『次郎長三国志』 大馬鹿者でござんす。 [映画]
良い映画でした。
清水港の名物は~♪
お茶の香りと男伊達♪
良いですね。パンフ表紙にもなっている写真。
富士山をバックにした、男8人の旅姿。
さて、この写真は、覚悟と決意を共有し、一つとなって目的に向かう姿です。
最初と最後にも曲が流れます。
テンポの良いチャッキリ娘(茶切り娘⇒茶摘娘?)の合いの手が良いです。
茶畑でお茶を摘む風景。そのバックには富士山。その間を進む次郎長一家。
それが、なんともカッコイイ。
グゥ~っと来ます。
富士には… 茶畑が良く似合うぅ。
お茶と富士山。日本。ですねぇ…
出演者が良いです。キャラが立ってます。
それぞれが、もう… 誰にも替えられない唯一の一人になってます。
それがビンビン観客に伝わって、見事に結実した作品です。
中井貴一。とっても良い俳優さんなのですが、
その動の動き、静の動きが素晴らしい。
「惚れて、恋して、闘った」
次郎長一家の追体験を傍らで見ている(実際に、映画館で観ている)んですよね。
だから、笑って、泣いて、怒って、立ち上がれるのだと思います。
この映画を観終わって、どんな思いを抱いて席を立ち上がるでしょうか。
どんな思いでシアターを後にするでしょうか。
出来たら、大切な人と一緒に観て欲しい映画です。
人を想うこと、人に惚れること、人のために闘うことの大切さ(大きさ切なさ?)を胸に刻む人も多いと思います。
それは、家族であり、地域であり、国を大切に思うことなのだと思います。
そんな大きな思い(想い?)を垣間見せてくれる映画でした。(思慕、恋慕?)
次郎長に惚れたのは、女房のお蝶だけではありません。
男も女も次郎長に惚れずにはいられない。
弱い(小さい)から強く(大きく)なろうとする。
その姿を見るのが嬉しくて、その力になりたくて、次郎長の元に人が集まってくるんだと思いました。
もちろん、それを快く思わない人も当然いる。思いが全ての人に通じるワケではない。
私利私欲から離れられない人にとっては、次郎長の気概は邪魔なだけなんです。
だから、次郎長は言うんです。自分のことを。
「大馬鹿者でござんす」 とね。
次郎長の魅力は、阿ることなく毅然とした態度を取るところにあるんだと思います。
自分の立場がどうとか、自分の命がどうとかでない。
子分の命や女房の命は、ナニモノにも替えられないの(自分の命よりも大切)だと知っている。
それが魅力なんだと思います。
それは、大馬鹿者に見えるかもしれません。
ですが、なんと魅力溢れる大馬鹿者なんでしょう。
こんな大馬鹿者が日本中に溢れたら日本は変るのに…
なんて思ってしまいました。
濃厚なラブシーンが有るわけでない。
なのに、なんでこんなに胸がキュン(笑)となるのか。
それは、愛しい想いが心に沁みるからだと思います。
この画像は、次郎長が女房のお蝶と離れなければならないシーンです。
お蝶のかんざしを手で取るのでなく、口で取るんです。
それが、なんとも色っぽく、どんなラブシーンよりも美しくエロいんです。
切なさ、愛しさが伝わって来るシーンです。
これは、素晴らしいです。
こんな演出をするのって… 間違いなく天才だぁ。
佐藤浩市。(黒駒の勝蔵)
良いですねぇ。画面に現われるだけで、惹き付けられます。
その存在感たるや… 映画を引き締めることの出来る魅力溢れる俳優さんです。
温水洋一。(森の石松)
なんともはや、上手いです。役者さんですね。
石松。ああ、そうだ。石松なんだ。そう思わせてくれる俳優さんでした。
北村一輝。(小政)
綺麗で男なんですがクセがある。それを遺憾なく発揮して、素晴らしい小政を演じていました。
笹野高史。(法印大五郎)
見事です。本当に色んな役をこなせる人なんですね。
もう、素晴らしいとしか言いようがないくらい。落差を遺憾なく演じてくれました。
岸部一徳。(大政)
ああ… 大政なんだ。そんな感じでした。ブレーンとは、参謀とは… こんな人なんですよね。
