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『最高の人生の見つけ方』 [映画]

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原題は、『THE BUCKET LIST』 
棺おけリストです。
チラシ(パンフ買いませんでした!)の写真のコピーは、 「余命6ヶ月、一生分笑う」 です。

モーガン・フリーマン演じるところのカーターは、
大学在学中に彼女が妊娠することで大学を中退。修理工として、家族のために働いて来た男。
ジャック・ニコルソン演じるところのエドワードは、
(幾度もの)結婚には失敗したものの、金儲けには成功した男。
2人が、病院で同室となり、共に闘病をすることとなります。
「棺おけリスト」 とは、カーターが大学時代に受けた講義のテーマです。
「棺おけに入る前にやっておきたいこと」 を考えるという課題。
それを、死に直面して考え、行動することが、この映画のテーマなんです。

少々(笑)、辛口のコメントとなることと…
ネタバレもバレバレに含まれますので…

続きを読まれる場合は、ご注意願います。







さて… ネタバレ、バレバレです。
まずは、はしょってますが、あらすじから。

お金で夢を手放した男とお金で夢が買えなかった男の話です。
最初の映像で、山登りをしている男が写ります。
なんたらかんたら、人生の意義や人の価値の話に関する問いかけのシーンが続きます。
山登りをしている男の回想シーンなのかと思わせる冒頭シーンです。
亡くなったエドワードによって、自分の心が開かれた。みたいなことを言ってます。

後輩修理工が出すクイズの問題を片っ端から解く男カーター(モーガン・フリーマン)。
電話によって病の宣告がなされ、入院することになります。
聡明で、冷静であるはずの彼にとっても、死の宣告は突然で、衝撃を受けます。
カーターは、大学時代に彼女が妊娠することで、経済的な理由から大学を退学し就職。
復学の夢を叶えぬまま長い年月が経ってしまったことを後悔しています。
家族の夢を支援することや我慢することで、今の幸せを得ていると考えています。

なにやら審議をしているシーンであるのに関わらず、マイペースで自己中心的で、
「コピ・ルアク」 という、とびきり高価なコーヒーを味わうことを至上の喜びとしている男エドワード(ジャック・ニコルソン)。
彼の関心は、金儲けであり、最高のモノを手に入れることでした。
しかし、突然の喀血をして(自らの経営する)病院に入院することに。
金儲けでは修羅場をくぐって来ただろう彼にとっても、病魔の進行は、突然で予想外のことのようでした。
エドワードは、16歳のころより金儲けをし、財をなして来ました。
彼の判断や行動はいつも正しく、正当なものであったはずなのですが、
その独断性とデリカシーの無さに、家族の理解は得られず、離婚を繰り返しているのでした。

個室は作らないという病院の(エドワードの経営)方針によって、2人は病室で同室となります。
そして、同じ薬による副作用に悩まされます。
その苦しみは、全く違う生活、考え方であるはずの二人に、奇妙な連帯感を抱かせるものでした。
そんな中、秘かにカーターが作成していた、「棺おけリスト」 を見たエドワードが勝手に悪乗り(?)。
病院を抜け出して、壮大でなんとも豪華な 「やっておきたいこと」 実現ツアーに旅立ちます。
振り回される形で巻き込まれたカーターでしたが、エドワードならではのスケールのデカイ夢を楽しみます。
「どんだけ金持ちなんだ!?」 と、驚いたりします。[がく~(落胆した顔)]

長年カーターと連れ添った妻(美人です[キスマーク])は、
病院を抜け出して、行方が分からない夫を取り返そうと、帰してくれるように、エドワードに電話をします。
妻にとって、夫と、「生きているのに離される」 ことに我慢がならないからです。

お金で買えない夢。
それは、人の愛なのかもしれません。
エドワードへの感謝と同情から、不和となったエドワードと娘の再会を画策するカーター。
しかし、エドワードは、自分の気持ちに正直になれないでいます。
エドワードのしたことを娘が許していないだろうと考えていたからでした。
エドワードは、傷つくことを恐れていたのです。
エドワードは、娘とは会わず、画策したカーターとケンカ別れを装い、
カーターをその妻の元に戻すことを選択します。

妻の元に戻ったカーターでしたが、病状が悪化。帰らぬ人となります。

その告別式で、カーターへの思いを語るエドワード。
それは、自らに正直になることのキッカケとなります。
そして、娘と再会。娘の娘(世界一の美女)にキスをするエドワード。
それは、勇気を出して素直になったからこそ叶えられた、お金では買えない夢なのでした。

