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『SEX AND THE CITY』 [映画]

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「このドラマを見て、人生感が変った!」 とか言われる方もいらっしゃいます。
とっても良い映画だということで… 誘われて、観に行って来ました。
シリーズは、見ていません。[わーい(嬉しい顔)]

TVドラマの続編らしいのですが、なるほど、人気があるのも納得です。
未見でも十分に楽しめる作品でした。

ストーリーは笑いあり、涙ありで、とても良い作品でした。

スタイル抜群、地位も名誉も財産も持った才女、4人組の夢のような話です。
舞台は、高級ブランドが惜しげもなく登場する、世界の中心ニューヨークです。
ドレスも靴もバックもヘアーも、住居もバカンスも、 「素敵!」 です。
4人は、人が振り返るほどのファッションに身を包み、NYを闊歩します。
男さえも、(取替えの効く?)ファッションのよう。
しかし、女友達だけは、取替えの効かぬ必需品。なのかも知れません。

主人公は4人の女性です。
(ここに至るまでには紆余曲折、色々なドラマがありそうです)

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才色兼備で自信を持っている女性は、本当に綺麗です。
悪いパワーなど寄せ付けぬほどのオーラを持っているように思えます。
それは、努力と才能ゆえなのですが(それゆえに?)… 女性の憧れなのです。


なんだか、映画の題名が過激で、恥ずかしくて(?)、
観るのを躊躇っていたのですが、観客の年齢層は広かったです。
立派なオバサンも若い女性も… いっぱい。
しかし、男性は… 見かけませんでした。

若さを武器に出来た年齢を過ぎると、いよいよ将来が透けて見えるような気持ちになる時期が来ます。
色んな不安、不満が噴出す時期です。
家庭、経済、仕事、老化… そう、SEXも例外ではありません。
何かを手に入れるということは、何かを失くすということと隣りあわせだと、不安に駆られることもあるのです。
ですが、何が変わっても、変らぬ友情を信じることが出来たら…
それこそが一番の財産なのかもしれません。






以下、ネタバレ注意。







4人は、独立した女性です。
誰かに頼らねば生きて行けないような弱い女性ではありません。
ですが、「結婚」 という保障や、遺伝子を受け継いだ 「子ども」 という存在の確かさを求めたくなります。

「結婚」 も、「子ども」 も、「仕事」 も手にしている敏腕弁護士のミランダが、求めたのは夫の従順さでした。
仕事、家庭、地域と活躍の場を持ち、超多忙なミランダにとっては、夫とのSEXは、義務であり、「さっさと済ませたい」 ものなのでした。
自分の邪魔をしないで欲しいという存在であり、夫として役割を果たしてくれらば良いだけの存在のようでした。
そこには、夫への尊敬や愛情よりも、儀式としてのSEXしか無かったのです。
そういう冷えた関係から、一度の過ちを犯した夫。
その夫の告白に対してミランダが取った行動は、裁判官さながらの態度でした。
許しがたい裏切り行為。その処置としての別居でした。
緩しを乞い、憔悴する夫を見る度に、良心が傷むよりも、怒りに震えるミランダ。
それは、結婚生活への失望と自責の念を彷彿とさせる、長年の結婚生活のツケのようなものでした。
そして、浮気は、一生懸命に妻として頑張る自分を侮辱する行為そのものだったのです。
精一杯頑張っているミランダのプライドがズタズタにされたからです。
夫の苦痛や悲しみよりも、自分のプライドが傷つけられたことが許せなかったのです。
ミランダの立場は自分の職業さながら、正義を振りかざし、罰を与えるかのようでした。

独身の憧れたるキャリーにとって、ビッグは運命の人でした。
その運命の人と、「結婚」 という契約によって、自分の立場や存在に確固とした保障を望んだのですが、
キャリーの結婚に対する準備の完璧さは、二度も結婚に失敗しているビッグにとっては暴走する列車に近かったのです。
結婚生活という列車に一緒に乗るつもりだったのに、初めての結婚に浮き足立つキャリー。
さらに、ミランダの結婚に対する失望を聞いたビッグは、結婚に尻込みしてしまいます。
ビッグは、不安をキャリーに吹き飛ばして欲しいと望んでいましたが、
キャリーは、自分の結婚準備に手一杯。まさか、ドタキャンされるなどと夢にも考えていませんでした。
はたして、ビッグは、結婚式場の前で中に入れないでいたのです。
何度も連絡を取るビッグ。こんなトキに携帯を持たなかったことは、不運としかいいようがありませんが、
携帯で繋がるよりも、心で繋がっていると、キャリーはビッグを信じていたのですよね。
ところが、結局は、携帯の繋がりを欲したビッグは、携帯が不通のままで、結婚式はオジャン。
予定していたサプライズの新婚旅行は、(サポーター3人を伴った)傷心旅行となります。
ビッグの裏切り。
本当は、裏切りでは無かったんです。心変わりでもなかった。
暴走列車と化したキャリーに速度を弱めて欲しかっただけが、脱線転覆事故となってしまったわけです。
傷心から立ち直り、動き出したキャリーに、ビッグの切ない想いが伝わったとき、初めて2人は共に歩みだす決意をするのでした。

ミランダもキャリーも、男は自分の走るスピードを落とさずに寄り添う存在として欲していたのです。
そこには、相手(男)のペースや想いを思いやる余裕が無かったのです。
それに気が付いたとき、「共に歩む」 ということの喜びを見い出すことが出来るのでした。

サマンサは、バイタリティー溢れる、やり手の女社長です。
どんな努力も惜しみませんが、自分の思い通りにならないことは苦手です。
イケてる男は、山ほどいます。
一人に絞ることも、一人に従順であることもストレスとは無関係ではないことに気付きます。
それは、自分の生き方を曲げることを意味しているのでした。
これからも素敵は恋とSEXでアンチエイジングへの道をひた走るでしょう。
それがサマンサの生きる道。目指す道だからです。

シャーロットは、妊娠を諦めていたのに子を授かります。
健康への意識、美への意識の強い彼女にとって、妊娠は完璧なる幸せでした。
完璧な幸せは、一歩間違えば崩壊への不安と隣り合わせなのですが、
乗り越えられるという自信が生まれたとき、幸せへの道は確かなものへと変った気がします。

「男」、「SEX」、「おしゃれ」 は、生きる上に不可欠ですが、
そこに、「女友達」 が加わることで、素敵なもの(輝き続けるもの)になるという、そんな話でした。

学歴もお金も家柄も持った白人女性のNY暮らし。
それは、世の中の女性の憧れであり、夢なのだと… そんな風に思った映画でした。[揺れるハート]






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duke

こんにちは。かなりさかのぼった書き込みですみません。SATCで検索して伺いました。なるほど~です。ふむふむとナットクしながら読ませていただきました!^^
by duke (2008-09-27 20:22) 

元気

こんばんは、dukeさん。
ナイスとコメントありがとうございます!
とっても、とっても嬉しいです!!

遠路はるばる(?)お越しいただいて、感激です。
アメリカのドラマは面白いですよね。
友人も、リピーター化して映画館に足を運んでいるようです。(笑)
心の深いところで共感して、感動して… 足を運ぶのだと思います。

またのお越しを願っております♪


by 元気 (2008-09-27 21:30) 

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