こえません。
それを、草むらの地べたに座って、呆けて観る女3人。
時間の流れがゆ~っくりと… 過ぎていくのを感じました。
こんな贅沢な時間が持てるなんて… なんて幸せなんでしょう。
それも、美味しい食事とお酒の後で… なんて素敵なんでしょう。
極上の時間の過ごし方。だと、私は、思いました。
(蚊に、しこたま血を吸われましたが。ボリボリ…)

観ているとき、一匹の蛍が、そばの枝にとまりました。
それを捕まえて両手で包むようにして手の平のカゴの中に入れました。
(正確には、友人が捕まえて入れてくれました♪)
手の平の中で、蛍は暴れることもせず…
チカーリ、チカリと光を発していました。
その光でもって、蛍の姿がハッキリと見えるのです。
(手の中が、コタツの中状態なんです)
観察して、手のカゴを開いても、すぐには飛んで行かない蛍。
私の腕を伝い、肘の関節まで這って移動。(蛍にとっては、太い温かい枝ですね)
それから、すっと水のある方に飛び立って行きました。
観ていた場所は、水辺の際。20センチ先は、水の中という場所。
人が横に丁度3人並んで観られるスポットでした。(誰かが作ったのでしょうね)

帰りの道路で、コンクリートの上で、オレンジ色の光を見つけました。
それは、淡い儚げな色でした。
友人によると、もう、最期のときが近い色なのだそうです。
だから、コンクリートの上を這っていたのかもしれません。
小さな命。その命は短く… 短い命の灯火を命の賛歌のように灯している生き物。
それが蛍なのでした。

友人の話によると…
初めて蛍を見に来た折り、嬉しくて、虫かごと虫取り網を持参したそうです。
大騒ぎで、蛍を捕まえて虫カゴに入れる友人とその家族。
その様子を、地元の方々は冷めた目(軽蔑?)で見ているように感じたそうです。
時を経て、その土地に住むようになり…
土地の人となり、蛍と共に住むようになって…
蛍の儚い命の舞を人間の一時の楽しみや所有欲で干渉することの罪深さに思い至ったそうです。
遠い日の、虫かごと虫取り網を持参したことを思い出しては恥ずかしく感じるそうです。
今では、また、来年もおいでと… そう願って蛍をおくるのだといいます。

パークスの蛍は一日だけの蛍です。
おそらく、2日の間、どこかより、蛍を調達して来るのでしょう。
友人は、私の(パークスの蛍の)話を聞いて、「可哀そうなことをするのね」 と言いました。

蛍を知らない人が沢山いて、蛍を見たい人がたくさんいて、蛍を観るイベントが有って…
イベントが大賑わいなのは、蛍が観れるような場所が少なくなっているからです。
蛍が棲めるような環境。蛍を慈しむ生活。
難しいですが、蔑ろにしてはいけない大切なことかも知れません。
蛍を守ることは、人を守ることなのではないか… そう思いました。

私は、都会が好きです。
何でも便利に手に入る都会が好きです。
エアコンも車も綺麗なトイレも美味しいモノも大好きです。
何かを犠牲にしなくては手に入らない。
言い訳をしながら、目をつむり、耳を塞いで快適さを追求して来たのかもしれません。
蛍にも人にも良いこと。
全部を犠牲にする(古代に戻る)ことは出来ませんが、
人の智恵と熱意があれば… 共生も可能になるかもしれません。
そうであって欲しいと願わずにはいられません。

仏教の生まれ変わり思想のように、
昨日、私の手の中にいた蛍は、私の亡くなった母の生まれ変わりかもわかりません。
もしかしたら、祖母や祖父かもしれません。
そんな風に考えて、世の中を考えれば…
人は、自分にとって不都合な人も認められるのかも知れません。
また、そんな風に考えないと、ダライ・ラマがおっしゃるように、人に未来は無いのかも知れません。
さらには、崇高な考えを持つダライ・ラマの置かれている状況…
チベットの状況を考えるとき、人の傲慢さを思わずにはいられません。
虫かごと虫取り網で蛍を追いかける人をどうすれば良いのか、
一緒になって追いかけて捕獲し、手元に置くか売り飛ばすか…
そのことの罪深さを説くのか…
無知を責めることなく、共に生きるものとして、命の尊さを説くことが出来れば幸いなのですが…

イラク、チベット、ウイグル、ミャンマー、四川…
世界で苦しむ人々がいます。
豊かに見える日本でさえも、問題は山積みです。
拉致された人は帰って来ず、拉致した側が安否を再度確認するというだけで、
国交正常化、テロ指定国解除の動きがあります。
結果ありきでモノゴト(政治、外交、内政)が進んでいる感までします。
あくまでも、国益とは、目先の利益では無いと、私は思います。
将来に渡る国民の安全な生活が守られる道こそが国益でしょう。
将来に禍根を残すような(外交や内政を許す)ことを恥と思わねば未来は築けません。
これから生まれて来る子らにツケを回さない政治こそが求められるべきです。
将来を食いつぶすような政治、今しか考えない政治こそ排斥すべきです。
将来、子らが誇りを持てる国。
心も風景も、「美しい国」 になれば良いと願ってやみません。[ぴかぴか(新しい)]

ほ、ほ~、ホ~タル来い。
蛍(将来の子ら)が棲める美しい心と環境にするための努力こそが、大人に課せられた義務だと思います。
そのために、恥を知り、目を見開き、耳をそば立てることが必要なのだと… 私は、思いました。














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コメント 3

reiko

元気さん、こんにちは。

蛍のことは、
小説の中でも、神からの伝達の一つに用いられる事もおおいみたいで、あの幻想的な光が、そのような導きに乖離しているようですね。

因みに・・・蛍の呼び名として、
「源氏ホタル」「平家ホタル」とあるようですが、種類が違うのですか?

by reiko (2008-06-16 10:09) 

元気

reikoさん、こんばんは!

そうですね。
私も詳しくは知りませんが、2000種類くらいあるみたいですよ。
私が観たのは、源氏ボタルだと思うのですが… 平家かも知れません。
(大きさ、中間くらいだったと…)

なんだか、お尻が光っているだけで超キュートで…
なんだか、嬉しかったです。
だから、源氏でも平家でも姫でも、なんでも良いみたいな感じでした。(めっちゃ、イイカゲンです♪)

来年も行けたら、ちゃんと、じっくり見て、種類を確認したいです。

by 元気 (2008-06-16 22:36) 

元気

今年(2009年)は、パークスでホタルを観ることが出来ました。

>友人は、私の(パークスの蛍の)話を聞いて、「可哀そうなことをするのね」 と言いました。

ホタルについて、パークスの企画側のPDFがありました。
保護と繁殖をしていること、誤解をしていたかも知れません。

ご参考:「ホタル鑑賞会のお知らせ」 PDF
http://www.nambaparks.com/about_news/news_pdf/news20090602.pdf

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今年(2009年)のホタル記事は、こちらです。
「蛍(ほたる)」
http://muumintani-irasyai.blog.so-net.ne.jp/2009-06-11?comment_success=2009-06-12T17:40:46&time=1244796046
by 元気 (2009-06-12 17:47) 

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