さて、最後は、冒頭の山登りにシーンに戻ります。
最高の山(ヒマラヤ)に登っていたのは、エドワードの秘書なのでした。
彼は2人が叶えられなかった夢 「壮厳な景色を観る」 を実現するために登っていたのです。
携えていたのは、コーヒー缶に入った骨。
(『違法行為です』 の注意テロップで出ます)
最高に壮厳な景色が見下ろせる山頂に納骨したのです。
秘書。ナイスだぜぃ!(という映画です)


  [カチンコ]  [カチンコ]  [カチンコ]


○泣くほど笑う
「コピ・ルアク」 がジャコウネコの糞から採られるということで、
この、「コピ・ルアク」 をこよなく愛するエドワードが、「糞コーヒー」 と知らずに飲んでいたことを知り、笑うシーンがあります。
「知らずに飲んでいた」 ということが、「泣くほど笑う」 に繋がるので、話的に良いのかも知れませんが、
糞コーヒーは結構有名な(私でも聞いたことがある)話なんで(?)、エドワードが知らなかったとは… 
ちょっと、無理があるように思えました。

ちなみに、ウィキペディアによると、
「ジャコウネコの排泄物から集めた世界一高価なコーヒー」として、1995年度にイグノーベル栄養学賞を授与された。
高価格は、稀少価値がきわめて高いことが最大の理由であり、必ずしもコーヒー豆としての品質や味が最も優れているからというわけではない。
とのことです。[たらーっ(汗)]

スカイダイビングもサーキットを借り切ってするカーレースも、
サファリに行くこともピラミッドの上に上ることも…
全ては、莫大なお金が無くては出来ないこと(金に飽かせて実現させたこと)です。
(だからこそ、映画という映像で夢が叶わない一般観衆に見せてくれたのかも)

○見知らぬ人に親切にする
お金をカーター(見知らぬ人)の分も出す(親切にする)ということ… ?でした。

カーターが45年間、夢見ていたこと。⇒大学への復帰(卒業は無理で)も、リストにも入れられませんでした。
雑学王で、クイズ通だったこと⇒エドワードのコネを使ってクイズ番組に出演するということも無かったです。
孫達、娘達を誇りに思っていたこと⇒愛していたはずなのに、会って話すシーンも無かったです。

カーターが45年間。日常生活に追われて(?)、復学の夢を果たせなかったこと。
それは、復学よりも大切なこととして、(日々の就労という)復学しない道を選んでいたからだと思うのです。
そのことを犠牲だとか、我慢だとかいうのはオカシイ気がしました。
奥様と離婚せずに長続きする方法は、「我慢とライトを消すこと」
この表現は、照れ隠しにしても、(女性を軽んじた)あんまりな言葉だと思います。
(ユーモアは理解出来るけれど、死を前にして言うことでは無いです)
自分で選んだ道、選ばなかった道。どちらも選んだことのはずです。
我慢とイイワケし、妻の元から消えるなんて… なんという身勝手。わからんちん。
私なら、そんな夫は、こちらから願い下げです。戻って来なくて結構ですね!
(とっても哀しいけれど、それだけの気持ちしかなかったということ)
カーターは雑学王ですが、妻の気持ち知ろうとしなかった、のかな?

エドワードが金に飽かせて実現させたことは、金が無ければ実現出来なかったことで、
死を目前にしてやっておきたいこと。では、無いと思いました。
誰にでも可能なことでは無いからです。

邦題の 『最高の人生の見つけ方』 とは…
そもそも、最高の人生とは… なんじゃらほい?



『死ぬまでにしたい10のこと』 という映画が有りますが、
こちらの映画は、本当に、意味の深い、良い映画でした。[パンチ]

女性と男性の違いはあるのですが、全く違うタイプの映画です。
女性と男性の違いということだけではないように思えました。(深く考えるのが苦手?)
軽妙なテンポで笑いを誘うシーンは有りますが、テンポと同様、カルイ映画となっています。
最後の秘書が登頂するシーン… 
シェルパも付けず、一人で登山とは… とても無謀に思えましたし…
そこまでする理由(もしかして、全財産を秘書に譲ったのかな?)も無いだろうし…
な~んてことを考えてはいけないのかな。
きっと、色々と考えてはイケナイ映画なのかもしれません。
だから、本当に軽い映画なのです。
(私は、勝手に期待して観て… 残念でなりませんでした)

なんだか、(何が言いたいのか)よく分からない(女性には失礼な)映画に思えました。
さて、随分と辛口な感想になってしまいました。
ごめんなさい。とにかく、お許しを。[あせあせ(飛び散る汗)]

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