次郎長一家の熱い頭脳として、男の夢を演じていたのだと思います。
木村佳乃。(お園)
実は、私、彼女のこと苦手でした。(恥)
なんとも、日本の女を演じられる素晴らしい女優なんだと…
この映画を観て魅了されてしまいました。脱帽です。
大友康平。(沼津の佐太郎)
なんて良い俳優さんなんでしょう。見事だと思いました。
近藤芳正。(桶屋の鬼吉)
いい。いい! 良いですねぇ。
竹内力。(三馬政)
こんなに憎らしくて魅力的な俳優さんは… そういないです。
極悪な性悪。なのに人をたらしこめる魅力を持っている。彼以外にありません。
マキノ雅彦監督。
津川雅彦さん。監督をされるときは、マキノ姓を名乗られるんですね。
良い俳優さんは、良い監督さんになる可能性を秘めているんですね。
本当に良い監督だと思います。これからも良い映画を作って欲しい。
遊び心を忘れない、気概と根性を持った監督だと… 映画を観て思いました。
もっともっと観たいと思いました。
私のダンナは静岡出身です。
毎年、八十八夜の頃になると清水から新茶が届きます。
嬉しいことに段ボールで届くので、美味しいお茶が山ほど(?)飲めます。
初めて静岡の彼の実家に行った際には、感動しました。
だって、富士山が、
ドーン と、家の裏にあるんですよ。
なんという贅沢。なんという暮らし。
裏には浅間神社が有って、湧き水が湧いている。
蛇口から出て来る水が冷たくて美味しい。天国のような暮らし。
美味しい水と富士山。それと美味しいお茶。
それが当たり前のようにある暮らし。
大阪育ちの大阪暮らし。大阪以外で暮らしたことの無い女。
もう、カルチャーショックみたいに、歓喜しましたとも!
そのときに思ったこと。
こんな富士山みたいなスゴイものを当たり前に見て育った人なんだから、
そりゃあ、ドデカイ、清廉で、美しい心の持ち主なのだと…
ある意味正解でした。
静岡県の親族はみなさん情が厚い。神経が細やかで太っ腹。
なんでもホイホイ(?)送ってくれました。ありがたいことです!
ダンナも綺麗な心の持ち主でした。ありがたいことです!!
そんな富士山をバックにした 『次郎長三国志』
清水の次郎長については、ほとんど無知状態だった私にも、
ズシンと伝わって来るものがあり、
とっても良い映画を観れたと… 感謝しています。
マキノ雅彦監督さんに感謝、感謝です。
ありがたいことです。
富士山とお茶の国。日本。
素晴らしい底力を発揮出来ると信じています!
清水港の名物は~♪
お茶の香りと男伊達♪
良いですね。パンフ表紙にもなっている写真。
富士山をバックにした、男8人の旅姿。
さて、この写真は、覚悟と決意を共有し、一つとなって目的に向かう姿です。
最初と最後にも曲が流れます。
テンポの良いチャッキリ娘(茶切り娘⇒茶摘娘?)の合いの手が良いです。
茶畑でお茶を摘む風景。そのバックには富士山。その間を進む次郎長一家。
それが、なんともカッコイイ。
グゥ~っと来ます。
富士には… 茶畑が良く似合うぅ。
お茶と富士山。日本。ですねぇ…
出演者が良いです。キャラが立ってます。
それぞれが、もう… 誰にも替えられない唯一の一人になってます。
それがビンビン観客に伝わって、見事に結実した作品です。
中井貴一。とっても良い俳優さんなのですが、
その動の動き、静の動きが素晴らしい。
「惚れて、恋して、闘った」
次郎長一家の追体験を傍らで見ている(実際に、映画館で観ている)んですよね。
だから、笑って、泣いて、怒って、立ち上がれるのだと思います。
この映画を観終わって、どんな思いを抱いて席を立ち上がるでしょうか。
どんな思いでシアターを後にするでしょうか。
出来たら、大切な人と一緒に観て欲しい映画です。
人を想うこと、人に惚れること、人のために闘うことの大切さ(大きさ切なさ?)を胸に刻む人も多いと思います。
それは、家族であり、地域であり、国を大切に思うことなのだと思います。
そんな大きな思い(想い?)を垣間見せてくれる映画でした。(思慕、恋慕?)
