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日本人が知ってはならない歴史 戦後篇 [読書]

扉0003.JPG 朱鳥社  若狭和朋(著)

  「東京裁判」 にはシナリオがあった
 原本はアメリカ戦略情報局OSSの「日本計画」 
 すでに昭和17年7月には策定していたのである
 『日本人が知ってはならない歴史』 シリーズ完結
扉0004.JPG






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(目次)

まえがき

第一部 昭和陛下の墓参り
第一章 昭和陛下の墓参り
・山上の 「殉国七士墓」
・昭和両陛下の墓参り
・祭文

第二章 ABC級戦犯はこうして作られた

第三章 「東京裁判」史観の核心

第四章 「東京裁判」という日本人へのロボトミー手術
・宮沢賢治と 「東京裁判」 の偶然
・日本人の記憶を消すという 「東京裁判」 のシナリオ
・「押し付け憲法の幻」 という幻
・完敗の例-少子化と亡国の道
・完敗の本質-ロボトミー手術

第五章 「東京裁判」 という呪縛
・ニュールンベルグ裁判と東京裁判
・日本とドイツの天地の差
・横田喜三郎という 「学者」
・何をもって国際法の革命というのか
・横田喜三郎を批判する-これは現在への批判である
・横田喜三郎教授の変態と三部作
・なぜかくも批判するのか

第六章 「東京裁判」 という欺瞞
・教室の風景から
・欺瞞とは何か-二値論理の正体
・「東京裁判」 の実態
・すべて日本が悪かったという村山談話
・人間の純度を落とす
・日本国憲法

第七章 「東京裁判」 史観が引き起こした田母神更迭
・田母神論文とは何なのか
・「東京裁判」 史観が剥き身になる… という敵意
・田母神論文批判への小さくない疑問
 批判の後進性と空しさ… ロボトミー手術の後遺症なのだろうか

第二部 歴史認識が変われば教育も変わる
・なぜ 「第二部」 なのか

第一章 歴史の鷲掴み理解のためには

第二章 国を愛する心の教育とは
・自分をもつ
・史実を大切にする
・愛国心の 「国」 とはなにか
・戦うべき偽史
・高校生の声
・大学生の声

第三章 歴史認識が変われば人格も変わる
・孤人の跳梁
・無責任の氾濫
・デモクラシーの虚妄
・教育のどこを変えるべきなのか
・歴史認識と自己意識
・日本語の素晴らしさ
・日本語の強化

あとがき


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朱鳥社 新刊案内
(第一部目次より)にみるように、著者は独自の史観で歴史の事実の深奥を探り、日本人の精神構造にまで踏み込んで多角的に検証してみせる。
「東京裁判」にはシナリオがあった。
原本はアメリカ戦略情報局OSSが昭和17年6月に策定していた「日本計画」。
東京裁判史観の核心とは「日本が戦争を起こした」という誤認識だ、と。
第二部では歴史認識や国を愛する心の教育の在り方についての教育者としての見解と教室で何を語ってきたかに触れている。
正しく歴史を知るための、イデオロギーを超えた視座に立っての日本史研究評論。

著者からメッセージ

本を書けば、ひととのご縁が生ずる。
「続 日本人が知ってはならない歴史」は2005(平成17)年の12月に出た。
その月の24日に私は三ヶ根山の頂上にいた。殉国七士墓にお参りして、近くの食堂でコーヒーを飲んでいた。
十数人の一団が入り、座った。一人の御婦人が「続」の書名をあげ周囲に推奨されている。
友人が笑って、「著者の男がここでコーヒーを啜っていますよ」と言った。
東条由布子氏だった。東条英機のお孫さんである。このようにして御縁を頂戴した。
「東条内閣が避戦内閣だったなんて初めて聞きました」と言われた。
開戦にいたる経過を子細にみれば、日本の避戦努力は涙ぐましいとしか形容できない。
昭和天皇や東条英機たちがいかに努力してみても開戦は必然であった。
引き返し可能な地点は何処だったのであろうか。歴史に「イフ・たら」は禁句と言う。
ある意味では真実だと私も思う。
しかし、歴史の裾野を振り返るときに「イフ・たら」を抜きに歩んできた道を検証することはできない。
「あの地点だったな」と岐路を見るのは「イフ・たら」である。 (「あとがき」 に同文あり)

私の拙いこの本は三部作となった。
一冊目が日清戦争・日露戦争を扱い、二冊目が開戦まで、そして三冊目の本書が終戦以降となった。
三冊を合わせると六百数十頁となる。
それぞれに独立しているので、どの本からでもお目を通していただけたらと願う。

