『シャッフル』

　　　　　　　　　サプライズ…　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　マイ・ホーム


　　　　　　　　　二人の娘と…　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本当の気持ち…

　　　
　　　　　　　　　　　　事故の知らせ…　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お葬式…











　　　　
　　　　　　　　　何かがおかしい…　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　何がどうなっているのか…

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夫が亡くなる。
これは、先の『P.S.アイラブユー』　と同じなのですが、こちらは、本当のミステリー。
なぜ、１週間だけが入れ替わって、ランダムに訪れたのか。
それは、謎です。ははは…　

が、とても面白い（興味深い）作品だと思いました。
二作品を比較すると、その面白さが際立ちます。（笑いごとではないのですが）

『P.S.アイラブユー』　では、家と子どものことで妻は怒ってました。
家を買うためには、子どもを作れない。現実への怒りで夫を責めていました。

『シャッフル』　では、映画の冒頭で、家は、サプライズプレゼントです。
そして、とっても綺麗なお嬢さん二人にも恵まれて、専業主婦をしています。

が、突然夫が死ぬという不幸に遭うのです。
突然のことで、混乱する妻リンダ（サンドラ・ブロック）。
さらに、朝、目覚める度に１週間がランダムに訪れます。混乱倍増です。
妻は夫ジム（ジュリアン・マクマホン）を死から救えるのか！？

というのが見どころ。

（と、以下はネタバレですので、注意して下さいね）


　　　　　　　

　　　　　　　

　　　　　　　







と、思いきや、実は、本当の夫婦の危機が迫っていたのでした。

夫婦の危機というのは、死別だけではありません。
心が離れることも夫婦の危機です。

夫の心が妻にないとしたら…

妻は、夫を殺したいと思うかも知れません。
夫の心を取り戻したいと思うかも知れません。

１週間がシャッフルされていたとしたら…
知らないはずだったことを知り、過去に戻れるとしたら…
未来を変えることが出来るでしょうか。
さらには、どのように変えたいと思うでしょうか？

もしかしたら…

1週間のシャッフルは、夫の贖罪。
突然逝くことになった夫からの妻へのサプライズプレゼントだったのかも知れません。



　　　


『P.S.アイラブユー』　は、ミステリーではなく、手紙は生きているときに夫が妻のために書いたものでした。
それは、妻のことを愛しているがゆえに、妻が一人の未来ある女性として立ち直るためのものでした。
そして、それを助けたのは、家族や友人でした。

『シャッフル』　は、ミステリーです。夫の妻への想いが時空間を並び替えたような形です。
妻を愛していることを知り、隠していた事実を知らせ、妻が立ち直る選択をさせるものでした。
さらに、妻と娘のために、（妻の言動から事故を予想し）生命保険の増額までしています。


　『シャッフル』　では、家族や友人は助けになりませんでした。
　専業主婦で、人に頼っていた女性が、
　自分で考えて立ち向かいます。

　母親でさえ敵のように思えます。
　精神科医も味方ではありません。

　１週間で、妻は、強くなるのですが、
　本当に強くなれたのは、　新たな命を授かったからだと思います。

　それが、また…
　夫からの最後の最強の（！）サプライズプレゼントだったのだと思います。





　（つぶやき…）

　男って女のために居るのかしらん。
　死に直面しても、考えるのは妻のこと。
　子どもたちのこと？

　それが、（種の保存のためとはいえ？）男の本能なのかも。ちょっと…　

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