次郎長に惚れたのは、女房のお蝶だけではありません。
男も女も次郎長に惚れずにはいられない。
弱い(小さい)から強く(大きく)なろうとする。
その姿を見るのが嬉しくて、その力になりたくて、次郎長の元に人が集まってくるんだと思いました。
もちろん、それを快く思わない人も当然いる。思いが全ての人に通じるワケではない。
私利私欲から離れられない人にとっては、次郎長の気概は邪魔なだけなんです。
だから、次郎長は言うんです。自分のことを。
「大馬鹿者でござんす」 とね。
次郎長の魅力は、阿ることなく毅然とした態度を取るところにあるんだと思います。
自分の立場がどうとか、自分の命がどうとかでない。
子分の命や女房の命は、ナニモノにも替えられないの(自分の命よりも大切)だと知っている。
それが魅力なんだと思います。
それは、大馬鹿者に見えるかもしれません。
ですが、なんと魅力溢れる大馬鹿者なんでしょう。
こんな大馬鹿者が日本中に溢れたら日本は変るのに…
なんて思ってしまいました。
濃厚なラブシーンが有るわけでない。
なのに、なんでこんなに胸がキュン(笑)となるのか。
それは、愛しい想いが心に沁みるからだと思います。
この画像は、次郎長が女房のお蝶と離れなければならないシーンです。
お蝶のかんざしを手で取るのでなく、口で取るんです。
それが、なんとも色っぽく、どんなラブシーンよりも美しくエロいんです。
切なさ、愛しさが伝わって来るシーンです。
これは、素晴らしいです。
こんな演出をするのって… 間違いなく天才だぁ。
佐藤浩市。(黒駒の勝蔵)
良いですねぇ。画面に現われるだけで、惹き付けられます。
その存在感たるや… 映画を引き締めることの出来る魅力溢れる俳優さんです。
温水洋一。(森の石松)
なんともはや、上手いです。役者さんですね。
石松。ああ、そうだ。石松なんだ。そう思わせてくれる俳優さんでした。
北村一輝。(小政)
綺麗で男なんですがクセがある。それを遺憾なく発揮して、素晴らしい小政を演じていました。
笹野高史。(法印大五郎)
見事です。本当に色んな役をこなせる人なんですね。
もう、素晴らしいとしか言いようがないくらい。落差を遺憾なく演じてくれました。
岸部一徳。(大政)
ああ… 大政なんだ。そんな感じでした。ブレーンとは、参謀とは… こんな人なんですよね。
次郎長一家の熱い頭脳として、男の夢を演じていたのだと思います。
木村佳乃。(お園)
実は、私、彼女のこと苦手でした。(恥)
なんとも、日本の女を演じられる素晴らしい女優なんだと…
この映画を観て魅了されてしまいました。脱帽です。
大友康平。(沼津の佐太郎)
なんて良い俳優さんなんでしょう。見事だと思いました。
近藤芳正。(桶屋の鬼吉)
いい。いい! 良いですねぇ。
竹内力。(三馬政)
こんなに憎らしくて魅力的な俳優さんは… そういないです。
極悪な性悪。なのに人をたらしこめる魅力を持っている。彼以外にありません。
マキノ雅彦監督。
津川雅彦さん。監督をされるときは、マキノ姓を名乗られるんですね。
良い俳優さんは、良い監督さんになる可能性を秘めているんですね。
本当に良い監督だと思います。これからも良い映画を作って欲しい。
遊び心を忘れない、気概と根性を持った監督だと… 映画を観て思いました。
もっともっと観たいと思いました。
私のダンナは静岡出身です。
毎年、八十八夜の頃になると清水から新茶が届きます。
嬉しいことに段ボールで届くので、美味しいお茶が山ほど(?)飲めます。
初めて静岡の彼の実家に行った際には、感動しました。
だって、富士山が、
ドーン と、家の裏にあるんですよ。
なんという贅沢。なんという暮らし。
裏には浅間神社が有って、湧き水が湧いている。
蛇口から出て来る水が冷たくて美味しい。天国のような暮らし。
美味しい水と富士山。それと美味しいお茶。
それが当たり前のようにある暮らし。
大阪育ちの大阪暮らし。大阪以外で暮らしたことの無い女。
もう、カルチャーショックみたいに、歓喜しましたとも!
そのときに思ったこと。
こんな富士山みたいなスゴイものを当たり前に見て育った人なんだから、
そりゃあ、ドデカイ、清廉で、美しい心の持ち主なのだと…
ある意味正解でした。
静岡県の親族はみなさん情が厚い。神経が細やかで太っ腹。
なんでもホイホイ(?)送ってくれました。ありがたいことです!
ダンナも綺麗な心の持ち主でした。ありがたいことです!!
そんな富士山をバックにした 『次郎長三国志』
清水の次郎長については、ほとんど無知状態だった私にも、
ズシンと伝わって来るものがあり、
とっても良い映画を観れたと… 感謝しています。
マキノ雅彦監督さんに感謝、感謝です。
ありがたいことです。
富士山とお茶の国。日本。
素晴らしい底力を発揮出来ると信じています!
読んでいて、映画を見たくなりました(^^)
by mirai (2008-10-08 02:39)
はい。
機会があれば観て下さい。
でも、平均年齢高いですよぉ。(笑)
by 元気 (2008-10-08 18:20)