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[猫]第一部、第一章 昭和陛下の墓参り の付記で、
 東條元首相の遺言(教誨師・花山信勝氏のメモ)の抜粋が記載されています。
 けれども、今おかれている日本の現実。日本を危機を知らしめるためにも、長文になることも厭わず、
 『秘録 東京裁判』 清瀬一郎著(中央公論新社) より、全文を転記しておきます。
 ぜひ、ご一読願います。
 (死刑執行(昭和23年12月23日零時)数時間前に、東京巣鴨において朗読された)
 皇太子様の誕生日(今の天皇誕生日)に執行することの意味を考えると心が凍りつきます。

東条英機の遺言

開戦の時のことを思い起こすと実に断腸の思いがある。
今回の処刑は個人的には慰められるところがあるけれども、国内的の自分の責任は、死をもって償えるものではない。
しかし国際的な犯罪としては、どこまでも無罪を主張する。
力の前に屈した。自分としては、国内的な責任を負うて、満足して刑場に行く。
ただ同僚に責任を及ぼしたこと、下級者にまで刑の及びたることは、実に残念である。

天皇陛下および国民に対しては、深くおわびする。
元来、日本の軍隊は、陛下の仁慈の御志により行動すべきものであったが、一部あやまちを生じ、世界の誤解を受けたるは遺憾である。
日本の軍に従事し、倒れた人および遺家族に対しては、実に相済まぬと思っている。
 
今回の判決の是非に関しては、もとより歴史の批判に待つ、もしこれが永久の平和のためということであったら、もう少し大きな態度で事に臨まなければならぬのではないか。
この裁判は、結局は政治裁判に終わった。勝者の裁判たる性質を脱却せね
 
天皇陛下の御地位および陛下の御存在は、動かすべからざるものである。
天皇陛下の形式については、あえて言わぬ。存在そのものが必要なのである。
それにつきかれこれ言葉をさしはさむ者があるが、これらは空気や地面のありがたさを知らねと同様のものである

東亜の諸民族は、今回のことを忘れて将来相協力すべきものである
東亜民族もまた他の民族と同様の権利をもつべきであって、その有色人種たることをむしろ誇りとすべきである。
インドの判事には、尊敬の念を禁じ得ない。これをもって東亜民族の誇りと感じた。
今回の戦争にて、東亜民族の生存の権利が了解せられはじめたのであったら、しあわせである。
列国も排他的な考えを廃して、共栄の心持ちをもって進むべきである。

現在の日本を事実上統治する米国人に一言するが、
どうか日本の米国に対する心持ちを離れしめざるように願いたい。
また、日本人が赤化しないように頼む。
東亜民族の誠意を認識して、これと協力して行くようにしなければならぬ。
実は、東亜の多民族の協力を得ることができなかったことが、今回の敗戦の原因であると考えている。

こんご日本は米国の保護の下に生活していくのであるが、極東の大勢はどうであろうか。
終戦後わずかに3年にして、アジア大陸赤化の形勢はかくのごとくである。
こんごのことを考えれば、実に憂なきを得ぬ。
もし日本が赤化の温床ともならば、危険この上ないではないか。

日本は米国よりの食糧その他の援助を感謝している。
しかし、もしも一般人が自己の生活の困難や、インフレや、食糧の不足などを米軍の日本にあるがためなりというような感想をもつようになったならば、それは危険である。
実際にかかる宣伝をなしつつある者もあるのである。
よって、米軍は日本人の心を失わぬように注意すべきことを希望する。

米国の指導者は、大きな失敗を犯した。
日本という赤化の防壁を破壊し去ったことである。
いまや満州は赤化の根拠地である。
朝鮮を二分したことは東亜の禍根である。米英はこれを救済する責任を負っている。
従って、その意味においてトルーマン大統領が再任せられたことはよかったと思う。

日本は米国の指導にもとづき武力を全面的に放棄した。
それは一応は賢明であるというべきである。
しかし、世界が全面的に武装を排除していないのに、一方的に武装をやめることは、泥棒がまだいるのに警察をやめるようなものである

私は、戦争を根絶するには、欲心を取り払わねばならぬと思う。
現に世界各国はいずれも自国の存立や、自衛権の確保を説いている。
これはお互いに欲心を放棄していない証拠である。
国家から欲心を除くということは、不可能のことである。
されば世界より戦争を除くということは不可能である。
結局、自滅に陥るのであるかもわからぬが、事実はこの通りである。
それゆえ、第3次世界大戦は避けることができない。
第3次世界大戦において、おもなる立場に立つものは米国およびソ連である。
第2次の世界大戦において、日本とドイツが取り去られてしまった。
それゆえ、米国とソ連が直接に接触することになった。
米ソ2国の思想上の相違はやむを得ぬ。この見地からいうも、第3次世界大戦は避けることはできぬ。
第3次世界大戦においては、極東がその戦場となる。
この時にあたって、米国は武力なき日本をいかにするのであろうか。
米国はこの武力なき日本を守るの策をたてなければ、また何をかいわんや。
そうでなしとすれば、米国に何らかの考えがなければならぬ。
米国は、日本8千万国民の生きてゆける道を考えてくれねばならない。
およそ生物としては、生きんことを欲するのは当然である。
産児制限のごときは神意に反するもので、行うべきではない。

