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『日朝実務者協議』 拉致問題再調査 協議結果は競技結果より重要 [日本の将来考]

10日から中国・瀋陽のホテルで、日朝実務者協議が始まっています。
どのような協議結果になるか分かりませんが、
『正論』 9月号の総力特集で、横田早紀江さんの手紙(形式の記事?)が載っており、
読ませていただいて、とても感銘を受けましたので、ブログに書かせてもらいます。

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ブッシュ大統領に宛てた手紙形式の記事です。

拝啓 ブッシュ大統領
「娘を奪われた一人の母として今申し上げたきこと」
きっと助けてあげると誓って幾星霜…日暮れて道遠しに頽(くずお)れそうな日々

というタイトルで書かれています。
ブッシュ大統領と実際にお話が出来たことに対する驚きと感謝の気持ちが綴られています。
中でも、興味を惹かれたのは、
「お忙しいところ、貴重な時間を割いていただいてありがとうございます」
 と、早紀江さんがお礼を申し上げたところ、
「人間の尊厳と自由について話せない程、忙しくはありません」
 と、逆に気遣って下さったことです。
我が国の代表たる福田首相にも、是非とも見習って欲しい姿勢だと思います。
拉致は、人ごとなどではなく、国民の命を守ることは、首相の最優先の務めだと思うからです。
首脳の皆様には、是非とも、ご自分の一人娘が誘拐されたという意識を持って北朝鮮にあたって欲しいと思います。

それでは、早紀江さんが書かれていることで、とても重要だと思うことを転記したいと思います。
(以後、転記文は緑文字で、そのまま打ちます)

北朝鮮がやっていることは拉致だけが問題なのではありません。
核開発も行っておりますし、ミサイル開発だって問題です。
その他にも、麻薬の密造だって深刻ですし、偽札の生産で国際社会を惑わしているのも見逃すべきではないです。
就任当初のブッシュ大統領がずばり仰有っておられたように正に北朝鮮は悪の根源であり 「悪の枢軸」 なのです。

面会後のブッシュ大統領のメッセージも素晴らしいと思います。

「本当にこれらの何の落ち度もない人に対してこれほど酷い仕打ちはない。絶対に許されない。この母親は何も望んではいない。娘に会い、抱しめたいだけである。本当に北朝鮮が世界から尊敬されたい国になりたいのであれば、この母親のもとにみんなの前で娘を返しなさい」

早紀江さんは、訴えます。

大統領が北朝鮮の本質をご存じないはずがない。生意気な手紙であるかもしれない。それでも、指定解除が実現してしまうと、拉致問題に計りしれない打撃となることはいうまでもない。
北朝鮮の工作も激しさを増すでしょうし、そうしたものにどうか惑わされないで欲しい、という一念でした。

さらに、一番のショックは万景峰92の解除だといいます。

私がアメリカの解除通告以上にショックだったのは、日本が日朝実務者協議で、万景峰92の往来で認めることで合意が図られたという話でした。
なぜ、拉致問題に具体的な進展がないのに、こうも易々と制裁を解除してしまうのか?
私は日本政府の対応が腹立たしくて仕方なかったのです。特にあの船は北朝鮮の物資や資金調達の要でした。北朝鮮を支える船といってもいい。
巨額の資金や日本の企業が生産したハイテク機器や科学技術製品などがあの船を通じて北朝鮮に運ばれ、軍事技術に転用され、それが再び日本を脅かす。
北朝鮮の深い影、闇を支えているのが正にあの船です。
あの船で何が行われてきたのか。外務省、政治家の方々はよくご存知のはずです。
日本は酷い目にあっている被害国です。偽の遺骨を堂々と出してきて、鑑定の結果、全然違う人の骨が2人も入っていることもありました。死亡診断書にしても杜撰なものばかりでした。
矛盾点や疑問点はこちらから投げかけていますが、これだけの年月が経っても何一つ返答はない。
「拉致問題は解決済み」 で終わりにしてきた。そんなやり方を許していいはずがない。
これほど人命が蔑ろにされ、私たちの国が愚弄されているのにどうして、いちも簡単に妥協してしまうのか。本当に不思議で仕方ないです。 

さらに核心に迫っています。

あの万景峰92という文言を潜り込ませた動きの裏には絶対に何かがあって蠢いた結果だと思います。
それをハッキリと国民の前に示す必要があるのではないでしょうか。
こういう指令を出された方が権力を持つ方の中におられ、いまもぬくぬくと過ごしていることも許せないことです。
解決に向けた動きがせっかくいいところまで行きながらいつも大事な場面で急速に萎んでいく。
そんな繰り返しになるのはこういう存在を日本が曖昧に許してしまっているからでしゃないでしょうか。

そうですね。
そういう(北朝鮮に阿るような)存在を許してしまう構造こそが問題なのかも知れません。
私たち一般人こそが、拉致問題に関心を持ち目を向け、動きを監視しなければいけないと思います。
ぬくぬくと過ごしていることを許す構造こそ、そういう国民の態度こそが拉致が解決されない原因なのだという自覚こそが必要なのかもしれません。
さらに、私もアタリマエながら、不思議でならないことが書かれています。

はじめから私は再調査という言葉自体必要ないと思っています。
拉致被害者は北朝鮮の国の都合に合わせて指令に基づき、目的のもとに連れて行かれ、そのうえで、
「こういう人にしよう」 という狙いに合わせた教育がなされ、あの国に閉じ込められているのですから、
どこに誰がいるか、などといったことははじめから北朝鮮はわかっているはずなのです。
それに今まで何度、彼らは 「再調査」 という言葉を使ったでしょうか。
ほとぼりが冷め、得るものを得てしまえば、
「何もありませんでした」 と、木で鼻を括ったような回答で済ませてきたのではないでしょうか。
そういうことを繰り返してきた北朝鮮の本質を見誤らないでほしいと思います。

さらにさらに、核心をつきます。
(加藤氏の発言、拉致被害者を戻すべきだったという発言にも言及しています)

国民の命と言うのは国家を作っていく大切な基礎です。
それが若者が変なところに無理矢理連れて行かれて、酷いことをさせられて、無駄な人生を強いられている。
これは誰の子供だからという問題ではない。どれほど理不尽で許せないことか。
さらにそれが何十年もの時間が経っているのに、取り戻せない。
どうすることも出来ないどころか、愚弄され続けている。
国家としてこれほど恥ずかしいことはないのに、今なお向こうに寄りかかっているような発言をされる方が後を絶たないのは、私には理解出来ないことです。
加藤さんにはご自分のおっしゃっていることが如何に日本人として恥ずかしいことか、拉致問題の解決を妨げておられるのか、よくお考えになってほしいと願っています。


本当に、本当に、その通りだと思います。
よくよく考えて欲しいと思います。
そして、私たちも、同じ日本人として、よくよく考えないといけないことだと思います。
拉致問題を忘れないことだけでなく、
政治家の発言行動をよく見て考えること、
意見を発信していくことが、拉致問題を解決するために必要なのだと思います。

そして、それは、拉致問題だけの話でなく、
私たちの生活を今という限定されたトキだけでなく、
将来に渡ってより良くしていくことに繋がるのだと思います。
拉致問題は、将来を占う試金石に思えてならないです。 

今、まさに、中国で行われている協議が、日本の将来にとってどういうものか。
その協議結果は、オリンピックの競技結果よりも日本の将来にとって重要です。
けっして、無関心で済まされない問題です。
オリンピックの年に、拉致問題がどういう進展をみるのか。
よく見て行かねばならないと考えています。


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