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『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』 [映画]

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観てまいりました。
いやぁ… 楽しかったです。サスガです。素晴らしいです。
やっぱり、映画って楽しいです。
楽しくなけりゃ映画の楽しみは半分になっちゃいます!

それぞれのキャラが生きてます。
ケイト・ブランシェット演じるソ連(舞台が1957年なもんで)のイリーナ・スパルコ大佐。強い女です。
少年のまま大人になったような主人公、ヘンリー・”インディアナ”・ジョーンズJr(インディ・ジョーンズ)。ハリソン・フォード。
超真面目な教授オックスリー役、ジョン・ハート。なんとも可愛いお茶目さで、カタブツ役のイメージ無かったです。
マット役のシャイヤ・ラブーフ。最近大活躍の俳優さんです。当時のダメでイケテル(?)若者役。なんとも、「グ~!」 でした。

「クリスタル・スカル」 というのは、透明な頭蓋骨のことです。
一つの物体から出来ていて、接合したり、削ったりの痕跡が無いドクロなんです。
それは、人工的に作られたモノなのかどうか…
それが、協力な磁気を帯びているのは何故なのか…

インディー・ジョーンズが結婚しない理由。破天荒さ。
マットという若者の面白さ。若者らしさ。
オックスリーのイッテル役ガラ。
そして、スパルコ大佐の凄さ。凛としてます!

ロズウェル事件や核実験、黄金伝説、ナスカの地上絵…
大自然やら遺跡やら遺物やら…
手に汗握ったり、笑ったり、ドキドキしたり、ハラハラしたり…
壮大で緻密なシカケがイッパイの冒険娯楽映画です。

眠っている暇が無い、カタカナ言葉いっぱいの謎イッパイの映画です。
だから、一度、二度、三度と楽しめるかもしれません。(笑)

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それでは、あらすじ交えたネタバレ満載の解説と感想です。
ご注意願います!






(しくこいですが… ネタバレ 注意!)

さて、遺物というのをご存知ですか?
遺跡というのは、遺された歴史上の有名な建造物の跡なのですが、
遺物というのは、遺された歴史上の有名な物です。
遺物を集めるということは、黄金を集めるのと同じくらいの価値のあることなんです。
遺物は、(当時の)智恵や知識が詰まっている貴重なモノだからです。
例えば、聖遺物というモノが有ります。
それは、インディー・ジョーンズシリーズでも出てきましたが、
イエス・キリストの聖杯だったり、聖櫃だったりします。
現在も聖骸布というのがあり、キリストの遺体を包んだ布とされて聖ヨハネ大聖堂に保管されています。
ここで大切なことは、遺物を手に入れることで世界を支配しようとする権力者がいるということです。

時代は1957年。第二次世界大戦も終わった冷戦中のアメリカのネバタが最初の舞台です。
レーニンにも力を貸していたという未来を読める超能力(研究)者、イリーナ・スパルコ大佐は遺物を収集しています。
彼女は、ソ連のためなのか自分の欲望のためなのか、軍隊を率いて遺物収集に躍起になっています。
インディーを捕まえてネバタに来たのには理由がありました。
ロズウエルのUFO墜落現場から回収された宇宙人の遺体を見付けに来たのです。
ナバタの核実験まで、あと24時間。(『24』なら解決までやってのけますが…)
あっという間に(?)遺体は回収。
しかし、インディーは核実験までに脱出ならず。鉛の冷蔵庫に隠れて被爆。凄まじい核爆弾の威力に冷蔵庫は空高く舞い上がり落下します。(!)
冷蔵庫から出てきて核のキノコ雲を眺めるインディー・ジョーンズ。
『24』 顔負けのスーパータフマンさです。
(おいおい、それは無いだろ。思わずツッコミ入れたくなりました)

時代が冷戦真っ只中なもんで、共産主義(アカ)に敏感になっているアメリカ政府(FBI)。
ロズウエルの宇宙人が奪われたのですから、その現場にいたインディーは共産主義者のような取調べを受けます。
挙句には、教職を無期限で休職扱いにされてしまいます。
仕方ないので、別の土地で教鞭をとろうと列車に乗り込み列車が出発した時。
マットという若者がインディーを捜しあてるのでした。
このマット、(名門らしい)私立高校を中退。型にハメめられるのが我慢ならない風なんです。
いわゆるツッパリ。リーゼントがお気に入り。ロックンロールの世代なんですよね。
実は、マットは、インディーとマリアンの息子だったのです。
マリアンとの結婚の1週間前にトンズラしたインディー。(口喧嘩で負けるのがイヤだったらしい)
インディーには告げずに、一人で出産。生後三ヶ月のマットを抱いて再婚したという設定です。
マットはインディーの息子だと知らないで育っていて、インディーも息子がいるなんて全く知らないことなのでした。
インデぃーの態度の変化。息子と知なかったときと知ってからの接し方の違いが笑いを誘いました。
やっぱり、親としては、中退はマズイらしい。破天荒に見えるインディーも人の親。みたいです。
マリアンとの痴話げんかっぽいヤリトリも面白くて、どこまでが敵を欺く作戦かホンネなのか… 笑えます。
いきなり息子になっちゃったマットのユニークさもインディー譲りの破天荒さで… 笑えます。