なお言いたきことは、最近に至るまで戦犯容疑者の逮捕をなしつつある。
今や戦後3年を経ておるのではないか。
新たに戦犯を逮捕するというごときは、即時にやめるべきである。
米国としては、日本国民が正業につくことを願い、その気持ちでやって行かなければならぬ。
戦犯の逮捕は、我々の処刑をもって、一段落として放棄すべきである。

戦死傷者、抑留者、戦災者の霊は、遺族の申し出があらば、これを靖国神社に合祀せられたし。
出征地にある戦死者の墓には、保護を与えられたし。
従って遺族の申し出あらば、これを内地に返還せられたし。
戦犯者の家族には、保護を十分に与えられたし。

青少年の保護ということは、大事なことである。
近時いかがわしき風潮は、占領軍の影響からきているものが少なくない。
この点については、わが国古来の美風をも十分考慮にいれられたし。

今回の処刑を機として敵、味方、中立国の罹災者の一大追悼会を発起せられたし。
もちろん、日本軍人の間に間違いを犯した者はあろう。これらについては衷心、謝罪する。
これと同時に、無差別爆撃や原子爆弾の投下をなしたことについて、米国側も大いに考えなければならぬ。
従って、さようなことをしたことについては、米国側も大いに悔悟すべきである。

最後に軍事的問題について一言するが、我が国従来の統帥権独立の思想は確かに間違っている
あれでは陸海軍一本の行動はとれない。
兵役については、徴兵制によるか、傭兵制によるか考えなければならぬ。
我が国民性を考えて、再建の際に考慮すべし。
教育は精神教育を大いにとらなければならぬ。
忠君愛国を基礎としなければならぬが、責任感をゆるがせにしてはならぬ。
この点については、大いに米国に学ぶべきである。
学校教育は、人としての完成を図る教育である。
従前の醇朴剛健のみでは足らぬ。宗教の観念を教えなければならぬ。欧米の風俗を知らせる必要もある。
俘虜のことについても研究して、国際間の俘虜の観念を徹底せしめる必要がある。

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(第二部、第三章より一部抜粋)

日本語で考え、日本語を喋るのが日本人である。
国のことを国家と 「イエ」 をつけて表記するのは日本人だからである、「家」 は単なるファミリーではない。
万世一系は個々人の生命の事実である。
「天皇陛下万歳」 に胸が熱くなる人は万歳の事実に連携して 「じ~ん」 ときているのである。
「イエ」 には万歳の連帯の事実がある。
国家にはこうした事実が含蓄されている。日本とはこうした国柄である。
アインシュタインから教えられるまでもない。
日本人がただ目覚めればよいことだ。

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[猫]歴史は史実に基いたものでなければ道を誤ります。
  歴史の大切さは、国の歩みを尊ぶことであり、国の行く末を案じ尊ぶことなのだと思い知りました。
  一人でも多くの方に読んでもらいたい。
  知ってもらいたい。
  日本は、今、最大の危機に見舞われています。
  日本が赤化すること。
  それは、日本という国の美徳・伝統・文化という良きものが崩壊することを意味します。
  我々、今を生きる大人は、全力で、子らのために守らねばならないのだと思います。
  守るのは、日本の美徳・伝統・文化です。それを國體といいます。
  守ることを 「國體護持」 といいます。
  それは、右翼であるとか左翼であるとかという政治思想や風向きの話ではありません。
  子らに良きものを引き継ぐことこそが 愛 です。
  育む土壌は日本という国家です。
  先人が命を懸けて守ろうとした日本。
  その恩に報いなければ人としての道を踏み外すことになりかねません。

私は、日本が大好きな日本人です。
日本人であることを誇りに思っています。



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コメント 2

花うさぎ

ありがとうございました。東条英機の遺言全文を拝見したのは初めてで、見事に本筋をついていますね。

日本はいまだ自虐史観から脱却できず、まさに現政権の誕生は日本国憲法の落とし子です。

明治維新、大東亜戦争以上の日本建国以来の危機的状況だと思います。この危機感を共有できるか否かが勝負でしょう。
by 花うさぎ (2009-12-07 14:25) 

元気

花うさぎさん、こんばんは。

本当に凄いですよね。見事な生き様、死に様です。
(今の首相とは、国家観が大違いです)

今、再度、遺言を読み返して…
その、卓越した先見性のよって予見した将来への危惧が現実のものになりつつあることが…
本当に怖ろしいと思います。

(処刑された)多くの犠牲の上に今の日本は成り立っています。
その責任を、アメリカは負うべきであり、
今を生きる日本人も責務を果さねばなりませんね。
by 元気 (2009-12-09 21:43) 

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