SSブログ

『マイ・ブルーベリー・ナイツ』 [映画]

正直に告白致します。

(寝不足がたたり)眠かった、です。ところどころ寝てました。[たらーっ(汗)]
なんとか話の流れは分かったものの、「気だるい感じだった」 というのが映画の印象でした。[あせあせ(飛び散る汗)]
最初のシーンから、良い作品だと、ワクワクしていたのに…
眠くて眠くて… 目を開いていることが出来ず… 意識が遠のいていきました。[ふらふら]
結果、(そんなワケないはずなのに)ジュードロウがキモイ男に見えたり…
ノラ・ジョーンズがアブナイ女に見えたり… [がく~(落胆した顔)]

なんとも残念で、映画の感想も書けないと… [ひらめき]
さて、もう一度、観て来ました。[ダッシュ(走り出すさま)]
しっかりリベンジして来ました![わーい(嬉しい顔)]

 ・
 ・
 ・

いやぁ、良かったです。[黒ハート]
リベンジして良かったです。
やはりというか、サスガの 「カーウァイ作品」 でした。

P1010321

しばし、パンフの中身をごらんあれ。

P1010323

P1010324

P1010325

そして、ちょっとエロ恥ずかしい(?)ショット。[ムード]

P1010326




--------- 以下、ネタバレ注意! -----------------

ジュード・ロウの経営しているカフェの近くをモノレール(?)が通っています。
エンパイア・ステートビルも見えてます。
うわぁ、ニューヨーク! という感じです。
(『恋する惑星』でも列車が走っていた記憶が… そして、『2046』の舞台は列車です!)

列車が疾走する場面と、エリザベスの疾走(感情の揺れ)がオーバーラップしています。
「話すのが苦手で、別れ話も苦手」 な主人公。エリザベス。
仕事オタクっぽいカフェのマスター。ジェレミー。
2人が新しい恋を始める(道を渡ると表現しています)ための話なのですが、
2人に共通していることは、妥協を許さぬ不器用なところ。
ジェレミーが防犯というよりも趣味(人間観察?)で設置しているカメラが映画のキーになっています。
2人が録画されたハイライトシーンを見るところ。
映像を観て、涙にむせぶエリザベスを抱きしめるシーン。ナカナカ良く出来たシーンなんです。
「恋は突然に」 とは、いいますが、私は、
「気がついたら恋に落ちていた」 というのが本当のトコロだとも思うのですが、
恋に変った瞬間というものが有るなら、このシーンだと… 私は思うのですが、いかがなもんでしょうか。
「恋人を他の女性に取られたヤバイ女」 から、
「感受性豊かな可愛い女」 に変った瞬間とでもいいましょうか…
ブルーベリーバイの食べっぷりにも惚れたのかも知れませんが、それだけで恋に落ちるとは思えません。
やはり、ハイライトとして残していた映像を、同じ感受性でもって観てくれた。
これって、ポイント高いです。気持ちが通った瞬間です。(愛おしそうに抱きしめてたし…)

気になる言葉とでもいいましょうか。キーになる言葉多いです。
「ブルーベリーパイが売れ残った理由」、「アニーのメダル」、「カフェのオーナーの恋のゆくえ」
「引き取られないカギ」、「自分で巻いたタバコ」、「お酒」、「ギャンブル」、「地下鉄」、「手紙」
「開けられたドア」、「閉じられたドア」、「開かれたドアの中側」、「レシート」、「迷子」…
そして、「カギたちの物語」、「孤独」、「信頼」

エリザベスが、(別れ話の) 「心の準備」 のために乗ったのが地下鉄でした。
エリザベスが新しい恋を始めるための、「心の準備」 のために乗ったのがバスでした。
旅の途中。車を買うお金を貯めていたエリザベス。
準備を終えたとき、駆け引きなしに持っていたお金で買える車を買ってニューヨークに戻ったエリザベス。
電話という便利なモノ(リアルタイム)でなく、手紙というレトロなモノでないと伝わらないことが有るように、
エリザベスの心の準備は、時間がかかるものでした。
ジェレミーがカメラで見ていた感覚そのままに、
エリザベスは、自分の目(感性)で出会った人々を観察しています。
そして、観察(見ている)だけでなく、実際に関わることで、自身も変っていったのです。
それで、「他人は自分の鏡だ」 と言わせたのです。

ニューヨークを発つ前の最後の夜。
アイスクリームの付いた可愛い口びるを口で拭ったジェレミー。
そのシーンは、きっちり、カメラに収められて、すり切れるほど(笑)繰り返し観ていたのですよね。
そして、酔っ払って、寝込んでいたはずのエリザベスは、このキスで、ジェレミーの気持ちを知ったのです。
その気持ちが嬉しかった(口元が緩んでいましたよ♪)から、恋人と決別するための旅、
「心の準備の旅」  に、バスで出かけたのです。
それは、「お金を貯めて車で帰るための旅」 でした。

<スー・リンの恋の話>
それは、恋に恋する頃を過ぎた大人の女の苦悩でした。
対する大人の男は、知り合った頃の乙女のままでいて欲しいという思いを抱き続けていました。
「束縛」 は、「信頼」 の裏返しであり、
それが、大人になった女を苛立たせ、離婚に至ったこと。
それを受け入れることが出来ない男(アニー)は、
気持ちを別のモノ(コインを集める)に逸らすことしか出来なかったのです。
それは、破滅に向かう道でしかありませんでした。[もうやだ~(悲しい顔)]
スー・リンは、夫を愛していたゆえに苛立ち、束縛に「信頼の無さ」 を感じたのです。
恋⇒結婚⇒離婚⇒死
という図式にならぬために必要なモノは何か。
それは、離れた場所にいても揺ぎ無いモノ。「信頼」 だったのです。

<ギャンブラー レスリーの話>
「人を信じない女」 は、孤独です。
父親さえ信用しない女。裏の裏まで読まずにいられない女。
寂しいから、エリザベスと旅に出たのですが、
その旅は、エリザベスにとって、他人と向き合うための準備と、
自分と向き合う覚悟の旅になったのでした。

他人と関わることで、自分と向き合うことになる。
自分が何を欲していて、そうしたいのか…
それを知ったとき、彼女は、ニューヨークに向かって車を走らせました。
ジェレミーは、「予約席」 の札を置いて、店の前で待っていました。
いつ届くか分からない手紙は、ジェレミーの心を躍らせ、
空間は共有しないのに、気持ちはエリザベスと共に在ったということ。
だからこそ、いつ戻って来ても良いように、ブルーベリーパイを焼いていたのですよね。
迷子になっても、元の場所に戻れば会えるという安心感。
元の場所で居心地よくしながら待つという安定感。
この信頼関係は、カギなど不要な信頼感なのです。

カギの入っていたガラスは、花を飾る器になりました。
一方的だった突然のキスは、互いのキスに変りました。

「道の向こう側で待っている人」 に向かうための旅でした。
映画の最後の言葉。
向こう側で待っていてくれる人次第で渡り易いらしいとか。

さて…
「道の向こう側で待っている人」 が、見えないときは、どうするんでしょう。
その時は、見つける旅に出るのでしょうか。
何故なら、『恋する惑星』 の住民なのですから… な~んて、ね![揺れるハート]


追伸。
それにしても、店に置かれていたスイーツたち。美味しそうでした。
いやぁ、間違いなく、ジェレミーと結婚したら… 太りそう!(嬉しい悲鳴)
それから、エリザベスが持っていたカバン。ヴィトン?

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。