逃げても逃げても追って来る執念の女、スパルコ大佐の人間離れした身体能力。
それに匹敵するマットの以外な程の身体能力の高さ。
マットは、インディーと冒険を繰り広げることで確実に学び成長していたのです。
それは、ショーン・コネリー扮した父と子のコンビネーションを彷彿とさせるものなのでした。(笑)

長年の戦友マックの間の抜けたワルぶりも良いです。
エルドラドのような金銀財宝を目的に、友人さえも売る男です。
最後は、その欲深さゆえに死を迎えるのですが、自分の悪を許せないと思っている部分もあるので、憎めない男でした。
スパルコ大佐は、ストイックなまでに知識や権力欲の強い女性です。
最後は、その欲望の強さゆえに破滅することになってしまいます。自分の器量を見誤ったということかも知れません。

結局、女遍歴をしたインディーもマリアン以上の女性には巡り会えなかったことに気付きますし、
スカルに魅了されたオックスリーも、スカルが消失することで我に返ります。
最後の結婚式のシーンでは、人の幸せとは、「愛する人と共にいること」 が(知識よりも黄金よりも)一番というメッセージを観客に訴えることになります。[わーい(嬉しい顔)]

マヤ民族が、その水道とか道路とかの智恵をどこから仕入れたかというと、
神様から授かったということで、神様へのメッセージとしてナスカの地上絵があり、
神様の頭の形に似せて、子どもの頃に、その頭蓋骨の柔らかいときに縄で縛って頭の形を細長くしたとか、
13人の頭の長い神様が輪になっている壁画だとか、
神殿の中に13人のクリスタルのようでクリスタルでない(強い磁力を持っている)骨(全身)が(肉は朽ち果てている)あり、
その最後の13人目の頭蓋骨を嵌めたら、遺跡は崩壊して宇宙船(UFO)が現れて、宇宙と宇宙の間に飛んで行ってしまうとか、
とんでも無い奇想天外な話の積み重ねなんですが、
それが、やはり、とんでもなく、面白くて、積み重ねた(フィクションの)話の醍醐味が伝わって来る映画でした。
中でも、スパルコ大佐は秀逸でした。
その美しさと強さには脱帽です。這い上がって来た軍隊アリを両膝で潰すなんて凄過ぎです。
目的のためには手段を選ばない。その冷酷ささえも美しい。
しかし、マリアンの強さには敵わないと… やはり、女(母)は強いです。
スパルコ大佐は女というより、あくまでも、スパルコ大佐だったからです。

最後、マリアンがインディーをリードするようにチャペルを出て行く様の逞しいこと。
インディーもそこらのご亭主と変らないと…
それがイヤで結婚から逃げたはずだったのに… 結局は、そこに安住の地を見つけてしまうというところに…
時の流れ(インディーも歳を取ったのです)を感じずにはいられませんでした。

あ~、面白かった。という映画でした。[かわいい]






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元気

ネタバレ。追記。

掲示板で書き込みした文なのですが、消えるのもモッタイナイので、
こちらに転記し残しておきます。















時空を超えて、肉体は朽ち果てても、骨格(クリスタルスカル)は残っていたのでした。
全て(13体のスカル)が揃うときに、宇宙船が時空を超えた旅に出る(覆い隠していた遺跡の全てが崩壊する)と…
頭蓋骨だけで、知識(黄金)の移入が有ったのですから、13体全てが揃えば、その知識(黄金の量)たるや半端では無かったのです。
一人で持ちきれぬ財宝と同じく、一人の頭脳では入り切らぬほどの知識。
マットは、少しの財宝を(自らの物にしようと)持ち出そうとして命を落としました。
全ての財宝(知識)などと欲張っては、命どころか身体が崩壊しても当たり前だったです。
だって、オックスリーは、クリスタルスカル(頭蓋骨)を(少しの間とはいえ)所有することで精神に異常を来たしていたのですから…
知識は、意図的に他人に流入することで洗脳も出来ますが、
身に余る知識は精神に異常を来たすということは、映画の中の実験でも分かっていたはずです。
イリーナ・スパルコは、欲望の強さゆえ、自らを見誤ったのです。
自らの欲の深さが招いた結果だったのです。

オックスリーもジョーンズも… 助かった要因は、全て(黄金や知識)を手放したからです。
そして、(黄金や知識の代わりに)手に入れたのは… 人としての幸福だったのです。
それは、最後の結婚式のシーン、手を繋いでドアから出て行くシーンが物語ってました。

by 元気 (2008-07-04 09:00) 

hitcher

元気さん こんばんは!

映画面白かったですね!

元気さんのブログを読んだら、もう一度観たくなってきました。

来月の映画の日にでも観にいこうかなぁ~

by hitcher (2008-07-12 23:37) 

元気

hither さん、おはようございます。

映画、本当に面白かったですね。
これぞ冒険映画! って感じでした。

来月の映画の日。もう一度、大画面で観に行きたいですよね。
by 元気 (2008-07-13 08:02) 

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